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淫魔土俵 【タイチ その4】


「タァイチィ〜いっつまで寝てんのよぉ〜?」
二連敗。
一番目は相手をあなどり、先手を取られ終始リードを奪われ、膣内で果てて寄り切られた黒星。
二番目は油断せず自分から攻めるも相手に受けきられ、合意の責め合いで寄り切られた黒星。
噴き出した中身の濃さも、屈辱と失意の魂の傷の深さも、最近の中で比べるものがない。
汗みどろ、負け汁まみれで、土俵外で大の字になったまま、タイチは立ち上がれなかった。
「ほらぁ、いっつもこんなもんでヘバッてるワケ?…はぁ、そりゃぁ相撲強くなんないハズだよぉ〜」
あきれ声でアカリが追い討ちを浴びせてくる。
「相撲ってのは、叩きのめされて空っぽになってからが本当の稽古だって、あたしの村でお姉さんたちが言ってたよ?」
声が近付いてくると、ギュッ!と硬く勃って反り返ったタイチのイチモツが、アカリの柔らかな指で握られ、皮を扱きながら持ち上げられる。
「くァッ…ちっくしょォッ!やめろッ!アカリィッ!!」
半泣きになりながら、振りほどくように立ち上がる。
「ほらー!まだタテるんじゃんっ」
ニパっと笑いながら中腰に尻を落とすと、ほどよく汗が引いた肌に祠の照り返しを輝かせたアカリが両腕を広げた。ユサッ…タイチが飛沫すら噴かせられなかった乳房が、たゆんっ…と重量感溢れる揺れで、有り余る力を見せつけている。

「そらッ!来いッ♪」
土俵中央。やや腰を落とし、腕を広げて待ち構えるアカリ。
もはや仕切らない。
”仕切りは、互いに土俵の上でまぐわって白黒つける価値があると認めあった対戦者同士が、相手に敬意を払って五分のスタートができるよう、工夫された競技姿勢だ。
アカリの今の立ち方は、格上力士が格下の雑兵のぶちかましを受けて足りない箇所を指摘してやる、いわゆるぶつかり稽古の体勢。
タイチを奮起させるためか、本心から気遣っての厳しい態度か、いずれにせよルームメイトの少女にとって、もはやタイチは相撲の「対戦相手」ですらなくなったわけだ。タイチが味わった完敗感を、アカリもまた十二分の手応えとして感じ、これ以上の力比べの必要なしと判断したのだ。

「くっそぉぉぉぉっぉぉぉ!!!!!」
半ば自暴自棄の態で、ダンッ!と拳で土俵を叩くとアカネにブチかますタイチ。
頭から胸に当たるやいなや、弾力ある乳房に額を跳ね上げられ、その谷間にドッシと顔を埋めてしまい息を奪われる。
「手足がバンラバラっ!稽古を体が忘れてんのッ?」
巨乳の谷間でタイチの顔を捻りながら、右腕をガッとタイチの左腕に被せ、そのまま小手投げ気味に土俵へと叩き付ける。
「ンブッはぁああ!!!」
腹ばいに土俵へ擦り付けられ、ひしゃげたカエルの如くガニマタを土俵の上にズジョジョジョ!っと摺らされるタイチ。ぶぴゅっ!どぴゅっ!…噴き疲れて完全に敏感肉棒に堕ちてしまったタイチのイチモツは、土俵と擦れるだけで白い汁を膿のように垂れ流してしまう。

