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アルカトラズ 負けVer.

 ここはアルカトラズ、某犯罪大国にある難攻不落の刑務所のある孤島だ。
 俺は冤罪で捕まり、裁判等なしに一気にここまで連れて行かれた……ついてねぇ……
 こんなことになるんなら、あんな訳分からん機械を拾うんじゃなかったなぁ……

 で、このアルカトラズには奇妙な儀式がある、と囚人の噂話で耳にした。
 何でも、一ヶ月に一度行っているとある試験に合格すれば無罪放免の釈放になれるらしい。
 そんな噂が流れていると言うのに、俺より年季の入った囚人達は皆震え上がっている。そんなに厳しい試験なのだろうか?
 詳しく聞いてみると、皆おびえたようにその時の記憶を抹消したいらしく誰も話してくれなかった。結局当日まで俺はおとなしくしているしかなかった……

 それから数日後、今日が例の試験の日のはずだが、皆揃って浮かない顔をしている。
 しきりに不思議がっていると、不意に檻の反対側から看守が話しかけてきた。
「よう、お前は試験初めて受けるんだっけか?それなら良いことを教えてやる。
 この試験はな、ひたすら欲を押さえつける事が肝心だ、これから運ばれてくる朝食はもちろん、昼食、夕食も水だけで過ごせ。そして寝る事も諦めるんだな。
 その後はまぁ……天国とも地獄ともつかない所へ連れて行かれるが、必死で耐え切れば晴れて釈放だ、せいぜい頑張るんだな。」
 試験の概要を詳しく聞いたところ(当日になったので内容を知る事ができた)なんでも生き物に宿る三大欲求……すなわち食欲、睡眠欲、性欲の三つの欲を押さえつけ、誘惑に耐え切った暁には犯罪は犯さない物として釈放されるとの事。
 最初に食欲と睡眠欲の試験……三日三晩飲まず食わず…は流石にまずいから水分のみ補給し、一睡もしなければこの二つの試験はクリアとなるらしい。
 その後、半日置いて次の日の晩に性欲の試験があるらしい。
 これに関しては四日後に説明を持ち越される事になった。
 なるほど、とりあえず三日三晩寝ずに水だけで過ごせば良いのか。頑張るぞ!!



 それから三日たった。
 俺は無事、食欲と睡眠欲の試験をクリアできた。残るは性欲の試験のみだ。
 とりあえず、三日三晩寝ずに居たから眠い……とりあえず性欲の試験まで寝ておこう……

「…
 ……
 ………
 …………
 ……ん……?」
 奇妙な感覚に気づき、俺は目を覚ました。
 目を開くと、目の前に下着姿の女性が俺の太ももの辺りに座って、俺のペニスをしごいていた。
 ……って、何で俺裸で横になってんだ!?しかも鎖で繋がってるし!!??
 と、自分の置かれている状況を確認していると女性が気づき、しごく手を止めて顔を上げた。
「あら、やっと目を覚ました?無理も無いわよね、本気で三日三晩寝ずに居たんだから。」
 透き通る声、そしてその辺の女とは比べ物にならないほどの美貌に溢れた顔立ち。
「初めまして、性欲の試験を担当するクリスティア・マイルスよ、クリスで良いわ。囚人番号第5869125号さん♪」
 そう言いながら、クリスは俺のペニスをペロっと舐める。
「ううっ!!」
「この試験の説明をするわね。これから私は貴方に性行為を行い、貴方はただひたすら射精しないように頑張ってもらうわ。
 期間はこれから一晩……そうね、朝6時まで耐え切れれば、貴方は無事無罪放免の釈放よ。
 ただし、耐え切れなかった場合は……覚悟しておくことね♪」
 何を覚悟すればいいのかさっぱりだったが、とにかくこの人の与える快感に抵抗していれば良いわけか……望むところだ!!
 クリスの脇に正方形の時計が見える……文字盤は無いが、今は深夜の10時を回ったところか、と言うことは8時間耐えればいいんだな。時間的に厳しいが、これで無罪放免だ、頑張ろう。
「それじゃ、再開するわよ〜♪」
 そう言うと、クリスはたっぷりと唾液を自らの手にたらし、その手で俺のペニスをしごき始めた。
 彼女の唾液がローションの代わりとなり、すさまじい快感がペニスを襲うっ!!
 俺は必死に耐えようと目を閉じ、歯をくいしばる。
「ふふふっ……良いわぁ、その我慢してる顔、もっとよく見せてぇ♪」
「えっ……?」
 ふっと、ペニスから送られる快感が消えたかと思い目を開けると、今度はクリスの美貌が眼前に広がっていた。
 やわらかい彼女の体を押し付けられながらそのまま距離が詰められ、唇が重ねられる。
 クリスは自らの舌を俺の口の中に入れると、あちこちを嘗め回しはじめる。
 俺は抵抗をしようとクリスの舌を押し返そうとするが、逆に舌を絡めとられクリスの口の中へ引きずり込まれる。
 舌を引き戻そうとすればそのままクリスの舌が俺の口の中に戻って再び蹂躙する、そんな堂々巡りがしばらく続くと、クリスはようやく唇を離した。
「ぷはぁ……どうだった?私のキスのお味は♪」
 肩で息をする俺は首を縦に振る。正直言って、やばい位気持ちよかった。
「よかった、声が出せないほど気持ちよかったのね♪
 それじゃこれからもっと凄いことしてあ・げ・る♪」
 クリスがそう言うと、背中に手を回してブラジャーを外し、俺の手の中に収める。
 そして形の良い胸の谷間で、俺の顔を押し潰す。
「むがっ!!んむー!!??」
 胸の谷間に閉じ込められた俺の顔面にはやわらかく、なおかつ弾力のある気持ちの良い感触が広がり、更に女性特有の良い匂いが鼻をくすぐる。
 手の中にブラジャーが納められている事実が更に俺を興奮させる。
 と、谷間の中しか見えない状態で突然ペニスに刺激が走る。感触からして、クリスが再び手でしごいているのだろう。
 正直、ここまで密着させられると興奮が冷めないため、射精を我慢するのは非常に困難だ。
 俺は快感から抜け出す手段を考える……何か良い方法は……
 焦っているとどんどん考えが纏まらなくなる。それが余計に焦りを生み、どんどん追い詰められる事になる。
 流石に限界が近くなっていた。まずい、何か良い方法は……
 
