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学生BF大会 第三章

西校の控え室に戻ってきた小森ひよこに、
白田冬彦が心配そうに声を掛ける。

「ひよこ、大丈夫か?
 腹の具合でも悪いのか?」

「犬が。あんたが情けないからトイレでうな垂れてたのよ。
 第二試合を見に行くわよ」

「そうか。
 金子も行くか?」

「もちろんだ!!
 次の試合はどいつもこいつも個性的で楽しめそうだ。
 もちろんお前らの試合もかなり面白かったけどな」

「あんた選手じゃないし手伝いもしないんだからずっと応援席にいなさいよ」

***

第二試合前、南校控え室。
南校男子代表、乾猛は静かに闘志を燃やしていた。
乾はかなりの大男だ。
身長は2m近く、全身が逞しい筋肉に覆われている。
男性器についても日本人離れしたサイズを誇っている。

「タケタケー。そろそろいこ。
 春校の豚どもをひぃひぃ言わせてやろ♪」

「対戦相手のことを豚なんて言うもんじゃない」

シルクのマントに身を包んだ天宮ゆりは、
とても乾猛と同い年には見えなかった。
非常に小柄で棒のような体型をした天宮は実年齢よりも五つ以上幼く見える。
色白で手足も細い。顔は小さく、目は大きい。
その生き生きと輝く瞳は、常に人を見下していた。

「豚だよー、わたしに踏みつけられてザーメン垂れ流すだけの豚と、
 タケに犯されてびくびく震えるだけの豚♪
 今はそうじゃなくてもー、
 すーぐにそうなるよ♪」

***

第二試合のため春校と南校の代表が入場する。
会場全体が凄まじい歓声に満ちた。
西校の応援席で白田は感心した様子で頷く。

「はあぁ、選手が入場するだけで凄いな」

「人気選手が揃ってるからな。
 その中でも、やっぱり凄い人気だねぇ、三好さんは。
 男子代表で一番注目されているのは東校の滋賀亮で間違いないけど、
 女子代表では彼女かもしれないな。
 容姿端麗、人当たりも良くて、強い。
 あ、もちろん小森さんも人気あるけどね」

「金子、あんた本当に鬱陶しいわよ。
 控え室に帰ったら?」

「ごめんなさい。
 第1ラウンドは河合浩と天宮ゆりか。
 天宮ゆりは本当にろりろりしてんな。
 それに対する河合浩もかなりの美少年。
 見ごたえがありそうだ」

***

リングの上で春校代表河合浩と南校代表天宮ゆりが向かい合う。
既に二人ともマントを脱ぎ、透き通るような白い肌を晒している。

「それでは第1ラウンド……はじめ!!」

河合浩はにこにこ笑みを浮かべて、
天宮ゆりの体を眺める。

「はじめまして、天宮ゆりさん。
 こうして近くで見てみると写真よりもずっと可愛らしい人ですね」

「そんなー挨拶はいらないよー。
 もっと言うと喋らなくていいよ。
 あんあん鳴きながら射精だけしてくれれば、それでおっけー」

天宮の小さな体が跳躍する。
子供が親の体に抱きつくように、
河合の体にぴったりとくっついた。
首に細い腕が絡まり、腰にもしっかりと脚が絡みつく。
試合開始早々に、駅弁のような体勢になっていた。
伸ばされた黒髪からミルクのような甘い匂いが漂い、
河合浩の鼻腔をくすぐる。

