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悪夢の街 第九章

僕はスィールと一日過ごし、メダルを貰ってニコと一緒に隣のエリアに向かった。僕達がエンジェルのエリアを抜けようとした時、上空からカトレアが降りてきた。
「これで三枚ですね。あと二枚で城に入ることができますねマオ様。」
「お母さんにもうすぐ城に行くって伝えてよ。」
「クス・・わかりました。ところで次のエリアなのですが淫魔は一人もいませんよ。」
「え?」
「口で説明するより見てもらったほうが早いですね。」
僕達はカトレアに付いて行き、隣のエリアに入った大通りなのに誰もいない・・
「ここの女王は教会に戦力を集中させていますのでこの辺りには誰もいません。」
「え?でも淫魔はいないって?」
「ええ淫魔はいませんよ。しかしここには淫魔の代わりに、ウィルスに感染した人間の女性がいます。姿形は変わりませんが、性欲は高まっていて男性を見かけたら襲ってくるので、大して淫魔と差はありませんが・・ここが教会です。地下の一室までご案内します。」
僕達はカトレアについて行き、教会の地下へ進んだ。地下に着くと扉が二つあった。
「お二人には別々の扉に入っていただきます。女王のいる部屋まで会うことはありませんので、今の内に別れを済ませておいて下さいね。」
「カトレア・・それって僕達が負けるって言いたいの?」
「あら?そう聞こえてしまいましたか?」
僕は怒ってるのにカトレアはクスクス笑って僕達を見ていた。ニコと話し合って僕は左側の扉に入ることにした。カトレアは手を振って僕達を見送ると地上へ戻って行った。
「ニコ気を付けてね。」
「マオも気を付けてね。」
僕が部屋に入ると扉が勝手に閉じて、外側から鍵をかけられた。部屋は真っ暗で何も見えない・・僕は手探りで少しずつ前へ進んで行った。おかしいな?・・僕は暗闇の中を進んでいるけど、手を広げると両手が壁に当たる。どうやらここは部屋じゃなくて通路みたいだ・・
どこまで続くのかな?・・もう10分ぐらい歩いてるけど・・ん?右手を前に出すと何かに当たった。暗くてよく見えないけど、ノブのようなものがあったからドアだとわかった。
「ようこそ・・お待ちしておりましたわ。」
扉の先は小さい小部屋でベッドが一つ置いてあるだけだった。ベッドには女性が一人座っていた。水色の長い髪をしていて、綺麗な赤い瞳していた。歳は20代後半かな?・・女性は純白のドレスを着ていて優しく僕に微笑みかけてくれた。
「お久しぶりですね・・マオ様・・」
「え?・・どこかで会ったことある?」
「ええ・・覚えていらっしゃないのも無理ありません。最後にお会いしたのは貴方がまだ5歳の時ですから・・私が夫に捨てられ・・職もお金もなく町を歩いていたら、貴方の母マリー様が私を拾ってくださったのです。マリー様が私に与えてくれた仕事は生まれたばかり子供の世話・・つまりマオ様です。それからマオ様が5歳になられるまで私がお世話をさせていただきました。ですがある日マリー様がシャールに連れて行かれるのを目撃してしまい、私もあの洋館に軟禁されていました。その間貴方のことがずっと心配でした・・ですが杞憂だったようですね・・こんなに立派に成長なされて・・」
女性は嬉しさのあまり涙を流した。僕は必死に思いだすけど・・全く記憶にない・・
「ねぇ・・名前は?」
「あ、申し訳ありません。まだ申し上げておりませんでしたね。私はシグルーン・・このエリアの女王で女王様より貴方様の教育係を命じられた者です。」
「教育?」
「はい・・勿論勉学もお教えしますが・・性のこともたっぷり教えて差し上げますわ。私の体で・・」
そう言ってシグルーンはドレスを少し脱いで肩を露出して、胸も谷間が見えるようにした。僕は耳まで赤くして後ろを向いた。うう・・改めて考えると恥ずかしいよ・・
「何をなさっているのですか?マオ様もこちらにいらして下さい。」
僕はできるだけ彼女の体を見ないようにしてベッドに座った。ん?シグルーンがここの女王?でもここに来るまで一人も女性とは会わなかったけど・・
「ねぇ・・」
「何ですか?」
「このエリアにはシグルーンしか女性はいないの?」
「いいえ・・他のエリア同様数えきれないぐらいの部下がいます。しかし他のエリアに比べると数はまだ少ないので町に戦力を分散させる余裕はないのです。ですから戦力をこの教会に集中させたのです。」
「でも僕誰にも会わなかったけど・・」
「道は一つだけでしたか?」
僕が通ってきた道は一本道だったけど・・!・・ニコ!
