EDバトラー外伝
「んっ…ふわっ…はぁ?」
俺は俺の身体ない柔らかいものを感じた。何だ?
「ジュン…オハヨウ…」
横には、見慣れた褐色の肌の女がいた。女の名はリマ…先日俺と試合という形で肌を重ね合った仲である。
「お前、どうしてここに居るんだ?」
俺が聞いてみた。
「リマ、オマエ気ニ入ッタ!ダカラオマエノ妻ニナル。駄目カ?」
リマが目をうるうるさせて俺を見る。
「解ったから、じゃあ飯つくってよ。」
リマの顔が明るくなる。
「リマ、コノ国ノ料理良ク分カラナイ。出来ルダケ頑張ッテミル。」
リマが台所に行った。だが、俺の家にはろくなものが無かった。やはりリマが聞いて来た。
「ジュン、冷蔵庫ノ中ニ何モナイ。コレデハ何モ出来ナイ。」
そういうと、俺の食事は、殆ど外食もしくはカップ麺と伝えると…
「ジュン、ソンナ食事ジャ丈夫ナ子供出来ナイ。リマ調達シテクル。」
そういうとリマは勝手に俺の家から出て行ってしまった。
30分くらいするとリマが戻って来た。
「コノ国ハ食材ノ調達ガ難シイノダナ探スノニ時間掛ッタ。」
「…おい、リマ…一体何を作るんだ?」
俺が聞くとリマが答える。
「ナ…イ…シ…ョ!」
リマが改めて台所に入っていった。
油で炒める音が居間にまで聞こえてくる。
リマが出来た料理を持って来た。
「出来タヨ!沢山食ベテ?」
出来たものは、変な肉が入っている野菜炒め、そして、得体の知れないものが入っているスープ。後は米の飯だった。
俺は、おそるおそる口をつけていった。
まずは、スープから…一啜りしてみたが、不味くない。…それどころか、気持ちの良い後口が広がる。中に入っているものはどうやら、入っているのは魚だった。
次に変な肉が入っている野菜炒めを食べる。キャベツとニラの味は悪くない。そして、肉を口に入れた。美味だった。まるで、鶏肉のような味…しかし、さっぱりした中にもコクがあった。その味を生かしていたのが、ソースだった。
本当に女性の手料理を食べるのは何年ぶりだろうか…俺は、丼で3杯の飯を平らげてしまった。
「はぁ…幸せ…」
俺はリマに聞いた。
「これは、一体なんなんだ?」
リマが答える。
「鯉ノ吸イ物とニシキヘビの野菜炒メ…口ニ合ワナカッタカ?」
俺は、リマの料理センスに驚かされる。そして俺は身体の変化に気がつく。
リマが寄り添って来た。
「ジュンガ今食ベタモノハ、ミンナ精ノツクモノバカリ。ソノ元気リマニ分ケロ。」
リマが元気になってきた下半身をさらに直撃するように、衣服を脱ぎ捨てていった。
「リマ何を…」
俺が、リマの行動を止めようとする。だが、満腹のため動けない。
「サァ、子作リシマショ…」
すでに、俺の中でリマの誘惑を避けるだけの理性がなくなろうとしていた。
そして俺のモノをリマが取り出していざ中へというときだった。
「ジュン、元気にしてる?暇だったから遊びに来ちゃった。」
まりあだった…にわかにまりあの顔色が鬼のように変わっていく。
その後ろには白い肌の長身の男が居た。
男が俺を目がけてつかみかかった。
「貴様!俺ノリマニ何シテヤガル。」
俺がありのままを伝える。そういうと、彼の手から力が抜けていった。そして項垂れた。
「リマハ、強イ男ガ好キ、ダカラ俺強クナッタ。ナノニリマハコノ男ニゾッコン。」
リマが全裸のまま男に近づいて行った。
「パウロ…最後ノチャンス、リマニバトルで勝ッタラジュンノ事諦メル。」
リマが俺から離れた事で俺が、男に近づいて行った。そして俺が男に耳打ちする。
「リマの弱点はヘソ周りと胸だ。知っているとは思うが、始めから飛ばして行くなよ。
