EDバトラー 6話
俺は、ガキの頃友人が話をする時兄貴とかいうのを耳にするたびうらやましいと思ってたりした。
そして、父ちゃんや母ちゃんに弟か妹が欲しいと何度も何度もねだっていたっけなぁ…
今となっては苦い思い出だが、本当に親の都合を考えない出来の悪い息子だった事だけは代えようのない事実なのかもしれない。
今日は、まりあの家に遊びに来ていた。そして俺はおもむろにまりあの事を聞いてみる事にした。
「なぁ…まりあ、お前に兄弟っていたっけか?」
「……えっ?えーっと…あたし一人っ子だよ?いきなり何?そんな事聞いちゃってさ。」
まりあが驚いたような顔をする。
「いや…久しぶりに俺の親父とおふくろの夢をみたんだ。昔兄弟が欲しいってな、俺が親父とおふくろに何度もねだっていた…」
俺は、夢の内容をまりあに打ち明けた。
「そうだったんだ…ねぇジュン…私そろそろジュンのご両親にご挨拶がしたいかな…って思ってるんだけど…」
まりあがいきなり本音をさりげなく出してくる。
「…無理だな…そいつは…」
まりあは不思議そうに答える。
「どうしてよ。この前もそういってじゃん。いつになったらいいのよ?」
俺はそろそろ隠し通せないと感じ両親は亡くなった事を告げる。
「そうだったの……」
まりあは、大粒の涙をこぼした。
このように、親しい間でも以外と隠し事をしている事は多々ある。
実はまりあには妹がいた。名はまりえ…まりあより2歳年下である。
俺は奇しくもこのまりえと肌を合わせる事になる。今回はこのまりえとの出会いと戦うまでの話をしよう。
ある土曜の朝だった。めずらしい広告が投函されている事に気がついた。
野良バトル開催、興味ある方はこぞって参加してください。場所は…
俺は、この広告を見てなんという事をするんだと憤る。
SEXバトルは言わば俺達プロが死ぬか生きるかを掛けて性の技術を競い合う事であり、
素人に同じような事をさせるのは非常に危険だ。
「これは、プロとして黙って行く訳には行かない。」
俺は早速その場所に行く事にした。
野良バトルの会場ではすでにたくさんの参加希望者が集まっていた。このバトルでは参加者同士が小額の参加料を出し合って優勝者にその参加料の一部をを賞金として与えるというモノだった。
だが、野外で行う試合の為いわゆる青少年の育成には悪影響がある等の事が言われており、今も野良バトル禁止法案が国会で審議中との事だった。
「ジュンさん…お久しぶりです。」
いきなり婦警に肩を叩かれる。結構色の白いかわいい子だ。そして意外に若かった。
「…あの俺とあった事ありましたっけ?」
「やだ…もう私の事忘れちゃったんですか?一ヶ月前に互いの肌を重ね合ったじゃないですか?」
若い婦警は悪戯っぽく微笑む。
「もう!まだ…分からないんですか?…お兄さん!」
彼女が俺の一人称を替えると俺の中にある一人の女性バトラーが脳裏によみがえってくる。
「も…もしかして…いや、もしかしてじゃない…さおりだな!」
「ピンポーン大正解!」
さおりは、その後バトラーを廃業し、警察官に転職していたのだった。
今、さおりは刑事課長の命令で違法性の強い野良バトルの摘発をまかされていた。
実は、野良バトルを行う場合は、法律により規制が設けられている。
1.近隣住民の迷惑になるような格好を晒しては行けない。
2.観客をあおるような行為をしたりビラを投函してはいけない。
3.一方の性に勝ち目のないバトルを行ってはならない。
この3つをすべて満たす場合にのみバトルは行ってよいとされる。だが、この野良バトルは間違いなくこの3つを満たしてはいなかった。
「私はここの主催者を容疑者として確保するつもりでいるわ。でもなかなか出てこないの。」
「…ここは、受け付けに事情を話してみるとするか。」
俺は受け付けにプロのSEXバトラーが試合前に講演するという話をつけた。
受け付けはそういう話はないと否定したが、それは主催者の極秘情報だからだと反論。粘り強く交渉した結果通してくれるようになった。
俺は、さおりに対して話をつけてくるようサインを送って主催者の部屋へと入って行った。
コンコン…
「何の用だ。誰もここには入れるなといったはずだ。」
室内から声が聞こえて来た。
「主催者と遭いたいという男性のSEXバトラーが来ています。」
受け付けの者が要件を言う。
「駄目だ。引き取ってもらいなさい。……待て…一応その男の顔位は見てやろう。入ってもらえ。」
女の声だった。意外である。殆どの野良バトルの場合は、ほぼすべてやくざが取り仕切っているのが通例である。つまり男性が主催者である事が多い。
俺は、どっかの姐さんが暇つぶしに手を出したんじゃなかろうか?
