3階に降りてきた
周りを見回す、1、2階の時と同じような感じの部屋だ
(……普通でこれだけ凝ってるんだ、他に罠のようなものがある部屋での戦いもあるかもしれないな)
2階で戦ったスライムガールからして、そろそろ異形の力が強くなってきていると思う
3回イったら負け、今まで戦った2回の戦闘はどっちも1回しかイってないが
油断は出来ない
やがて、奥の方から敵が現れる
「……」
緑色の髪をした、幼い感じの少女である、全裸
しかし、それだけではない
(羽?)
彼女の背中には、小さい羽のようなものがついていた
「お兄ちゃんが私の相手?よろしくね♪」
少女は明るい感じで挨拶してくる、無邪気な性格が窺えるが
それだけに油断できない
「もう、挨拶ぐらいしてくれてもいいじゃない、おにーちゃん」
「……ああ、よろしく」
警戒を解かず、固い口調で言う
「アハ、そんなに早く私と戦いたい?」
「……」
「まぁいいか、私のフェアリーって種族なの、一応名乗っとくね」
フェアリー……なるほど、妖精ってやつか
「…わかった」
「あ、ちょっと待って、バトルする前に、私とのバトルは特別ルールがあるの」
「?」
「ジャンケンをして、勝った方が3分間、負けた方を好きに責めれるの、負けた方は抵抗しちゃいけないよ?それで、先にイった方の負けになるの」
「…つまり、運の要素が絡んでくるってことか」
下手をしたらずっと責められ続けるかもしれない、意外と厄介なルールだ
それにこれは恐らく連続で勝たないと回復されて振り出しに戻ってしまう
「……わかった」
「うん、じゃあ行くよ〜、ジャンケンホイ!」
手を出す、サウがパー、フェアリーがグーだ
「うわ、負けちゃった」
「じゃあ俺から責めさせてもらうぞ」
サウはフェアリーに近づくと胸を掴み、揉む
(……あまりないな)
「…貧乳でゴメンね、おにーちゃん☆」
何処か殺意がこもった言い方である、攻撃を続けるサウ
指先で乳首を愛撫する
「うっ……はぁっ……」
顔を赤らめ切ない喘ぎを漏らすフェアリー、効いているようだ
後ろに回りこみ、耳に息を吹きかける
「おにーちゃん…なかなか…上手だね……ひゃんっ」
フェアリーの顔を少し覗くとまだ余裕があると言った感じの表情だったので耳を優しく噛んだりしてみた
それから少しずつ舌先を下に持っていき首筋などを舐めていく
その間も胸の愛撫は忘れない
サウも興奮してきたのか、少しずつペニスが起ってくる
いい感じで攻撃できていたが、3分経過
フェアリーはサウの束縛から脱する
「えーい、ジャンケンホイ!」
サウがチョキ、フェアリーがグーだ
「えへへ、私の勝ちー、じゃあたっぷり味わってね、お兄ちゃん♪」
そう言うとフェアリーは羽をはばたかせ浮かびあがる
「……!」
フェアリーの身長は130cm程度、サウと比べてかなり頭が低い位置にあったが
飛んだことによって頭が同じぐらいの位置になる
「いっくよー♪」
サウに抱きつき、脇下に腕を絡める
そのままディープキスをしてくる
ネットリと舌が絡む度、気持ちよさに頭がボーッとしてくるサウ
フェアリーは唇を離すと、得意げに微笑み
ナイチチを強くサウの胸にくっつけてくる
丁度乳首と乳首がこすれるような感じになる
「こんなのはどう?」
そのまま羽による飛行を利用し、上下にブレてくる
乳首と乳首のニアミスが繰り返され、それが快感にかわる
「ぐっ」
「えへへー、お兄ちゃん気持ちよさそうだね」
そしてもう1回キスをしてくる、普通のソフトキス
だが
「……!?」
体から力が抜けたかのようにサウはガクンと崩れ落ちる
「アハ、今のキス、そんなに良かったの?もっとしてあげようか?」
返答する暇もなく、頬、乳首、腰、腿、足、ペニス…全身をどんどんキスされていく
そしてキスする度にサウはどんどん体があお向けに倒れていく
(くっ…なんだ、このキスは…力が抜けて……気持ち、いい……)
