階段を一段一段ゆっくりと上っていく。『魔術師』の実力は大したことがなかった。
しかしあのまま術の正体に気づけなければ確実に負けていただろう。塔はまだ始まったばかりだ。
いよいよ2階のフロアの入り口である。扉を開いて一気に駆け入ろうと俺は扉を開いて体制を前のめりにした。
バフ!
一瞬で視界が何か清潔感のある匂いの柔らかい物をに包まれて暗転する。
「やん!」
そして上がった女性の声に俺は驚いて飛び下がり…階段の段差に足を踏み外した。落ちる寸前に見えた声の主は、
いかにも清純そうな大人の雰囲気とそれとは似つかわしくない淫猥な程大きな胸を併せ持ったサキュバスだった。
ガタガタガタ!
激しい揺さぶりと後頭部への鈍痛で俺の意識は闇に落ちていった。
……
…
清潔感のある匂いと頬に優しく当てられる暖かい手の感触に俺は目を開いた。が、視界の上部半分が大きなものに
覆われている。
「ん…」
触れているだけで痛みがひいていく後頭部の柔らかい感触に寝返りを打って始めてそれが膝枕だと気づいた。
「気付きました〜?」
声と共に視界を覆っていたものから気を失う寸前に見たサキュバスが顔を出した。
どうやら視界を覆っている物は彼女の胸らしい。『魔術師』とうってかわっての大きさだ。
「ちゃんと足元見て下がらないと危ないですよ〜?」
妙に間延びしたような口調の彼女へ返事の代わりに起き上がろうとしたが肩を押さえられ阻止された。
「頭を打ったんだから〜もうちょっと安静にしてないといけませんよ〜?」
「むぐ!」
言いながら抱きつかれて顔が彼女の胸にシンプルな修道着ごしに埋まる。
「申し遅れましたが〜私はアルカナ2の『女教皇』です〜。今から〜あなたをい〜っぱい、いやしてあげますね〜」
ようやく胸から解放される。軽い酸欠にくらくらする。生足で膝枕されており、
先ほどの抱きつきで尻に引っかかっている分のスカートを捲り上げたのだろう『女教皇』はワンピース状の修道着を脱ぎ捨てた。
全裸になるとよりいっそう胸が大きく見える。
「じゃあおろしますね。」
『女教皇』はゆっくり足を開きながら俺の頭を柔らかいカーペットの上に降ろすとそのまま四つんばいの体制となった。しかし、
チャンスと顔を上げてクンニしようとするのに体が何かに押さえられて持ち上がらない。
よく見たら両手の二の腕の部分を彼女の足によって束縛されていたのだ。
「いきますよ〜?」
気絶している間に脱がせたのだろう。『女教皇』がそのままの体勢ですでに全裸のまだ勃起していない俺のモノを
自慢の胸の谷間に挟み込んだ。
「う…」
しっとりとしたもち肌ときめ細かく柔らかい感触に俺は思わず呻き声を上げてしまう。
体をひねってもがくが、『女教皇』の体はびくともしない。
「暴れないでくださ〜い」
まさにパフパフという効果音がふさわしいパイズリの動きに俺は戦慄した。このままでは本気でやばい。そうだ!
肘以降はまだ自由に動く。俺は肘を反転させると彼女の足の裏に指を這わせた。
「ひゃう!」
不意に来るくすぐったさに足による束縛もパイズリの動きも一瞬停止する。チャンスだ。
「きゃん!」
力任せに体を反転させ彼女と上下を入れ替える。モノはもう我慢汁でべとべとになっていた。
これ以上攻められていたら負けていただろう。自分の我慢汁を自分の指に絡めつけて『女教皇』の膣内に突き入れた。
「あん!」
嬌声を上げる『女教皇』その膣の締め付けも『魔術師』とは比べ物にはならない。
このまま入れれば俺が先にイッてしまうのが目に見えている。しかし彼女のウィークポイントはここではないようだ。
奇襲攻撃に考えている時間はない。ここは手に入れたばかりの能力を試してみるしかない。
俺は彼女の両腕の自由を塞ぎながら彼女と目を合わせた。
(胸が感じやすくなる!)
念をこめて彼女をじっと見つめる
「そんなに見つめられたら恥ずかしいです〜」
どういうことだ?全然効いている様子がない。試しに乳房に舌を這わせてみた。
「ひゃん!」
相変わらずの嬌声。この声も効果があるのかをあいまいにする。いや、ここは自分の力を信じよう。
「ジュル!チュルチュル」
乳首にしゃぶりつく。
「ひやん!あぁん!」
効いていると信じて攻め続け、ふと顔を上げてみた。彼女はやや疑問な表情で目を潤ませたいた。間違いなく効いているようだ。
そうとわかれば早い。
(お前は俺に惚れている。挿入の快感を我慢できない。)
そう暗示をかけて一気にモノを突き入れた。
「ああん!ホー…ひゃあぁぁ!」
入れただけで彼女は達したようだ。しかも通常以上の絶頂に彼女の存在は一瞬で霧散し彼女の力が一気に俺に流れ込んだ。
彼女の力は癒しだったらしい。彼女のまとっていた癒されるようなオーラが俺からあふれ出してくる。
最後に彼女は何を言おうとしたのだろうか…謎を胸のうちに秘めながら俺は3階を目指した。
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