そういう風に考え、受け付けの人の後ろについて部屋の中に入って行った。
「SEXバトラー……通称EDバトラーのジュンと言います。今日は突然お邪魔しまして申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。」
「…おい…下がっていいぞ…」
受け付けの者は女に言われて下がっていった。俺は受け付けの者に一礼をした。
そして…目の前にいる女の顔を見て俺は驚かざるを得なかった。
「………あ、まりあ………どうしてこんな所に…」
まりあだった。彼女の裏の顔…俺は知らなかった。こんな商売に手を出していたなんて。
俺は、忠告する。
「まりあ、分かっているのか、お前警察に睨まれているぞ。このままだと逮捕される。」
まりあはくすっと笑って返す。
「大丈夫よ。今まで何人もの警官が私を確保しようとしたけど…返り討ちにして来たから。
…もしかして今回は貴方が相手をしてくれるの?」
妖しい笑みを浮かべてまりあは俺の身体を触って来た。
「…違う…今度の相手は女…しかもおまえも良く知っている奴だ。恐らく逮捕という結果を残す為にきっと色々な策を用意してくるだろう。下手をすると負けるかもしれんぞ。」
まりあは、笑っていた………そしてその声は次第に大きくなる。
まりあの髪の毛が外れた。
そしてその女の本当のヘアスタイルはショートカットだった。
「本当に馬鹿ね。あの姉さんがこんな場所でくすぶっている訳ないでしょ?」
「…姉さん?まりあは一人っ子だと言っていたが。」
俺は、動揺していた。今目の前にいる女はいったい何者なのだろう。女は、ゆっくり声に出した。
「私は、SEXバトラーまりえ…貴方もご存知のように姉のまりあもSEXバトラーですわ。」
信じたくなかったが、髪型をかえるだけで姉と瓜二つになるこの女をまりあの妹と認めるしかなかった。
まりえは俺に聞いて来た。「あなた…姉さんの何?新しい紐かしら?」
「何っ!」
俺は拳をワナワナと震えさせる。そして、まりえは切り出した。
「そういえば、最近チ○ポが勃たないのを良い事に昇級した男性バトラーがでたと聞いたわ。その男ってあんたでしょ?」
「…ああ、その通りだ。」
まりえはやはりという顔をして真剣な目に変わった。
「来週の日曜日…貴方に試合を申し込ませてもらうわ。」
俺は少し考えてこう返す。
「分かった。受けよう。だが、俺からも少しだけお願いしていいか?」
俺は今度の試合に勝てば今後警察の世話になるような事はしない事を約束させた。
俺はこの女を改心させるつもりだったからだ。
「ジュンさん?どうでした?……」
さおりが聞いて来た。
「……ここの責任者にあって来た。…今日からしばらくは活動を自粛するらしい。だから帰ってもかまわないぞ。」
俺はさおりに嘘を伝え去って行った。
「…お兄さんも嘘が下手だね。…でも今日は顔を立てて帰りましょうか。」
さおりも主催者の確保はあきらめ帰っていった。
こうして、俺はまりあの隠し事を一つ知った。
「どうして嘘なんか…」
俺は、まりあの事が信じられなくなった。その日から俺はまりあとしばらく連絡を取らない事にした。自分を見つめ直したかったからだ。
試合の前日…まりあに一言だけ伝えるために電話を入れた。…留守だったのでまりあは俺だと分かるように要件を入れておいた。
「…この1週間すまなかった。明日SEXバトルアリーナに来てほしい。大事な試合がある。」伝えたのはそれだけだった。そして、試合の日を迎える。
眠い…………心配で眠れなかった。だが、時間は公平にやってくる。
審判「それではSEXバトルを開催します。」
会場の観客達の叫び声がこだまする。
「それでは、選手に入場してもらいましょう。野良バトルの元チャンプ目指すはデュエリストか?まりえーーーーーーー」
「そして、おなじみ並の男とひと味違うぜお前のチ○ポは、EDの名は伊達じゃないぜジュンーーーーーーー」
俺とまりえがリングの上に上がって行く。
そして、俺はまりあの姿を探す。……やはりいる訳なかった。
俺はまりあを傷づけてしまったのだろうか?
