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県立南校BF部 (2)

 試合前のファンファーレが鳴る。BFの伝統にのっとり、俺たちは青いローブを脱ぎ捨てた。
 青コーナーの俺たちと、赤コーナーの敵女子チーム。男子は青いボクシング・パンツ姿、女子は赤いビキニ姿になる。
 ふと視線が合うと、敵のリーダー美紗にニコリと微笑みかけられた。他の二人も、自分の対戦相手に、試合前から艶っぽい表情をこしらえて、さながら色仕掛けのアピールをする。
 生意気な女どもだが、身体はどうしてまさに食べ頃、むしゃぶりつきたくなるほど輝いて、男の本能をビンビンに惑わせやがる。「鬼も十八、番茶も出花」とはよく言ったものだ。数え年の18歳といえば、ちょうどあいつらの年頃だろう。
 俺は、舌打ちをして視線をそらし、仲間達に声をかけた。

「相手は強豪校だ。油断すんなよ」
「バカ言え、たかだか一年の女子ども相手に俺らが負けるかよ。お前こそ、サラサラ・ロングヘアーの美少女にチューされたくらいで顔真っ赤にしちまって大丈夫か?」
「うるせぇよ! ったく、そんな余裕こいてるなら、さっさと瞬殺して、カズの手助けでもしてくれよなっ!」
「俺の手助けぇ? 俺よりもむしろ自分がヘルプ必要になったりして…。お前、あの手の美少女に弱いからなぁ…。なんつーの、少女漫画とかに出てきちまいそうな、絵に描いたようなお嬢様タイプ。ボーッと見とれて抜かれちまうなんてことないように、頼むぜキャプテンww」
「黙れよ、カズっ! お前こそ、もしあのチビ女に負けたら、グランド100周なっ!」

「おっしゃ、行くぜっ!!」
気合を入れて勝利を誓い、俺たちはそれぞれの戦場に向かっていった。


 ベッドについて最初にするのは、まずは様子見をしながらの定石勝負だ。
 俺と美紗はシックス・ナインの体制でお互いの性器を手と口を使って責め合いはじめた。

【カズ vs 麗菜】

 愛撫もそこそこに、最初に女をベッドに押し倒したのはカズだった。
 カズは速攻型の戦法を得意とするファイターだ。もちろんそれは、瞬時に相手を濡れさせる巧妙な愛撫テクの自信に裏打ちされた戦術である。
 ホスト張りの甘いマスクで微笑みかけつつ、指先で女の感じる部分を次々と攻めていくその様子は、さながら花粉を集めるミツバチのようだ。

 対する一年の麗菜は、実年齢よりもだいぶ幼い外見をしていた。胸だけはたっぷりと豊かな双丘をなしているものの、縦ロールのフサフサとした髪が、ずいぶんとあどけない印象を与える。
 しかし、強豪校の代表に選ばれるくらいの女である。相当なファイターに違いない。誰もがそう思っていた。
 ところが、カズに押し倒された麗菜は、カズの指テクに早くも耐えられなくなってしまったと見え、Mの字型に足を開いてしまうと、まるで泣きじゃくる童女のように両手で顔を隠して、
「イヤだよ、お兄ちゃん、恥ずかしい//」
とよがり出した。
 膝までずり下ろされたビキニ。そして、秘所からはまるでハチミツのように甘い香りのする体液がトロトロと滴りこぼれている。

 まるで天使が怯えるような声に、 俺もシンも思わず自分の対戦を忘れ、カズに組み敷かれた麗菜の姿を見てしまう。
 白いシーツの上で恥じらい、おびえ、愛液をもらす少女の姿に、俺の股間が否応無しに反応させられる。
 心の奥に潜む禁断の欲求。それを目覚めさせられるかのような陶酔感が、俺の脳裏を掠めたものの、次の瞬間、俺は部のキャプテンとしての自覚を奮い立たせて、カズに叫んだ。

「おい、油断するなっ!! そいつはただのロリ女じゃないっ!!」

 だが、時すでに遅し、カズの耳に俺の言葉は届かなかった。
 あわてて、声を振り上げようとする俺を、対戦相手の美紗が静止する。
「あなたの相手は、あ・た・し♪」
 麗菜の痴態に舞い上がった俺の先端がチロチロと舐められる。
 シックス・ナインの姿勢で美紗と闘っていた俺としては、自分の闘いに集中せざるをえない。

