10年前、イラクザはこのダンジョンへと入った
イラクザは秘宝こそ持ち帰れなかったもののこのダンジョンの記憶を残したまま帰ることができた男だった
しかし10年前、母であるアバナが突然このダンジョンに連れ去られてしまった
アバナはこのダンジョンに関する何らかの力を持っていたらしく、それを狙われたのだ
イラクザはアバナを取り戻すために再びこのダンジョンへ赴いた
記憶を残し生還さえできれば2回目でもこのダンジョンに入れる
しかし、イカされても強制ワープでは戻れない
つまり、自力で戻らなければ異形達に吸い殺されてしまう
精を糧としている異形に、躊躇はない
なんとかアバナを取り戻したイラクザ
アバナは自分で3回イカせ、強制ワープで送還した
しかし自分は自力で帰るしかなかった
「くっ…!?」
なんとか1階まで戻れたが、入り口を塞ぐようにして4つの影がある
「四天王、か…!?」
「フフフ…さすがに一度このダンジョンから帰ってきただけはありますね」
光の翼を持つ天使、エンジェル
「でも、あなたはここでイキ死ぬのよ?」
闇の衣に包まれた悪魔、サキュバス
「4対1じゃ、勝負は見えたな」
美しい炎の肢体を持つ炎神、サラマンダー
「私達のハーレムアタックを最後に味わって死ねること…光栄に思いなさい」
水の女神、セイレーン
「ちっ……」
いつもの力を出せれば四天王4人といえどもなんとか退けれるほどのレベルはあるイラクザ
だが精神力の限界が近い、このままだと…
「行きます…!」
構える4人、躊躇っている時間はない
(やるしか、ないか…)
イラクザは目を瞑り、精神を統一させる
「……“真なる闇の力”(ダーク・オンカスタム)!」
掛け声と共に、自分の周りに闇の闘気が集まる恍惚感を感じる
これで性技がアップする
だが、エンジェルはそんなイラクザを見て微笑み
「無駄ですよ…今のアナタの闇の力では、私達は倒せません」
ゆっくりと両手を天にかざすエンジェル
「アナタを快感の渦に連れて行きます…フフ」
そして、光がエンジェルの周りに集まり―――――
その光が、広がっていった
「!?」
気がつくとイラクザは雲の上にいた
――雲に乗れる!?そんなバカな!
だが実際自分が雲から落ちることはない、周りを見回しても青空が広がるばかり
いや
無数の全裸の天使が、大空を羽ばたきながら優しく微笑み、こちらを見ている
四方八方、女のエンジェルが空を飛んでいるのだ
「天国にようこそ」
その中でリーダー格と思われるエンジェル(恐らくこれが本物)がイラクザを上空から見下し優雅に舞う
「どうです?これから快楽に沈んでいく気分は」
「ふざけ…ッ!」
掛け声と共に闇の力を発動させようとする
だが、それができない
「無駄ですよ、アナタの闇の力は全て私たち光が飲み込みました」
「何、だと…!?」
絶句するイラクザ、闇の力がなくては四天王に勝つ術はないと言っていい
ましてやこの状況…脱出口があるとは思えない
「大人しく気持ち良くなってください」
エンジェルのその言葉を境に、攻撃が始まった
後ろから大空からの急降下でイラクザの背後に下りそのまま背中から抱きしめ強く再び羽ばたく
足場の雲をなくしたイラクザは背中から一人のエンジェルに抱きしめられ空中浮遊する状態となった
「ぐあぁ…!」
エンジェル――女神の肌は絶品だった
こうやって直接触れ合うだけで、イラクザのペニスは元気よく起ち、射精を求めて喘いでいく
「気持ちいい…?」
後ろから甘く囁くエンジェル、聞いてるだけでとろけそうな美声だ
「離せっ…!」
だがイラクザも列強の戦士、そんな簡単に屈するわけにもいかない
じたばたともがく、だが空中を泳いでるせいで力が入らない
エンジェルはイラクザの腰に手を回して抱きしめたまま、イラクザの姿を上に向けるような感じにする
上からのアングルで見ると、イラクザの下でエンジェルが抱きついてる体制になる
そしてエンジェルは足をイラクザの足に絡ませ、ゆっくりと股を開いていく
「あが…」
絡む足でさえ感じてしまう、イラクザの足は麻痺してしまったかのように全く抵抗できない
更にペニスが目立つ格好となってしまった
「さぁ、お楽しみの時間ね」
そして更に4人のエンジェルがイラクザの元に来る
「ペニス、ビンビンね」
「玉袋も上がってきてるわ、もう出したくてたまらないんじゃない?」
「フフ、苦しそうね……でも神の慈悲はどこまでも深いです」
「今楽にしてあげる」
そして、4つの舌が一斉にイラクザのペニスを弄ってきた!