「積極的ですね、天宮ゆりさん。
 僕はあなたみたいな小さな女の子が大好きなん――」

小さな唇が河合の唇を塞ぐ。
柔らかい舌が唇をかきわけ進入してくる。
幼い外見にそぐわない貪るようなキスに、
背徳的な快感がぞくぞくと湧き上がる。
河合が反撃に出るより速く、
毛の生えてない秘所がぬるっとペニスの先端を舐めた。
滑らかな粘膜が円を描くような動きでペニスに擦りつけられる。
既に大きくなっていた河合のペニスが更に硬く膨れ上がった。
河合の体の中を甘いもので満たすように、
小さな舌はゆるゆると河合の口の中を動き回る。
口からは唾液を流し込まれ、ペニスには愛液をたっぷりと塗り込まれていく。
頭がぼんやりとしたものに包まれ、快感は鋭さを増していく。
河合はこの媚薬のような少女から逃れようと首を逸らすが、
小さな唇はしっかりと吸い付いて離れない。
引き剥がそうとしても引き剥がせず、
後ろに下がる事は意味を為さない。
そして、このまま強引に前に倒れ込めば暴力行為として反則をとられる可能性が高い。
キスをしたまま、天宮ゆりの目が勝ち誇ったように細められる。
小さな天宮のいやらしい腰の動きに会場が沸き上がる。
我慢汁と愛液が混ざり合い、河合の陰嚢まで垂れていた。
雨宮はペニスに秘所を擦りつけながらも、
自分が感じる場所からは程よくずらして河合だけを絶頂に向かって追い詰めていく。
逃げようとすることを諦め、河合は指先で小さな背中をなぞり上げた。
そのまま両手で首をさすり、柔らかい髪の毛に指を通す。
こんな状況でそういったソフトな責めをしてくることは、
天宮ゆりにとって少々意外だった。
快感に堪えかねて挿入して自爆するか、
先にいかせてしまおうと秘所に手を伸ばしてくると思っていたのだ。
微妙なラインを指先でなぞられ、体の奥がむずむずしてくる。
そう思っていた矢先に指先が肩を滑り降り、
ゆっくりと胸のサイドで円を描く。
僅かな胸の膨らみがクニクニと小さく揺れる。
天宮の腰の動きが心なしかいやらしさを増していく。
二人の体液で濡れたそこが、裏筋を下から上までなぞりあげる。
ペニスが軽く震えるが、まだ絶頂には至らない。
時間を掛けて胸の膨らみをなぞっていた指先が乳首を摩ると、
天宮の舌の動きが一瞬止まり、可愛らしい声が漏れた。
それと同時に河合の腰が動き、
亀頭が膣の入り口あてがわれる。
狭い入り口が亀頭にねっとりとしゃぶりつく。
突然の攻撃の連続に、小さな体が急激に快感に満たされそうになる。
腰を河合のお腹に押し付け、強引に挿入を避ける。
今のタイミングで挿入されていたら危なかった。
河合は間髪入れずに乳首を弄くり、ペニスを自ら秘所に擦り付ける。
天宮の頬は上気し、呼吸も乱れ始めていた。
だが、すぐに冷静さを取り戻す。
天宮は責め方を帰ることにした。
長いキスを終え、二人の唇の間で透明な糸が引く。

「ん…天宮さん、落ち着くのが早いですね。
 あのまま入れられば可愛らしくよがる雨宮さんが見れたのに」

「そうかもねー。
 でも、きっと君もすぐに射精しちゃってたよ。
 私のここ、とってもきついから♪」

河合の腰に絡みついていた脚が解かれ、
踵が河合の膝裏を押す。
バランスを崩し、そのまま河合は天宮に押し倒された。

「…騎乗位なら入れさせてくれるのかな」

「んふふー♪ わたしのキツキツまんこで
 枯れるまでザーメン搾り取ってあげる」

小柄な選手は大柄な選手に比べて反則を取られにくい。
強引に河合の上を取って天宮は嬉しそうに河合を見下した。
赤く染まった顔にはこれから相手を責めることへの喜びが満ちている。
馬乗りになった状態からペニスを迎え入れようと腰を浮かす。
だが、ペニスに秘所を近づけることはなく、河合の脚の間に腰を下ろした。

「なーんてね。
 ざーんねーん、はずれ♪
 中だしはお預けー♪」

起立したペニスに冷たい足の裏が添えられる。
天宮の人を見下したような瞳がきらきらと輝く。
冷たくて柔らかい足の裏が両側からペニスを圧迫する。
足の裏にカウパーを絡め、そのまま器用に上下に扱き始める。
想像以上の快感に河合の体が仰け反った。