気づいたらフェアリーがサウに馬乗りになっている、微笑み、最後にもう一度唇にキス
「どうお兄ちゃん?私の必殺技“ドレインキッス”の味は?」
「何…?」
「唇で体から直接精気を吸い取っちゃうんだよ、気持ちいい?」
「くっ……」
「おっと、あまり時間がないや、まだまだ技はあるから、もっと気持ちよくなってね?」
そこまで言うとフェアリーは反転しサウに背中を見せる形になる
「……」
フェアリーが何かブツブツと呟く、すると背中の羽が少しずつ大きくなっていく
「!?」
最初は15cmぐらいだった小さな翼が、1mぐらいまで大きくなる
「これでぇ……こんなことしちゃう♪」
フェアリーは振り返りサレに妖しい笑みを見せる
そして背中の羽の先端がサウの乳首を弄り始めた
「がっ!?」
電撃的な快感に思わず声を漏らす
翼は先端で乳首に円を描くようになぞったり、羽を帚のように使い優しく愛撫したりする
「お兄ちゃん、私の翼で感じてるのね?嬉しい♪」
「くそ、こんなもので……」
「強がるところも可愛いねお兄ちゃん、じゃあこっちも気持ちよくしてあげる」
そう言うとフェアリーは両手で竿と玉袋を愛撫してきた
サワサワと優しく玉袋を揉みつつ、竿をしごく
翼との連携攻撃に、たまらず我慢汁が出てくる
「後30秒だよ〜、でも出した方が楽になれるよ♪」
「………っ」
言葉を返す余裕はない、精神を統一させ我慢で精一杯だ
「ホントに強がりだなーお兄ちゃん、じゃあチューチューしてあげるね♪」
直後、ペニスはフェアリーの口にカリ首辺りまで含まれる、そして舌先で裏筋をねっとり舐め上げる
(くうっ!!)
思わずイキそうになるが、すんでのところでとどまる
だが次の瞬間、フェアリーは一気に根元まで飲み込み、激しく吸引してきた、バギュームフェラだ
「うあああああああああっ!?」
この攻撃に耐え切れず、サウは精液を放出してしまった、コクコク美味しそうに飲むフェアリー
最後まで飲み切ると、フェアリーはまだ立てないサウにゆっくり体を擦り寄せてくる
「気持ちよかった?お兄ちゃん」
「……」
顔をそむけるサウ、フェアリーは両手でサウの顔を掴み寄せ、熱いディープキスを交わす
(くっ…)
頭がボーっとしてくるサウ、唇を離すとフェアリーは顔が赤く、ぼーっとしたような顔でサウを見つめる
「抵抗なんてやめて、あたしに全てを委ねて…ね?」
再び近づいてくるフェアリーの顔……
(………ダメだ!)
ドンッ!
フェアリーを両手で突き飛ばし、サウは立ち上がる
「お前の魅惑に屈するわけにはいかない…俺は、先に進むんだ」
「へえ、もう完全に骨抜きになったと思ったのに…すごい意志だね、お兄ちゃん」
フェアリーも合わせて立ち上がる
「なら、ここで勝負してみる?どっちが先に果てるかなぁ?」
いやらしそうに自分のアソコを指で広げて見せつけるフェアリー
幼女らしく、ツルツルしている
「……」
サウは何も言わず、フェアリーを押し倒し、正常位の構えになる
そしてそのまま挿入した
「くうっ!?」
むず痒くじっとりとした感触がペニスを包み込み、サウは快感に顔を歪める
しかもかなり中はキツく、ギュウギュウ締まってくるのがたまらない
フェアリーの身長はサウよりだいぶん低いので、サウのお腹辺りにフェアリーの顔がある
「“妖精の愛液”(ニンフ・シロップ)…性感体に触れた瞬間どんどん射精感が高まって来るんだよ?今にもイっちゃいそうでしょ?」
「うぐっ…」
確かにフェアリーの言う通りだった、ペニス全体に襲いかかる独特のくすぐったさのせいで、かなり気持ちいい
しかしサウは怯まず腰を振る
「あんっ……!」
フェアリーも感じているようだ、顔が赤く火照っており首を振ってイヤイヤしている
「むう、お兄ちゃん〜…これでどう!?」
言うとフェアリーはおヘソに口づけする、ドレインキッスか!?
