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セックスバトルダンジョン 12 再up

水の神殿、四天王が一人、セイレーンの本拠地
入り口に、サウは立っていた
だが、先ほどの“乙女”と名乗った女との戦いにより、かなりの体力を消耗してしまったサウは
やむなく少し休息を取ることにしていた
「しかし…何なんだ、あの乙女ってのは」
中にいるシャドーに問いかける
「私にもよくわからない…最近主が側近として従わせていると聞くけど、このダンジョンでは唯一の人間型の異形と呼ばれているわ」
「だが、人間じゃ俺を敗北に追い込むことはできないんじゃないか?」
それはあの時、乙女本人も口にしていた
「戦闘目的でいるわけじゃない…と言われているわ、偵察などを主な任務にしているとも」
「だけど…強かったぞ?」
「目立った特徴はないけど、完璧なボディと三つの秘技で上級クラスのレベルにいる…らしいわ」
「……なら、あの女にも勝てるようにしとかないとマズい、か」
サウはため息混じりに言う、認めたくはないが、全く歯が立たなかった
「でも今は、セイレーンを倒さないとな…行くぞ」
「ええ」
体力も全快になったサウは、神殿へと入っていた




神殿の中はひんやりとしていた、奥の方の壁に左右二つの穴があり、その穴から滝のように水が流れているのだ
そして真ん中に、幅3mほどの一本の道が続いている、柵はなく、落ちたら水の中―と言った感じだ
水と道にそんなに高さはない、せいぜい30cmと言ったところか
これなら落ちても簡単に這い上がれそうである
壁のところで、扉がある――これが次の部屋に続いているようだ
「だが、この雰囲気は……」
サウはここまで情景を確認して予感していた
「ええ、敵がいるわね…このフロアに」
「……やっぱりな」
サウはゆっくりとその道を歩き始める
「ここまで水との高さがないのは、敵が水の中から奇襲しやすいからか…」
「この水もミズカと戦った時と同じ、息が出来るみたいね」
説明してくれるシャドーに頷きつつ、歩く
(ミズカと戦った時のような罠はない…水形の異形は空気を吸うと絶大な快感を喰ってしまうという弱点がある…なんとか相手を陸地に引き込めないかな…)
幸いこの道の上でも戦えるぐらいの広さはある、いや、戦えなくても相手を水から引っ張り出せば勝利できるのだ
「ここで待って、相手が出てくるのを待つか…」
サウは水を睨みながら、相手の出方をうかがうかのように構える
と、水がコポコポと揺れ始める
(……来るか?)
しかし、相手の姿がわからなかったのが致命的だった



“君が水の中に入ってくれないと、Hできないじゃない♪”


ズシャア!と水が割れる音
そして現れたのは――
「な…!?」
にゅるにゅると動く―――尾!?
それが一瞬で伸び素早くサウの腰に巻きつく
「うっ…」
普通なら驚いてしまうところだろうが、もう感覚が麻痺しているような感じだ
それにこの粘液は、ローション?
ペニスの亀頭が擦れ巻きつく、その疼く快感に動きを止めてしまう
「さぁ…来て!」
そして一気に水の中へと引きずりこまれてしまった




