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〜セックスコロシアム〜

俺は元々、AV男優だった。

俺は気が付いたときには、一番セックスのうまいAV男優になっていた。
そして、しばらくすると、俺は強くなり過ぎてしまっていた。
女にどんな責めをされても、あまり感じないし、なかなかイかない。
逆に俺が女を愛撫すると、あっという間にイかせてしまう。
そしてついには、仕事にならなくなってしまった。
そのために、俺はAV男優を辞め、俺の居場所を探して、放浪の旅に出た。

旅を初めてから3週間ほど経ったある日、近くの村にセックスが公の職業として成り立っている村があるとかという、訳の分からない噂を聞いた。
そこで、俺はその村に立ち寄ってみることにした。

村に着いて、俺は驚いた。
小さな村の中心に巨大なコロシアムがあり、その周りに点々と家が立ち並んでいるのである。
「こんな小さな村に、なんでこんな大きなコロシアムが…?」
コロシアムに近付いてみると、入り口にはカウンターがあり、そこには受付の女性らしき人が座っていた。
俺は思いきって聞いてみることにした。
「あの…このコロシアムは一体何に使っているんですか?」
「あなたは…旅の方ですか?」
「ええ、そうですけど…」
「なら不思議でしょうね。こんな小さな村に、こんなコロシアムがあるんですもの。」
彼女はちょっと躊躇して、
「え…と、驚かれると思いますけど、実はこのコロシアムでは週一回セックスバトルの大会を行っているんです。」
「セックスバトル?」


「ええ。男と女が1対1でイかせあいの勝負をして、先に相手をイかせた方が勝ちという戦いです。男8人、女8人がエントリーして、リーグ方式で行います。そして、成績上位者には賞金が出るという仕組みです。今日もその大会の日なんです。」
俺は身震いした。これこそまさに今の俺が求めていたものだった。俺はいてもたってもいられなくなってしまった。
「特にありません。イクことができさえすれば…つまり、男なら初精が終わってさえいればいいんです。村の人じゃないといけないということはありません。あとは、出場料の1000Gさえ払えばいいんです。」
「じゃあ、俺も出られるのか?」
「出られますけど…」
彼女はちょっといぶかしげな顔をして言った。
「あなた…ただセックスをしたいだけっていうんなら、やめておいたほうがいいですよ?」
彼女の言葉には、明らかに何か含みがあった。
「心配ない。俺は街で一番のAV男優だったんだ。セックスなら飽きるほどしたよ。」
「そうですか。それならちょっとは期待できるかもしれませんね。…でも、気を付けたほうがいいですよ。この戦いは、おそらくあなたの思っているよりもずっとレベルの高いものですから。」
「かまわない。そうでなくては困る。」
「…そうですか。ならもう引き留めはしません。申し込みは正午までで、かつまだ男のエントリーは今のところ7人ですから、今ならエントリーできますよ?しますか?」
「ええ。」
「じゃあ、この用紙に必要事項を記入してください。あなた、お名前は?」
「セスクです。」

待合室に入ると、すでに7人の男が中にいた。全員黒のマント一枚を羽折っていただけだった。
「ん?見掛けん顔だな?村外の人か?」
「ええ、そうです。」
「そうか…受付でも言われたと思うが、セックスがしたいだけなら参加しない方がいいぞ?」
他の男達は俺の方を見てにやにや笑っている。俺が外部の者だからだろう。