 だが、隣のベッドで始まろうとしているカズ陥落作戦を俺は見せ付けられることになった。

 恥らう小さな天使の手に、カズの男としての武器が、しっかりと握られてしまう。
「大きい、それにすごく固くて、熱くて……」
 チンコを誉めるお決まりの台詞。普段の俺たちなら決してその程度の言葉責めで興奮したりしないはずなのに、カズのペニスはその恥言にいちいち反応して、我慢汁をドクドクと噴き出してしまっている。
「お願い、お兄ちゃんのが欲しいの//」
「あ、ああ……っっ」
 カズの逸物が、少女の秘部に導かれて挿入される。
 いや、挿入したと「錯覚」させられたのだ。
 麗菜の奴は、カズの肉棒を自分の太腿でムギュっと挟み込むと、わざわざ俺の方に顔を向けて、してやったりという感じの黒い笑みを浮かべて見せた。俺を挑発しているのだ。

「カ、カズっ…くっ………」
 クンニ攻撃を中断して、忠告しようとする俺の亀頭を、美紗が甘噛みする。
「ほら、もっと集中してあたしのも責めてくれないと♪」
クスクスと笑って、俺のモノをすっぽりと口に含むとジュルジュルと吸い上げ始める。
「あっ、くっ、……カズーーーっっっ!!」
「無駄よ、あなたのお友達は、これから天国を味わって敗北するのw 素股を本番と信じてバカみたいに空腰を振ってね♪」

「すごいっ、お兄ちゃんのが、あたしの中に……あっ…ンン…アン……や……イっちゃう、あたし、もうイっちゃうよぉ…」
「あっ、麗菜ちゃんっ………う、わっ……麗菜ちゃんの中、すごい締めつけて、マジで気持ちいい……っ……ハァハァハァ」
 演技にも気付かず、カズのボルテージはどんどん上がっていく。
「やあっっっ、あたしの、あたしの膣に当たってる……お兄ちゃんの固くて大きいのが、あたしの子宮の中でグリングリンいってるよぉ……」
「うぐっ………うわっ………スゲェ……麗菜ちゃんのオマンコ、さっきから俺のくわえ込んで……吸い付くみてぇに…あ、アアッッ……」
「出してっ!! お兄ちゃんの熱い子種をあたしの中に全部出してっ!!!」
 もちろん、カズだってBFファイターだ。射精を極限まで堪えて、何とか相手を先にイカせようと、最後まで足掻きに足掻いた。
 だが、もちろん勝ち目などあるはずのない勝負である。
「だ、ダメだ。もう……出るっ……もう出る……イク………っっ!! うぁーーーっっ」

 牡槍の先端から白濁液が飛び出す瞬間、麗菜はカズの耳元でそっと囁いた。
「あたしの素股、そんなに気持ちいい? 負け犬のお兄ちゃん、だ〜い好き♪」
 その瞬間、カズは自分が罠にはめられたことに気が付いた。肉棒にあらん限りの力を込め、何とか射精を踏ん張ろうと腰まで浮かせた。だが、ひとたび奔流となった精液を押し戻すことなどできようはずもない。
 嘲りの言葉を反芻しながら、カズは息も絶え絶えに麗菜の素股に敗北の証を漏らした。一回だけでなく、二回、三回と放出し、ついにペニスが力尽きて萎えてしまうと、カズは嗚咽を堪えて悔し涙を流した。
 年下の相手に、一方的に敗れ去ったのだ。それは、オウンゴールのような屈辱的な吐精だった。

「卑怯すぎるだろ、こんなのっ!!」
 思わずカッとなって叫ぶ俺に、美紗がクスクスと笑い出した。
「じゃあ、次のお友達は、今のより卑怯な作戦でやっつけちゃおっかな。あっ、もちろん大将の君は最後だよ。盛大に辱めて、二度と外を歩けないくらいのトラウマを作ってあげるから、楽しみに待っててね♪」

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