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淫魔土俵 【タイチ その2】


「おー!やっぱりココに居たんだね〜」
後ろから聞こえた声に、タイチは四股踏みを中断して振り返った。
褐色の肌が、繰り返し踏んでいた四股の汗をまとって、暖かな光に柔らかく照り返っている。

「アカリ…か…。」
赤毛をポニテにまとめたルームメイトの姿をみとめると、タイチは再び四股踏みを再開した。
「…一人になりたい時は、鎮守森の古い祠(ほこら)に行くんだ…って言ってたじゃない?」
「……。分かってるんなら、悪いけど帰っててくれよな」
手灯りを片手に歩み寄ってきた少女に、タイチは感情を込めず、そう返した。
だが、アカリは祠を見回して苔むした大岩を見つけると、その上にチョコンと座ってタイチの四股を見つめている。

「…ここ、初めて来たけど、古い祠なんだね…碑文も削られちゃってて、どんな武淫様奉っていたかも分からないけど…」
アカリはそう言いながら祠を見回した。いまだに何かの精力が働いているらしく、夜中の今でも、あちこちにオレンジ色の幻光が明滅を繰り返している。
返事を返さず、黙々と四股を踏み続けるタイチへ視線を戻すと、アカリはおずおずと話し掛けた。
「…ごめんね、部屋に帰って来ないから先輩に尋ねたら、あたし、今日のタイチと淫魔の取組の話、聞いちゃってさ…」
「…あぁ。ま…俺が弱いから、いけないんだ」
「……」
「クソ淫魔にからかわれたのも、何もできずに土俵に沈められたのも、俺の稽古不足が悪いんだ。俺の問題さ。淫魔に好き勝手させたくないなら、強くなるしかねぇんだ」
タイチはそう言うと、ズシンッ!と力の入った四股で腰を割る。祠の周りで、タイチの牡臭がファ…と膨らむ。

「…ふーん…」
クスッ…と嬉しそうに、あったかい声でアカリが笑った。
「よーかった♪ もう一回ごめんね!
 ちょっとショゲちゃってるかなー?なんて勝手に心配しちゃったんだけど、タイチクンはアカリが思うよりも前向きでしたナ!」
「…いっつも、オセッカイ過ぎんだよ。お前は…。さ、分かったんなら帰った帰った。俺、今晩はここで四股踏んでくからさ」
「やーやー!そういうことなら、オセッカイなアカリさんとしては、放っておけませんゾ?」
「…は?」
「ルームメイトのよしみだ。稽古相手として、あたしが一肌脱ごうじゃありませんか!」
そう宣言するや、アカリは羽織っていた外出用マントと、中の寝巻きを言葉通り一肌脱いで、座っていた大石に掛けていく。
「ちょ…お前、淫相撲の土俵登録もしてないだろっ?相撲なんて取れンのかよ?」
タイチは予想外の展開に慌て、アカリに言いつのった。

−−−ヤポーの淫魔ハンター養成学院では、日々の鍛錬と心身成熟のために、淫戯や体力の技量がほぼ五分の男女に一部屋を割り当て、就寝前後のセックスファイトを奨励している。
今学期が始まり、タイチとアカリが同室とされてしばらく経つが、戦績でタイチがやや優勢になってきているのは、二人とも分かっていた。
ましてや淫相撲ともなれば、素人と経験者では文字通り相撲にならない。