「んっ、ぐっ……」
 クリスの胸の中で呼吸ができないままに時間が過ぎて行く。胸の柔らかい感触が俺をますます興奮させ、ペニスが更に勃起する。
「んっふふふ……そろそろ良いかなぁ〜♪」
 一瞬ペニスが撫でられる感触がしたかと思ったら、急に視界が開けた。同時に、顔中を覆っていた柔らかい感触も離れる。
「一気にトドメ刺してあげるわ♪」
 クリスが中腰になるとペニスに狙いを定め、腰を下ろす。
 ズッヌヌヌ……
「あ、ああああぁぁぁぁぁっ!!」
 彼女の腔は間違いなく名器だ。じわじわとペニスを締め付ける上に内壁のヒダがペニスに否応なしに絡み付いてくる。
 散々興奮させられこの腔を味わえば、ほぼ全ての男はイッてしまうだろう。
 もちろん、自分も例外ではなく……
 ビクンッビクンッビクンッ……
「ふふふっ、嬉しいわぁ……こんなに早くイッてくれるなんて……」
 そう言い、クリスはまた唇を重ねてくる。
 再び口の中を蹂躙させられると、再び腰を揺する。
「んっんー!!」
 ビクビクッ!!
 その動きだけで、更に激しく射精してしまう。
 ようやく唇が離れ、俺が呼吸を荒げていると、クリスはとんでもない事を言い放つ。
「それじゃ、今日一日貴方は私のおもちゃね♪」
「……え?」
「今日一日中、貴方の体でたっぷり欲求不満解消させてもらうから♪」
「な……!?」
「それじゃ早速、続き行ってみましょうか♪」

 その後、俺はクリスが飽きるまで丸一日中、彼女の中に精液を注ぐ羽目になる。
 当然のようにその事がトラウマになり、翌月の試験は辞退した。
 暇つぶしに隣に入っていた新人に話してみたら、
「なんだ、女とただでヤれるのかここは。」
 と、お気楽な事をほざいていた。
 もっとも、半週間の後には俺と同じような目に会っていたようだが……
 その時の試験官もクリスで、隣に入る時に俺に声を掛けて来たが、俺は視線を合わせないようにして無視を決め込んでいた。
 所がそれがいけなかったのか、翌日に隣の試験のその足で俺の所に来て、突然「無視した罰だ〜!!」と、再び逆レイプをされる羽目になったのは、また別の話である……
2年以上前の作品の負けパターンをやっとか、と突っ込みたくなる方も居ると思います
なぜなら、俺自身が突っ込みたい気持ちでいっぱいだからです(待

まぁ、冗談はさておきまして、何人の方がこれ覚えてるんでしょうかね?
SNSで先に公開してみたのですが、そこで管理人他数名の方に推されなければ日の目も見なかったと思います
そういう意味でも、管理人のお陰で作品を公開できました、ありがとうございます

ではでは、(あれば)ご感想お待ちしております

P.S.
過去の勝ちパターンについてはこちら
http://battlef.sosite.jp/ss/read.cgi?no=229

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