カズとシンが消えちまい、俺は孤立無援で三人の敵と対峙しなきゃならなくなった。しかもその三人は揃いも揃ってとんでもなくタチの悪い女ときている。
戦況は絶望的に不利だが、ここは着実に一人一人倒していくしかない。
だが、深呼吸をして目の前の美紗の秘部に口と舌の攻撃を再開しようとしたとたん、俺の体は美紗から引き剥がされてしまった。
あっという間に、両脇をがっちりと麗菜と明日香に取り押さえられて、そのまま仰向けに転がされてしまう。
「おい、どういうつもりだよ?」
「悪いけど、確実な方法で勝たせてもらいますねw」
明日香がそう囁いて、ペロペロと俺の耳たぶをしゃぶり出す。
「正々堂々と勝負しろよっ!! 三対一でもまだ俺のテクが怖いのか?」
「挑発してもムダだよw お兄ちゃんは反撃もできずに、このままあたしたちに犯されてイカされちゃうの♪ さっきの間抜けな二人のお兄ちゃんたちみたいにねぇ」
今度は唇を麗菜にキスで封じられてしまい、浸入してきた舌で口腔内を犯される。
俺の腕は一本ずつ明日香と麗菜に捩じ上げられ、体重をかけられ、まったく動かすことができなかった。右腕に明日香の、左腕に麗菜の胸のふくらみが当たる。というか、谷間に挟まれてその上からがっちり押さえ込まれている。ムニュっと柔らかい感触につつまれて、ただでさえ痺れてきた腕に、ますます力が入らなくなっちまう。
そして、ピタッと肌を寄せ付けてくる麗菜からは柑橘系の香水が、明日香からは麝香系の香水の香りが漂ってきた。勝つためなら何でもありの連中のことだ。きっと野郎の下半身をビンビンにしちまう特別なもんを使っているに違いない。
その証拠に、俺のモノはしばらく触られていなかったはずなのに、しっかりと天を向いて怒張の猛りを発揮して、力むあまりに、歓喜の我慢汁をヘソま打ち上げちまったほどである。
このまま嬲られつづけたらヤバいと、とび起きて逃げようとしたが、今度はフル勃起して無防備な亀頭を激しい性感が襲った。もちろん犯人は美紗の奴だ。ガードできない下半身がフェラチオで蹂躙される。
そのせいで俺の力はさらに弱まってしまい、美紗の指で足首を握りしめられて、そのままM字型にムリヤリ開脚させられても、満足に抗うこともできやしなかった。
男の俺の脚力が、華奢な女の子の指でねじ伏せられてしまう。その屈辱たるや筆舌に尽くしがたいモノがある。観衆の目の前で、袋も菊座も丸見えの超恥ずかしいポジションを強いられる俺。あまりの羞恥にほとんど涙目状態だ。
三人の女どもは、そんな俺をクスクスと嘲笑い、本格的に嬲り出した。
上半身を拘束する二人は、片方の手で俺の腕を抑えながら、もう片方の手で俺の乳首を刺激してきた。
明日香と麗菜はお互いに目配せしながら、時にシンクロして胸の突起をこねくり回し、時に逆回転で翻弄し、さらには何の前ぶれもなくランダムに交代でくすぐり責めをして、俺の精神が攻撃を予測して防御しようとするのを赦さなかった。
例えば、右の突起が明日香の指で抓られる。ジワジワとイタ痒い感覚が俺の身体に広がる。性感のダメージを最小限にすべ区、必死に右胸に意識を集中して心のガードをしても、今度は突然に左胸が麗菜の小指でコチョコチョとくすぐられてしまう。すると努力は水泡に帰して、俺は両胸のくすぐったさに、為すすべもなく屈服させられるという寸法だ。
二人がかりの周到な攻撃が、胸の突起を苛みつづける。あまりの焦れったさ・くすぐったさに、自然と身体がはね上がるけど、がっちりと押さえつけられ動くことができない。身体が動かせないと快楽を逃すこともできず、性感が体中を循環して俺を苦しめて、それが乳首責めの感度をますます高めた。
女どもが、性感地獄で苦闘する俺を見下して、ケラケラと笑いやがる。
「あーあ、胸のお豆が勃起しちゃった♪」
「お兄ちゃん可愛いw こんなとこで感じちゃって、まるで女の子みたいw」
