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BFF 2-1

『召喚淫魔』

世界の主要大陸の一つに、アムストルという名の大陸がある。
共通世界地図によればその大陸は西方に位置し、温暖で資源も中々豊富。
面積もあまりないため一つの国で充分管理でき、他の大陸とは海で隔たれているため、
侵略される心配もほとんどない。
そのため、アムストルを「西国の楽園」と呼ぶ人々も多い。

その楽園の更に辺境に位置するある村は、現在とてつもない異変が起きていた。


「あんっ!ああんっ!いいよぉ!!」

若い男と女が交わっている。
女は嬌声を上げながら腰を激しく動かしている。
男の方もいやらしい笑みを浮かべながらピストン運動を繰り返している。

・・・村の真ん中で。昼間に、堂々と。

しかし、その姿を咎める者はいない。
村中のそこらかしこで同じことが行われているからだ。
中には複数の異性を一編に相手している強者もいる。


「フフ・・・どう?すごいでしょ?
 私が命令すれば、それこそ死ぬまで愛し合い続けるわよ。」

彼等を傍目に、レミーが冷笑する。

「・・・」

ハリーは何もいわず、その様子を悲しそうに見つめている。

「フフ・・・まだ良心が痛むのかしらね。体はもうすっかり私の虜なのにね。」

白く柔らかい手が陰茎をつかみ、軽くしごく。
突然の快楽に、ハリーは顔を歪めた。

「うぅ・・・やめろ・・・」
「全く・・・仕方ないわね・・・
 それじゃ、気晴らしにこの子の相手でもしてもらいましょうか。」

レミーは少し呆れたようにため息をつくと、スッとその場にしゃがんだ。
そして床に人指し指を突きたて、何かの記号を描き始めた。
五芒星の頂点を円で結んだ、いわゆる魔方陣のようなものが出来上がり、
その隙間になにやら文字を描いていく。

―書き終わったのだろうか。
レミーは指を止めると、すーっと立ち上がった。
そして両手を高く掲げると、何事かの呪文を唱えた。

「○★×◎□△☆!」

すると、オオオと不吉な音を立てながら床の魔方陣の上の空間が急に歪み始めた。
歪みは次第に広がっていき、直径1メートル程に達すると円を描き始めた。

「な、何だ!?」

ハリーは昔感じたことのあるような悪寒に緊張しながら身構えた。
歪みはやがて何かを吐き出すと、何事も無かったかのようにさぁっと消えていった。
ハリーはその吐き出されたものをそぉっと見た。

女だった。
それも全裸だ。
床にうずくまるような格好なので、顔や年齢は分からないが、白く綺麗な背中や全体の
大きさなどをみると、18歳くらいであることが予想される。

「あ・・・なんだ・・・?」

状況がつかめずたじろいでいると、女はゆっくりと起き上がりながら顔を上げていった。
少しずつ露になる体に、胸が早鐘を打ち始める。
体より顔はさらに幼そうだ。
だが、お椀型のきれいな胸にほっそりとしたウエスト、対照的に少し太い太腿は
熟れた女を現し、顔とのアンバランスさがかえって欲情をそそらせた。

見上げるようなところまで顔を上げた女が、その大きな瞳がハリーの顔をとらえニターっと笑った。
するとこれまでの緩慢な動きとうって変わって素早い速さでハリーの胸元に抱きつくと、
そのまま体重をかけて押し倒した。
そして驚く間もなく右手でペニスを握って固定させ、腰を振り下ろして膣奥まで一気に挿入した。

「うっ!」
「ァァァ・・・」

女は光悦な笑みを浮かべながら啼くと、肉食動物が獲物を貪るように激しく腰を動かした。
女の恥部は初めから濡れていたようで、すぐにぐちゃっぐちゃっと卑猥な音を立て始める。

「う・・・何なんだこいつはっ!?」
「フフ・・・その子は下級淫魔よ。
 私が召喚したのよ。すごいでしょう?」

ずちゅっ ずちゅっ

「アッアッ!」
「ぅぅ・・・」
「下級と言っても侮れないわよ。
 一回射精すると、精気を吸い尽くすまで離れないから。」

ぐちっ ぐちっ

「アッ、ウッ!」
「くぅぅ・・・」
「先に彼女を満足させればあなたの勝ち、でもその前にイってしまったらあなたの・・・
 って、聞いてる?」

レミーの声はもちろん耳に入っているが、気を抜くとすぐにでも射精しそうなので、
ハリーはあえて無視をしている。
女は、自分のペースで腰を振っているだけだが、普通の女よりも遥かに締りの良い極上の
膣肉に擦られているだけで莫大な快感を与えられてしまう。

「(このままではマズイな・・・)」

ハリーは冷静に耐えながら、反撃の機会を待っていた。
腰の単調な動きに注意し、一番奥深く突き挿す瞬間のタイミングを取っていた。
そして、何回目か深く突き挿し、引き抜こうとする瞬間に、
勢い良く体を起こし抱きつくと、その反動を利用してそのまま押し倒した。
挿入したまま、体位は騎乗位から正常位へと変化した。

「(よし、うまくいった!)」

主導権を握ったハリーは、まず女の腰を両手で固定した。
そして、カリ首で内壁を抉るようにしながら思い切り奥へと突き差した。

「アァンッ」

あえてゆっくりとかき回すように腰をピストンさせていく。
奥へ挿入するたびに女は甘い声で喘ぐ。
ハリーは腰を押さえる手を強めると、徐々に腰を振る速度を上げながら
ふと女の顔を見た。