「そうです・・片方の通路は簡単に私の所へ来れますが・・もう片方はこのエリアの全ての女性を相手にしなければなりません。今頃あの子は可愛がられていますよ・・」
大変だ!早く助けに行かないと!でも僕が通ってきた道は封鎖されてるし・・僕は他に道はないかと探すけど、この部屋には僕が入ってきたドア以外に道はなかった。
「私をイカすことができれば、扉の鍵は全て開きますよ、マオ様。」
「本当!」
「はい。」
「じゃあ簡単だ、あんたをイカせて僕はニコを助けに行く!」
「クスクス・・勇ましいですね。しかし私をイカせるのは簡単ではありませんよ。ではこれより性教育の実習を始めましょう。」
シグルーンは仰向けになって僕を誘ってきた。
「さあマオ様・・ドレスを脱がせて下さい。」
僕は彼女のドレスを脱がせていくと、彼女の白くて大きな胸が露わになった。
「言い忘れておりましたが、私の言う事を聞かなかい度にお仕置きをさせていただきます。さらに3回以上聞かない場合はきついお仕置きをさせていただきますわ。」
お仕置きって何だろ・・いい予感はしないや・・とりあえず彼女の言う通りにすればいいのかな?僕はドレスを脱がしているとシグルーンの胸をチラチラと見てしまう・・白くて大きい・・とても柔らかそう・・それにただ大きいだけじゃない・・下着を着けてないのに形を崩さず、乳首も綺麗なピンク色だ。
「マオ様・・胸を触るのは服を脱がしてからですわ。」
僕はシグルーンの声で正気に戻り、自分が無意識に彼女の胸に顔を埋めようとしていたことに気が付いた。僕は慌てて顔を離して彼女のドレスを脱がした。
「ではマオ様も裸になってください・・私だけ裸では恥ずかしいですわ。」
裸にならなきゃダメなのか・・でもできるだけ服を脱ぐのは避けたいな・・いつ彼女が責めてくるかわからないし・・よし!服を脱ぐ前に少しだけ彼女を感じさせておこう!
僕は服を脱がずにシグルーンに抱きついて胸に顔を埋め、両手で彼女の胸を揉んだ。
「あん!マオ様・・」
「・・・」
僕は何も言わずに胸を揉み続けた。するといつのまにか手にあった柔らかい感触が消えてしまった。僕は不思議に思って目を開けるといつの間にか僕は服を全て脱がされて、何もない真っ白な部屋に立っていた。
「あれ?」
「言う事を聞かない子にはお仕置きです。」
突然したから声がしたので驚いて下を見ると、シグルーンが跪ずいて僕のペニスを掴んでいた。僕は慌てて逃れようとしたけど、体が全く動かない!シグルーンは右手で僕のペニスを掴んで手を前後に動かして、左手で玉袋を触り始めた。
「ああ・・ダメ・・やめてよ・・」
「いけませんわ。これはお仕置きなのですから・・」
「そ、そんな・・ぅぅ・・もう・・」
僕がイキそうになるとシグルーンはペニスから手をはなした。手を離した途端目の前が真っ白になった。気がつくと元の部屋に戻っていて、僕はベッドの端に座っていた。横には下着姿のシグルーンが仰向けに寝ていた。
「あれ今僕・・」
あれは幻か何かだったのかな?
「驚かれましたか?あれが私の能力です。」
「今のは何なの?」
「そうですね・・簡単に言えば私が作り出す夢の世界とお考えください。」
「夢?」
「はい。あの中では何でも私の思い通りになりますわ。先程のように無抵抗なマオ様を犯すことも・・理解できましたら今後は私の言うことを聞いて下さいね。」
「そんな・・じゃあ僕は絶対に勝てないじゃん・・」
「うふふ・・そうですね。確かにこの能力を使えば相手が誰であろうと、私に勝つのは不可能です。ですがご安心ください。この能力を使用していいのは、マオ様が言う事をお聞きにならない時だけ・・それ以外での使用は女王様よりを禁じられています。」
「本当?」
「はい。」
なら大丈夫かな?・・
「さあマオ様続きを致しましょう。服を脱いで下さい・・」
うう・・裸になるのは避けたいけど・・逆らったらまたさっきみたいに犯される・・僕は服を全て脱ぐとシグルーンも下着を脱いで、裸になった。
「では・・私を抱いて下さい・・」
僕はシグルーンの上に覆いかぶさると、シグルーンは僕を胸に抱きよせた。
「しばらくこのままでいてください・・」
「うむぅ!」
シグルーンの胸の谷間からとてもいい香りがする・・嗅いでいると何だか体が熱くなってくる・・きっと薬か何かだ!このまま嗅ぎ続けてたら、ペニスを刺激されたらすぐにイッちゃうよ!でも力づくで離れたらまた犯されるし・・どうしたら・・
結局僕は何もできずにシグルーンの胸に顔を埋めて数分間、薬を嗅がされ続けた。薬だけじゃなくてシグルーンの豊満な乳房も僕の体を熱くしていった。ペニスは精を放ちたくてビクビクしてる・・挿れたい・・シグルーンの中でイキたいよ・・
「まだダメですわ、マオ様。」
僕がペニスを挿入しようとしたら、シグルーンに拒否された。僕は強引にペニスを挿入しようとしたらまた目の前が真っ白になった。
僕は目を開くとまた真っ白な部屋の真ん中に立っていた。
「女性を無理矢理犯そうとする悪い子には、お仕置きが必要ですね。」
後ろから声がしたので振り返ると、シグルーンが背後から僕を抱きしめてきた。シグルーンは胸を僕の背中に押し付けて、両手でペニスをシゴき始めた。シグルーンから逃げようとしても、体が動かない・・うぅ・・もうダメ・・イッチゃう!