「俺は都市で一番のAV男優だった。だが強くなりすぎて、仕事にならなくなったんだ。それで、仕事を辞めて、旅をしていたら…」
「この村に着いた…か。なるほどな。それなら参加したいと言うのは納得できるな。これはすまなかった。村外の奴は大抵、セックス目当てでエントリーしようとするからな…。」
「かまわないさ。そう考えるのは当然だからな。」
「ありがとう。俺の名前はジェフだ。よろしく。」
「俺はセスク。こちらこそよろしく。ところで、これからどうすればいいんだ?」
「まず服を脱いで、この黒マントを羽織るんだ。あとは呼ばれるまで待機してればいい。」
「リーグだから、8試合やるんだろ?」
「ああ、そしてその勝敗で順位が決まる。男女合わせた16人で順位をつけて、1位は10万G、2位は5万G、3位は3万G、4位は2万Gもらえるんだ。」
「そんなに…?儲けはどこで取るんだ?」
「行けばわかるが、観客がいるんだ。誰が何位になるかを賭けてるんだよ。競馬みたいなもんさ。この村の存在は、公には出ていない、いや、出していないんだが、知ってるやつは知ってるもんでね。結構村外からも客はくるのさ。だから儲かるのさ。」
「なるほどね…。」
しばらくすると、外からドアをたたく音がした。
「ジェフさん、出番です。」
「おっ、早速俺からか。じゃ、行ってくる。」
ジェフさんは、案内人に連れられて出て行った。
「おい、セクスくん…だっけ?」
「はい?」
突然、座っている男の一人が話し掛けてきた。
「そこのモニターで試合を見られるから、しっかり見ておいたほうがいいぞ。さっきの君の説明を聞いて、本気なのはわかった。だが、何といってもこのコロシアムは村を挙げての伝統あるものだからな。レベルは信じられんほど高いぞ。」
「それなんですが、どうして村を挙げて…?」
「ま、そのうちわかるさ。…おっ、始まるぞ。」


戦いの場は円形の舞台で、その床には布が敷き詰められていた。
そしてそれを取り囲む形で、千人はいるであろう観客が騒いでいた。
舞台の上には、ジェフと、キルナという名の容姿の整った長い金髪の女性が立っていた。
「緒戦の相手はジェフさんですか…。今度こそ勝たせてもらいますよ。」
「悪いが、そうはいかないな。」
カーン…
試合開始のゴングが鳴った。

すぐにキルナは、ジェフに向かって体当たりをしてきた。ジェフは肩をつかんでそれを止める。
しかし、それと同時に、彼女の手はジェフの竿に、思惑通りに伸びていた。
「うっ!!」
快感はそれほど無いものの、不意を疲れて一瞬ジェフの体の力が緩んだ。
その隙を逃さず、キルナは上からのしかかり、押し倒した!
「ぐっ!」
「ふふっ、一気にイかせてあげる♪」
そう言うと、彼女は右手でジェフの左腕を押さえ、動けないようにすると、竿を口に含み、下で裏筋を、そして亀頭を舐め始めた!さらに左手で玉を揉みしだく!
キルナの流れるような連鎖攻撃に、ジェフはとてつもない快感を味わいながら、ただあえぐしかなかった。
「う…ああ…はあっ!」
「…(どんどん硬くなってきてるわね。もうちょっと…!)」
さらにキルナは、左手をさらに下に伸ばし、アナルを突いた!
「ぐああっ!(まずい!このままじゃもうすぐイっちまう!何とか反撃しないと…そうだ!)」
「…んっ!?」
笑みを浮かべながら竿を舐めていたキルナの顔がこわばった。
「ん…ん…(な…足で…!?あん…)」
ジェフは、なんと足の指で器用にキルナの秘部を突いたのだ。


無論ほとんど攻撃力はなかったが、あまりに予想外の攻撃に、無防備だったキルナは一瞬身もだえし、押さえていた手の力が弱まった。
「今だ!」
ジェフはその隙を逃さず手を振りほどくと、体を横にキルナごと半回転させ、一気に体位を逆転させた。彼は竿をキルナの口から抜いた。
「く…」
「惜しかったな。形勢逆転だ。」
そう言うと、ジェフは自らの足をキルナの足にからませ、下半身の自由を奪うと、激しく、しかし繊細にキルナの胸を揉みしだいた。
「ああああっ!!」
そして乳房から右手を離したかと思うと、すぐさまそこを口で優しくくわえ込み、口の中で乳首を舌で入念に舐めまわした。
その上、右手は下に降りていって、秘部に指を2本入れ、いやらしく動かしている。
「ああ!…あ…ふああ…」
キルナはあまりの快感に、ただ身を任せるしかなかった。秘部からは粘液があふれ出ていた。
「気持ちいいかい?じゃあそろそろ終わりにしようか。」
そう言うと、ジェフは右手をキルナの胸に戻し、竿を秘部に挿入した。
そして腰を大きく上下に振りつつ、胸を両手で揉み続けた!
「はあんっ!いやああっ!(このままじゃ…イっちゃうっ…!)」
竿を挿入しているからには、キルナも自らの壁で快感を与えられるが、キルナが下にいる以上、先導しているジェフよりも力は入れにくい。結果は明らかだった。
「いやあああ…!!」
キルナは豪快に潮を吹いた。ジェフの勝ちが決まった…。


