僕は隣のエリアに行こうとしたら上空から突然カトレアが現れた。
「ひゃあ!」
「驚かせて申し訳ありません。マオ様隣のエリアに行きたいのですか?」
「そうだけど・・」
「では私に抱きついてください。隣に行くのは少し大変ですから。」
「大変?」
僕は意味はよくわからなかったけど、とりあえずカトレアに抱きついた。できるだけ胸に触れないよう顔を遠ざけたけど、カトレアに抱き寄せられて結局顔を埋めることになった。
「これをご覧くださいマオ様。」
「え?これは城壁?何でこんなものが・・アルラウネのエリアからサキュバスのエリアに行く時はこんな物なかったのに」
「それは上からご覧になればご理解いただけます。」
カトレアは僕を抱きしめて上空に舞い上がった。城壁の上に乗ると僕は目を疑った。
「ま、町が・・」
町全体が水に呑まれてしまっていた。二階建ての建物も屋根以外は水に浸かっている。この城壁は隣のエリアに水が流れ込まないように作られたんだ。
「もうおわかりだと思いますが、この先はマーメイドのエリアです。」
「これじゃ僕教会どころかこのエリアに入ることすらできないよ・・」
「何故です?」
「だって・・僕・・かなづちだから・・」
「うふふ・・ご心配なく。この水はマーメイドの魔力があり人間でも水中で呼吸できます。ですから泳げなくても水の底を進めば問題ありません。説明は以上です。マオ様サキュバス達のメダルを私に・・」
「どうして?」
「この先持っていても邪魔になるだけです。ですから私が門にはめ込んでおきます。」
「わかった。」
僕はカトレアにメダルを渡した。確かにこれを持ってたら闘い難いよね。
「確かにお預かりしました。ではマオ様存分に楽しんでくださいね。」
カトレアは翼を広げると飛んで行ってしまった。僕はここにいても何も起こらないのでとりあえず先に進むことにした。ちょうど近くに梯子があったから簡単に降りることができた。僕は少し怖いけど、カトレアの言葉を信じて水に浸かった。
「あれ?」
浮いてる・・普通の川や海だといつも沈んだのに・・僕は手をかいてみると、前に進めた。
「泳げてる?」
僕は水中でも呼吸できるか確認するために潜ってみた。わ〜・・カトレアの言う通り水中でも呼吸することができた。僕は嬉しくなって暫く水面で遊んでいた。
「幸せ・・」
「よかったですね。」
「うん・・え?」
僕は声がした方をみると女性が一人いた。歳は20歳ぐらい、胸の大きさはFかな・・長い薄紫の髪をした綺麗な女性だ。胸を水着のような布で隠している。これだけなら人間なんだけど・・下半身に尾と鱗がある。
「うふふ・・ようこそマーメイドの楽園に・・ゆっくりしていって下さいね。」
僕はマーメイドに背を向けて逃げ出した。マーメイドもアルラウネみたいに普通じゃイカないかもしれない。まずは逃げて情報を集めないと!
「そんなスピードじゃ逃げられないわよ。」
「え?」
マーメイドは僕の横にピッタリと付いて来ていた。そうだ泳いで逃げられるはずないや、相手は魚なんだから!僕は周りを見回すと二階建ての建物を見つけた。僕はマーメイドに捕まる前に、なんとか屋根の上に逃げることができた。
「あら、鬼ごっこはもうおしまいですか?」
「うるさいな!あんたはマーメイドだから、陸には来れないだろ。」
でもずっとここにいるわけにはいかないし・・どうしよう。マーメイドが諦めて帰るのを待とうかな・・僕が考えていると、後ろから笑い声がした。後ろをみるとさっきのマーメイドが屋根に登って行きいる。
「マーメイドが陸上では活動できないとお考えですか?でしたらそれは間違いですよ、マオ様。」
マーメイドは下半身を引きずってこっちに近づいてくる。どうしよう!屋根伝いに逃げようにも、周りは全て一階建ての建物しかないし、泳いで逃げるのは絶対無理だし、どうしたら!
