シン vs 明日香
カズの敗北でシンは焦っていた。
シンと対戦相手は、ベッドの前で立ったままお互いの陰部を指で攻撃し合っている。これも、本番前の定石の一つだ。
性技のジャブを繰り出しながら相手の実力を見極めると同時に、男性ファイターにとっては、女性ファイターを濡らすという重要な意味がある。十分に濡れてない段階での挿入は、ルール違反になるからだ。
ところが、今日の対戦相手は、ほとんど濡れる気配がない。
思わず舌打ちするシンの目の前で、対戦相手の少女がさっきまで手コキをしていた指を広げて見せると、カウパー液がヌメヌメと糸をひく。あからさまな当てつけだ。
「ヘっタクソ〜」と、年上の男をからかう美少女に、
「てめっ!!」と思わず気色ばむシン。
シンは愛撫を苦手としていた。いざ入れてしまえば、自慢のピストンで一気に相手を陥落させるシンだが、まどろっこしい指や口での前戯は彼の弱点だった。
「そこまで言うなら、俺の本気を見せてやるよっ!」
いくら可愛い顔をしていたところで、こんな生意気な女を気遣ってやる必要などどこにもない。
多少は濡れていることだし、入らないこともあるまいと、シンは強引に逸物を差し込もうとした。
「痛いっ!!」
明日香の声が会場に響くと、笛がなった。審判がシンに離れるように命じ、明日香のヴァギナの状態を確認する。
審判員を務めるのは他校の教員だ。男子の僻みに聞こえるかもしれないけど、こういう場合、審判のセンセーの判断は、ほぼ間違いなく女子たちに有利である。
案の定、シンに対してイエローカードが掲げられた。
「ちゃんと女の子の性器が濡れるのを確認してからペニスを入れるように。これはバトルファックの基本だよ。次にこんな乱暴なことをしたら、失格になることもあり得ると思っておきなさい。いいね」
と、定年間近らしき初老の男性教員がシンを一方的に叱っている。
「どういうつもりだよ? そんな演技をして、俺をレッドカードで退場させる気か?」
シンの問いかけに無言で応える明日香の笑みはあまりにもサディスティックで、まるでその本性を垣間見せたようだった。
「へっ、イエローカード一枚で、この俺がビビると思うなよ」
しかたなく再び愛撫を始めるシンを、明日香が鼻で笑った。
「ホントに前戯はダメなんですねぇ…、まるで才能ゼロ。本番はけっこう良い線いってるのになぁ」
「なんだよ、俺のこと調べたのか?」
図星の指摘に、シンは面白くない顔をする。
「まぁ、今までの主な対戦は一通りビデオで。でも、前戯がダメってことは、要はインサートにさえ持ち込ませなければ、陸のカッパ、簡単に倒せちゃうってことですよねぇ。致命的ぃ〜♪」
「うるせぇよ、すぐにブチ込んでヒィヒィ言わせてやるから、覚悟しとけ」
「きゃっ、こわ〜い。でもムリですよ」
「何だと?」
「あっ、痛いっ!! そんな、強くクリ抓ったら、切れちゃうよぉ!」
「なっ……」
明日香の申立てにたちまち審判が飛んでくる。
即座に指を引っ込めたため、二枚目のイエローカードには至らなかったが、かなりまずい状況だ。審判は明らかにシンに対して強い不信感を抱いたようだ。
「晴れの全国大会、推薦で大学を狙う人には失格で退場なんて、間違ってもできませんよねぇ……」
「お前……っ」
「知ってますよ。成績もいまいちで、BF推薦にかけてるって。お父さんが事故で入院してからは、家計も苦しくて、奨励金が必要なんですよねぇ……」
「黙れっ!!」
だが、愛撫を始めようとするものの、明日香が悲鳴をあげるマネをしただけで、シンは手を動かせなくなってしまう。
「ほら、大人しくしていてください。レッドカード出ちゃったら、人生ピンチなんじゃないですか?」
耳元で脅迫されながら、剥き出しにされた亀頭に指が絡みつく。
試合は再開されたものの、シンにはそれまでの覇気がまるでない。敵への手マンは続けているものの、その指さばきはまるで惰性だ。
おかしい、と俺はシンたちの試合の様子を注視した。
女子贔屓の審判にイエローカードをもらったりすりゃ、もちろんムカつくし気分が削がれるのは確かだけど、しかしそんなことくらいでヘコたれてる俺たちじゃない。
「お友達の様子が気になる?」と、美紗が俺のタマを揉みながら聞いてくる。
「まさか、シンに何かしたのか?」
「別に何も。でも、今日は会場に各大学の担当者も来てるんだよ」
「大学〜? ……ンッ」
意味が分からず聞き返した瞬間、タマをペロっと舌で一舐めされた。
「シン君、BF推薦で大学を狙ってるんじゃない。もちろん奨学金も欲しいだろうし。……マズいよねぇ、ラフなプレイばっかしてる問題児だと思われちゃったら♪」