水の中はやはり気持ちいい、感度が増している感覚を実感してしまう
腰に巻きついているにゅるにゅるの尾は離れてはくれない、このままでは動けない
敵の姿が見える、上半身は顔、胸、お腹がある普通の女性だが…下半身が自分の腰まで巻きついている2mはある長い尾になっている
「お前は…ッ!?」
「セイレーン様を倒しにここまで来たみたいだけど、残念、君にはここで終わってもらうよ」
ショートヘアーの勝ち気そうな女の子はニッコリと微笑みながら告げる
「アタシはウーナ、鰻の水形の異形と人からは呼ばれてる」
「うなぎ、だと…!?」
この尾はそれを証明するのに十分だった
「じゃあ、いざ勝負といこうか!」
そう言うとウーナは一度尾から一度サウを解放する
自由になったサウだが、水の中で水形の異形とまともに戦うのは愚かとしか言えない
水から出ることを第一に、脱出をしようと上へ上がろうとする
「逃げるのー!? そんなのダメだからね!」
後ろからウーナの声、そして再び尾が今度は首に巻きついてくる
「ぐっ…!」
不意の攻撃に、窒息しそうになる
「あ、ゴメンゴメン、でも逃げる君が悪いよ、うん」
そして引き寄せられてしまう、尾からは解放されたが今度は両手首を捕まれ目の前にはウーナの子悪魔な笑みをした顔がある
「何を…する気だ…」
「えへへ、こうするの!」
そのまま高速で水の中を移動させられる
やがてサウの体はクッションの壁に打ちつけられる
上からかすかにボコボコと水が落ちてくるような感覚
ここは…あの滝のあるところの真下か
思考している間に、不意にウーナはサウの唇を奪う
「んっ!」
「んー、んちゅー!」
貪るようなディープキスに、サウの意識はだんだんと朦朧としてくる
(くっ…上手い…それに…甘い)
解放しようにも顔を手で挟まれ拘束されている
それに後ろは壁…退路はない
と、唐突にウーナは唇を離す
「キスでここも元気になってきたね、サウ?」
代わりに今度はペニスを持ち上げてくる
「水の中でも我慢汁が流れてるのがわかるよ、もう出したくてたまらないよね?」
「そんなこと…」
反論しようとするが、事実であるだけに弱くなってしまう
「じゃあ楽にしてあげる、気持ち良くなってね」
と、密着していた状態から少し腰を離し、ペニスを90°起たせる
それを見計らい、再び密着してくる
「あぐっ」
「どう?気持ちいい?気持ちいいって言ってよ、サウ」
鰻の尾がペニスに激しく擦れ、たまらなく気持ちいい…
「鰻は普通の人間のようなアソコはないけど…その分いろいろ工夫しちゃうぞ?」
「くぅ…」
自分の体と鰻の尾、更に水の中で圧迫されるペニスは、アソコと大差ない快感を催す
「さ、動かすから出してね」
「な、ちょ、待って…」
「だめ〜」
腰は上下にシュッシュとリズミカルに動かすサウ、ペニスもそれに合わせて踊る
「やめろ、気持ちよすぎて…イキそうだ」
「イっていいんだよー」
更にウーナは再びサウの唇を奪い、密閉感を増させる
「ん――――――――ッ!!」
「ん、んんん〜♪」
全身が一つになったような安息感と快楽に、もう我慢できなかった
白濁液がわずかな隙間から水の中へと溶けていく
「あ、ビクビク動いてる…サウ、イったね♪」
「……………」
キスと全身抱きつきから解放されても、サウはしばらく水の中で無気力に浮かぶだけだった
「ふふふ、人であるサウには刺激が強すぎたかな」
「………ううっ」
意識が朦朧としていたが、なんとか持ち直して体制を立て直す
ここで気絶したら終わりだ、負けるわけにはいかない
「さ、第2回戦の始まりだよ、サウ」
「俺はここで負けるわけにはいかないんだ…!」
サウはゆっくりと闇の力を溜めていく
「あ、噂の闇の力とやらを使う気?でもそうはいかないよ」
威圧を感じたウーナはサウの出方を見るのも早々に再びサウを尾で拘束する
上半身全体を手ごと拘束され、ほとんど動けない状態になってしまった
「今までの戦い方から、闇の力は攻撃力の増進がわかってる…それを具現化できるのは手か口…でもね」
ウーナはそこまで言うと69の状態を作る
「これなら手も使えないし、アソコがない私には口も使えない…どうする?」
「……!」
手を封じられ、明らかにサウは困惑していた
今までこんなことはなかった、対応が求められるが、演算が追いつかない
そうこうしているうちに、ペニスに新しい刺激が走る
ペロッ……ペロッ
ゆっくりと亀頭を舐めている、じらされる攻撃にサウのペニスは再び起っていく
周期的に来る刺激にサウはどうしても考えを中断してしまう
「どう、何も出来なくて快感だけに待ち震えるのは…気持ちいい?」
「くっ、やめろ…!」
「どうせ何もできないんだから、抵抗なんてやめて出したほうが楽だよ、サウ」
次第にフェラの攻撃が激しくなっていく、再びペニスは歓喜に震えている
激しく口の中で動かしていると思えば、唇で亀頭を軽く挟みチロチロと舌で舐めてきたりしてくる
変則的な攻撃、更に69(と言ってもほとんど拘束だが)で見えないサウに快感を与えてくる
「我慢するね、サウ、さすがにここまでやってきただけはあるね…」
「く、離せ……!」
なんとか拘束されながらも中で闇の力を働かせてわずかに動く指で尾を愛撫してみるが、まるで効果がない
「残念、尾は性感帯じゃないよ」
「くそっ」
「さぁ、諦めて白いのをここから出してよ、サウ?」
フェラだけでなく、更に両手で玉袋をサワサワと愛撫してくる
「うあ……」
一瞬、力を抜いてしまうサウ
その隙に根元まで飲み込み、ウーナは激しく吸引してくる!
このディープスロートに耐えるだけの力は残されていなかった
「ああああああああああああああああああああっ!!!」
ドピュピュピュピュピュピュ!!!
「ん、んんっ……」
喉を鳴らし、迸ってくるであろう熱い生命の証を飲み込むウーナ
思ったより量が多かったのだろうか、飲むことに集中し、尾の束縛の力を緩めてしまう
快感に打ち震えながらも、サウは力を振り絞り、手を尾から抜く
「んっ!?」
気づいたのか、口からペニスを抜くウーナ
だがサウの方が動きが速く、全力でウーナの胸を掴み、そこに闇の力を集中させる
「し、しまった……ああんっ!?」
「ここが、弱点か!?」
激しく揉みながら、指先で乳首も愛撫していく
「あ、あ、あんっ!気持ちいいよー!!」
「うおおおおおおお!!」
抜き取られ朦朧とする意識の中、最後の力を振り絞り胸を揉みぬく
「い、いっちゃう!ああああぁーーーーーーーー!!!」
ウーナの絶叫、果てたのか、尾の力が弱まっていく
サウも尾から抜け出した瞬間に、ゆっくりと意識が途絶えていくのを実感した