「うわ!」
僕があたふたしている間にマーメイドは僕の体に手が届く所まで来ていた。マーメイドは僕の足を引っ張り、僕を仰向けに寝かせた。
「濡れた服を着ていては、風邪をひいてしまいます。」
マーメイドは僕の服を全て脱がせると、僕の服の臭いを嗅ぎ始めた。
「マオ様。服は洗濯していますか?とても汗臭いですよ。」
マーメイドは僕の服を水に投げ込むと突然水が流れ始めて、服は流されてしまった。
「洗濯できたらお返しします。さあまずはマオ様を洗って差し上げますね。」
「そんな・・」
僕はマーメイドに水辺に連れて行かれて、頭や体を洗われた。
「はい綺麗になりましたよ。うふふ・・じゃあマオ様が綺麗になったことですし、先程の続きをしましょう。」
「うわ!」
マーメイドは僕を押し倒すと、僕の上に乗ってきた。
「確かに私達マーメイドは陸上での行動は得意ではありませんし、戦闘力も低下しますが、何もできないわけではありません。」
マーメイドは僕に軽く口づけをしてきた。いい香り・・キスをした時彼女の体や髪の毛からとてもいい香りがしてきた。
マーメイドは胸を僕の顔に近づけてきた。僕は母乳を飲まないよう口を堅く閉じた。マーメイドはクスと笑って、僕の顔に胸を押しつけた。
「気持ちいいですか?」
「うむぅ!」
僕は首を横に振って否定すると、マーメイドは微笑んで僕のペニスを掴んで手コキをしてきた。
「こんなに大きくしては嘘というのがすぐにわかってしまいますよ。うふふ・・私の胸で感じてくれのですね。ご褒美をあげましょう。」
マーメイドはペニスから手を離して、僕の首に手を回した。彼女は乳首を僕の口に入れようとしたけど、僕は口を閉ざして乳首を入れさせなかった。そしたらマーメイドは手で口を覆って鼻に胸の近づけた。口を塞がれてるから僕は鼻で呼吸するととてもいい香りがしてきた。
「ふあぁ・・」
思わず口を開いてしまった。僕は慌てて口を閉じようとしたけど、何だかボーとして体がうまく動かせない。マーメイドはゆっくりと僕の口に胸を近づけて乳首を口に含ませた。
「うふふ・・沢山飲んで下さいね。」
マーメイドがそう言った時、ミルクが僕の口内に流れ込んできた。僕は抵抗しようと思ったけどマーメイドに腕を抑えつけられていて何もできない。僕は何とか胸から逃れようと必死に抵抗していると、屋根から転がり落ちて水に飛び込んでしまった。
僕はすぐに屋根に登ろうとしたけどマーメイドに両足を掴まれて水中に引きずり込まれた。
「うふふ・・逃げちゃダメです。さあ吸ってください。」
マーメイドは僕を胸元に抱き寄せて乳首を咥えさせ、腕ごと抱きしめた。これじゃ状況が悪化しただけだよ・・僕は反撃しようとマーメイドの中にペニスを挿入しようとしたけど、彼女は挿入を許さず膣をペニスの裏スジに擦り付けてきた。
「んん!!」
「慌てないで・・ミルクを飲み終えたら挿れて差し上げますから・・」
ペニスを挿入することもできず、僕はただ母乳を飲まされ続けた。マーメイドは母乳を飲む僕を見て優しく微笑み頭を撫でてきた。僕はこの隙に逃げようと思ったけど、腕が動かない。
「貴方みたいな年頃の男の子は頭ではダメだとわかっていても、体は女性を求めてしまうんですよ。」
「ううん!」
僕は否定しようとしたけどうまく喋ることができない・・マーメイドは楽しそうに僕の頭を撫で続けていた。それから暫く飲み続けていると、マーメイドが僕の肩を押して飲むのをやめさせた。
「うふふ・・このくらいでいいでしょう。マオ様ミルクを飲んでくれたお礼に私達マーメイドの固有の能力を教えて差し上げますね。」
「固有?」
「はい。私だけではなくマーメイド全員が持っている能力です。マーメイドの力はミルクにあるんですよ。」
「え?」
「マーメイドのミルクを飲むと精液の量がいつもより多くなり、質もよくなるんですよ。」
僕は少しだけほっとした。そんなことならあまり気にしなくてもいいや。
「言っておきますが、淫魔にとって精は食糧であることは御存じですね?」
「知ってるよ。」
「当然ですが量が多くなり質も良くなるということは、中に出したり精液を飲めば淫魔の力になることも御存じですね?」
「あ!」
「つまり闘っている最中に淫魔により力を与えてしまうという事なんですよ。しかも一回出したからといって元には戻りません。マーメイドのミルクを飲んだ分だけ射精しなければ、元には戻りませんよ。うふふ・・さあ元々貴方の精は上質で淫魔達に人気があったんです。今貴方の精液はどれほど美味しいのか私も吸ってみなければわかりません。うふふ・・では挿れますよ。」
「あ!だ、ダメ!」
僕の言葉に耳を貸すわけなく、マーメイドは僕のペニスを根本まで挿入した。
「これから泳ぎますからしっかり掴まって下さいね。おちんちんが抜けて、外に出したら大変なことになりますからね。うふふ・・では行きますよ。」
マーメイドが泳ぎだすと凄まじい快感に襲われた。彼女が泳ぐたびに腰が激しく上下に動いてペニスが膣から出入れされる。サキュバスやアルラウネが相手だと絶対に感じることはできない快感だ。す・・凄い・・これじゃ長くは持たないよ・・
「あら意外と頑張るんですね。早漏だと聞いていましたからすぐにイクと思ったのですが、でも後何秒堪えられるでしょう?うふふ・・スピードをあげますよ。」
どんどんスピードが上がってきた。それに応じて腰の動きも早くなる・・このままじゃなんとかしないと・・僕は彼女の腰に手を当てて泳ぐのをやめさせようとしたけど、強烈な快感で手に力が全く入らずやめさせるどころか、スピードすら落ちない。
「そろそろ限界ですか?うふふ・・では出して下さい。私の中に・・」
マーメイドは片手を僕の頭に回して、僕を胸元へ導いた。もうダメ・・イッちゃう!!