ぞくりとした。
女は時折喘ぎながらも、余裕たっぷりの微笑みでとろんとした表情で見つめていた。

「(う・・・うそだろ・・・)」

ハリーの経験には無いことだった。
これまで、道中様々な国の女と交わったが、皆ハリーの正常位の責めには
よがりながら全身をくねらせていた。
なのにこの女は、身じろぎ一つせずハリーの責めを受け流しているのだ。

ハリーの腰の動きが鈍る。
その瞬間、女が突如反撃してきた。

女は両手を背中に回すと、急激に膣肉を締め付けてきた。
痴肉が、押し付けるようにペニスに絡み付いていく。

「うぁあ!」

全身が温かい水に押し流されていく感覚に身震いしながら、
何とか先にイカせようと激しく腰を振り続ける。
女はやはり微笑みながら喘ぎ声をあげる。
その高い喘ぎ声が、脳に溶け込んでいく。
そのたびに、どんどん目の前の女のことが愛しく思えてくる。

―射精したい。
―この女の膣に、思い切りたくさん射精したい。

そんな欲求が胸の奥から湧き上がり、全身を支配していく。

「アンッ!アッアッ!」
「ううう!!」

ハリーは女を求めるようにさらに激しく腰を打ち付ける。
パンパンと肉同士がぶつかり合う音がより一層大きくなる。
とそのとき、頭が真っ白になり全身に電流が走る。

「う・・・うおぉ!!」

ハリーは必死に全身を振って、射精寸前のところで無理やり
ペニスを引き抜いた。
その勢いで女から離れて間合いをとる。

「ハァハァ・・・あ、危なかった・・・」

愛液まみれのペニスは腹にくっつくほど直立しながらビクンビクンと
脈打っているが、何とか射精だけは免れた。
が、一息ついている暇はない。
女も立ち上がり、じわりとにじり寄ってきた。
ハリーは一定の間合いを保ち、ペニスを休ませながら作戦を考えていた。

「(淫魔のあいつから挿入していったってことは、ひょっとして
  アソコでは感じさせられないんじゃないか?
  とすると、他に弱点もあるかもしれないな・・・)」

しばらく間合いを取っていたハリーは、意を決すると正面から
真っ直ぐ突っ込んで行った。
―と見せかけて、素早く回り込んで女の背後を取った。
そして、女の脇の下から手を伸ばし乳房を下からすくい上げた。

「アアッ!」

するとあれだけ突いても表情を変えなかった女が、乳房に触れただけで
顔を歪めて脱力した。

「(ここが弱点か!)」

初めて掴んだ本当の主導権にハリーはにやりとしながら、女の乳房を
愛撫し始めた。
すくい上げ、揉みしだき、乳首を指でつまむ。
女は喘ぎながら身をくゆらせへたり込む。

「アッ、アフ!」

しかし、女も淫魔と呼ばれるだけあってこれだけでは終わらない。
女は後ろ手にペニスを掴むと、亀頭の根元に力を込めながら激しくしごいた。

「うあ!」

抑えていた射精感がまたこみ上げ、ハリーは手の力を緩めてしまう。
その隙に女はハリーの手を振りほどいて向き合うと、体を押し倒して
あっという間にペニスを膣中に導いてしまった。
女は跨りながら、今度は逃げられないようハリーの下腹部に両手で体重を
かけて固定し、膣をきつく締め付けてから激しく腰を振り始めた。

「アハァッ!アッ!ハッ!」
「うああ!」

女の激しい責めに、射精感はすぐに高められる。
その快楽に耐えながら、ハリーは必死に手を伸ばし女の乳房を掴む。

「ンンッ!」

もう騎乗位の体位を返すだけの体力もない。
ハリーが胸の愛撫で女をイかせるか、それとも女の中で果てるかしかない。
快感により、乳房を揉む力が強くなっていく。
それにつれて、女の喘ぎは激しくなり、膣を締め付ける力も強くなっていく。

「あああっ!もう射精しちまうっ!」

とハリーがさけぶ。
女は少しだけ笑顔を見せると、トドメとばかりに膣肉を更に締め上げ、
腰を加速させた。

「うおおああ!」

ハリーは無我夢中で乳首をつまむと、力いっぱいねじり上げた。
女はカッと目を見開くと、体を震わせた。

「あああああああああっ!」
まず「BFF2−1」があります。
そして続きは「BFF2−1勝ち」が本編です。
「BFF2−1負け」はおまけです。


〜前回までのあらすじ〜
魔王を倒した勇者がいた。
ハリーはその勇者の仲間として同行していた剣士だ。

世界が平和になり、仲間もそれぞれの故郷へ帰り、3ヶ月後―
1人となったハリーの前に、サキュバス・レミーと呼ばれる女が現れた。
伝説によると、サキュバスにイかされた者は淫魔化し、人々を犯して
仲間を増やす魔物と化してしまうが、サキュバスを先にイかせれば
その魔力が極端に弱まってしまうという。

そのサキュバスであるレミーとセックスバトルするハメになったハリーだが、
ハリーはなす術もなく犯られてしまい、レミーの虜になってしまった・・・




【登場人物】
・ハリー(19歳/男)
若くして「アムストル大陸の名剣士」という称号を得るほどの才能を持つ剣士。
そのためか体も割と引き締まっており、顔も中々なので、それなりに女にモテる。
冒険中にかなり女性との性経験を積んでいるため、性知識は割と豊富。
だが今はレミーにセックスバトルに破れ、虜になっている。

・レミー(??歳/女)
サキュバスという魔物の一種。魔王の死後も活動する珍しい魔物。
突如ハリーの前に現れ、彼を虜にする。

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