「しーんぱい御無用っ♪
 こう見えてもあたし、入学前は故郷で負け知らずって村娘横綱だったりするんだから〜?」
目を丸くするタイチの前で、祠の灯りを受けて赤く揺らめく肌をさらし、腕組みして笑うアカリ。
「よいっ…しょぉー!」
ズッ…シン!
アカリは綺麗に足を上げ、髪の毛と同じ赤いくさむらの茂った股間を見せつけると、タイチに勝るとも劣らない四股を踏んで祠の地面を揺らした。
確かに言う通り、なかなか様にはなっている。だけど…
「ね?どう!」
「…やっぱり気持ちは嬉しいけど…お前さ…帰れって。」
朝に晩に体を重ねて競いあっている相手とはいえ、こんな夜中に野相撲で一方的にのしかかるのは、タイチの中にある潔癖な一線が許さなかった。
さらに…認めたくはないが…心のどこかでは「レイナに惨敗した悔しさを、アカリに圧勝することで気晴らしたい」という、男として許しがたい劣情が漂っているのも自覚している。
南海族の中でも昔気質に育ったタイチは、そこまで堕ちたくなかった。

「えー…。そ、そりゃありがた迷惑のオセッカイかもしれないけど、あ…あたしは結構やる気になっちゃったんだよね…」
四股を踏み終え、腰を割って落とされた股間から、透明な糸が数本…フルフルッと垂れ下がって揺れている。
見慣れた相手の淫糸のはずなのに、この体勢で見ると一際淫靡に映るのはなんでだろう。
「そっ…それにね!タイチだって…気合十分って、感じ?」
腹筋をビタンっと叩いて戻らない自分の胴返しを、タイチは頬をかきながら見下ろす。…これには言い訳のしようがない。
「ね!ほらぁ!」
「……〜。」
「あー…じゃ、じゃぁあ!い、一番だけって約束で…ね?」
「……。い、一番だけ、だかんな…」
ついに折れたタイチの承認も聞くか聞かないか、つま先で柔らかい土に土俵を掘り始めるアカリ。
嬉しそうに揺れる牝尻を眺めていると、知らずタイチも赤くなってしまう。…なんだか、複雑な気分だ。

描き終えた土俵中央の仕切り線で、アカリが早く早く…と蹲踞の姿勢でタイチをうながす。
タイチも祠の近くから踏み出し、土俵に入ろうとした、その時。
「あ!…あっは〜ん、ホォケェ坊や?皮はちゃぁんとムイタのかしら?」
タイチをドキッとさせるセリフ。
アカリが、レイナとは似ても似つかないベタな姉御淫魔の声真似で、仕掛けてきた。
「……っ」
「……ぷ」
『プッ!…ブハハハ!!』
目を合わせると、二人同時に笑い出す。
今日の夕方前の敗戦、その屈辱のセリフなのに、アカリに言われると怒りや恥ずかしさより、自分の間抜けさが笑えてしまう。
「さっきから剥いて四股踏んでたっつーんだよ」
「えっへっへ、ならばよろしい。村の娘横綱アカリさんが、いっちょ揉んだげるよー」
「そんな連呼するほど偉い番付なのかよ、それ」
軽口を交わしながら、グッと腰を沈めると、仕切りの体勢。近付いた顔と顔。
自然とデコが合い、互いを見つめながらニュルッ…と軽く舌を絡めた。

ルームメイト同士という気安い遊び感覚と、薄明かりの中、森の祠で二人きりの野相撲稽古というシチュエーションが、舌先を交わすだけでもたちまち互いの股間に香りを溢れさせる。
「…じゃ、一本勝負…ね。合図はハッケヨイ!で、いい?」
「…ああ」
−−−淫相撲の本式の決まりでは、呼吸を揃え、互いに両拳で大地を叩くタイミングが合って、始めて取組成立。
行司がハッケヨイ!ノコッタ!の矢声を掛けるのは、その後追い承認でしかない。
だが、こうした稽古相撲では、ハッケヨイやノコッタで立つのが通俗として慣れ親しまれていた。

