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バトルファック部物語03

『バトルファック部』

グラウンドの片隅に聳え立つ、部室棟の一室に、その看板はぶら下がっていた。
オレの記憶する限り、基本的に屋内競技だったはずなのだが……この学校では青空試合を中心に活動しているのだろうか。

まぁそんなことはどうでもいい。
オレを甘く見たヤツには天誅を下してやらねばならない。
それが茜のバカならなおさらだ。
どうしてくれよう。自慢のマグナムで六連発昇天を味合わせて、カンペキに失神させてやろうか。
キスだけで潮を吹かせてやるのも一興かもしれない。高校の部活なんかでナニを練習してるのか知らないが、教科書片手に「素振り」とかなんとかを一生懸命やってるようなスポーツ少女どもが、実戦をくぐり抜けたオレのテクニックを目の当たりにしてどんな顔をするのだろうか。

オレは扉を上げた。

「いらっしゃいませ」

……浴衣姿のどえらい美人が、床に三つ指をついて迎えてくれた。

「バトルファック部にようこそ。歓迎致しますわ。私が副部長の2年A組、杜若紫(カキツバタユカリ)と申します」

「あ… どうも。1−Bの波自コウジ(ハジコウジ)です」

言ってから後悔した。
初対面の女に、こんな気の抜けた挨拶をしてしまおうとは。

「鳥子さん、って言うか茜に呼ばれて来たんですけど」
「お話はうかがっておりますわ」

杜若先輩は頭を上げてにっこり笑うと、音も無く立ち上がって部室の奥を指差した。

「準備はできております。どうぞ、こちらへ」

招かれるまま、部室の奥の扉に歩き出す。
杜若先輩が扉を開けた先には、

「……」

部屋の真ん中に据えられたどでかい回転ベッドと。
それにバスローブを来て腰掛けている茜が居た。

「遅い」
「……なんだこの部屋は」
「性技場」
「なんだその名前は」
「文句言ってないでさっさと始めようよ」

茜が立ち上がる。
杜若先輩がその隣に並んだ。

「では、どちらからお手合わせいたしましょう?」

オレは二人の美少女を交互に見やった。
茜を見る。薄いバスローブにカラダが浮き出て、強烈な曲線
がオレの目を襲った。
杜若先輩を見る。バスローブよりもカラダのラインが出にくいはずの浴衣に包まれてなお、そのボディは茜に勝るとも劣らないセクシーな凹凸を見せびらかしている。

(紫先輩には絶対に勝ち目がない、か)

茜の言葉を思い出す。
メインディッシュは決まった。
さて、前菜にするかデザートにするか。
オレは茜を視姦しながら思案した。

「早く決めてよ」

口を尖らせている茜と、微笑みを浮かべたままの紫。
仕方ない。早く煮えた方から食うとするか。

「茜。ベッドに上がれよ」

オレは上着を脱ぎながら茜に挑発的に笑いかけた。
紫先輩が笑顔のまま、オレの上着を受け取って丁寧にたたみはじめた。

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