「うがあああああああー!!」
「フフ…もっと鳴いてください」
その様子を見下すエンジェル、天使の微笑みを見せながら
ペニスを乱雑に舐めて刺激する4人のエンジェル、しかし攻撃力は絶大だ
どんどん我慢汁が先端から出てくる
そしてしばらくすると、4人は攻撃方法を変えてくる
「私は、タマタマを舐めてあげます」
一人が玉袋に顔を寄せ優しくペロペロ舐めてくる
「あぐぁ…」
「まだまだ、私は乳首担当よ」
のしかかり、二人目が指先で乳首をコロコロ指先で撫でてくる
下で背中を抱きしめてるエンジェルとサンドイッチ状態になってしまう
「ほら、私のココを舐めなさい」
三人目は顔面上位になり、アソコをイラクザの口に押し付ける
「天使の愛液はとーっても甘いの、一度舐めたら病みつきよ」
愛液を飲まされ、少しずつ意識がぼーっとしてくる
「最後は私…」
最後の一人がペニスに顔を寄せてくる
「人間ごときに、体を使ってイカせるまでもないわ」
手でペニスを持ち、顔に先端を定める
「“神の息吹”…」
そしてふぅーっとペニスに息を吹きかける
それだけのことだったが、イラクザの中で電撃的快感が走った
「――――――――ッ!!」
悲鳴は口をアソコでふさがれており言えない
代わりにペニスが悲鳴を上げる
息を吹きかけたエンジェルの顔に白濁液がドピュドピュかかる
「さすが屈強の戦士…糧の味もまた格別です…美味し」
指先で顔にかかった精液をいやらしく舐め取る
「さあ、天国へ行きましょう」
5人のエンジェルに抱かれ、更に上へ上へと登っていくイラクザ……
気がつくと、元の世界に戻っていた
だが、イラクザは力なく横たわっている、さっきの消耗が効いているらしい
なんとか意識を紡いでおり、倒れながらもエンジェルを睨む
「どうでした?私の力“夢の天国”(エンジェル・ワールド)は…幻影の中で相手をイカすことが出来るんです、良かったでしょう?」
「くっ…俺は、屈しないぞ…」
なんとか立ち上がるイラクザ、だがもう体力は限界に近い、後1回イカされたら……
「まだ死なないなんて…タフな男、でもそういうの、好きよ」
エンジェルは相変わらず慈悲深い微笑みを絶やさない
「でもよぉ…もう限界なんじゃないのか?」
サラマンダーが不敵に言う
「くっ…」
「最後の快感だ、しっかり味わいな」
そして次の瞬間
サラマンダーは一瞬でイラクザの背後に立っていた
「!?」
「ほらっ!」
羽交い絞めにされるイラクザ
「うっく…!」
背中に当る二つの膨らみが気持ち良く、思わず声を漏らす
「そーれ!」
そしてサラマンダーは自分から後方の地面へと倒れる、当然羽交い絞めにされているイラクザも倒れていく
「ぐっ!?」
床はクッションなので衝撃はない
だがサンドイッチのコンボとなる片方が完成してしまった
「トドメです…」
そして近づいてくるのは水の女神セイレーン
「私とサラマンダーは属性は相容れないものですが、コンビネーションアタックを取れば攻撃力は絶大になります…」
「炎の快楽と、水の快楽…耐えられるかい?」
「くっ…!」
脱出しようとするが、サラマンダーの拘束からは逃れられない
そしてついに、セイレーンがイラクザに覆い被さる
「こんなに熱を帯びて…冷やしてあげますね?」
ペニスはふとももに挟みこむセイレーン
「があああああああああああああああっ!?」
サンドイッチ状態、しかも二人の四天王の攻撃の前には、イラクザも喘ぐしかなかった
「ふふ…今、楽にしてあげます」
セイレーンはイラクザの顔を引き寄せ、耳元に口を添える
「♪〜♪〜」
突如、セイレーンは美しい歌声で歌い出した
それを聞いていると、魂までとろけそうな…喘ぐことさえ、イラクザはやめた
「セイレーンの歌声を男が聴けば最後、イキ死ぬまで魅了されます…」
淡々と語るエンジェル
「ちぇ、アタシの出番はないみたいだね…」
サキュバスは残念そうだ
イラクザは抵抗をやめ、出したくなっていく
「いいですわ、私の足の中で…イって!」
踊るふともも、ペニスは泣き叫び、そして
ドピュピュピュピュピューーーーーーーーーーーーー!!!!!