「時間いっぱい…待ったナシ…」
足裏を左右へ摺り、腰を落としつつ土の感覚を馴染ませるタイチ。
「見合って、見合って…」
応じて静かに声を返すアカリ。既にその目は真剣そのもの。
一度ヒタ…と仕切って位置を決めてから、こちらは微動だにしない。
『ハッケヨイッ!』
鋭く声を合わせ、タタンッ!っと軽快に土俵を叩いて立ち合うと、二人は変化もせずゾマッ…と胸を合わせた。
タイチの丸々と筋肉を鎧った厚い褐色の胸板に、アカリの白い乳房がむにゅぅぅ…と柔らかく潰れていく。
「ノコッタァ!」
「ノコッタ…ノコッタ!」
矢声を発しながらの差し手争い。
アカリが素早く右下手を差し、タイチが受けて左腕を上から巻きつける。
反対側も、アカリが左上手でタイチに右腕を抱きかかえる様に導いて、二人は右四つがっぷりで腰を引いて組み合った。
立ち合いはアカリが速いというより、タイチが後手で敢えてアカリの注文を受けた形。
稽古とはいえ、タイチの方から夢中で攻める動きは取りづらい。
暗黙の合意で、まずはアカリが相撲の腕を披露し、そこをタイチが防ぐ、という取組になっていく。

(…村の娘横綱って話も、まるまる嘘じゃないみたいだ)
右下手を返すのと、タイチが掴んだ尻を嫌がって振る動きを同期させ、巧みにタイチの左上手を何度も切りにくる。
細かい足位置の動き。肩口から圧し掛かってくる重み。
動きの全てが、遠慮無用とまでは言わないまでも、充分に「話せる」取組相手であることをタイチに伝えてくる。
体重も体格もさほど差が無い中で、タイチの踏ん張る圧力でアカリが退がらないだけでも、既に相撲の地力を証明していた。
(クソ淫魔に負けた日じゃなきゃ…もっとはしゃげたかもな…)
切られた左上手で、アカリの尻をまさぐってさらに掴み直しながら、タイチは作戦を練り始めた。
わざわざ祠まで来て、こうして励まし、じゃれ合ってくれる。アカリの気遣いが、正直身に染みる。
油断せず集中してアカリの繰り出す技を受け、腰が崩れた所を自分得意のガブリ寄りを披露して、土俵際の攻防に持ち込もう。
素直に折れるなら良し、秘部がっぷりで粘るならそれも受ける。
いずれにせよ、互いに力を尽くした気分で−−−
「隙アリッ!」
突如右のくるぶしが衝撃を受けてズザァッと外へと流れ、体が右に傾く。
足を内側から蹴り払われた事に気付いたタイチが、なにくそと踏ん張ると、
「って言うか隙だらけッ!!」
今度はその踏ん張り体重が乗って動かせぬ軸足となった右脚に、蹴ったアカリの左脚が戻ってきて外から絡みつく。
左の外掛け…!一気に胸板に受けている乳房が重くなり、尻肉を引き付ける相手の腕に力がこもる…!

「ぐッ…ノコッ…!」
歯を食いしばりアカリの外掛けを防ごうと腰を落とすが、
「ココで勝ォ負ッ!」
ズムゥッ!!!
落とした腰にアカリが追い討ちで腰を合わせ、
ヅブヅブヅブヅブヅブゥ!!!
一気呵成にタイチのイチモツを牝口に咥え込んで下ろしていく!皮もムキ切ってあげると言わんばかりのレイプ下ろし!
「ぅぅうぁァンッ!!」
ヌルヌルに濡れそぼったアカリの膣の熱い組みつかれ、不意打ちの快感にたまらずヨガリ声を上げてしまうタイチ。
「ノコッタノコッタァ♪?」
してやったりとアカリは左脚に力を込め、外掛けに絡み付いたタイチの右脚を刈り取ろうとする。
「させるかぁああぅぅッ!!?」
右足を土俵に沈めて踏ん張るタイチだが、そこで否応なくアカリの左外掛けの真の目的を教え込まれる。
タイチの右脚を軸にして、アカリは左脚を絡め、力を入れれば入れるほど体の内筋を締めることになるため、連動して膣の締め力を楽に上げていけるのだ。