まりえのコスチュームはまりえの性格がそうなのだろうか、ボンテージ姿だった。手には鞭が握られている。まりえが俺がまりあを探している事に気がつくと…鞭を俺に向けて振った。
「あんたと姉さんがどういう関係にあるか分からないけど……姉さんは来ないわよ。」
「…どういう事だ……」
まりえはつんとすました様子で俺に提案を持ちかけた。
「姉さんの事が知りたいんでしょ?それが知りたいんだったら私を失神KOさせてみるんだね。
……そうしたら、後日教えてあげるわ。」
「面白い、それに俺が勝ったら…分かっているな。…まて、それでは俺が勝利した場合はメリットばかりじゃないか?」
まりえは、俺を見下すような視線を向ける。
「まさか、私が負ける訳ないからね。そうねぇ……あえて言うなら私と姉さんと遭わせてくれるように言ってくれればいいのよ。…簡単でしょ?」
俺としてもこの方が気負いがなくなるため受けた方が都合が良かった。
審判が俺たちのやりとりをじっと観察している。そして、しばしのやり取りの後しびれを切らしたかのように切り出した。
「おほん、それでは脱衣の方にとりかかっていただきましょう。」
俺とまりえは脱衣に取りかかる。
俺は、焦ってしまった。今目の前に居る相手は一人の女性バトラーまりえのはずだった。
だが、始めて俺がSEXバトルに足を踏み入れた時の事、まりあと始めて勝負した時の事を思い出さずにはいられなかった。
まりえが再び鞭を振った。
「ねぇ…あんた手が止まってるよ?まさか女の私から先に脱げというんじゃないでしょうね?」
まりえが、ボーっとしていた俺に脱衣を急かせた。
「す…すまない。ちょっと考え事をしていたものだから。」
俺はまりえに言われたように手早く脱衣し下着姿となる。
そして…観衆の前で全裸となった。俺は会場の周りにまりあがいないかどうか探してみる。
しかし、その姿はなかった。
…しかし、その刹那強力なオーラを俺は感じた。デュエリストと思しき一人の女性バトラーが居た。
その女は全身マントをかぶっており、姿形は見る事が出来なかった。
ただ、その者のマントの下でも十分に存在を主張する乳房………その大きさはまりあに匹敵するなと勝手な感想を抱く。
そしてまりえはため息をつきながら、また鞭を振った。
「あんたさぁ……今から戦う相手が誰だか分かってるよね?」
いつの間にかまりえは下着姿となっていた。まりえの白い肌に黒い色が良く映える。
まず、3度に渡って俺に刺激を与えた鞭を捨て、ブラをゆっくりとはずしにかかる。
今まで押さえつけられていたと思われるまりえの乳房が自然な姿に戻る。
まるでその姿は檻に入れられた野生動物が野に放たれた瞬間という感じだった。
ちょっとしたイリュージョンである。観客はブラのサイズより1つ上のサイズで丁度いいくらいのをあえて少しだけ小さめのブラにする。それだけで男にとって嬉しい不意打ちを与える事になる。
もちろんそれは一般人の場合の話でもだ。ましてや女性バトラーではその喜びは計り知れない。
当然まりえの乳房は巨乳いや…曝乳という範囲に入っていた。
まりえは、俺の下半身を見た。
「………やっぱりね。……あんたには小細工は無用って事なのか…それでこそEDバトラーだね。」
少しでも動作をするたびに震えるまりえの乳房…興味ないのとばかりに、揺らしてみる。当然、それはジュンに向けた物ではなくファンサービスの一環と言ったものだった。
観客からまりえコールが鳴り止まない。
そして、まりえはパンティに手をかけた。するっとおろした中にまっさらな丘が現れる。
まりえはくるっと一回転した後俺の方を見る……
「…噂には聞いていたけど全然反応しないのね。私の肉体で貴方を勃たせられるか…不安だわ。」
バレバレな嘘とわかるような口調で俺の戦意を上げる作戦であった。
「……それは試合をしてみればすぐ答えが出るだろうよ。……」
俺はどちらともとれるような曖昧な返答をした。
俺は分かっていた。まりあが隠そうとしても、今俺の目の前にいる女性バトラーは間違いなくまりあの妹である事。
そして、その実力が俺よりも遥かに上回っている事も…
「それでは、始めます。……ファイッ!」
ついに試合が始まった。
まりえと俺は距離を見計らって技をかける隙を伺う。
