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悪夢の館 第6章

僕はマザーから受け取ったティアラと、館で拾ったネックレスを持って墓地へと向かった。墓地の仕掛けは解いたから地下に行くのは簡単だった。僕は地下に下りると、棺桶を開けるため像にネックレスを着けた。
すると後ろの方からとても大きな音がした!慌てて振り返ると棺桶を吊るしていた鎖が切れて、天井から落ちてきたみたいだ。僕は深呼吸して気を取り直してティアラを像に着けた。そしたら後ろから鍵が開いたような音がした。僕はゆっくりと棺桶に近づいて蓋を開けた。
中をのぞいてみると綺麗な緑色のロングヘアーの女性が眠っていた。サキュバスらしい胸元が開いて、胸の辺りはハート型の穴が開いている服を着ていて、蝙蝠が書かれているストッキングを穿いていた。綺麗な人だな・・って見とれてちゃダメだ!早く鍵を見つけて蓋をしないと!僕は棺桶の中を探したけど鍵が見つからない!
「ん?」
僕は鍵の代わりに一枚の紙が部屋の壁に張り付けてあることに気がついた。僕は棺桶の蓋を閉めると、紙を取って何か書いてあったので読んでみた。

『畜生!何なんだよあいつは!十人以上の男を相手にしてるのに、まるでイキやしねぇ!淫魔を倒すにはイカせるしかないが、あいつをイカせるのは無理だ!仲間は全員やられちまったし、奴はもうすぐここに来ちまう!そうだ!この部屋には万が一のことを考えて作られた棺桶がある!あそこにあいつを封印しちまえばいい!俺自身を餌に奴を棺桶に閉じ込めるしかない!これを見た奴に忠告しとくぜ、もし棺桶の封印を解いたちまったらもう棺桶は使い物にならねぇ!奴を倒すのは不可能だ!絶対に闘うな逃げるんだ!』

