水の神殿の奥に抜け出す入り口があり、その奥に地下へと続く階段がある
どうやらこれが次のフロアに繋がっているようだ
サウはその階段を下りている最中だった
「水の神殿等、いろいろ場所を混乱させるものがあったけど…次が地下13階ね」
自らの心の中に巣くうシャドー…が言う
「随分降りてきたな…」
「ええ、それに四天王であるセイレーンを倒せたことはかなりの収穫ね」
シャドーは誉めるような響きでサウに告げる
だが、当のサウは何処か腑に落ちない表情をしていた
「どうしたの?嬉しくないの?」
「いや…嬉しくないことはないけど、どうも引っかかってさ」
「引っかかる?」
「ああ、奴らは俺の精で新たな異形を作ることを目的としていた…自分たちの餌が減るのに、何故そんなことをするのかと思って」
「………」
「それだけじゃない、あの忍者、ささや乙女と名乗った女のことも気になる…どうも、一筋縄じゃいかないみたいだな」
「……その真実を知るためにも、今は勝つことを考えなさい、サウ」
「わかってるよ」
サウは強く頷き、先へと進む
「地下13階…か」
階段を降りきったサウは、その13階のフィールドを見回していた
今回はいつもと同じ、クッションで出来ている通常空間といった感じのところだ
「………敵が来るわ」
シャドーが静かに警戒の言葉を告げる
そしてゆっくりと、敵が奥の扉から姿を現す
「……お前は」
サウはその姿を見たことがあった、黒いローブ、とんがり帽子に身を包んだ女
「マジックガール…か」
「少し違いますよ、今の私は主様に力を与えられパワーアップした身…さしずめ、ネオマジックガールとでも呼んでもらいましょう」
「どっちだっていいさ、いずれにしろ、敵対するなら…倒すだけだ」
「フフ、言葉は要りませんね、行きます…」
そう言うとマジックガールは左手に持った杖をかざす
確か以前の戦いでは自分の露出が多いと使う魔法の魔力が上がった筈、それは今回はないのか?
サウは距離を取りながら思考するが、どっちにしても憶測の域を出ない
「パワーアップした私の魔法に酔いしれてください」
「………」
マジックガールもサウに必要以上に接近はしない…が、杖で寸前の虚空に何かを描くように柄を振る
やがて降り終えたのか、杖の動きが止まる…と、魔法陣のようなものがマジックガールの前に発現する
それはサウの体に急速に接近してくる
「くっ!?」
避けることが間に合わず、魔法陣の直撃を受けるサウ
次の瞬間、魔法陣を背後に束縛されるように少し虚空に浮かび
腕は90°、足は適度に開いた感じで動けなくなっている状態にされる
「これは…!」
「魔術“金縛り”…5分は解けませんよ、フフフ」
「くっ」
手足の自由が効かなくては闇の力の発現も当然不可能となる
「さぁ、マジックショーの始まりです」
ゆっくりと近づいてくるマジックガール、サウに抵抗する術はない
その距離が30cmほどになったところでその足を止める
「せいぜい、鳴いてくださいね…」
彼女の持っているロッドの先が、ポンッと煙のように消える
その代わりに出てきたのはマジックハンドのような手
その手でサウの乳首を丁寧に愛撫してくる
「あ……ぐっ!」
「ふふふ、どうですか、“ゴットフィンガー”の威力は?たまらないでしょう?」
両乳首をさわさわと愛撫したかと思えば上へ移動し首筋を撫で、さらに指先は下がっていきお腹の下へ行く
そしてゴットフィンガーはそのペニスを掴むとゆっくり扱きはじめる
「くっ……はぁっ……」
「うふふふ…さぁ、もっと鳴いてもらいますよ」
その攻撃ですっかり起ってしまったペニスに満足し、マジックガールは煙のように服と帽子を消し、全裸になる
「私、このように貧乳ですが……」
と、自らのそんなに大きくはない双乳を見る
「魔法の力で…はいっ!」
自らの胸に魔法をかけると、たちまち胸がEカップレベルの大きさに変わってしまう
「さぁ、この胸で優しく遊んであげます」
サウに答える間も与えぬまま、ゴットフィンガーで起ちきったペニスをその胸で包み込む
「お、あぁぁ!!」
防御する力すら金縛りで麻痺されているサウは、快楽ダメージをストレートに受けるしかない
「息をつかせる暇も与えません……魔法コンボで秒殺です」
さらに、谷間からちょこんと出ている先端を舌で愛撫してくる
ドリルのように先端を集中攻撃してくるような愛撫に、我慢などできるはずもなかった
ドピュピュピュピュピュピュッ!!