「ほら!もう一丁!」
四股を踏みながらタイチが立つのを待つアカリ。
全身をむしばむ疲れで、土俵に縛られているかの様。望まない屈辱の稽古に、視界が昏く霞む。
「グズグズしないッ!ソラコォイ!」
バッと胸を開きタイチに激を飛ばす村娘横綱。
「うァアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
腹の底から声を絞り出して仕切りから立つと、自分を投げた力溜まりの乳房に向けて一撃…!張り手!バチィィィィッィィンッ!!
「あゥッンッ…!」
予想外の乳張りに、アカネが痛みとヨガりの混じった声を上げてひるむ。その隙に逆の右胸へ乳首狙いでもう一発!バシィィィィン!!
「ひァ…ッ!」
アカネが顔を歪め、構えた位置からたまらず一歩退く。
「コんノォォォォ…ッ…!タァぶゥぷぅぅッ!!」
奇襲の痛みに涙を浮かべ、反撃を放とうと怒気に赤く火照らせた膨らんだ頬。そこへ、タイチの三発目が着弾する!ドプッ!バシッ!ビシッ!ズンッ!…バランスに効く鎖骨!撃とうとした反撃を封じる肩口!そして乳房!乳首!乳首!顎ッ!乳首ッ!タイチの突っ張りの嵐が、一気に回転数を上げていく…!
(タイチ…南海モンはな、女ん良さを知っとる。女ちぅんは可愛ぅて綺麗で、強ぉて優しい。)
バシッ!ズバッ!ビシッ!ビシッ!!
(相撲を取らせりゃぁ男に四つで食らいつく。相撲ん時は怖かがな、土俵下りりゃぁ上がる前より艶っぽい)
バシッ…!バシッ!ズバッ!バシッ!
(ただな、女との相撲ならな、乳房を張るのだけは禁じ手だ。男の胸は張られてもそう感じんから、ここだけぁ女の分が悪い。南海モンは負けたくないからこそ乳房は張らん。乳房を張るンは南海の男じゃぁない)
「オラァッ!ぐぶッ!!」
「ヒグッ!フグッ!!」
土俵中央、足を後ろに送って弓勢に反り合いながら、体重を載せての突っ張り合い。アカリの乳房に派手に紅葉が散っていく。
だが、圧され始めているのは…タイチ。タイチが劣勢だ。
足裏の踏ん張りが違えば、一撃の重みからして違う。重みが違えばよろめく大きさも、立て直しの隙も違う。絶頂手前の高い膣圧で内筋の締まっている女と、二度の射精で体のスタミナを奪い尽くされている男の張り合い。奇襲効果の過ぎ去った今、乳首を擦られる不利を合わせてすら、相撲にならない。
タイチの意地…南海の男の誇りを捨てた最後の奇手は、完全に真っ向から潰されつつあった。アカリの張り手の、電撃にさらされたような痛みの嵐。張り手でまぶたと頬を腫らされ、激痛と鈍痛が混じりあい目の前がドンドン暗くなっていく−−−
ドシッ!!!
胸いっぱいに広がるアカリ乳房の感覚。合わせ慣れた柔らかな重み。そして違うのは、自分の撃ち込んだ張り手で肌が持った熱。
