「うん・・・」
「あ、起きたね。随分寝てたよ。」
リアさんに眠らされてから最初の目覚め。時計を見ると昼の3時だ。リアさんの魅了が始まったのが朝の8時。かなりの時間がたっていた。「可愛い顔で寝てたよ。悩みなんか全く無いような幸せそうな寝顔でね。寝床が心地いいだけじゃあんな寝顔はでないよ。」
「何がいいたいんですか・・・」キッとリアさんをにらみつける。「つまりさ、君は今の生活、つまり私達と一緒に暮らすのが本当に幸せなんじゃないかってことだよ。」
「ー!そ、そんなことあるわけ・・・!」フェアリーに小さくされて以来、僕はどうにか逃げる作戦を考えていた。もちろんそれはだれにも知られてはいけない。(もしかして僕の考えに気付いた上で今みたいな言葉を・・・?)
いや、考えすぎだ。と自分にいい聞かせ、再びリアさんをにらみつける。
「君にそういう目は似合わないかな。気持ちいいのを我慢してる時の顔が一番だよ。けど、私はもう君の精液をもらったからね。後は明日のために精液を貯めておかないと。」
正面から抱きかかえられていいた体制を後ろから抱き締められている体制にかえられる。両乳房にはさみこまれている感じだ。(・・・すごい気持ちいい・・・)予想外の胸枕の心地好さに心からそう思ってしまった。
「さっきは液体を飲んでもらったけど、今度は別の出しかただよ。」
シュウウウ・・・とリアさんの両乳首から霧が噴出される。すぐに部屋中が真っ白になり、なにも見えなくなる。「いい匂い・・・。」今度は口にでてしまう。「これは私の技の香りを一番楽しんでもらえる使い方。精力増強と弱催眠成分」入ってる。エッチなアロマテラピーってところかな。 一気に眠気が来るのではなく、だんだんと眠くなっていく。夢心地のまま僕は再び眠ってしまった。そしてこれが何度も続いた。唯一、夕食の時だけはリアさんが口移しに食べさせられていた。
「ふう、だいぶ時間たったかな。・・・もう11時50分か。ここまでかな。おーい、ラミ。」
「どーしたの?リアちゃん。」
「明日はアンタの番だろ?昼間寝過ぎたからね。多分夜中眠れないと思う。夜中の相手、してあげなよ。」
「えっ、でもあの順番はこの子を独占する順番じゃなくて、起きる順番、つまり魅了する順番でしょ?いいの?」
「おなじ様なものだよ。アンタの口技で魅了されないわけないし。」
「そっか・・・じゃ、遠慮なく♪」
「あと、もうミルも気付いてるけど、この子、多分逃げるよ。」
「だよね・・・明後日は月に一度のフェアリーだけの強制集会。」
「つまりこの間、この人は完全に自由ってことですね。」
「あ、ミル、丁度いい。三人で今後の事を決めておこう。この子、ラミの部屋に寝かせて来るね。」
「まず、エルフさんに頼むことはできませんよね。」「だね・・・あの人達は自分にも他人にも厳しいから、まず無理だね。その程度の事、貴様らで解決しろ!って言われるのが落ちだよ。」
「眠らせておくとか、そういう確実せいのないのも駄目だよね?」
「あの人も、冒険者です。状態異常からの復帰も早いでしょうから、眠らせるなどの状態異常作戦は控えておいたほうがいいと思います・・・。」「うーん難しいなー・・・」「ああ、幸せそうな顔して寝てるときは逃げ出しそうなんて全然おもわないんだけどね・・・。」
「幸せ・・・逃げる・・・」「どうしたの?ミルちゃん。」「幸せ・・・ということは私達に依存しているということですよね・・・。」
「まあ、好きでもないフェアリーに責められて嬉しいわけないしね。」
「考えたのですが・・・逃がしてあげるというのはどうですか?」
「・・・どういうこと?」「私達に依存しているということは、私達が彼の心を満たしているということになります。つまり、今の彼は私達以外では満足できないということです。」
「なるほど・・・つまり、逃げても、じきに戻ってくるって訳だね。しかも、自分の意思で。」
「ようするに逃げてもまた戻ってきて、その場合もう逃げることはないってこと?」
「けど、完全な賭けだね。そのまま帰ってこないこともある。」
「でも、賭けに勝てば今度こそずっと一緒です・・・」「よし、それでいこう!私も出来るだけ、あの子を魅了しておくよ♪」
「まあ、ここは勝負どころだな。」
「はい・・・」
ボーンボーンと日付が変わった証拠の鐘がなる。
「じゃ私部屋にもどるね。大丈夫、たっぷり魅了しておくから♪」
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