「それじゃ、始めるか。……その前に、どんなルールなんだ?」
スポーツだからな。勝負に勝って試合に負けるってことがありえる。
変な難癖をつけられて、反則負けにされちゃたまらない。
「波自さん、暴力的な方には見えませんし、結構ですわ。反則はとりませんから、お好きなようにどうぞ」
紫先輩が言った。もうオレの服は綺麗に重ねられている。
「ヘンな気をまわさなくてもいいよ。ちゃんと文句出ないように分かりやすく負かしてあげるから♪」
茜がバスローブの紐を解きながら挑発的に笑う。
「ほどほどにしてくださいね、茜さん。まだ上手に手加減できないんですから」
「大丈夫ですって! コウくん、って言うか波自君、そんなにヤワでもないですから。ね♪」
「ね♪ じゃない」
分かりやすい挑発にオレは嘆息した。
そんな煽りで動じるのは、毎日の厳しい練習とやらでムリヤリ心の表面に貼り付けた薄っぺらな自信しか持たない連中だけだ。
本物の男には通用しない。
「ま、見せてもらいますかね。バトルファック部のホープの実力を」
「ふふーん♪」
茜がバスローブを脱ぎ捨てた。
ごくり。
不覚にも生唾を飲んだ。
ぼん、きゅっ、ぼん。
何時の間にこんなに発育していたのか。
Fカップは優にあるオッパイは見事な御椀型。おしつけがましくなく、ナチュラルに、でかい。
そこからくびれた腰に繋がるラインはわずかな弛みもなく、きめ細かい肌が滑らかな曲線を描いてきらきら光っている。
丸いヒップは健康的に引き締まっていて、フトモモはほっそりと、それでいて痩せを感じさせないしっとりとした肉付き。
はっきり言って、最高だった。
こんないい女、見たこと無い。
ヤバい。
オレの頭の片隅から警鐘が鳴る。
この女はヤバい。マジでヤバい。
アホな。相手は茜だぞ?
頭を振ってバカバカしい考えを打ち消す。
「では、始めます」
いつの間にやら茜のバスローブをたたんだ紫先輩が、枕元の机の上にある大きなタイマーに手をかける。
ぽん。
ぴー、と音がして、タイマーは30:00からカウントダウンを始めた。
「よーし、いくわよ?」
茜が一歩、近寄ってきた。
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