これを書いたのは前に僕が見たメモを書いた人と同じみたいだ・・それにしても僕今棺桶の封印解いちゃったよね・・僕は石像に近寄ってティアラとネックレスを外してみた。鍵の閉まる音は聞こえなかった・・僕は棺桶の蓋に触れてみると、鍵はかかっていなかった・・大変だ!急いで鍵を取って逃げないと僕は棺桶の蓋を開けると、中で眠っていたサキュバスが目を覚ましていた。
「おはよう。」
「あ・・あ・・」
僕は言葉を失った。僕はサキュバスが棺桶から出てくる前に、背を向けて走り出した。でも後ろから指を鳴らした音が聞こえたら、鉄柵が降りてきて出口を塞いでしまった。
「落ち着きなさいよ。別にとって食べたりしないんだから」
僕は後ろを向くとサキュバスがこっちに歩いてきた。
「とりあえず出してくれてありがとう。私はモリガンよ、貴方は?」
「ま、マオ・・」
「ありがとうマオ。私を出してくれて・・でも女性を見ていきなり逃げるのは失礼よ。そんな子にはお仕置きよ。」
僕はお仕置きと聞いて体が震えてきた・・逃げたいけど体が動かないよ・・モリガンは僕の頬に両手を添え唇を奪ってきた。舌は入れてこなかったけど・・凄く気持ちいいよ・・キスが終わって僕は目を開けると、モリガンの胸が見えるから慌てて視線を逸らした。
「あれ?」
僕はモリガンの服のハート型の穴から何かがはみ出てることに気が付いた。
「何坊や?」
「ねぇそれ何?」
「ああこれ?」
僕はモリガンに聞くと、モリガンは服の中から鍵を取り出した。それは僕が探していた地下室の鍵だ。
「棺桶に閉じ込められた時中に入ってたのよ。必要かもしれないから持ってたの。どうしたの坊や?欲しいの?」
僕はコクリと頷いた。するとモリガンは考え事を始めて、少ししたら何かを思いついたような顔をした。
「じゃあね、私と勝負して勝ったらあげるわ。」
「そんな!でもあんたはいくら感じさせてもイカないんでしょう!?」
「そんなことないわよ、私だって絶頂に達するわ。ただこの館にいた男が弱すぎてイカなかっただけよ。でもそうね・・今の坊やじゃ、私をイカせることはできないわよね・・じゃあこうしない?これから30分逃げきることができたら坊やの勝ちっていうのは?」
「逃げきるって・・こんな狭い場所じゃ絶対無理だよ。」
「そんなことはわかってるわ、だから館のどこに逃げてもいいわよ。30分間私に3回抱きしめられなかったら坊やの勝ちにしてあげる。坊やが勝ったらこの鍵をあげるわ。ただし、30以内に私に3回以上抱きしめられたら坊やの負け。坊やが負けたらそうね・・1週間私と過ごしてもらうわ。それでいい?」
「わかったよ。でも約束は守ってよ!」
「勿論守るわ。坊やも守ってね・・じゃあ始めましょうか、坊やがこの部屋を出て行ってから30秒したら私も行くわ。そうそう、当然館にはサキュバスがウロウロしてるけど、彼女たちと勝負してる間でも私が抱きついたらカウントするわよ。」
「わかったよ・・」
僕はルールを聞くと地下室から飛び出した。とにかくサキュバスがあまり近寄らよくて、隠れる場所があるとこを探さないと!
「さあ少しは楽しませてね・・坊や。ふふふ・・」
僕は墓地を抜けて館に戻ると、サキュバスに見つからないように行動した。もし誰かに見つかって捕まった時にモリガンが来たら最悪だ!どこに隠れようかな・・僕は考えるのに夢中になっていると、後ろから誰かが近付いてきた!
「誰!?」
「どうしたの坊や?こんな所でボーとしてたらすぐに捕まえちゃうわよ。」
後ろから来たのはモリガンだ!そんなもう追いつかれたなんて!僕は廊下を走って逃げていたら、モリガンが追ってきた。
「そんなのじゃ逃げられないわよ。」
「えっ!?」
モリガンは僕の横にピッタリくっ付いて来てる!そんな翼で飛んだにしても速すぎるよ!その時僕は後ろから音がしてることに気がついた。後ろを見ると、モリガンの翼がジェット機に変わっている!原理はわからないけど、これじゃすぐに追いつかれるはずだ!僕は進路を変えようとしたけど、その前にモリガンが僕を抱きしめてきた!
「ふふ、1回目よ坊や。」
「うむぅ!」
僕の顔は彼女の豊満な乳房に押し付けられた。柔らかい・・僕は誘惑に負ける寸前で正気に戻り胸から離れようとすると、モリガンは僕を解放してくれた。
「それじゃまた30秒たったら、私は貴方を捕まえに行くわ。1・・2・・」
モリガンがカウントを始めると僕は走って逃げた!走って逃げるのは無理だ!どこかに隠れないと!
「ふむ!」
僕は突きあたりを曲がると柔らかい物にぶつかった。
「もう・・お坊ちゃまいきなり女性の胸に顔を埋めるなんて失礼ですよ。」
「え?」
僕は顔をあげるとそこにはマザーの部屋の鍵を持っていたサキュバスメイドがいたよりによってに会ってしまった!僕は彼女から離れようとすると、彼女は僕を抱きしめて離れるのを許さない。
「28・・29・・30。」
すぐ近くでカウントが終わるのが聞こえた。早く逃げないと!僕は暴れてメイドから逃げようとしたけど彼女は僕を放さなかった。
「あらあら・・坊やこんな所でなにしてるの?」
「モリガン様!いつお目覚めに!?」
「ついさっきよ。それよりその子を渡してくれる?」
「はい。」
メイドは僕をモリガンに渡すと僕を抱きしめた。
「ふふ・・2回目よ・・あと1回よ坊や。」
僕はモリガンから解放されると走って逃げた。もう1回も捕まれない!早くどこかに隠れないと!僕は近くの部屋に入るとそこは寝室だった。僕は扉を閉めるとベッドの下に隠れて時間が早く過ぎることを祈った。
5分経っても誰も来ない・・何だか何もすることがないから眠くなってきた・・・・















「ふあ〜あ・・寝ちゃったんだ・・あれからどれくらいたったのかな?」
僕は欠伸をしていると足音が聞こえてきた。こっちに近づいて来てる・・どうかこの部屋に来ませんように・・僕は祈っていると部屋の扉が開いた。こっちに近づいてくる・・突然足音が止まった。
「み〜つけた。」
後ろから声がした!僕は後ろを振り向くとモリガンがいた!手をのばして僕を捕まえようとしてきた。僕はその前にベッドの下から出て逃げようとしたけど、扉に鍵がかかってる。
「ふふ・・もう逃げられないわよ。」
「ああ・・ああ・・」
僕は部屋の隅に逃げるとモリガンは両手を広げて僕のほうに歩いてきた。もう逃げられないので、僕は目を瞑った!
ピピピピ、ピピピピ!
「な、何?」
モリガンから何か音が聞こえてくる。モリガンはため息をついて、胸の谷間から時計を取り出した。
「30分経っちゃったのね・・もう少しだったけど、まあいいわ。坊やの勝ちね。」
「・・本当?」
「本当よ。ほら欲しがってた鍵よ。」
僕はモリガンから鍵を受け取りホッと息をついた。
「今回はこんな勝負にしたけど、次はダメよ。」
「次?」
「坊やとはまたどこかで会える気がするわ。その時までに少しは強くなりなさいよ。」
モリガンはそういうと部屋から出て行った。僕は地下室に向かうために入口を探すことにした。
今回は話が短いうえ、エロがありません申し訳ない。

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