「や、やめ…!」
「えへへ、イっちゃえお兄ちゃん!」
唇の感触も気持ちよく、どんどん力が抜けていく
「ぐっ…負けられないんだ!」
最後の気力を振り絞り、腰を激しく振る
「あんっ……はぁっ……!」
フェアリーも負けじと中でよりいっそう締めつけて反撃する
「――――――――――――っ!!」
「イ、イイよ、お兄ちゃん―――――――あああっ!」
ドピュピュピュピュッ!!!
「タッチの差で負けるなんて……悔しい〜」
「ハァ、ハァ…なんとか、勝てたな」
数分後、二人は寄り添って倒れていた、小数点レベルの差でサウが勝った
負けたフェアリーは、白い光と共に消えていく
「お兄ちゃん…良かったよ、ありがとう」
「…ああ」
「私に勝ったんだから、この先で負けるなんて許さないからね」
「わかった」
「うん、それじゃあね、バイバイお兄ちゃん」
そしてフェアリーは完全に消えた
ダンジョンの地下奥深く…
暗闇の地にて、5つの影があった
「……四天王はいるか?」
威厳のある、しかしとても美しい声がその地に響く
「あいよ、火のサラマンダーならここにいるぜ」
赤い髪、瞳、鍛えられた美しい肉体、男勝りな女性が現れる
「水のセイレーンならここに」
全身が蒼で構成されている女性、とても綺麗な声をしている
「光のエンジェル、光臨しました」
天使の輪、金髪の長い髪、広げれば横で5mはある翼…神々しい女性が現れる
「闇のサキュバス登場…ってところかしら?ウフフ」
光のエンジェルとは対照的な黒い翼、長い尾…闇を纏った女性
「よくぞ集まった、四天王よ」
当事者の声、しかしその姿は影で見えない
「私達をお呼びになるとは…10年振りほどでは?」
エンジェルの問いに、当事者は少し笑ったように答える
「うむ、今年もこのダンジョンに来た男がおるのだがな、この男、もしかしたら“力”を持つ者かもしれん」
「まさか…!?」
セイレーンと言った女性がに驚愕する
「まだ確証は出来なんだが…スライムガールを倒した時に見せたあの感じ…可能性はないとは言えん」
「なるほど、そこで私達の登場ってわけですね?」
サキュバスは瞳を細め言う、何か黒い物が感じられる瞳だ
「その通りだ、四天王の力を借りずとも大丈夫だとは思うが…不安の芽は早めに摘み取っておかねばならんと思ってな」
「ならその男の最初の相手は俺がしようじゃないか」
サラマンダーが得意げに笑う
「良いのか?もう少し様子を見てからでも良いと思うが」
「その男が俺の火に耐えれるかどうか楽しみなんだよ、久しぶりにウズウズしてきたぜ」
「………わかった、ならば先陣はサラマンダーに任せよう」
「おう、任された」
それだけ言うと、サラマンダーはその場からフッと音もなく消えた
「サラマンダー、大丈夫でしょうか?」
セイレーンが不安そうに言う
「心配することはないんじゃない?彼女の“ヒートアップ”に正気を保てる男がいるとは思えないわ、ねぇ?」
サキュバスに同意を求められたエンジェルは頷き
「ええ、ただその男の力というものが未知数なので確実に勝てるとは言い切れませんが…」
(……一抹の不安、ね)
セイレーンは心中で静かに思った
続く
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