……そしてしばらくは硬直状態が続く。その沈黙を破るかのようにまりえが話しかけてくる。
「……どうしたの…責めにこないの?」
まりえが格下の獲物をみつめるかの表情で俺を見る。
「……くっ……」
俺は、まりえの動きに隙がない事もさることながら、その気迫に押され責める事が出来ない。
この沈黙に耐えられなくなった観客は一人また一人とブーイングを飛ばすようになる。
このブーイングが誰に向けられているのかがはっきりと分かった。
それは間違いなく俺だけに向けられたものだった。俺がまりえからの責めを警戒する態勢を取っているにもかかわらず、まりえの方は一見無防備とも見えるような姿だからだ。
そして、まりえはふっとため息を漏らすとマットに自ら寝転がった。
「……ねぇ…あんた…女の方からここまでして貰ってまだ責めにこないって言うの?仕方ないわね。こんなふにゃふにゃじゃ、私を満足させるどころかここに居る女性観客さえまともに相手できないんじゃないかしら?」
まりえは思いつく限り俺を嘲り罵った。
「……くそっ…この言葉…今すぐ後悔させてやる。」
俺は、逃げる気すらないまりえに襲いかかった。
そして俺はまりえの双乳を舐めつつ指で秘所を愛撫しにいった。
きっと審判もいつまでも組み合わない俺たちにしびれを切らしていただろう。
しばらくすると俺の唾液とまりえの秘所から滴ってくる愛液が出てくる。
そして、少し感じているような顔を作り俺に語りかける。
「ふぅん…私の急所をきちんと抑えているし責めも単調ではなく緩急自在に使い分け出来ている。確かに、並の女の子なら十分に満足できるし、アレが勃たなくたって十分ね。……」
まりえは俺の責めを受けながら勝手に講釈を始めた。
「はんっ…少し感じて来ちゃったみたい…でもね…あっ…あんたは自分自身の身体の使い方をまだマスターできていない。…今の所で半分行ってないわね。大体35%くらいってところかしら。」
「何っ………」
俺は、まりえの言葉を聞き愕然とする。
「あんた…女の肉体に自分の舌で舐めたり、自分の手で弄ったりすると勃つという体質ってのは知ってるかしら?」
これは、まりあから教えてもらった事だった。
「と………当然知っている。」
話が速いとばかりにまりえは続けた。
「確かにあんたから射精させるのは困難よ。………でも、それは貴方の方から責めてくるようにすれば、良いだけの事。後は簡単に料理できるってわけ。…こんな風に…ね?」
「うっ………」
俺は思わずうめき声を上げてしまう。それは、まりえの足に原因があった。俺のモノは完全にまりえの親指と人差し指の間で弄ばれる玩具に堕してしまう。
「もう一つの欠点も教えてあげるわ。あんたは気がついていないんでしょうけど、あんたは責めているうちに勃起してくるという変な体質ってのは分かってるとは思う。もし、それが相手が感づいてしまったらどうなると思う?」
「………それが、どうしたっていうんだ?」
俺は、強がってみせたが内心は完全にまりえに弄ばれている事はとっくに気がついていた。ふふっとまりえは笑うとまた講釈を始めた。
「こういう風になるの…」
まりえは、勃起したペニスを簡単に両足で扱いてみせる。
もはや、こうなってしまっては止められない。
「はぁっ…まだこれからだっ!」
俺は、またまりえの胸に手を伸ばそうとする。
「その汚い手で私のバストを触ろうと?」
まりえは、俺の動きに反応し、俺の玉を強く踏んだ。
「がっ……」
俺は、激痛に耐えられず声をあげてしまう。
「さぁて…そんなに私のおっぱいにさわりたんですか?」
まりえはさっきと違って穏やかな表情だ。俺は、そのままコクンと頷いた。
「なら、一発この足で汚い液を出しちまう事だね。」
まりえが交換条件を提示してくる。
「だ…誰が出すものか!」
あくまで拒否を続ける俺。
だが、それをしない事には責めに転ずる事は出来ない。
万事休すとはこの事か…今はなんとか耐えていたとしてもいずれはまりえの足に大量の白濁液がふりかかるのは自明の理である。
もはやこの射精衝動を抑えきれないかと思っている所に審判が助け舟を出した。
「ブレイクッ!両者ニュートラルコーナーへ!」
まりえの足の動きが瞬時に止まった。
「運が悪かったわね。このまま出しちゃえばすっきり出来たのに。」
俺は、助かったと思いゆっくりと気を沈める事だけに専念した。