こうみえてもスタミナはあるからな。」
彼がうなづいた。
その後ろでまりあが、彼に耳打ちする。
「少しだけ、貴方を瞬間的に強くする方法があるの。やる?」
また、彼がうなづいた。
まりあが、俺に聞いてくる。
「トイレ借りていいかしら?」
「別にかまわないけど。」
そういうと、パウロとまりあが二人で席をはずした。
また、しばらくの間俺とリマが二人きりとなる。
俺が、リマに聞いてみる。
「あの、パウロとか言う男は、君の何だ?ただならぬ様子だったな。」
リマが答える。
「リマノ婚約者ダッタ男…トテモリマニ良クシテクレル。ダケドトテモ弱イ。リマ決メタ。
バトルデリマニ勝ツ男デナイト心許シタクナイ。」
リマの気持ちを察するように聞く。
「リマ…男の価値は強さだけじゃない…どれだけ、相手の事を思いやれるか。困ったときに助けてやる事が出来るか。そういう所にあると思う。」
リマが俺の言葉を聞くと涙を流す。
「ジュン、リマノ事嫌イカ?」
俺は答える。
「嫌いじゃない。出来ればお前を受入れてやりたい。だが、俺にはお前の他に好きな女がいる。
お前もよく知っていると思うがな。」
リマがえっという表情を浮かべて俺の方を向く。
「……マサカ…」
「……」
俺とリマは黙ってしまった。
まりあとパウロがやって来た。恐らく、まりあが何かの小細工を仕掛けたのは解っている。それが、俺の知らない所でしかも、俺以外の男に施したとしても俺は怒る事は無かった。
俺は彼女を心から信頼していたから。
俺のマンションでバトルを行う事は出来ないので、改めてSEXバトル会場に行く事になった。
「誰もいない会場で、審判として俺が行う事となった。」
二人とも気心が知れているのだろうか、両者とも全裸のまま現れた。
「それでは、両者ニュートラルコーナーへ!……」
二人がリングに上がっていった。
「R制なし無制限一本勝負…ファイッ!」
二人が仕掛けの隙をうかがっている。
俺は、時間を計りながら、まりあに聞いてみた。
「おい、彼がリマに勝つ算段はあるのか?少しの時間で強くなるわけが…」
まりあが俺に耳打ちする。
「多分大丈夫よ。…私たちは試合を見守りましょ。」
そしてまた、試合の行方を見守る。
パウロの肉体は、見るだけでほれぼれするような胸板…鍛え上げられた腹筋…いかにも戦士というような身体だった。
また、下半身に目をやると、俺のモノとは比べ物にならないくらいの大きさを誇るモノがぶら下がっていた。
「パウロ…コノ間負ケタ時トハ比ベモノニナラナイ気ヲ感ジル。」
「リマ…俺ノ全テヲ君ニブツケル…ソウジャナイト諦メラレナイ。」
片言の言葉を話す二人…聞いている俺の方が頭が痛くなる。
そして、リマの胸にパウロの手がヒットした。
「リマ…リマノ胸美シイ。」
パウロがリマの肉体を褒める。
「アリガト…デモ、パウロニハ刺激ガ強スギルワ。」
パウロはリマの忠告は聞き入れず、そのまま、リマの胸を堪能して行く。
「アッ…パウロ…コノ前ヨリズット上手クナッテル。」
「会エナイ間リマノ事考エテタ。リマニ勝テルヨウニ修行シタ。」
リマの息が上がっていった。
パウロの責めのポイントが正確なのもあるだろう。リマ肌からは玉のような液体が滴って来ている。
リマもそのまま黙ってパウロの責めを受け続けていた訳ではない。
そのままパウロの首に手を回して顔を近づけて行った。
「ンッ…パウロ…」
リマがパウロの口内を犯し始めた。パウロが応戦を始めるが…
「リマ………」
リマの妖しい舌使いにパウロが徐々に翻弄されていった。
