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悪夢の街 第七章

何とか屋根伝いで教会に辿り着くことができたけど、無くした服は見つからなかった。今は身を守るものが何もないので、マーメイドに会ったら大変だ。僕は教会の周囲に誰もいないと確認すると、教会の入口に向かった。入口も当然水没しているので辺りにマーメイドが入ることもできなかった。
教会内部も完全に水没してたけど、地下への入口はサキュバスの時と同じだったので簡単に地下へ行くことができた。地下水路を進んでいるとマーメイドが一人居た。どうやら僕が来るのを待っていたみたいだ。
「お待ちしていましたマオ様。女王様この先のどちらかにおられます。」
「どちらか?」
僕はマーメイドが指指した方を見ると道が二つに分かれている。
「ねぇ」
「何でしょう?」
「もう片方は何なの?」
「うふふ・・もう片方にはこの町いるマーメイド全員が貴方を待ってます。ですからここまでマーメイドには逢わなかったでしょう?」
そういえば最初の一人を除いてマーメイドには一人も逢わなかった。
「私は後ろから貴方に付いて行き、貴方が道を逆走しないよう見張らせていただきます。さあマオ様どちらでも好きな方をお選びください。」
どっちだろう・・どっちに女王がいるんだ・・間違えたら数えきれないほどのマーメイドを相手にしなくちゃいけない・・悩んでいても仕方ない!右の通路にしよう!
僕は意を決して右を選んだ。後ろからマーメイドが付いて来る。20メートルほど泳ぐと、円形の広い部屋に出た。僕が入ってきた入口は底の辺りにあった。見張りのマーメイドが手を引いて水面まで連れて行ってくれた。とりあえずはずれを選ばなかったので少しホッした。
部屋の真ん中には円状の床があって水には浸かっていない。マーメイドと闘うなら陸上に誘き寄せた方がいいから少し有利になるかもしれない。
「ところで女王はどこにいるの?」
「この部屋にいらっしゃるはずですが・・この部屋は広い上、底も深くて探す
のは大変なんです。あっ!女王様お連れしました!では私は邪魔になるので失礼します。」
マーメイドは入ってきた所から出て行った。僕が逃げないようマーメイドが通った途端鉄柵が降りて来て水路を封鎖してしまった。
「ようこそ・・」
「わ!」
「私がマーメイドの女王、ティナと申します。よろしくお願いします。」
「よ、よろしく・・」
僕の前には綺麗な女性がいた。大きくて綺麗な青い瞳・・身長と同じぐらい長い紫色の髪・・そして男を惑わす豊満な胸・・F・・いやGはあるかな・・
「ふふ・・マオ様が求めているメダルはこの部屋の中央の床にあります。」
僕はメダルを確認するため、水から上がって床の中央に行ってみた。そしたら床に小さな箱が埋め込まれていた。
「その箱には特殊な魔法がかけてありますので、いかなる方法を用いても開けることはできません。箱を開けるには私が自分の意志で開けるか、もしくは私がイッてしまった時ですね。」
「じゃああんたをイカせて開けるだけだ。」
「まあ!・・私に勝てるつもりですか?うふふ・・では貴方の実力を見せてください。さあこちらへ・・」
「や、やだよ!そっちが来てよ・・」
この床は半径2メートル程しかないけど、マーメイドと闘う広さは十分ある。
「あらあら・・ではすぐにそちらへ行きますので、マオ様手を挙げていていただけませんか?」
「こう?」
僕は右手を高く挙げるとティナは頷いて、水中に潜ってしまった。僕は首を傾げるとティナが突然水中から飛び出して、イルカのように孤を描いてこっちに飛んできた。そして僕の手を掴んでそのまま反対側へ飛んで行く。僕はティナに引っ張られて水の方に走って行ってしまう!
このままじゃ水中に連れ込まれる!僕は水に連れ込まれる寸前に手を振りほどくことができた。危なかった・・水中じゃ僕が圧倒的に不利だ・・絶対にここで闘わないと・・隅にいると引きずり込まれそうだから僕は慌てて中央に戻った。
「うふふ・・残念・・もう少しだったのですが・・」
どうしよう・・このまま睨み合いしていても仕方ないし、でも水中だと僕が負けるのは目に見えてる・・僕が作戦を考えているとティナは足場に上がって来た。
「泳いでばかりいたから疲れてしまいました。」
ティナは足場の隅にいる・・今近づいたら僕を捕まえて水中に連れ込むに違いない・・せめてもっと近くに来てくれたら・・僕の心を読んだかのようにティナは少しずつ僕の方に近づいて来てくれた。
「少しお話でもしませんか?私マオ様のこと色々知りたいんです・・」
ティナは1メートルほど近づいて来るとそこで止まってしまった。
「マオ様・・マーメイドは陸での行動は苦手なんです、マオ様もいらして下さい。」
ここで待っていても、これ以上近づいて来てくれそうにないや。仕方ない僕も慎重にティナに近づいて行った。彼女の腕を掴んでこっちへ引っ張って中央に連れてこよう。少しでも水から遠ざかればそのぶん僕が有利だ。
(今だ!)
僕は右手を伸ばして彼女の腕を掴もうとした。でもティナは僕の右手を掴んで自分の方へ引っ張り僕を引き寄せた。
「うむ!」
そして僕を抱きしめて唇を奪ってきた。そしてティナは少しずつ水がある方に向かっていく。僕は必死に彼女から離れようとするけど、彼女は僕を放してはくれない!
「うふふ・・もう少しですよ・・きゃ!」
僕は水の中に連れ込まれる直前に彼女の抱囲から逃れることができ、僕は彼女を水の中へ突き飛ばした。危ない・・ティナが水面から顔を出した。何だか悲しそうな顔をしている。
「マオ様・・マオ様は・・私が嫌いなのですか?」
「え?」
「先程から私の誘いを断られてばかりで、私が抱きしめても突き飛ばすほど嫌がりますし・・私のことが・・嫌いなのですね・・」
ティナの目から涙が流れた。僕は慌てた!セックスバトルだとはいえ、突き飛ばされたのはショックだったみたいだ!
「違うよ!あれは」
「いいんです・・私が悪いのですから・・メダルが入っている箱は開けておきますので・・」
ティナが潜ろうとした時、無意識の内に体が動いた。僕は水に飛び込んで泣いているティナに抱き、ティナの胸に顔を埋めて、上目使いで彼女を見上げた。
「マ、マオ様?・・」
「嫌いじゃないよ・・ティナのこと嫌いじゃないよ・・むしろ好きだよ!だから泣かないで・・」
「マオ様・・」
僕は彼女の顔に手を添えて、ティナにキスをした。
「だから僕と闘ってよ。」
「マオ様・・はい、お相手させていただきます!」
僕はペニスを彼女の中に挿入した。水中で闘うから負けちゃう・・ううん、確実に負けるけどいいや・・女の人を泣かせてまで勝ちたくない・・ティナは僕を守るように抱きしめると、腰を激しく動かして泳ぎ始めた。
気持ちいいよ・・僕はペニスが抜けないよう彼女のお尻に足を回して、胸に顔を埋めて彼女に身を任せていた。
「ティナ・僕もう・・」
「うふふ・・出して下さい。我慢などせずに全て私の中に・・」
「うう・・うあああ!!」
ドビュルルルルル!ビュルルルル!ビュルルルル!
「美味しい・・もっと出して下さい。」
「うああ!ティ、ティナやめて!」
ティナは尿道に残っている精液を搾り取ろうと、ペニスを強く締めてつけてきた。そして全て搾り取ってもまだ満足できず、僕を抱きしめて泳ぎ始めた。ペニスはイッたばかりで敏感になっていて我慢できずにまたイッてしまった。
「もっと!もっと出して下さい!」
気持ちいいよ・・あれ?・どうしたんだろう?何だか眠たくなってきた・・














