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淫界の塔〜1階〜

塔の扉を開くと、中は何かの花の甘い匂いで充満していた。しかし気分が悪くなる様なものではなく、

どちらかといえばもっと吸いたくなる気持ちにさせるものだ。

「ようこそ、アルカナへ。名無しのインキュバス…今は『愚者』だったかしら?」

塔の玄関ホールにある受付のテーブルに腰掛けた女が声をかけた。いつの間に現れたのだろうか。

入ってすぐに目に付く場所だというのに声をかけられるまでまったく気がつかなかった。

「私はアルカナの1。『魔術師』と呼ばれている者よ。あなたを歓迎するわ。」

友好的に話しかけてくる『魔術師』。その姿は極端に薄いシースルーの黒いローブ1枚で素肌がほとんど見えている。

しかしそれ程驚異的に感じないのはなぜだろう。確かに容姿は整っているが各部位は武器になりそうなところがない。

色気も今まで相手をしてきた小アルカナたちのほうがあったと感じる。本当に彼女が大アルカナの1人なのか?

「私たちとあなたが出会ったらどうするか…わかってるわよね?」

そう言いながら近づいてくる『魔術師』。しかしすべての実力において負けている気がしないというのに

この女の自信は一体何なんだ?本能的な勘が俺に警笛を鳴らしている。

しかし出会ったら性技をもって相手を征服する。それが俺の運命だ。相手をするしかない。

「覚悟はできてるようね。じゃあ自分でしごいてみなさい。」

この女は馬鹿かそんな事言われてするわけ…が…思っていることと裏腹に俺の手は『魔術師』の言うとおり

自らのモノをしごき始めた。

「うふふ、驚いてるみたいね。言ったでしょ?私は『魔術師』だって。あなたは私とであった時点で、

すでに私の術にかかってしまっているのよ。」

そんな馬鹿な…そんな素振りは一切なかったはずだ。しかし俺の手は俺の意思とは関係なくモノをしごき続ける。

しかしこの程度の刺激では一切俺のモノは勃起しない。自分の手技に自分が負けるようでは

これまで生きていけるはずがなかったからだ。

「ふふ、小アルカナすべてを吸収しただけあるわね。じゃあ私がしごいてあげるわ。力を抜いていっぱい感じてね」

言いながら俺のモノをしごき始める『魔術師』。しかし予想通りたいしたテクニックではない。

たいしたことがないはずなのになぜこんなに感じてしまうんだろう…俺のモノはどんどんと勃起していた。

「うふふ、気持ちいい?」

それほど気持ちいいわけではない。なのになんでこんなにも感じさせられてしまうんだろうか。

「抵抗しようとしても無駄よ。あなたはこのまま私にしごかれて無様に負けるの。」

そんわけ…いく…か…しかし俺は快感を無防備に受け止めてしまう。体からは抵抗の脂汗が吹き出る。

「諦めなさい。ここで抵抗しても後がつらいだけよ。」

諦めるわけにはいかない。心の抵抗にどんどん脂汗が吹き出ていく。そのうち、体の自由が戻り始めた。

「ほら、気持ちいいんでしょ?」

徐々に快感への抵抗も上がってきているなぜだろう。体からする俺の汗の臭いが気付けとなったのであろうか。

におい…そうか匂いか。そうとわかれば…

「すぅ!」

俺は大きく息を吸い込んだ。大量に流れ込んだ汗の臭いが俺の自由を完全に取り戻させる。

『魔術師』はまだ気づいてはいない。チャンスだ。

ドン!

不意打ちに俺は『魔術師』を押し倒した。

「今度は俺の番だ。」

前戯もなく勃起させられたモノを『魔術師』中に突き入れた。

「ひゃう!」

よほど自分の術に自信があったのだろう。完全に虚を疲れた『魔術師』は俺のピストンに一気に高められる。

「そ…んな!かん!ぜ…んにじゅ…つにかかってた…の!にぃ!」

『魔術師』の術の正体は部屋に充満していた匂いだった。それを吸った相手は軽い催眠状態となり、

『魔術師』の言いなりとなってしまう。

「終わりだ。」

とどめの高速ピストン。もう『魔術師』にはなす術もない。

「だめ…だめぇ…ひゃうぅ!」

強い締め付けと共に『魔術師』は果てた。『魔術師』の力が俺の中に流れ込んでくる。目が熱い。

どうやら『魔術師』の催眠術が俺の目に宿ったようだ。さぁ、次の階を目指そう。
1話です。もっとBFの内容を増やしたほうがいいんでしょうか。

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