パウロの責め手が緩くなっていく。そして…完全にリマに押し切られてしまった。
「パウロ…ヤッパリ弱点ハ変ワッテナイ。リマノ敵ジャナイ。」
リマがパウロの身体に自身の肉体を密着させていく。
「パウロ…身体ノ方ハトテモ逞シクテリマノ好ミ。ダケド…リマコレガ弱イ男ハオ断リ」
リマはパウロの肉棒を奪うと、それをしゅっしゅっと扱き始める。
「リマ…リマァ…」
パウロが絶望感を覚えつつある。だが、パウロが一つの疑問をリマに投げかける。
「リマ…何故必殺ノ膣ヲ使ワナイ。俺、ソレヲ超エテリマヲ嫁ニシタイ。」
リマがふっと笑って返す。
「リマ、弱イ男嫌イ…リマノ子…生ム資格ナイ。」
パウロの目に闘志が湧いて来る。
「ココ、リマノ弱点…」
パウロがリマの首筋当たりを舐めた。
「アゥッ…」
リマの肉体がびくっと跳ねる。その隙にパウロがリマの手を外した。
「………」
「………」
だが、リマの心の中で迷いが生じていた。
(パウロ…今までとは全然違う…)
両者とも間合いをとって次の仕掛けの隙を狙っている。
またパウロの責めが決まる。
リマを押し倒す事に成功する。
「…リマ入レルゾ」
そういうと、パウロの肉棒がリマ目がけて突き刺さろうとする。
「パウロ…来い!」
どうやら、リマが本気になったのだろう、パウロをついに自身のテリトリーへと招き入れた。
パウロが動き始めた。リマの中に招き入れられた事で彼は舞い上がってしまった。
リマは、パウロに結合部を見せないように手で隠していた。
「パウロ…モット動ケ…ソノ動キデリマハイカナイ…」
リマがパウロを挑発してくる。その誘いにパウロは乗ってしまう。
俺はまりあに聞いてみた。
「おいっ!このままだと、あいつ負けちまうぞ!」
そういうとまりあが首を振った。
「……大丈夫よ。彼はリマの肉体の事を知った上で戦っているの。きっとその事をしっている。」
まりあの言う事が理解できなかったが、詳しい話を聞くと俺は怒りに似た心情をリマに抱くのだった。
そして、二人の方へ再び目をやると、案の条パウロが苦悶の表情を浮かべているのが解る。
一方のリマは涼しい顔をしている。
「クソッ!ヤハリ敵ワナイノカ…」
パウロが嗚咽を漏らす。どうやら、パウロの限界が近くなって来ているのを両者とも感じているようだ。
「リマ、パウロガ頑張ッタノ解ル…デモ、リマニハ敵ワナイ。諦メテ…」
リマの動きが激しくなる。パウロが嫌々ながらもそれについていく…だが…その力はすでに残されていなかった。
「リマ…リマァ…」
パウロの声が断末魔のようにこだましていく。
「パウロ…出セ…リマノ肉体ニパウロノヲ出セ!」
リマが舌なめずりをする。ここに来てパウロの心が完全に折れてしまった。
どびゅどびゅどびゅどびゅどびゅるるるるるるーーーーーーーーーーーーーー
パウロの精はリマの膣内に入っていくのでなく、それはリマの肉体に向けて発射されていった。
その勢いは止まる所を知らない。それはリマの顔だけでなく、美しい黒髪まで及ぶ。
「…リマノ勝チダナ。…約束ハ守レ…リマ嫌イナモノハ嘘…」
「…解ッタ!…モウ俺ハリマニ付キマトワナイ。」
パウロががっくりと肩を落とす。
そして、パウロは泣き出した。…俺はリマの手を取りに行く…その時だった。
「ちょっと待った!」
まりあだった。俺は、彼女の意見を待った。
「リマ?貴方…本当にそれでいいの。…本当にジュンの事好きなの?」
「…リマ…弱イ男ハ嫌イ…ジュンハ強イ…ダカラ好キ。」
「…それで、当のジュンはどう思っているのかしら?」
俺に向けてまりあがウインクする。
