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お嬢様のお遊戯  少年はかく語りき

「う〜」

奇妙なうめき声を出しミナリがベットに倒れこむ。

「お疲れ様です、いや〜今日はかなり厳しかったですよ」

余裕を見せながら、薫はミナリの頭をなでる。

「む〜」

低いうめき声を出しながら恨めしそうにミナリは薫をにらみつけた。

「・・・・・ずるい・・・」
「ん?なにがですか?」

ベットから起き上がると、薫はそばにおいてあった上着を羽織る。

「ずるいって言ったの、大体こういう勝負って、ぜーッたい女の子の方が不利よ」

手足をばたつかせミナリが叫ぶ

「・・・へ〜なぜですか?」

薫は少し興味を持ったような口調でミナリに向き直る。
ミナリは少し口を曲げながら呟いた。

「だって男の子の方が、触られる部分が少ないから其処をかばえば良いだけだけど、女の子の方が気持ちよくなる場所が多いじゃない」
「なるほど・・・ですが逆に女の子の方がいろいろ攻撃のバリエーションがあるじゃないですか」

ミナリの言葉に頷きながら、薫は再びベットに腰を下ろす。
思いがけない言葉にミナリは首をかしげながら、薫の言葉を繰り返す。

「攻撃のバリエーション?」
「そうです」

薫は頷くと言葉を続けた。

「例えば・・・手や足といった四肢をつかった攻撃が得意な人もいますし、あとは舌や口そのものを使った攻撃が得意な方」

ココでいったん薫は言葉を切るとじっとミナリの顔を見つめる。

「えっ・・・?な、なに」

薫にじっと見つめられ思わず顔を赤らめるミナリ。気がつくと少し心臓の鼓動も早くなってきている。
ゆっくりと顔を近づいてくる薫を見つめ静かに目を閉じるミナリ、と、

「こことか」

そう言うと薫はミナリの胸を指でなでる、そしてつんと澄ました胸の先端を指で軽くはじいた。

「は、はゆ〜」

びりびりとするかいかんにおもわず背中をのけぞらすミナリ、その直後、そばに置いてあった枕で思いっきり薫を殴りつける。

「な、何するのよ!今触るなんて卑怯よ!!」
「いた、いたた、すいませんお嬢様、ただ説明したかっただけです」
「・・・もう・・でも胸でどう闘うのよ?」
「!?、あっ・・・すいません・・・ミナリ様」

薫りはクッと言う言葉とともにミナリの胸から視線をそむける。

「・・・ちょっと!なにそれ!?今思いっきりバカにしたでしょ!」
「いえいえ、とんでもありません」

スラすっとぼけた声を出しミナリに向き直る薫。

「あとは・・・もちろんココとか、あとはココですね」

そう言いながら自分の大事なメイン武器を触ろうとしてくる薫の指先からミナリは必死に身をよじってかわしてゆく。

「だから、今は触らないでって言ったでしょ!!」
「さっきまであんなに触られてたのに」
「・・・・やっぱり、女の子の方が終わったあと触られると、‘びくっってなるから不利だよ」
「・・・・うーん、男でもなりますけどね、それ」

その言葉にミナリは薫に向き直る。

「えっ!?薫もなるの?」
「ええ、もちろん、だからミナリお嬢様に逝かされた後、お嬢様が僕の体を指で撫でたら、大変な事になるでしょうね」

さして大変じゃないような口調で薫は言う。

「・・・・ねぇ、薫ってさぁ、私と会う前はやっぱりこういう事してたの?」
「ん?」
「・・だから・・・他の娘たちと・・・・勝負してたの・・・?」
「あ、ああ、そう言えばむかしの話ってあんまりしてませんでしたね、聴きたいんですか?」
「ン・・・少し・・・」
「そうですか・・・ではすこしだけ」

薫はそう言うと何かを思いだす様に静かに目を閉じた。





「殿、ココはもうだめです、せめて若君だけでも連れて落ち延び下され」
「おのれ日向守め、あれほど目をかけてやった恩義を忘れおって!!」


「まった・・・なにそれ」
「あ、いえ、この後、落ち延びた若君がとんびにさらわれるんですけど、ききたくありませんか?」
「・・・・全然」
「じゃぁ、まじめに」
薫はコホンと咳払いをする



それは・・・雪の降る寒い寒い夜でした、ぼろぼろの上着を着て道行く人に声をかける。
「マッチ、マッチは要りませんか・・・」



「ストップ!!それなに?」
「知らないんですか?この後、ジャニーさんに会って大物アイドルになるんですけど」
「マッチ違いでしょ!て、ゆうか、あんたホントの話しする気あるの!?」
「・・・山風みたいな話と、グラップラー見たいな話とありますけど」
「・・・もういい!!ばか!ばか!」

ボカボカと枕で薫を叩くミナリ。頭を手でかばいながら薫はミナリの部屋から逃げ出した。

「思い出・・・か・・・・」

薫はフぅーッとため息をはいた。









「ネェ、薫」

夕食の白身魚のムニエルを口に運びながらミナリは目の前の少年に尋ねる

「・・・あまり食べながらお話しするのは行儀よくないですが、なんでしょうか?」
「やっぱりさ、若い方が闘うとき有利なの?」

その質問に薫は少し考え込む

「どちら・・・ともいえないですね、年をとればそれだけさまざまな経験をつんで闘い方に奥行きが出ますけど、女性の場合逆に体が快楽に対して過敏になってしまう・・・俗にゆう感じやすい体になってしまうことが多いですからね」
「男の人は?」
「うーん、個人差もありますけど硬さやスタミナの面である一定以上の歳に行くと不利になりますね、但し、僕の知ってる人は70を越えても一流の方がいましたけど」
「へー」
「ミナリお嬢様は、よぼよぼのおばあさんになるまでに僕に勝ってくださいね」
「・・・バカにしないで!!」
「はは、失礼しました、じゃ、勝てるまではそのお皿の上のものちゃんと奇麗に食べてくださいね」
「うっ・・・」

ミナリはお皿の上を見て思わず言葉に詰まった。
其処にはミナリの嫌いなものがずらりと並んでいるからだ。

「サ、早く食べてください、僕が心を込めてミナリ様のために作ったんですから」

そう言うとにっこりと薫は微笑む。

「う、うそだ・・・」
「心外だな・・・あっそうだ、ミナリ様、バトルで一番大事なものってわかりますか?」
「・・・テクニックと経験?」
「ちがいます」

そう言うとミナリに薫はちかづく
覚悟を決めミナリは口をあける

「いい心構えですミナリお嬢様」

そう言うと薫はミナリの皿の上の人参をつまみ上げると自分の口へと運んだ、そしてそのまま口移しでミナリのくちへと運ぶ

「んっ・・・んん・・・」

人参の甘味がミナリの口の中で広がる
たっぷりと舌を使い薫はミナリの口の隅々まで人参の香りをいきわたらせると唇を離した。
唇と唇の間に唾液でできた糸の橋が出来上がる

「・・・キスのうまさ?」

ミナリが少し名残惜しそうな表情で薫の顔を見上げる
少年は首を左右に振ると笑顔でこう言った

「心構え、ですよ」





終わり
こんばんは

楽しんでいただければうれしいです
楽しんでいただけなければ残念です

と、言うわけで、あちらで出てた話題について書いてみました。
これはあくまでもフィクションですので実際はどうかわかりませんけど、書かせてもらいました。
台詞ばかりですいません
後バトルシーンが無くってすいません。


ではまた

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