ズボボッ!!アカリの両腕がモロザシに自分の脇を犯すのが分かる。かろうじて両上手を被せ、アカリの腕を閂に極めようとするが…力はもう入らない。
「ドッセェェェェェイッ!!!」
怒気のこもった気合一閃、アカリの右腕が脇を撃ち上げると、体が勢い良くグルン!と回転して世界が引っくり返る。
タイチのイチモツを封じぬままでも綺麗に決まったアカネの下手投げは、完全に天地が逆になった相手をさらに回転させながら、後頭部から叩き落とした。
一瞬チングリ返しの形に折り重なったタイチの体勢は、下手投げの勢いが命じるまま前転してアカネに背を向けて座り込み、さらにケツが浮き上がって顎と肩口をほぼ同時に土俵に叩き付けて静止する。
アカリに菊門を見せてしばらく浮いたまま痙攣していたタイチの尻肉は、やがて力を失って糸が切れた様に土俵へ落ち、ベターン!と脱力して再度だらしないガニマタをアカリに露呈する。
…っぷ…つぷッ…ぷッ…ジョ…ジョロジョロジョロジョロジョロ…
タイチの股間の土俵が、モウモウと湯気と臭気を発するオモラシで黒く染み染まっていった。
「…ッはッ…うぁッ…ハァッ…」
失禁の解放感。
緩んだ股間の温かい感触に…タイチは舌を出しながら意識を取り戻し…目の前にゆっくりと回ってきたアカリの顔を見上げ…目を、見開いた。
アカリはタイチの失禁に、怒っていなかった。苦笑いもしていなかった。哀しんでもいなかった。
ただ、艶然と…上気した頬で…微笑んでいたのだ。
「よォい…っしょォッ♪」
タイチの前に屈み込むアカリ。下手投げで叩き付けられた衝撃で、全身は痙攣麻痺して動かせない。
タイチの左脇に右腕をねじ込み、右腕を左脇で抱え込むと、土俵スレスレまで落とした尻肉に力を込めて一気呵成に引き上げる。
「んっふぅぅーーーーーーーっ♪」
アカリとの、何度目か分からないガップリ右四つの体勢。抵抗しようもなく、抱え込まれているだけのガップリ四つ。アカリは股間を後ろへ引いており、胸だけが合わさった形。
タイチの中で…違和感が…異常さが…めまいする幻惑が。
混乱しきった…憔悴しきった…胸の奥で、歪んだ焦点を結び始める。
「え、えぇぇ〜?た…タイチくんってばオモラシ負けまでしちゃったのに、この上まぁだアカリさんと相撲取りたいわけ?が、ガップリ四つに組みたいなんて、うー…ちょぉっとムシが…良過ぎじゃないっ?」
股間が震える。舌が引き攣り、もう一滴の汗も流せないはずの絞られた全身から、脂汗が嫌な臭いとともに染み出してくる。視界が霞み、再び世界がグラグラと回転を始める。
アカリの台詞。
アカリの口調。
そして、
レイナの声。
「きったないよぉぅ。黄色くてクッサァイ負けションベン吐いた包茎チンポ、ガップリに組みたくないよぉう。」
タイチは、昏倒した。