長時間(少なくとも責め苦を受ける俺の主観的には長時間だった)の乳首責めにも関わらず、それに対する免疫を全然作れない俺。むしろ蓄積するダメージのせいで、まるで胸の神経が剥き出しにされてしまったようだ。
俺はダメ元で審判に訴えようとした。
ルールでは、力任せに相手の攻撃を封じてしまう行為は禁止されているからだ。
だが、敵はそれも見越しているんだろう。
麗菜と明日香は、交代で俺の口をキスで塞いで、言葉を発することを赦さない。
息継ぎできる二人と違って、たった一人で闘う俺は、だんだん酸欠状態になってくる。
頭がボーッと熱くなり、体から力が抜けくるのを感じた。
俺が気力を失いつつあるのを確認すると、美紗はフェラ攻撃をさらに加速させた。
唇を細くして尿道口にピンポイントでバキュームをかけ、それと同時に二つの金玉を擦り合わせるようにして袋を揉んでくる。
我慢汁が狭い尿道からバキュームで吸い出されるたび、俺は獣のように喘いで痙攣した。唇をふさぐ二人組が、苦悶する俺を面白がってさらに苦しめようと、ハァハァと息を切らせているところにディープキスを仕掛けてくる。
もうダメだ、と諦めかけた時だった。応援席のユリ子と目が合った。
午前の試合で、敵にさんざん辱められて敗北した女子部のキャプテンだ。
実を言うと、俺は密かに彼女に思いを寄せていた。
(くっそ、こんなとこでイッてたまるかよっ!!)
俺は歯を食いしばり、逆転のシナリオを必死に考えた。手足が完全に塞がれてる今の状況で何ができるだろうか。両腕は相変わらず動かせないし、下半身はしっかりとMの字に拘束されてしまっている。だが、最後まであきらめたくはない。
悪あがきかもしれないが、俺は身体中に与えられる快楽を無視しようとした。
卒業後の進路、来週が〆切りの情報科の面倒臭いレポート、この前の出来の悪い模試の結果、棺桶まで続きそうなカーチャンとバーチャンの喧嘩、地球温暖化問題……etc
とにかくあらん限りの萎えそうなネタを考えまくって、俺は必死に抵抗した。
元々、俺はMじゃないから、女どもからこんな扱いを受けて喜ぶような属性はない。むしろ俺の興奮するシチュエーションは、ぶち込んで喘がせてイカせることだ。そう自分に言い聞かせた。
持てる精神力を総動員した結果、ついに俺の息子は思いに応えた。美紗の手練手管のフェラ&手コキも虚しく、萎んでいく海綿体。
だが、もちろんそれくらいで敵さんだって諦めてはくれない。
再び俺の逸物をギンギンにして、射精させようと、性感帯を探し出しては攻撃を仕掛けてくる。
「頑張って勃起を鎮めたとこで、ムダだってどうして分からないのぉ? そんなに自分の醜態を公衆の面前に晒しておきたいわけぇ?」
明日香が、乳首だけじゃなく脇腹や鳩胸をサワサワと指先でくすぐりながら囁く。
「チングリ返しのみっともない姿が、会場のみんなに見られちゃってるんだよぉ? どうせ負けるって分かってるくせに、変態の露出狂とかぁ?」
「う、うるへぇ〜……っ!!」
麗菜に唇をふさがれながらも、何とかそれだけ言い返す俺。だけど、痩せ我慢を続ける自分の声は、すっかり裏返ってしまっていて、かなり恥ずかしい感じだ。
「んっ………っっっ!!!」
だが、次の瞬間、俺は生まれてから今まで一度も感じたことのない、激しい感覚に思わず冷汗を流すことになった。
恐る恐る美紗の方を確認すると、なんとこのビッチは、俺のケツをペロペロと舐めていやがったのだ。
取り乱し、バタバタと暴れる俺を、女達がこともなげに押さえつける。
「もしかして、こっちは処女だったんですか? ふーん。。弱点み〜っけ!!」
「お兄ちゃんってば、可愛い。アナリングスされただけで、そんなに恥ずかしがるなんてぇ//」
「あーあ、情けない。これでもう、射精は時間の問題ね。さっさと降参していれば、尻でイカされる屈辱を味わずに済んだのに♪」