まるで噴水のように白濁液が飛び出る
それは、命の輝きでもあった
(すまない、サウ…私は帰ることができないようだ……だがいつの日か、お前が私の無念を晴らしてくれると…信じているぞ……)
快楽による甘美な死へ向かう中、それがイラクザ・カシュオペンドが最後に考えたことだった…
「親父はこのダンジョンで母を救い、そして死んでしまった」
サウはゆっくりとかみしめるように言う
「復讐、君はそう言ったが、あの領地はもともとフォルク村の住人のものだった、それに君達が介入してきただけだ」
「…確かに、でももうそんなこともどうでもいい」
ささはゆっくりとサウに歩んでいく
「イラクザがいないのなら…息子のあんたを倒せば、復讐は終わる…」
「………」
心の中で静かに闇の力を解放するサウ
「悪いけど、あんたにはここでイキ死んでもらうよ、異形との戦いとは違う、送還ワープなんてないよ」
「…どうしてもやるってんなら、相手になろう」
復讐の戦いが始まった、痺れもさっきの会話の間に解けている
「くの一がバトルファックにおいて、どれだけ恐ろしい存在なのかということをわからせてやる」
「………」
確かに、くの一を相手にしたことなど今までなかったし、恐らく忍法のようなものもあるだろう
どのような技を繰り出してくるか、油断できない
「…行くわ!」
飛びかかってくる、紙一重で横に体を逸らしかわす
だが
「うっ!」
後ろから手首を掴まれ、思わずうめく
振り向くと、何故か背後にささがいる
「“影分身の術”……」
「くそっ」
なんとかふりほどこうとするが、顔を寄せられ唇を奪われる
そしてまたあのしびれ薬を口移しで飲まされる
「んんっ………」
抵抗しようともがく、今度はなんとか体を外せそうだ
イケると思った、だが
ズボッ!
「ッ!?」
下半身に突き抜けるような快感、見るとアナルにささの指が思いっきりねじこまれている
「抵抗すればするほど、気持ち良くなれるよ」
「あ、ああっ…!?」
クリクリと指を回し前立腺を刺激してくる、痺れるような中からの快感
イキはしないが、戦闘能力は失われていく
体も痺れて、動けやしないのだがささに抱かれ倒れることさえ許されない
そしてペニスだけは元気だ、先端から涙さえ流している
「ふふっ」
そして残った右手でペニスをしごいてくる、リズミカルな動き
「我慢する力さえ麻痺してるはずだよ…イって」
「うわああああああ!!」
ビュビュビュビュビューーーーッ!!
術もなくイく、完全に力が抜けたサウはそのまま崩れ落ちてしまう
「……つまらないもの、この程度?」
「……………」
答えることはできなかった、サウは気絶していた
「ここでイキ殺すことも出来るけど…この程度じゃ恨みは収まらない」
ささは背を向けると、一瞬で消える
「見逃してあげるよ…今回は、もっと強くなるといい、そしてそのお前をあたしが倒す…楽しみだよ」
その声だけが、部屋に残った
続く
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