−−−
………。
……。
…。
夢。
夢であって欲しかった。
確かに夢かもしれないが、それは淫魔によって植えつけられた悪夢だった。
真夜中。
名も無き祠の土に掘られた土俵中央。
自分の漏らした小便の泥に浸かり、大の字に手足を広げ仰向けに倒れている、タイチ。
その股間で、蹲踞の姿勢で汗一つ流さず、数十分間の稽古の相手としてではなくフェチズム溢れる汚物を見下ろすごとき好奇の視線、レイナ。
種族名: ダーク・サキュバス。
能力: ”吸精/吸憶/吸姿”。
成体へと熟す前でありながら、精気を吸い取った相手の思考と記憶を留めるばかりか、直前に啜った相手の容姿に変わる力すらも我がものとして”精通”している。
魔に愛された、生まれながらの天才妖姫。
「……なんで…っ…」
タイチが嗚咽と共に必死に声を漏らす。
”束縛”の精術/淫術の類すら使われていない。今までの「アカリ」との相撲で、完全脱力に追い込んでいたから、それで事足りている。そもそも、自分より相撲が弱い男を縛る必要がどこにあるだろうか?
「…っ…なんで、俺につきまとってるんだ!ぅグっ…アカリまで吸ったのかっ…!どうして…」
「……簡単な理由よ」
「……」
「貴男が、伝説に運命められた、選ばれた英雄だから。勇者タイチ。」
「…ッ……」
「あー、顔が赤くなった〜♪さすがにそこまでどうしようもなく救いの無いバカじゃないか。まぁ相撲ほどオツムが弱くなくて安心したわ☆」
クスクス忍び笑いを漏らすレイナ。元の姿をあらわしての蹲踞は堂々としていて、一滴も汁が残っていないタイチのイチモツを、腿のカーヴを見せつけるだけで無理矢理勃たせ、股間に激痛を引き起こさせ続けている。
「…あのね、アタシ…今からデートなの。今日の一番をさばいた行司の女の子と、野相撲の約束しちゃったのよね♪」
「せ…先輩とッ!?」
「そ。…それでね、それでね、ホーケークンから吸ったお汁が、汚いくせにイッチョマエに美味しい濃さだったからぁ−−−」
「!…お、俺は…ッ…先輩との相撲の準備でスタミナづけに、く、食われたのか…!?」
「……まー、それもあるけどぉ。最後まで話、聞けば?クズ。…あの行司女と同じね。せっかくアタシが気持ち良く話そうとしてる腰を折っちゃってさ…そういう子には、ちょっとお仕置きが必要じゃない?気の利いた、あーんレイナさんってばアッタマイー♪みたいな罰ゲームが。」
…タイチは、レイナが何を話そうとしているのか、まるで分からなかった。
ただ、ただ、ただ。ひらすら禍々しい気配だけが、土俵の中ではちきれんばかりに膨らんでいく。
「ま、あれだけ胆が据わってて魂が磨かれてる女の子だったから…
んふっ♪…本ッ当フェアな、言い訳不能の、真っ向勝負、あのコ得意の土俵の相撲内容で圧勝してあげるだけでも屈辱絶頂を何回楽しめるか分からないけど?
そうやってズル無しで完全に磨り潰しただけじゃ、物足りないじゃない?サキュバスで淫魔でいろいろ滅ぼす勉強中のアタシ的に。そぉーこぉーでぇ…−−−」
「…やっ…やめ…やめろ…っ…」
「あ?分かった?分かっちゃった?もちろん大正解!そ、こ、で、レイプでーす☆
孕みやすい、めっちゃ濃い、ガップリの相撲中に全力で射した、特濃のホーケークンのオス汁を、今アタシのゴックン袋の中で、さぁらにチョー濃縮してるワケ♪」
「やめッ…あぁッ…せ…先輩…ッ…あぁッ…」
「アタシみたいな淫魔ごときに?正々堂々の相撲で負けるつもりがミジンもない?誇り高き女力士さんと♪ホンットにマジリッケ無し、ズル無し、超納得の公平相撲勝負!
そして”万が一”負けた時の約束をさせとくわけ☆…一番負けるたびにアタシとガップリのセックス!逃げずに絶対射精!先輩サンの膣の香り、気付いてた?あれって結構孕みオッケーの月運びだと思うのよね〜。
んで、もっちろん射しながら教えてあげるのよ?あっつくてどぉろどろのコレ、可愛い後輩ホーケー…アンタ名前なんだっけ?…の精液よ?…って」
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うるさいなぁ…。
でも、まー!先輩サンの叫びにはかなわないでしょ〜ねぇ?
ロマンチックじゃない?真夜中過ぎに、アタシと二人っきり。土俵の上でこう叫ぶのよ♪
『ヤメテッ!はらんぢゃう、妊娠しちゃうッ!相撲弱い子を、相撲弱い子を、相撲が取れない子を!包茎の子をはらんじゃうぅうううううううううううううううううううううううううううううううううううう』うじゅるっ…ぷぷぅっ……アハ、アハハハ、よ、ヨダレ出てきちゃった」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!」
「そーんなに心配しないで♪ムスコさんはバッチリつくってきてあげるから〜。
あー!でもでもでも!流産だけは気を付けててあげてね?愛で。頑張って♪」

魂が耐えきれない悪意。
再びの闇に堕ちていったタイチからの返答は−−−もはや無かった。

「あらら。まーた気絶しちゃった。
やっぱホーケーだといろいろビンカンなのねー。まぁ、また気が向いたら遊んであげるかな〜?
そーれより、今から…んっんぅ〜♪お腹の中でイイ感じに濃くなってきたァ!淫魔娘 対 人間娘、正々堂々受精妊娠相撲勝負☆ 待っててよぉ…いーまイ・クからァ♪」

淫魔は術印を組むと祠の精力を吸い、漂っていたオレンジ色の光をかりそめの翼に生み変えて闇夜の空へと翔び去った。
祠の光が全て消え、真の闇黒の底に、取り残された抜け殻。
人間としての根元を、南海族としての誇りを、男としての意地を、全てを蹂躙されて、
タイチは、相撲で、負けたのだ。

【失禁 タイチ ● 下手投げ ○ アカリ(レイナ) 平常】

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