どこまで卑怯な奴らなんだ。俺は思わず頭に血が上りそうになった。
「おい、しっかりしろよ、シン。推薦欲しいんだろっ? ここで負けちまったら、」
だが俺が檄を飛ばす最中に、また明日香が悲鳴をあげた。
「痛いっ、痛いよぅ〜……っ!!」
またしても笛が響き、審判が駆け寄ってくる。
「ご、ごめん。大丈夫? つい、指にちょっと力が……ほんと、ごめんよ」
シンの奴はすっかり萎縮して、まるで土下座でもせんばかりのおびえようだ。
その態度に勝利を確信したのだろう。明日香は、審判に向かって大丈夫だと大きくジェスチャーをする。
試合が再開されるが、もはやシンはされるがままのサンドバック状態だった。
だが、元々タフネスには自信のあるシンのこと、なかなか簡単にはイキそうにない。そんなこう着状態に痺れをきらせたのか、明日香は過激な行動に出た。
「ここ、気持ちいいでしょう?」
シンの亀頭を、明日香の指が責め立てる。
親指と中指で輪っかを作り、亀頭冠をジワジワ締め付けると同時に、人差し指を尿道口に差し込んで、我慢汁を掻き混ぜ、グニュグニュと内部に侵入させて、敏感な粘膜を容赦なく刺激する。
「ガっ……うがっ……あぁっ……あうっっっ」
尿道の中に指を突っ込むなんて、もちろん反則行為に決まっている。
激しい快楽に喘ぎ声しか上げられないシンに代わって、俺は審判に訴えようとした。
だが、それを見越したように、後ろから誰かがやってきて俺の口を手で塞いだ。
「だ〜め、シン君には、そろそろイッちゃってもらって、それが終わったら、あたしたち三人でお兄ちゃん一人をよがらせてあげるんだからw」
「ムッ、うぐぐっ……」
さっきカズを倒したロリ顔の女の子だ。
とっさに振りほどこうとする俺に力を入れさせないためだろう。援護するように美紗が二つのタマを同時にモミモミとやりはじめ、舌で裏スジにチロチロと蛇腹コースで唾液を擦りつけてくる。
「あがっ…あ………うぅ………」
向こうには、攻撃の手を封じられたまま、一方的に男の象徴を嬲られ、限界まで追い詰められたシンの姿があった。
「地元じゃ無敵のBFファイターだったんでしょう? それが手も足も出せずに年下の女の子に負けちゃうなんてw」
言葉責めに固く目を閉じてうなだれる姿に、明日香は嬉々として追い討ちをかける。
「どう、オチンチンの穴を犯されちゃう気分は? ブザマだよねぇ、まるでもっと犯してくださいと言わんばかりに我慢汁のローションを敵に差し出しちゃってさ♪」
膨張した亀頭の先端で、尿道口がぱっくりと割られ、そこに容赦なく少女の指が刺し込まれている。そこをさらにクビレに巻き付いた指で締め付けられるのだ。内と外からの連携攻撃に敏感な粘膜が痙攣し、否応なく搾り出されるカウパー液が、さらなる快楽の源泉となって自分自身を苦悶へと追い詰める。男にとっては、まさに拷問だ。
「ねぇ、このオチンチンをあたしのオマンコに入れたい? 入れたら自慢の腰フリで勝てるって、まだ思ってるぅ?」
「やっ、やめてっ……も、もうっ……もう………」
「遠慮しなくても大丈夫だよ。先輩がドヘタクソなせいで、あたしは全然濡れてないけど、ほら、オチンチンからダダ漏れの恥ずかしい汁がたっぷりとあるから、ね?」
明日香がいじわるく口元を歪める。シンは苦しげに腰を振って逃げようとした。だが、尿道口に刺した指の第一関節の角度が巧妙にずらされるたびに、痛みとも性感ともつかない激しい苦痛が走って、体中の神経を麻痺させてしまうのだろう。シンはその淫らな責め苦から逃げることさえできなかった。
「それともまさか前戯だけでイッちゃいそうとかぁ? そんなBF前代未聞じゃないのぉ? 大学推薦なんて有り得ないって感じだよねぇ?」
「あ………ああ……っ…うぅぅ………」
耳元に唇を寄せて、明日香が囁いた。
「これで人生台無し。高卒のフリーター決定だね♪」
まるでシャンパンのコルクのように、少女の美しい人差し指が尿道口から抜栓される。泡立つ先走りの樹液が粘着音をたててはじけ、そして次の瞬間、その刺激が引き金となって最後の我慢の堰が決壊し、男の象徴から白濁色の体液が怒涛のように噴きだした。
「さ〜て、残るはあと一人、たっぷりと楽しませてね♪」
シンを倒したばかりの明日香が、にじり寄ってくる。
「上等だ。金持ちだからっていい気になりやがって。お前ら三人とも俺様がイカせてやるよっ!!」
俺は自分を奮い立たせるべく、奴らに向かって高らかにそう宣言した。
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