しばらく歩いて森を抜けると、眼前に広がるのは海
上陸してきた場所とは違うところの浜辺だった、どうやらこの森は海沿いにずっと続いていたらしい
どうもこの道を進まなくてはならないようだ、島の中央に向かおうにも切り立った崖が邪魔をしている
この浜辺を道なりに歩けば崖の上に行けるような道になっているらしい…
まだ日は高い、今日のうちに崖の上まで上ってしまいたいところだ
「行くか……」
僕はゆっくりと歩き出した
しばらく歩いていると、異変が起きる
さっきの樹の時と同じだ、地面がやわらかい
いやそれどころか、踏んでいる砂の感触もなくなっている
このフィールドは、どういう仕組みなんだ…
「………この空間は、異質なもの」
「ッ!お出ましか?」
僕はハッと目をやる
目の前に現れた女性は青いショートの髪型をした随分小柄な人だ
樹とは違い、地面にしっかりと足がついてるし、手も指もある
限りなく人間に近い体系をしているといえる
しかし、一つだけ違和感を感じるところがあった
彼女は、青いスカート型のスクール水着を着用していた
美しい肢体のラインをぴっちり覆うその水着は、人間の性欲を生み出そうという淫魔の知恵だろうか?
「ここはこの島との空間とは違う、切り取られた世界」
彼女は僕の言うことには特に返さず、独り言のように続ける
「この島でのバトルファックを行うことのルールとして、この空間がある…ここならば何の邪魔も入らずに戦える」
「淫魔なのに、やけにフェアプレーなんだな」
「全てはこの島を統括している、審判の掟」
「なるほど、負けたときに言い訳はできないな」
僕は覚悟を決める、荷物を置き、身構える
「行くぞ…!今度は僕が先制させてもらう!」
身軽にフットワークで近づき、僕は彼女の動きを拘束しようと腕に手を伸ばす
が、彼女はそれをヒラリと体を傾けてかわすと、逆の僕の腕を素早く掴んできた
そして彼女はそのまま腕を引き僕と体を密着させる
「な…………ッ!!」
その直後、僕の体に電撃のようなものが走る、
「甘すぎる」
彼女は短く言うと、そのまま体全体を使って体重で押し倒してきた
「がっ……」
地面に背中を打ちつけたが、衝撃は柔らかい地面に吸収される
「うぐ……う、動けない………」
僕は全身が痺れたような感触を味わっていた、地面に横たわったまま、立ち上がれずにいる
「私は“海月”(くらげ)…私と肌を合わせれば、そうなってしまう」
「く……そ………」
僕は全身を動かそうと、力を込める
だが脳に力を込めるという指示を送っても、まるで肢体は反応してくれない
正座を長い時間していて、足が痺れる…あの感触が全身にきているかのようだ
「じっくり楽しませるから安心して」
彼女――海月は動けない僕の衣服を瞬く間に脱がせ、全裸にしてしまった
そして彼女はスクール水着のまま、僕に擦り寄ってくる
「感じてる?ここももうこんなに大きくなってる、この衣装が好み?」
「なっ…あぅ」
反論しようとするがそれはかなわなかった、僕のペニスに彼女の手が絡みつく
「もっといいことする、こういうの好き?」
彼女は僕に馬乗りになりながら、片手でペニスを持ち固定する
そしてもう片方の手でスク水のスカートの部分をギュッと引っ張る
「っ、やめ…」
「閉じ込めちゃう」
彼女は僕のペニスを引っ張って出来た隙間にあっさりと入れてしまった
「ぐぅっ!」
「こうなったらもう逃げられない、大人しくイッて」
彼女はさらにペニスの形になった水着の上から亀頭部分と思われる場所をクリクリ指先で刺激してきた
「う、あ……」
指の腹で集中的に撫でられ、刺激される…き、気持ちいい……
ペニスからとめどなく我慢汁が溢れ出す、それは彼女のスクール水着のペニスが埋没してるあたりからじわりと濡れ、染みを作ってることからも明白だった
「ふふ、気持ち良さそう…もうイク?」
彼女に見下されながら、僕は恍惚を感じていた
海月の能力であろう、痺れは僕の体からはもう取れていた
しかし僕は快楽による痺れによって、また動けずにいた
二重の痺れによって相手を行動不能にして料理する…まさに海月か
彼女はトドメとばかりに体を振ってきた
その影響で、ペニスを包んでいるスク水の生地と海月の肌が擦れ、僕を絶頂に導く
「ぐ…………ああああああああッ!」
僕はその刺激に耐えることはできなかった、彼女のスク水の中で無残にイッてしまう
「ん……温かいよ………」
彼女は瞳を閉じ頬を軽く紅潮させ、僕の精液を受け止める
精液は即座の彼女の皮膚が吸収していく、何処からでも吸精できるのは淫魔の特性か……
「どう…気持ち良かった?」
「……………」
「……意識を失った?」
彼女はスク水の中からペニスを抜き取り、立ち上がる
そして横たわる僕の傍らにしゃがみこみ、僕の頬に手を添える
「意識が飛べばそこであなたの負け…あなたの命が尽きるまで、私が食べる」
「………それは、丁重にお断りしたいな!」
僕は目を開く、不意を打って彼女を押し倒す形にする
彼女は一瞬だけ驚いたような表情を見せるが、すぐに無表情になる
「馬鹿、また痺れるだけ」
彼女の全身から迸る衝撃が、また僕を襲う
だが僕は意にも介さず、スクール水着の上から彼女の乳首を攻め立てた
「な……何で痺れない」
「悪いね、もう慣れちゃったよ」
「そんな……んああッ……」
彼女は黄色い声を上げて頬を紅潮させる
僕は彼女に顔を近づけ、キスをする、そして一気に責め立てる!
「んっ……ん――――」
彼女は瞳を閉じる、目尻から涙がこぼれる……
「イ…………クゥ」
くぐもった声で彼女はそう言い、ビクリと体を震わせた
勝負はついた、僕は彼女から唇を離し、立ち上がる
彼女は横になり、倒れたままであった
「私の痺れを、耐えるなんて……」
「淫魔ハンターとして、そんな簡単に負けるわけにはいかないんだ」
「そう……私の負け……この先も気をつけて」
あまり喋らなかった彼女は、最後にそう言い残し、消えていった
フィールドは元に戻った、海のさざなみも聞こえるし、砂浜の感触もある
僕は衣服を着て、荷物を取り、また先に進み始める
まだ、ゲームは始まったばかり
続く
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