「やるじゃないサウ、気に入ったよ」
目を覚ました時、まだ水の中にいた、ウーナもまだ消えてはいないようだ
「お前も強かった…ホントに」
サウは少し疲れたように告げる、ウーナはアハハと無邪気に笑う
「あったりまえだよ、アタシの尾でイカない男はいないんだから」
「ハハハ、ほんとだな…」
二人してしばらく笑い合っていたが、ウーナは唐突に真面目な顔になる
「サウ、頼みがあるの」
「え?」
「このダンジョンには、消えていった異形達の魂が眠る墓のような場所があるんだ、そこには“復活の笛”というものがある」
「復活の笛…?」
「異形を倒した際に、アタシたちのように改心する異形もいるんだ、それは純粋に強い男とかに出会ったとか、そんな時なんだけど…そういう場合、復活の笛でその異形を“人間”として復活させることができるんだ」
「……そうなのか」
「それともう一つ、この復活の笛には持ち主の中で死んだ人を一人だけ蘇らせることもできる」
「…………!」
ハッとした、死んだ人を蘇らせる、笛
「君にも大切な人がいるなら、それで蘇らせることもできるよ、入手は大変だけど…アタシや他に改心した異形の魂を、蘇らせることもできると信じてる」
「……ああ、わかった、情報をありがとう」
と、ウーナの体が、少しずつ光に包まれていく
「タイムアップ、だね…」
ウーナは少し笑いながらその言葉を寂しく噛みしめるように言った
「この先にセイレーンはいる、強敵だけど、今の君なら勝てると思う」
「……ありがとう、ウーナ」
ウーナは最後にニッコリと微笑み
「また君と戦いたいな、サウ」
「俺もだ、ウーナ」
そして、ウーナはゆっくりと消えていった



「異形と心を通わせるなんて、なかなか出来ることじゃないわ、やるじゃない、サウ」
今まで全く口を挟まなかったシャドーが言ってくる
「……ああ」
そのことは確かに嬉しいことではあった、だが――
「復活の、笛……死者を蘇らせることができる」
さっきウーナが言っていた言葉をもう一度、確認のように言う
「……サウ?」
「シャドー、俺は秘宝とやらを持ち帰るためにこのダンジョンに入った」
ゆっくりと、水面に上がっていくサウ
「でもそれとは別に目的ができたよ、復活の笛…これを入手する」
「…復活の笛はさっきもウーナが言っていた通り、光となった異形達の魂が眠る墓にあると言われているけど、笛を守る守護者がいるらしくて…四天王とひけを取らないほどの強敵だそうよ」
「そうか…でも俺はこれを手に入れなきゃならない、手に入れて」
一端、言葉を切り、はっきりと
「親父を、生き返らせるよ」
「………わかったわ」
シャドーの内面は見えないが、応援してくれるのだろうか?
「そのためにも、まずはセイレーンを倒さないといけないな」
「ええ、そうね」
そしてサウはゆっくりと、水から脱出しようとしていた――









「ミズカも倒れ、ウーナも倒れた…ここまで来た男はあなたの父親、イラクザ以来ね…」
水の神殿の最奥、そこにある玉座からセイレーンはゆっくりと立ち上がる
「いいでしょう、私が相手をしてあげます…四天王であるこの私が」
戦いを目前とする、優しい中に宿る鋭い眼光
戦慄の静寂が、辺りを包み始めた―――





続く
(原文)
ダラダラしててスイマセン、もう少しスパっとスマートに行きたいと思ってるんですが、なかなか上手くいかなくて反省
最近は描写も手抜きになりつつあるので頑張って書いていきたいですね

[mente]

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