「…すごい…。」
スピード。テクニック。あらゆる点で予想を遥かに上回っていた。
それは同時に、自らの力をも上回っていることを意味していた。
「言っとくが、今更辞められんぞ。」
「ええ…わかってます。その気もないですし…。」
「へえ、そうか。なかなか肝が座ってるじゃないか。普通、村外の奴は1試合見ただけで逃げ帰ろうとするんだよ。」
呼び出しの人が来た。
「セクスさん…ですね?出番です。」
「もう…来たか。」
「頑張ってこいよ。応援してるぜ。」

対戦相手の名はルシアというらしい。リングに上がると、彼女はもう先に上がっていた。同じ年くらいの、青髪の女の子だった。
「あなたがセクスさんね?外部の人なんだって?悪いけど、ここのコロシアムはあなたが思ってるほど甘くないわよ。あたしがあなたに極上の洗礼を与えてあげる♪」
「…確かに甘かったかもしれんが、俺にも意地がある!」
カーン…

決着はあっという間についた。
俺は試合開始の合図と同時に、相手に突進し、押し倒しにかかった。一方的に責めない限り、まず勝てないと踏んだからだ。
しかし、彼女は俺の考えを見透かしたかの如く、俺の突進をひらりと受け流すと、止まった俺の後ろから足をひっかけ、逆に俺が仰向けに押し倒されてしまった。
「し…しまった!」
そう思ったのもつかの間、彼女は俺の腹の上に後ろ向きに乗ると、手で俺の竿をしごき始めた。
「う…うああっ…」
一体AV嬢の手コキと何が違うというのだろうか、彼女の手コキによって、俺はこの上もない快感を感じさせられ、みるみるうちに勃起していった。
すると彼女は、突然手コキを止めてこちらを向いた。


「もっと遊んであげたいけど、あんまり遊んでたら中に入れる前にイっちゃいそうだから、もう中に入れてあげるね♪」
「や…やめ…」
「だーめ☆」
そういうとルシアは腰を浮かせ、勃起した俺の竿を彼女の秘部にゆっくりと挿入した。
「う…うああ…」
「ふふ…気持良い?常人のものとは比べ物にならないでしょ〜☆」
度重なるセックスによって、彼女の秘部は、やわらかく、かつねっとりと竿を絞り上げる恐るべき凶器と化していた。さらに、ほどよく腹筋に力を加えることで、竿はより締め付けられ、信じられないほどの快感に俺は身をよじった。
「あ…あ…出る…!」
「もう出ちゃうの?まあいいわ、もう出しちゃいなよ。えいっ!」
ドクッ…ドクッ…
彼女がちょっと腰を動かしただけで、俺は我慢できずに彼女の中へ射精してしまった…。
「うふふ、ごちそうさまっ☆」
初めて味わう敗北感と屈辱感が俺の体を駆け巡っていた…。

「完敗だな。」
帰ってきた矢先、ジェフにそう言われた。
「予想以上なんてもんじゃないです…。手も足も出ませんでした。」
「ルシアはかなりのやり手さ。俺でもそうは勝てないよ。とにもかくにも、もっと作戦を練らないと駄目だよ。」
「はあ…。やっぱりそうですか。」
「ああ。そうだ、次の試合の作戦は俺がちょっと考えてみてやろうか?」

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