ヌムヌムヌムゥッ!
勝手知ったるタイチのイチモツを、3箇所4箇所と俵締めで締め上げ、ヅヌッ!ヅヌッ!と外掛けの揺すりに合わせて擦り上げるアカリの複合責め。
マン喰い外掛けに、タイチは土俵中央でいきなりの窮地に追い込まれてしまう。
「ノコッタ…ァン…ノコッタ…ッ♪」
「く…ぅうッ…ぅあッ…!」
リズミカルに腰を揺すり責め立てるアカリ。
脚を絡められ外掛けを仕掛けれているタイチは、不用意に足を運べばタイミング次第では刈り倒されてしまう。
この場は、とにかく堪えて踏み止まるしかなくなった。
むにゅ…っ
そこへ畳み掛ける様に、アカリが熱い右頬同士を摺り寄せて甘えてくる。牡と牝の香りに洗髪剤の甘い匂いが混じりあい、陶然と二人の鼻腔を満たす。
「ノコッタ…ノコッタ?…ね、ねェ、こうやって左脚でがっちり極めてるだけで、あたしの咥え込みから…に、逃げらんないでしょ…?
 た、タイチさえ良ければ…し、仕切り直そっか…」
「なッ…なめんじゃんねぇえッ!」
ズムッ!ズズムッ!!
「あんッ!ひゃァッ♪」
上から目線の取組予想図は、完全に頭から消し飛んでいる。
タイチは気合を入れて、アカリの股間を二度、三度と衝き上げていった。

中で暴れ狂うタイチに、たまらず外れてしまうアカリの左脚。
ようやく自由になった右脚を鋭く後ろへと退くと、タイチはそのまま、さらに腰を落としてヅブヅブヅブゥっイチモツを引き抜きに−−−
「さァせないィ〜っ!」
ヅヌヅヌヅヌヅゥ〜ッ!!
アカリが両足をガニマタに落として、タイチの尻を抱き寄せて追撃、なおもガップリ右四つのまま、低い位置で密着してきた。
一気に引き抜こうとしたイチモツが、カリが陰唇に引っ掛かったところでまた膣の奥まで激しく戻されていく…
余り気味の皮の動きまでコントロールするような、アカリの激しい締め上げ!
腰を落としに落とした位置での密着は、柔らかな内腿同士まで絡み合ってしまう。これではタイチはたまらない。
「あッ…あッ…ッ!あッ…あッ!…」
勢いをつけてアカリからの一気引き抜きを企んだが、逆襲の一気咥え込みにあってしまったタイチ。
自爆に近いセンズリの動きが呼んだ快感は、電撃のように体中を痺れさせ、相撲に必須の粘りと力の両方を奪ってしまう。
まずい…こんなはずじゃ…まずい…。

「ノコッタ?ノコッタ?ノコッタ?ノコッタ?」
本気で何度も奥を衝かれたために意気をアゲられたのか、無我夢中でタイチにしがみつきながら、猛然とガブり寄りに出るアカリ!
「アッ…!あッ…!ウァッ…!アァッ…!」
亀頭!皮!亀頭!皮!カリ!皮!皮!皮!
アカリの膣奥で、愛液とガマン汁をブレンドした濃厚な相撲のツユをイチモツ全体に練り込まれながら、
ヅボ!ゾボ!ドボ!ヅボ!と締め上げと摺り上げを繰り返され、ヨガリ声をどんどん高まらせてしまうタイチ。
何もできない。
昼間の淫魔との取組と同じように、イチモツを痺れさせられて、体中に余ってるはずの力も使えずに。
ガブり寄り!
自分を心配してきたルームメイトと、遊びのはずの相撲で。
ガブり寄り!
まるで何もさせてもらえず、一方的なレイプ相撲で。
ガブり寄り!
イカされる!男として負けちまう!相撲で負けちゃうっ…!!
「ゥあッ…ちくッ…のッ…あッ!ヒッ!アアッ!!アゥアァッ!!!」
ついにタイチのイチモツがビクビクビクビクッ!と逃げ場の無い迸りを玉袋から呼び込もうとするその時−−−−!