あれ?ペニスはイク寸前の状態のままで精液は一滴も出てない・・イケない・・何で?どうして?
「先程申し上げたはずですよマオ様。」
僕が不思議に思っているとシグルーンが話しかけてきた。
「これはお仕置き・・気持ちよくなってはお仕置きになりませんわ。」
「そんな・・・」
僕の体はさっきと同じようにまるで動かない・・僕は抵抗することもできず感じさせられ、イケない苦しみに耐えなきゃならなかった。また目の前が白くなると元の部屋に戻った。
「さあマオ様・・・今度こそちゃんとして下さいね。」
シグルーンは裸でベッドに仰向けになり、M字開脚している。僕は性欲を抑えきれずまた彼女の中にペニスを挿入しようとした。するとまた目の前が真っ白になった。でも今度はさっきまでと違った。目を開けると僕がいるのは白い部屋じゃなくて、小さな小部屋だった。中央にベッドが一つ置いてあるだけで、他には特に何もなかった。
「三回も同じことを繰り返すなんて・・きついお仕置きが必要ですね。」
後ろからシグルーンの声がした。彼女は僕をベッドの上に仰向けに寝かせると、枕もとに置いてある小瓶の蓋を開けた。蓋を開けると中からピンク色の霧がでてきた。
「何それ・・」
「これは最近淫魔達の間で開発された媚薬です。蓋を開けると閉じるまで媚薬を霧状にして出し続けます。しかもこれは男性だけではなく・・淫魔にも効果があるんですよ・・これは希少で私などが手に入れることはできないのですが、ここは私が作りだす夢・・どんなものでも手に入りますし、自由に部下を呼び出すこともできます。」
シグルーンは小瓶を持つと顔を近づけると僕の顔の前に小瓶を持ってきた。
「うふふ・・」
「こんな近くに持ってきたら!」
「ええ私も大量に媚薬を吸ってしまいますね・・でも構いませんわ・・マオ様と気持ちよくなれますから・・」
なんとか逃げ出そうとするけどやっぱり体は動かない・・媚薬を大量に吸わされるとシグルーンは小瓶を枕もとに置いて、僕の上に覆いかぶさってきた。そして胸を顔に押し付け僕のペニスをゆっくり挿入した。
「いかがですかマオ様?」
「うう・・」
シグルーンの中はとても狭くて何もしなくてもペニスは締め付けられてる。シグルーンは腰をゆっくり左右に振り始めた。まだ一度もイッてないから我慢なんてできない・・イク!・・あれ?
「お忘れですかマオ様・・ここでは何もかも私の思い通りになる・・マオ様をイカせるのもイカせないのも私次第です。」
「そんな・・」
「精液が沢山溜まったらイカせてあげます。うふふ・・」
シグルーンは腰を激しく動かしはじめ、胸もより強く僕に押し付けてきた。僕は押し寄せてくる快感に耐えきれず何度もイッたけど、精も出てないしイった感覚もない・・早くイカせて・・
「もう十分ですね・・ではマオ様私の中にいっぱい出して下さいね。」
シグルーンがそう言った瞬間、僕はイカされてしまった。
「うふふ・・美味しい・・」
精巣に限界まで精液を溜めさせられた精が少しずつシグルーンの中に出されていく・・多分一気に中に出されると感じてしまって絶頂に達してしまうかもしれないから、少しずつ出させてるんだ。
数分経って精液を全部出し終えるとシグルーンはペニスを抜いた。そして元の部屋に戻った。だけど僕はさっきの射精でもう体を動かすこともできない・・
「うふふ・・・私の勝ちですねマオ様・・」
「ふぇ・・」
「あら?もう終わったのですか?」
「カトレア様何故ここに?」
「マオ様にお伝えしなければならないことがありまして・・マオ様申し訳ありませんがゲームは中止させてもらいます。」
「ふぇ・・なんで?」
「明日ここへガーディアンズの捜索隊が派遣されることがわかりましたので、私達は今日中に身を隠さなければなりません。」
「そんな・・」
「侵入した二人は街の入り口で眠っていますのでご心配なく、ではマオ様もそこへ連れて行ってさしあげます。シグルーン、貴女は部下に撤退の指示を出しなさい。」
「畏まりました。」
僕はカトレアに抱かれると教会から街の門まで運ばれた。僕は運ばれている間にカトレアの胸の中で眠ってしまった。

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