「…俺は、リマの事は嫌いではない。……だが、俺にはリマの思いを受入れる事は出来ない。」
「ジュン…どうして…」
俺がそれに答える。
「…お前が嘘が嫌いなように、俺も裏切りが嫌いなんだ。信じていた奴に裏切られるのが…」
リマがすべてを理解したように涙を浮かべた。
「ゴメン…ジュン…デモ、コウデモシナイトジュン、リマヲ認メテクレナイ。」
俺はリマの頬をぶった。
「俺も強い女が好きだ。…だが、一度ならず二度俺を裏切った。一度目は手違いという事ですましておくが、二度同じ事を確信的にやるのは許せない。」
パウロが俺に聞いてくる。
「リマ…リマガ何ヲシタト言ウノダ。」
しばしの沈黙の後まりあが答えた。
「それはね…リマは今日が危険日だったの。…だからジュン家に忍び込んで精のつく料理を作ったりしたの。そしてパウロ…貴方をリマが受入れなかった本当の理由は…今日ジュンの子供を作り、それを楯にジュンと結ばれる事だったのよ。」
パウロはそれを聞くと俺につかみかかり一発のパンチを食らわせた。
「…悔シイガ、俺ノ負ケダ…俺ガリマヲ好キデモ、ソレハ届カナイ。幸セニナレ。」
パウロが会場を後にした。
俺はリマに言った。
「リマ…本当に強いってのはな。技術面や肉体面で強いだけじゃ駄目なんだ。お前のいう強さを追い求めてもきっと幸せにはなれないと思うぜ。…本当の強さを持った男…俺はさっき見た気がする。」
まりあも続けて言った。
「リマ?彼は、貴方の肉体の事考えてあえて貴方の罠にはまったのよ。だけど、それが終わった後にその真意に気がつかなかった貴方を見て彼は落胆したんじゃないかしら?」
リマの目から大粒の液体が地面にこぼれ落ちて行く。
俺は、それを見て言った。
「これを逃したら、彼は一生お前の事を諦めてしまう。ラストチャンスだ。」
リマがこくんと頷いた。そして、ゆっくり俺に近づいて来た。
柔らかい唇が俺に触れる。
「アリガト…ジュン…ソシテまりあサン。…」
一礼するとリマは全速力で彼を追いかけて行った。
「ロ…ウロ…パウロ…」
リマがパウロに追いついた。パウロの背中に柔らかな二つの球体がぶつかった。
「パウロ…ゴメン…リマ、全然気ガツカナカッタ。」
「…今頃…モウ遅イ…俺…リマノ夫ニナル資格ナイ。」
そういうと、リマは実力行使とばかりにパウロを無理矢理押し倒し、パウロのモノを自分の秘所にあてがった。
「…リマ…後悔シナイ。コノママパウロヲ感ジル。」
リマの言葉にパウロはかたくなだった。
「リマ…戦士ハ一度口ニシタ事守ル…リマ戦士…ソレハイケナイ。」
パウロの心は違っていた。その証拠に下半身はリマの中で大きく成長していたからだ。
「…リマ…戦士ジャナイ…女トシテ生キル。」
リマは泣いていた…その涙がパウロの身体に落ちる。
「リマ…全テヲ受入レルノカ?俺デ良イノカ?」
パウロもまた泣いていた。
「ウン…今迄ひ酷イ事言ッテゴメン…愛シテル…パウロ…」
「リマ…シカシ…良イノカ?子供作ル覚悟出来テルノカ?」
パウロはリマの肉体を気遣う。
泣きながらも次第に笑顔が少しずつリマに戻ってくる。
「パウロ…少シ心配シ過ギ…リマガパウロニ迷惑掛ケナイ。安心シテイケ…」
リマがパウロのモノを受入れて限界がくるまで腰を振り続ける。
「リマ…リマッ…俺ハ…夢ヲ見テイルノカ?」
リマの胸がパウロの顔面を覆う。
「夢ジャナイ…パウロ…」
パウロから大量の精が吐き出された。
ドビュドビュドビュドビュドビュルルルルルーーーーーー
リマの中に、大量の液体が注ぎ込まれていった。
「ハァッ…ハァッ…」