「んっ……いい精です」
顔にかかる白濁液をおいしそうに舐め取るマジックガール
それに集中するためか、一度乳房からペニスを解放する
「くっ……なめるなっ!」
快感に震えながらも、なんとかサウは再び闘志を燃やし立つ
金縛りも解けたようで、普通に動ける状態に戻っている
そして静かに闇の力を解放させる
「来ますね…闇の力、ここからが本当の勝負です」
マジックガールもそれに気づいたのか、顔に付着していた精液をすべて舐めとると、再び構える
「まだまだ…魔法の力はこんなものではありませんよ」
マジックガールはゴットフィンガーを振りかざす、また魔法が来るか?
「超魔術“磁力・改”!」
「っ!?」
気づいた時には遅い、無意識下のうちにサウはマジックガールに接近し
そして完全に体を密着させる状態になってしまう
「くっ…」
なんとか闇の力で攻撃しようとするが、手も両者の密着した空間の隙間に入っており、抜くことができない
「超魔術“巨大化”」
「!?」
間髪いれずに次の魔法を唱えてくるマジックガール
サウより10cmは身長が低かったマジックガールが、みるみるうちに大きくなる
そして最後には、サウより15cmは高い身長になる
それにより、立ったままの状態で密着していたため、ペニスはマジックガールのお腹あたりのところにあったが、一気にマジックガールのふともも辺りへと移動する
「さぁ、耐えられますか?」
すかさずマジックガールはふとももの中にペニスを導き、きつく閉じた
「くあっ!」
もちもちしたふとももにペニスが愛撫され、たまらず声を荒げるサウ
ペニスが再び起っていくのに、抗えない
「超魔術“感”」
その言葉をマジックガールが言うと、キラキラした金色の光がサウとマジックガールを包み込む
そして金色の光が消えると、サウの中でどんどんと欲情が増していくのが実感できる
「この魔法であなたと私の感度を高めました…どうです?」
「う……ぐ」
確かに、更に気持ち良くなった感が否めない
ふとももからちょこんと出ている先端から、少しずつ我慢汁が出ているのが証拠だった
「ふふ、どんな属性攻撃でも感じてくれるアナタは最高の獲物」
自分の頭上でマジックガールの勝ち誇ったような声が聞こえる
「あなたのここもはやくイカせてくれと泣いているわね…望み通りにしてあげる」
直後、先端にむず痒い感覚が走る
「あっ!!」
射精を促すその感覚に、サウは逆らえなかった
再び白濁液を、ふとももの先から出してしまう
「ふふふ、さっきあんなに出したのに…まだ足りなかったのね」
見ると、亀頭をゴットフィンガーの親指と人差し指で摘んでいるのがわかる
この攻撃でイってしまったようだ
「くそっ……!」
「さぁ、あと1回で終わり、あっけない幕切れだったわね」
マジックガールが勝利を確信した表情で告げる
だが、サウはニヤリと口元で笑みを浮かべる
「………何が可笑しいの!?」
それが気に入らなかったのか、マジックガールが声を荒げる
「闇の力…その本当の力を俺はまだ出しちゃいない」
「……何っ!」
「はああああああああああああっ!!」
サウはけたたましく叫び、全身を闇の闘気で包み込む
密着していたマジックガールにとって、これはまともな直撃
そして、恍惚的な快感でもあった
「あぐっ!!」
たまらずマジックガールは密着状態を解き、サウから離れる
「まさか……まだ本気を出していなかったというの!?」
「セイレーンとの戦いで更に闇の力が鍛えられ、パワーアップした……」
「くっ……!!」
マジックガールは後ずさるが、サウはそれを逃さない
立ち上る闇の力を指先に込める
「あんたが“ゴットフィンガー”なら、俺は…」
そして急速的にマジックガールに接近し、指先をマジックガールのアソコに狙いを定める
「俺は“ダークフィンガー”だ!!」
「あ、ああああああああああああああああああっ!!!」
強烈な快感を生み出す闇の力で急所を狙われ、成す術もなく絶頂を向かえるマジックガール
「くっ、ここまで強くなってるなんて……!!」
消え入る瞬間、マジックガールは捨て台詞を吐く
「悪いが、ここまで来て俺もそう簡単に消え行くわけにはいかない」
「フフ、でもあなたに残りの四天王、そして更なる強大な敵を倒せるかしら…」
そして、マジックガールはあっさりと消失していく
「闇の力のパワーアップ…」
一人になったサウはゆっくりと自分の手を見やり、呟く
「確かにあなたの闇は増大した……」
と、シャドーが出てくる
「でも、闇の力にはそれに伴うリバウンドがつくの、それを忘れないで」
「……ああ」
サウは手を握りしめ、先へと進む
「さすがに、もう中級レベルの敵では全力を出すまでもなく倒せる、か……」
その戦闘の様子を、ゆっくりと見ている影がある
サキュバス、四天王の一人
「フフ、セイレーンを倒したその実力、見せてもらうわ……」
黒いレオタード、そして先が矢印のようになっているしっぽ、潤いを帯びた紫の唇、黒い漆黒の翼
その全ては、男を屈服させるのに十分すぎる要素を持っていると思われる
そして、その紫の瞳―――
それは間違いなく、一人の戦士を見ていた
続く
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