「足の裏でぐにぐにされるのきもちーでしょー?
 ギンギンになったおちんちんを足で押しつぶされるのって、
 どんな気分なの?」 

ペニスの血流を完全に止めようとするかのように、足の裏全体で強く挟む。
圧迫し、振動し、上下に扱きながら強制的に射精に導いていく。
河合が反撃しようと体を起こすと、ペニスへの刺激が更に激しくなった。
白い足の間で、真っ赤になったペニスから我慢汁が絶えず流れ出る。
ペニスを扱く足の向こうでは、
無毛のあそこが誘うように開いていた。
そこを見た河合を見て、天宮が声を上げて笑う。

「反撃しようと思って起き上がったのに、
 わたしのおまんこ見て余計にきもちよくなっっちゃった?
 このままザーメンでわたしの足をどろどろにしちゃってよ。
 もう我慢汁でどろっどろだけどね♪」

耐え難い快感の並に襲われ、
河合の拳が強く握られた。
紅潮した表情でペニスをいたぶる少女を見ながら、耐える事を放棄する。

「ほら、イッちゃえ♪」

強く圧迫されていたため、
どぅぴゅどぅぴゅと音を立てて勢い良く精液が迸った。
噴水のように真上に吹き上がり、
河合の下腹部と天宮の足にぼたぼたと落ちる。
射精した精液をすぐに足の裏で絡めながら、
天宮はペニスを更に攻め込む。

「天宮選手、5.87ポイント!!」

(もっと長くいかせられると思ったんだけどなー。
 まぁ、このまま何回もいかせていかせてあげればいいか♪)

精液塗れの足でぬちゃぬちゃとペニスを扱く。
だが、そんなことを意に介さない様子で河合は微笑んだ。
またしても予想外の反応に天宮は小さく動揺した。

「はー、気持ちよかった。落ち着きました。
 天宮さんみたいな可愛い女の子が足でしてくれるなんて嬉しいですね。
 ところでそろそろ、可愛い割れ目についた僕のカウパーは
 天宮さんの愛液で流されました?
 流されましたよね、こんなに天宮さんのジュースが溢れてるんですから」

「っん――!?」

河合の中指が秘所を撫で上げていた。
射精させられた直後に責められ続けている男が、
これだけ落ち着いて反撃してくることに天宮は驚いた。
そして更に、自分が感じやすい場所を的確になぞって行ったことにも。

「さっき僕に抱きついてたくさん擦りつけてくれましたから、
 天宮さんがどのあたりが好きなのかよくわかりましたよ。
 このあたりをこんな風にされると…たまらないんですよね?」

今度は二本の指が膣の入り口で円を描き、
愛液を掬うようにクリトリスまで撫で上げる。
河合の指の動きを敏感に感じてしまい、切なげな嬌声を漏らしてしまう。
足に力が入らなくなる。精液に濡れたペニスが足の裏から開放される。
河合は伸ばしいた自分の足を引き戻し、天宮の小さな体を優しく押し倒した。
天宮ゆりは頭の奥まで響いてくるような快感をなんとか振り払い、
ペニスへの攻めを続行しようとする。
だが、既に足で扱くのは難しい体勢になっていた。
手をペニスに伸ばそうとすると、河合は体を引いてしまう。
そのまま細い腰を抱き上げ、まんぐり返しの体勢で河合は秘所に顔を近づけた。

「はははは、やっぱり良い匂いですね、天宮さんのジュース…
 あぁ、さっき僕の精液が付かなくて本当に良かった」

高価な食材を前にしたかのように、
目を閉じて天宮の愛液の匂いをかぐ。
執拗に匂いをかぎ、心の底から笑みを浮かべるその様は狂人に近いものがあった。
だが、彼の端正な容姿がその行為を酷く淫らなものだと感じさせる。
そうしながらも無毛の秘所を指でなぞることは止めない。