俺は、試合中見えたあのマントの女が気になってその女を捜した。
しかし………そこには誰もいなかった。
「あの女……まりえの比ではない。それ以上に畏怖を俺に抱かせるそういう女。」
独り言のつもりだったが、聞こえていたらしくまりえが俺の隣で耳打ちする。
「先ほどまで居たのは…デュエリストの内の一人で魔乳のマリー。私とは比べ物にならない。言わば化け物さ。」
魔乳のマリー…どうやら、一人デュエリストの名前を知る事が出来た。
しかし、俺はまりえに約束違反ではないかという旨を伝える。
「そんなの関係ないさ…第1Rで一回も射精しなかった。私と対峙してここまで出来る男なんて雀の涙程度しか居ない。あんた、自慢してもいいんだよ?」
そういって、まりえは俺におめでとうのキスをした。
「それでは、第2R開始いたします。ファイッ!」
俺は、第2Rの方針をもう決めていた。それは…突進する事だった。
もし、まりえがそれにあっさり応じてくるのであれば、それは俺の負けという事になる。
逆によけてくれるのであれば、俺に勝機は残る。つまり、一気に勝負に出ることで、少しだけでも…いやあわよくば勝利を収めたい。そういう目論見だった。
「へぇ…逃げなくてもいいの?別に私はいいんだけど…ね…」
この様子だとまりえはどうやら俺の責めを正面からがっちりと受け止める気だろう。
予想通りだった。俺のチ○ポがまりえのまっさら丘にずっぽりと突きささる。
そして、まりえは俺に耳打ちして来た。
「これで、勝負はついちゃった訳だけど…どうするの?自滅する…それとも我慢する?」
俺はどうやら博打に完全に負けたようだ。もはや逃げる事は考えなくてもよい。
そう、突き進んで行けばいいのだ。俺は意を決しまりえに言った。
「自滅させてもらうぜ…ただし、おまえも手傷くらいは負ってもらう。」
その言葉を発し終えるとそのまままりえに対してピストン運動を開始する。まりえは目を細めていかにも感じてますよという表情を浮かべる。
「んっ…んっ…んっ…」
まりえはロープにもたれて適度に襲う快感の波を自由にコントロールするかのように脱力している。
ただ、ただ俺だけがまりえに対してピストン運動をしていくだけだ。
そしてまりえは俺の事を心配するように言う。
「一回出したらギブアップしてもかまわないからね。実力が違いすぎるんだから。」
俺は無言で腰を降り続けた。
俺の息づかいが荒くなって来たのが分かる。まりえは、その瞬間を見計らって膣圧を高めた。
どびゅどびゅどびゅびゅるるるるるーーーーーーーーー
まりえの膣内で俺のチ○ポが暴れ回る。その暴れん坊はやはり一回のしつけだけで大人しくなるほど柔ではなかった。
まりえも俺のやる気に触発されたのか俺の腰に足を引っかけてくる。
その動きに呼応して俺はまりえの肉体を持ち上げた。
まりえはその格好になると。好き放題俺の身体を弄る弄る弄る。
まず、まりえは俺の口内を犯し始めた。
ねっとりとした暖かいまりえの舌は俺の舌と絡み合うと舌の汚れをすべてお掃除してくれるような錯覚に陥る。
俺も形ばかりの応戦をする。
まりえの吐息が俺の精神を徐々に蝕んでいった。そして、まりえの乳房…まりえは少しばかり体重を前にのせると俺の身体とまりえの肉体が見事にフィットする形となる。
その時の状態が俺にとっての至福の一時を与えてくれるのだ。俺の性感帯はあまり知られては居ないが胸部の近くに存在する。それをまりえの巨乳で押しつぶされる格好となる。
まりえはそれを知っているかのごとく、俺がピストン運動を早めて行きある程度のスピードになるとまりえは先ほどのように乳房を揺さぶり俺の乳首を攻撃するのだった。
まるでその様は「オーバーペースよ。」と言っているようだった。
最後に下半身の結合部…もはや何も説明はいらなかった。俺はどんどん体力を消耗して行く。
まりえはその様子をみてちょっとしたご褒美のような喘ぎ声を上げたりするから始末が悪い。
俺はそれを聞くとペース配分を忘れハイペースでピストン運動をする事となる。見事に調和がとれていた。
まりえの肉体は俺を罠にかける天然のトラップの宝庫である。
俺はそのトラップを交わすすべ等無く射精を繰り返す。
どびゅるるるるるるるるるるるーーーーーーー
「また、いっちゃったね?」