パウロが息を切らしている。…そのパウロを優しく包み込むようにリマが抱きしめている。
「パウロ…無理スルナ…辛カッタラ言エ。」
パウロ自身は何度も今日2回射精しているため、体力の消耗が激しいが、彼女が満足するまでつきあうつもりだった。
「リマ…今ハ俺ノ精ヲ受ケ取ル事ダケヲ考エロ。」
リマはこくんと頷いた。再びリマが激しく動いて行く。
「パウロ…パウロッ」
リマの動きにパウロの動きが次第にシンクロしていった。
「リマッ…イクゾッ!」
どびゅどびゅどびゅどびゅるるるるるーーーーーー
再びパウロは射精を始める。
何度も何度もパウロはリマが満足するまで、精を出し続けた。
リマがパウロの身体を気遣いもういいと言う。
二人ともしばらく愛の余韻を味わうと終わった夢を惜しむかのように衣服を着始めた。
…その様子を一部始終見ていた俺とまりあ…
「どうやら、上手くいったらしいな。」
俺がまりあに言う。
「ええ…でも、危なかったわね。私が来なかったら、そのままやっちゃったんじゃない?」
まりあが俺に返してくる。
「うっ……でもあれは、リマの料理食っただけだから。」
俺が言葉に詰まると、かわす為に話題を別の方に持って行こうとした。
「へー…料理…それじゃあ明日のお昼をごちそうしてあげようか?」
まりあが笑って答える。
俺は、まりあをごまかせたと思ったのだが、本当の地獄は終わっていなかった。
「…なんだ、この物体は…」
俺が、まりあに質問する。
「えっ?ごく普通のカレーライスだけど…」
俺はどうやら、これを食べる義務があるのだろうか?
匂いが尋常じゃない、…カレーの匂いというとスパイスの良い香りがするものだが…
「何?この漬け物の匂い…」
俺が言ってはならないNGワードを発したようだ。
「はい…あーん…」
まりあの顔が引きつっている。無言の重圧が俺を襲う…
「解ったよ!全部食ってやるよ。」
俺は責任を持って、このカレーを平らげる。
…ああ、地獄だ…まりあの料理センスがここまで無かったとは…
俺は、このカレーを平らげるとまりあに詰め寄る。
「まりあ!味見したのかこれ…」
まりあが笑って言う。
「してないけど?」
「……」
俺が怒りを込めて一喝した。
「俺を殺す気か!」
…まりあの目に涙が浮かんでくる。
「…そんなつもりは…」
俺が諦めてこういった。
「解ったから…もう泣くなよ。でも、嬉しかったかな…まりあの手料理食べれたし。」
「………」
「………」
俺たちは、その後、愛を確かめた。
1ヶ月経ったときだった。
エアメールで手紙が届いたのだった。
リマからだった。
あの時の行為が見事に成功し、パウロの子供を授かる事になり、今はゆっくりと静養しているらしい。
パウロは今リマとの新しい生活を満喫しているという。
「上手くやってるみたいだな…リマの料理もおいしいし…本当に幸せになれよ。」
俺はそう呟いた。そしてその感慨にふけっていると呼び鈴が鳴った。
「ジュン!おはよう。」
まりあがやって来た。手に持っている袋には食材が入っている。
「……まさか、その中に入っているものは…」
「そっ…ご飯作りに来たの…駄目?」
俺の身体全体に悪寒が走っていった。手の震えが止まらなくなる。
「さっ…今日も腕によりをかけてつくるわよー!」
俺はため息をつくしか無かった。どうやら、まりあの料理の腕が上がるまでは俺は
モルモットになるしかないだろう。
俺は、苦笑いを浮かべるしか無かった。
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