排泄にしか使ったことのない器官に、チロチロと女の子の小さな舌が這い回るのを感じる。
甘くて倒錯的なくすぐったさが、俺の尾てい骨から背骨の神経を麻痺させて、脳味噌まで蕩けそうなる。
たっぷりと唾液をまぶされ、何度もぺろぺろやられると、ケツの穴が固さを失っていくのが分かる。美紗の舌は、奥へ奥へと侵入しようとしている。
だ、ダメだ……、この感覚をどう表現すればいいのか、まるで思いつかん。舐められてるのはケツだけのはずなのに、なぜかチンコとタマが内側から甘く腐っちまいそうな禁断の衝撃に、俺は我を失った。
「オチンチン、ちょっとムクムクしてきたみたいよ。ほら、もっと元気にな〜れっ♪」
「ちっくしょーーっっっ!!」
固く目を閉じたその瞬間だった。
会場に審判の笛の音が響いた。
「ちょっと離れてっ!!」
さっきの定年間近のオッサン先生の審判が、女子どもに俺から離れるよう命じている。
審判は、女子たちが俺に追撃しないよう監視しながら、副審の若い女性教師に俺の状態を確認するよう指示をした。
「どういうことですか?」と質問する美紗に、
「力任せに抑えていなかったか、確認します」と応える審判。
さっきまでとは様子が違い、女子たちへの態度が冷たい感じだ。
副審の先生が、俺のペニスを触って確認をする。
「う〜ん、若干、大きくなっているようにも思うけど、固くなってはいませんねぇ。どうだろう」
俺の竿が美人のセンセーにじっくりと観察されてしまう。こぼれおちたサラサラの髪をかきあげ、目を細めると、付け根から亀頭の先端まで、若い女教師の視線が俺のナニに突き刺さる。
芯が入ってないことを確認するつもりなのか、指と手の平でモミモミ・グニュグニュと、俺の逸物の固さが年上の美女に測定されてしまっている。
(ヤベっ、速攻で勃ちそ。っつーか、先生、顔近過ぎ、息あたってるし……っ)
不埒なことを考えながらも、どうにか勃起を我慢した俺。
女教師の「勃っていません」報告に、審判のオッサン先生は頷くと、女子たちに無理矢理に力で抑えるのはルール違反と指導をした。
「相手を快楽で抵抗できなくするのはいいけど、腕力で動けなくするのは禁止行為です。いいですね。三対一で自分たちの方が優位だからといって、そういう戦術を取らないように」
「えーっっ? どうしてこれが腕力で押さえつけてたことになるんですかぁ?」
その指導が気に食わなかったのか、明日香がブーたれた。
「そうよ、そうよっ!! だいたい、このお兄ちゃん、あたしたちの責めでアヘアヘになって、勝手に力が抜けちゃってたんだもん。いくら三対一でも、感じてなかったら、男の子のくせに女の細腕で押さえつけられちゃうなんてありっこないじゃんっ!! さっきのアナリングス見てなかったんですかぁ?」
麗菜もついかっとなったのか審判に噛み付く。
だが、連中にはそれが命取りだった。審判の先生は、「このガキども、俺をなめてるのか」と言わんばかりの形相で女子たちを睨むと、問答無用でイエローカードを掲げて、三人全員に警告をした。
思わずガッツポーズをしそうになる俺。まったく、これくらいマトモな判断をシンの時にもして欲しかったものだ。
おそらくは、女たちの露骨な態度が、常識を絵に描いたような老教師の逆鱗に触れたのだろう。審判の心象は、さっきまでとは正反対、完全に俺に有利になっていた。
そして、思ってもみなかっことに次の瞬間、会場から歓声がわいた。
見ると、俺たちの学校だけじゃなく、あちこちの学校の人たちが、「南校ガンバレ」「そんな女どもに負けるなっ」と声援を送ってくれているのだ。
俺は胸が熱くなった。
(この試合、絶対に勝ってみせるっ)
ここから、俺の獅子奮迅の逆襲が始まった。
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