「ぅ、ぁっ、な、なんなの…」

「僕は愛液が大好きなんです。
 それはもう気持ち悪いぐらいに。
 知りませんでした? 勉強不足ですね。
 どうしても好みの子を見ると、最高の状態の愛液を味わいたくなってしまって。
 だから、今の今までは天宮さんに美味しい愛液を出してもらうための時間です。
 出始めよりもだいぶ出てからの味の方が好きなんですよ。
 最初から舐めると唾液が混ざっちゃいますしね。
 で、今からは僕が満足いくまで愛液を頂いて、
 天宮さんには死ぬほどよがってもらう時間です。
 わかりましたか?」

「んんっ――!!」

河合浩は最初から返答など求めていなかった。
指で触ったのと同じように、
的確に天宮ゆりが感じやすい場所を舐める。
腰をしっかりと抱え、執拗に絶え間なく舌を動かす。
柔らかく動く舌が絶えず敏感な場所を責め続ける。
秘所全体が急激に熱く溶かされていくようだった。

「く、うぅ、きもちわるいっ、
 きもちわるいよ君っ…!!」

「そうなんです、僕は気持ち悪い変態なんですよ。
 だけどね、天宮さん。
 じゃあ、その変態にムードもへったくれもないこんなやり方でされて、
 びくびく震えながら感じてる天宮さんはなんなんですか?」

どんなによがっても的確に性感帯を刺激し続ける。
逃げられない。耐えることも出来ない。
体中の神経が興奮状態になって落ち着くことが出来ない。
息をすることも出来なくなりそうだ。
激しいくすぐったさにも似たどうしようもなさに涙が出てくる。
神経に針を刺されひたすら快楽信号を流されているような感覚だった。
どうしようもない気持ち良さばかりで、
舐められているという感触は分からなくなってくる。
河合の目がよがる天宮をじっと見つめる。
急に見られていることを意識してしまう。
感じてるところを見られることを、
気にしたことなんて無かったのにとても恥ずかしくなる。
もがく。もがく事もうまくできない。
愛液と唾液が混ざり合って、お腹の方まで垂れてくる。
着地点の無くなった快感が天井を突き抜けた。
何もかもが真っ白になって、天宮ゆりは絶叫した。









「河合浩、26.24ポイント!!」

長い絶頂が終わり、ようやく呼吸が出来る。
息苦しい。全身が玉のような汗で濡れている。
強制的に与えられた天国は地獄のような苦しさだった。
激しく責められ続けたからか、秘所からは何も感じない。

「ごちそうさま」

悔しい。悔しくて堪らなかった。
負けるとは思わなかった。
それも、こんな屈辱的な負け方をするとは夢にも思わなかった。
もうやり返す時間も体力も無い。
天宮が呼吸を整えている間に第1ラウンド終了を告げる鐘が鳴った。

「第1ラウンド終了!!
 春校、26.24ポイント!!
 南校、5.87ポイント!!
 選手を交代し、3分後第2ラウンドを開始します!!」









ふらふらとリングから降りた天宮は、
座っている乾の太ももにぐったりと寄り掛かった。

「ごめん、タケタケ…負けた」

「気にするな。
 お前も強かったが、
 河合浩も強かった」

それ以上は何も言わずに、
乾猛はリングの向こうにいる三好志奈子を見据えた。
頭の中で何百回と繰り返した、
三好志奈子に勝つイメージ。
あの女への対策は完成している。
あとは、それを実行に移せるかどうかだ。
南校の代表に見られていることに気付いた三好志奈子は、
穏やかに微笑み返した。
今回、ちょっと短いです。
もっといっぱい河合くんにぺろぺろさせたり、
天宮さんに罵らせたりしてもよかったかもしれない。

次回第2ラウンドは
春校  三好志奈子(捉えどころのない女)
南校  乾猛(ピストンの鬼)
の対決です。

…firefoxからだと投稿出来なくなった?

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