ここは・・そうだ僕ティナと闘ってる最中に寝ちゃったんだ・・あれ何だろ?何だか気持ちいい・・下の方からクチャクチャと音がする。僕は慌てて身を起こすとティナガ僕のペニスを咥えていた。
「ん・・目が覚めたのですか?ふふ・・あんなに出したのにまだこんなに硬くして・・はむ」
「うわ!ティナやめて!出ちゃうよ!」
僕は彼女の頭を掴んでペニスから引き離そうとしても彼女はペニスをから全く離れてくれなかった。い・・・イク!
ビュルルルルル!ドビュルルルル!
ティナは僕の精液を飲み込んで満面の笑顔を浮かべた。
「美味しい・・ほらマオ様起きてください。」
僕は重たい体を起こすとティナが僕に小さい箱を渡してきた。
「昨日の御礼です。」
何だろ?僕は箱を開けると中にはメダルが入っていた。
「ど、どうして?僕負けちゃったんだよ?」
「いいじゃありませんか、モリガンさんだってマオ様に負けていないのに、メダルを渡してるんだですから・・それに・・」
「それに?」
「嬉しかったんです。」
「何が?」
「私のことを好きだって言ってくれて・・少しだけ話を聞いてくれますか?」
「うん。」
「私が人間だった頃、恋人がいたんです。とてもいい人でした・・ですがある日付き合うのをやめようと言われたんです。」
「どうして?」
「他に好きな人ができた・・それに私みたいな女とは付き合いたくないと言われて・・マーメイドはほとんどの人が人間だった頃、恋人に振られた人が多いんです。そのせいか男性から拒絶されるのが恐くて・・」
だから僕が突き飛ばした時に泣いちゃったのかな?
「だから嬉しかったんです。・・メダルはその御礼です。でも私にはあくまで勝ったことにしておいてください。女王様に知られたら大変ですから」
「うん、わかった。」
「それでは次のエリアに連れて行って差し上げます。人間ですと教会から出るのも大変ですから」
僕はティナに抱きしめてもらい次のエリアに向かった。
「ねぇティナ?」
「何です?」
「隣のエリアにはどんな淫魔がいるの?」
「エンジェル。天使さんですよ。うふふ・・」
BADENDも近々書こうと思っています。

誤字の指摘がありましたので訂正しておきました。指摘ありがとうございます。

[mente]

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