まりえは嬉しそうに言う。
「ハァハァ…せめて、せめてオーガズムに達させてやる。」
俺は、四肢がガクガクになっているにも関わらず強がりを言う。だが、まりえにそのような様子はない。心配してまりえが言う。
「あんた、この状態で言うのは良いけど…下手したら死ぬよ?これでもう5発目じゃない。」
俺は、朦朧とする意識の中こういった。
「あの馬鹿女に心配かけちまうが、俺だってプライドがある。それはお前等と同じなんだよ。」
俺は、最後の力を放出するかのような激しさでファックを続ける。まりえもそれには驚いたようだった。
「信じられない…今や死にかけだって言うのにこんな風に動けるなんて…」
まりえは直後頭の中に今まで経験した事のないような快感を覚える。まるで、オナニーしていたときと同じような感覚…それが性行為で同じ感覚を覚えるのはこれが始めてだった。
「あっ…」
まりえは喘いだ。嘘ではない。本物だった。
「……ど…どうだ。これが俺の底力だ…。」
そして、俺は本日6回目の射精を始める。
どびゅどびゅどびゅるるるるるるーーーーーーーーー
「ブレイクッ!第2R終了」
審判の声が遠くで聞こえた・・・そして審判が俺とまりえを引き離している・・・
そこまで見ると俺は気を失ってしまった。
俺は、目が覚めた。
「…以外に速い目覚めだったな。先ほどの試合…EDバトラーとしてはいささか情けない試合であるが、相手があのまりえでは仕方のない面もある。」
「…おい…何のつもりだ?」
俺はマントの女につかみかかった。
「目覚めたばかりだというのにもう戦いたいというのか?なんならこの魔乳のマリーが相手をしてやっても良いんだぞ?」
「…すまない。」
俺は、魔乳のマリー…デュエリストが俺を笑いに来ているのだという事に恥じ入る…限りない屈辱であった。
「まぁ…笑いたければ笑え…」
俺は、ふてくされて言った。
「……今日は礼に来たのだ。私の妹がついさっき私に会いに来た。…お前の試合は欠かさず見ていたようだ。今回は特等席が手に入ったらしくとても喜んで…」
そういうとドアが勢い良く開いた。そこにはまりえが居た。
そして彼女が俺の病室に入ってくる。
「あの……私の事心配してくれてありがとう……」
「俺はお前に礼を言われるような事をした覚えは無いが……」
俺はわざとらしくいう。
「野良バトルの事よ。」
まりえが言った。
「もし、あのまま続けていたら、国の法律で裁かれる所だったの。一応私が野良バトルをやっていたのは引き取り手の無い孤児を助けるためだった。」
「でも、経営はさすがに厳しく銀行も儲けが無いという事で誰も助けてくれなかった。違法とは分かっていても彼らの笑顔を守る為なら私はどんな事でも出来た。」
まりえは息がつまってそれ以上はなせなくなった。
「俺が今回お前にいちゃもんを付けに行かなければ、新しく制定された野良バトル禁止法案にひっかかりデュエリストによって逮捕されるという最悪の結果を迎える事になる。」
「そして、女性バトラーの資格剥奪は当然の事、孤児院の子供も路頭に迷うという最悪の結果となる。」
違うか…俺はまりえに返した。まりえはただこくんと頷くだけだった。
「…それで姉さんには会えたのか?俺が遭わせてやるって言ったのに約束は果たせず仕舞だな。まったくあの馬鹿女、どこでなにやってんだよ。せっかく留守電に入れてやったのによぉ」
「…その件はいいのよ…もうお姉ちゃんとは仲直りできたし。今度お姉ちゃんと一緒にジュンの家に遊びにいってあげる。」
「いってあげる……かよ。全く。」
俺は心の中で呟いた。
「ほら、まりえそろそろ行くぞ。まりえのやった事は確かに罰せられるべきだ。しかし、まりえの言っている事は事実と認められ、孤児院も国営にして保護していくと言う事だ。」
「…ありがとう、ジュン…」
魔乳のマリーは俺の名を病室を出る瞬間に呟いた。
また、横にあるスポーツ紙によるとまりえが勝利宣言を貰った直後にデュエリスト魔乳のマリーが乱入し彼女の頬に何度も何度もビンタを食らわせたという記事が載っていた。
もしかして魔乳のマリーというのは……いや、止めておこう。
きっといつかその正体が明らかになる日がくるだろう。
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