ドビュルルルルル!ビュルルルル!ドビュルルルルルルル!!
「ああん!す、凄い・・今まで吸ってきた精液何かと・・比べ物になりません・・あん!もっと下さい・・貴方の精液をもっと・・もっと!!」
マーメイドは僕を強く抱きしめて決して放そうとしない、いつもより量が多かったから疲れた。僕はさっきの快楽でもう逃げる力も残っていなかった。僕は人目につかない所に連れて行かれて続きをさせられた。目の前が暗・・く・・
「・・て・・起きて!」
「ふえ?」
「よかった目が覚めたわ。」
「誰?」
「私?私はリリー、ガーディアンズよ。貴方が何日経っても北部に来ないから、調査員としてそこにいるニコと一緒に派遣されたの。」
体を起こすと僕は屋根の上に引き上げられていた。僕を助けてくれたのはガーディアンズみたいだ・・一人はオレンジ色のロングヘアーの女性だった。歳は20前後、胸はDぐらい・・もう一人は僕と同い年ぐらいだ。赤い髪をした少年だった。
「さて、いきなりだけど聞きたいことが山ほどあるの。まず貴方と一緒に水面に浮かんでた彼女・・どう見ても人間には見えないわ・・それにどうして町が水没してるのか・・」
どうやら僕は気を失って水面に浮かんでいたみたいだ。それもマーメイドと一緒に・・彼女も僕と交わっている内に失神したみたいだ・・
「うん・・実は・・」
僕は二人にウィルスのことなどを説明した。幸いマーメイドがいたので信じてもらえた。
「そんなことが・・先日町の人間が全員殺されたって聞いたけど・・そいつらの仕業だったのね・・」
「リリー!早くこの事を本部に報告しないと!」
「報告したって信じてもらえないわよ・・何か証拠を手に入れないと・・」
「証拠は僕が手に入れるから、二人とも早く逃げて!」
「どうして?」
「もし僕と一緒にいる所をカトレアにでも見られたら!」
「お呼びですか?マオ様。」
僕の後ろにカトレアが降り立った。僕が弁解する前にカトレアは僕を抱きしめた。
「ご安心ください。全て見ていましたから・・」
「何者!?」
リリーとニコは持っていた剣を抜いてカトレアに向ける。
「私はカトレア、あの城の主側近です。マオ様から話を聞いてしまった以上・・帰すわけにはいきません。」
カトレアが指を鳴らすと、上空から数人サキュバスが舞い降りて来て、二人ががりでリリーを拘束した。
「リリー!うむ!」
ニコはリリーを助けようとしたけど、いきなり目の前にサキュバスが降りて来て抱きしめられてしまった。
「調査に来たのは二人だけですね。」
「はい、間違いありません。」
「ではその娘はアルラウネの所へ連れて行きなさい。」
「了解しました。」
「くっ!」
リリーは拘束されたままサキュバス達に連れて行かれてしまった。
「その男の子・・どうですか?」
「マオ様ほどではありませんが、かなり上質だと思われます。」
「そう・・ではその子はエンジェル達の所に連れて行きなさい。あの娘達なら優しくしてくれるでしょう。」
「わかりました。」
ニコも連れて行かれてしまった。どうしよう・・二人とも殺されるかもしれない!助けに行かないと!
「ご安心くださいマオ様。拘束するだけで殺したりはしません。」
「本当?」
「はい。それより私も仕事がありますからそろそろ失礼しますね。ではマオ様頑張って下さいね。」
そう言うとカトレアは城に戻って行った。ニコはエンジェルの所に・・リリーはアルラウネの所に連れて行かれた。必ず助けに行かないと・・僕はできるだけ屋根伝いで教会を目指すことにした。
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