海辺をしばらく進んでいると、島中央に続く道がある場所へと来た
ここで海岸沿いは終わりのようだ、ここからは折り返し、草原から山の方へ向かっていくことになりそうだ
「島の中央に行けば、あの審判がいる場所の手がかりぐらいは掴めるかな…」
僕はぼやきながら先に進むことにした
草原はそれなりに広い、が所詮は島の中である
目で見えるくらいに小さく森、そして森に囲まれるように山があるのがわかる
まずはあそこまで向かうことにしよう
「!」
フィールドの雰囲気が変わる……景色がグラリと歪むような
裁きの島のルールであるバトルフィールドに入ったのだ
切り取られた世界――あの海月の言った言葉が蘇る
となると、敵が現れる…僕は構える
「今日はこれで3連戦か…」
僕もそろそろ消耗が激しいと感じていた、今日はこれ以上の戦闘は危険かもしれない
日は、沈もうとしている…夜になると淫魔は戦いを挑んでこないルールがある
この戦いに勝ち、休む場所を探す必要がある…僕はそう感じていた
………来る!
しかし“彼女”は唐突に、僕の予見以上のスピードで飛びかかってきた
「なっ……」
突然の突撃に成す術なく僕は押し倒され尻餅をつかされる
彼女は俺の肩をその両腕で地面に押さえつけ、上になる
「にゃん♪イキの良さそうなやつだにゃん」
「お……お前は!?」
彼女は一見すれば人間のいでたちをしている
しかしよく見れば違和感があるのは明白だった
栗色の整った長い長髪から飛び出ている両の耳
胸や下半身などといったところは隠していないが、ふさふさの毛が体に巻かれているかのような感じになっている
そして尻の方には尾があった、これは……
「あたいは猫(ねこ)、今まで少し戦ってきたようにゃが、あたいもやはり一つ違う淫魔だにゃん」
「くっ…猫だと……」
「あたいの能力は……まぁその身で感じるといいにゃん」
猫と名乗った女は僕の服を脱がせようと手をかけてくる
「させ…」
「大人しくするにゃん」
僕が抵抗しようとするが、それより早く彼女は僕に顔を近づけた
そして舌で僕の顔をペロペロ舐めてきた
「ううっ……!?」
舐められた瞬間、ぶるぶると鳥肌が立つような…気持ちいい……!?
「あたいの舌はザラザラして気持ち良いにゃ?もっと舐めてやるにゃ?」
彼女は容赦なく僕の顔を続けて舐めまわしてくる、うぐぐ……
そうやって僕が動けないでいるうちに、彼女は器用に僕の服を脱がせてしまう
「ほれ、ここはどうかにゃ?」
「ひゃんッ!?」
彼女はそのまま脱がせて露になった上半身に顔を移動させてくる
そして胸板をペロペロ舐めてくるのだ
「乳首は感じるかにゃ?」
「やぁ……め………」
ちゅうちゅうと乳首が集中的に彼女の口に愛撫される
舌でコロコロ舐めまわされたり、唇で挟んで震わせたりしてくる
そして歯を使って甘く噛まれると、僕の体に桃色の電撃が走る
「ッ!!」
「ふふ、喘ぐのを必死に堪えるその顔、可愛いの、どれ、こっちも」
彼女はもう一方の乳首の方には指を這わせてきた
「あたいの手の平の肉球もなかなか気持ちええよ?」
そう言い、彼女は乳首の上に肉球を押し当て、軽くバイブレーションさせてくる
「ほぉれ、クリクリ……にゃ?」
「ああ……くそ………」
僕の乳首は彼女の口と手によって弄ばれ、みるみるうちに硬くなってしまった
それは下半身のペニスにも伝わり、どんどん起ってくる
「たまらんか?そろそろ本格的に攻めるが、耐えられるかにゃ?」
「くっ……」
「にゃはは、口で攻めてやるにゃ」
彼女は体を僕の下半身の方に移動させ、顔をペニスに寄せる
そして一気に口に含んできた
「がああっ」
「んむ……じゅる…………じゅるっじゅる………」
彼女はねっとりと半分ほどまで飲み込み、ザラついたその舌で敏感な亀頭、裏スジといった部分を激しく舐めてきた
肉球の手で根元を持ち、手コキも追加してきた、舌に強く当たる…
そして舌が尿道の溝にぐっと入る、ザラザラが擦られ、強い刺激になる
そのくすぐったいような刺激に僕は我慢できず、激しくイった
「にゃん♪ゴク…………ゴク」
彼女は飛び出た白濁液を逃すことなく口に含み、それを飲んでいった
「あ……………ぐ………………」
僕は強い脱力感を感じていた、心が奪われているかのようだった
彼女、猫はかなりの強さだ、樹や海月も確かに強かったが、それらに比べてもあまりにスムーズにイカされた
何より、この脱力感に僕は戦意喪失しかかっていた
「美味しい精液、ごちそうさまにゃん♪だけどまだあたい足りないにゃん」
彼女は僕の口からペニスを開放すると、そのまままた僕に顔を寄せてくる
「今度は中に…もらうにゃん♪」
「っ……」
僕はさっき出したばかりだというのに、もう精力を取り戻しつつあった
このフィールドは戦いやすいだけでなく、精気も回復させる力があるのか…?
だが出し続けていればこのフィールドで死ぬまで食べられるのは必至
この喪失感が何よりの証拠だろう
ぬぷ……ぬぷぷ……
「ッ!ああっ!!」
僕は思わず声をあげてしまった、いつの間にか彼女に飲み込まれてしまったらしい
体が反射的に跳ねたが、彼女は僕の首に両腕を回し体全体を密着させ抱きしめていた
おかげで快感を逃すことができない…この体制は危険だ……!
「あたいは猫…レベルは低いとはいえ獣(ビースト)の種別に入るにゃん」
「な………に………」
「獣は膣の締りが非常に良いんだにゃん……この意味、わかるかにゃん?」
「!」
僕が理解すると同時に膣の中がギュッと狭くなる!
「うっ!…し、締まる……!」
「このまま出させてあげるにゃん」
ギュッギュッと締め上げたまま彼女は腰を上下させピストン運動を繰り返す
ペニスは荒々しく膣の中で揉まれ、奥がくすぐったくなる衝動が来る
「ぐ………イク…………!」
「にゃあん♪」
彼女は僕の声を聞くと僕をひときわ強く抱きしめた
体全体がビクビクと震え、彼女の中に精液を注いでいく
ぐ………まずい…………眩暈が
「にゃん……このままずっと一緒に……気持ちよくにゃろ?」
耳元で彼女の声が聞こえる………それは凄い甘い囁きに聞こえた
…………だが、僕は………俺は!
「にゃあんッ!?」
彼女は膣の中の異変をダイレクトに感じていた
今度は僕の方が下から突いたのだ、彼女を
彼女は慌てて僕のソレを抜こうとするが、それは許さない
僕は両腕で彼女を強く抱きしめ、より激しく動く!
「にゃああん、だめ、イクにゃあああああああ」
耳元で聞こえる今度の彼女の声は、僕の意識を高ぶらせるものだった
栗色の髪が揺れ、僕の鼻を掠める、甘い匂いがした
激しくピストンしている間に勝負は決していたらしい、彼女の姿がぼんやりとなっていく……
「にゃん……あんなに激しくするなんて……」
「……悪かったな、少し強すぎた」
消えかかってる彼女に、何故か僕は謝っていた
「にゃはは、お前も変なヤツにゃ」
「…………」
「いつか、また………戦いたいにゃ」
彼女は最後にそう言い残し、消えていった
続く
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