ぬっぷぅうう…うるるッ…ちゅぼッ…
…名残り惜しそうにアカリの下の唇が伸び、すぼみ、広がって、ギュポン…ッ、とタイチのイチモツから引き剥がされた。
寸止め。
アカリの牝肉襞から取り残された、汁まみれのタイチの牡肉棒。
依然ガップリ右四つ充分。
「…アッ…あかッ…アカリッ…何ダヨッ…クソッ…てッ…手加減すンなよッ!!!」
混乱と屈辱にレイナとの取組がフラッシュバックする。悲鳴にも似た声を上げてしまう。
「……タイチ。あたし…手加減してない。」
「じゃ、じゃあ、何でッ…チクショウ、とどめ刺さないんだよッ!」
「……勝負あった、からだよ。」
「お、俺はッ…まだ、イッてなッ…!!!!」
ガップリ右四つ充分の体勢で組み合った、アカリの肩口越し。
祠のオレンジ色の明かりに照らされて、アカリの掘った土俵が見える。
仕切り線である二字口の向こうに、全く無傷で綺麗なままのアカリ側の陣地。
こちら側は、二人の四つ足で耕されたタイチ側の陣地。
そして。
くっきりと貫かれた、タイチ側の土俵線。

「あ…あぁッ…へぁ…ぁはぅ…ぁッ」
膝が震え、全身の熱が潮の様に引く。急に体が何倍も重くなり、後ろへと傾いて…−−−−−
…ズッシィィィィィン!!!!
がっぷりと四つに組んだまま逃げられないアカリを引きずり込むようにして、タイチは重ね餅の体勢で尻から倒れ込んだ。
全身に圧し掛かる柔らかなアカリの衝撃は、タイチの鈴口を圧し開くのには充分過ぎた。
ビュブルルルウウウウウウウッ!!ビュブッ…!ビュブゥッ!!
「あぁぁああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーッ!!いッ…ひぐぅッ…!!!!」
ぶちゅるるるるっるぅ!…びゅルるッ!ぶびゅッ…るッ……!敗北のヨガリ声を漏らすタイチ。
「ひゃッ!…ぁ、あッ…あっつぅうッ…」
腹と下乳に勢い良く掛かった精液の熱に、たまらず悲鳴を漏らすアカリ。
レイナ戦以上の射精の迸りに、タイチはたまらずアカリにしがみ付いてしまう。
力士の情けで、タイチの射精に合わせて圧し掛かった体でガブり、残尿感が残らぬように激しく後戯を合わせてやるアカリ。

「はァッ……はァッ…はァッ…は…ァ…ッ…ッ」
射精直後の激しい呼吸の中。
タイチのまなじりから熱いものが溢れ出す。
流れ落ちるそれを頬に感じながら、勝者は遠慮がちに、だがハッキリと、勝ち名乗りを敗者の耳にささやいた。

「……タハハっ…ゴメンね、あ…アカリさん、勝っちゃいました☆」

土俵外で汗みどろ汁まみれの体を重ねたままの少女と少年。
祠に奉られた名も知らぬ武淫様だけが見守るかの如く、微かな光が明滅を繰り返している。

【射精 タイチ ● 寄り切り ○ アカリ 昂奮】

■忘れられた武淫の祠

学院西域に広がる鎮守の森にある遺跡のひとつ。
一説に、太古に淫相撲で国を平定した侍姫が武淫と昇華したものを奉っているという。
ただ、それにしては奉納相撲土俵の一つも無いので、祭神に関しては眉唾だと思われている。

夜になると暖かな橙色の灯りが祠のここそこにともるため、未だに何らかの精力が働いているのは確か。
祠の奥に、地下の迷宮に通じる隠し扉があると言うのも、学生たちに囁かれている学院伝説のひとつ。

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