「アハハハ!!!」
豪華な装飾の入った椅子に座った女性の笑い声が部屋に響た。
露出の多い黒いドレスに身を包んだ‘美人 という言葉の前に‘妖艶 という言葉が入る、そんな女性だった。
そんな彼女が、まるで子供のように目に涙を浮かべ今にも椅子から転げ落ちそうなほど楽しそうに笑い転げていた。
「・・・ひどいですわ母上!そんなに笑わなくても!!」
「だってだって、あなたのその格好たら・・・・」
その女性は目の前の娘をじっと見る。
その格好は一言で言えば。
雪だるまだった。
「アハハハ」
また女の笑い声が響く。
自分の娘が ‘遊び相手に と、あてがった少年に逝かされまくり、ここ数日間その少年に何度もリベンジを挑み返り討ちにあい続けてるのはその少年から聞き知っていた。
だから自分の娘が。
「いい方法を思いついた」
と言い出したときは何を考えたのかと楽しみにしていたがまさかそれが
重ね着
とは、これを笑わずに何を笑うのか?
「こうすれば、あいつが私の感じる部分に触れる前に倒してみせる」
と、大真面目に言ったのを聞いて、思わず大爆笑してしまったというわけだ。
「な、なにもそんなにわらわなくったって・・・」
顔を真っ赤にしながら服を脱ぎ始める少女。
実は昨日剣道着を着て勝負を挑みあっさり返り討ちにあったのは、まだ母にはばれてないらしい。
「・・・・あのね、ミナリ・・よく聞きなさい」
突然自分の母親が真面目な顔でじっと自分を見つめてきたため、少女
ミナリは顔を緊張に強張らせじっと母を見る。
「あなたはこの九重(ここのえ)家の人間とはいえまだ闘い方が良く解っていないのでしょうからまあ、あの三條家の息子に負けるのも解ります」
じっと、母親は娘の瞳を見る、わが子で無ければ、否わが子であっても吸い込まれそして飲み込まれてしまいそうなひとみだった。
ミナリは思わず首を振りじっと母親を見つめ返す。
「ですが、そのような姑息な手で勝ったとしても、それは勝ちとは言いません」
「・・・・・・・」
「とはいえ、このまま家の娘が負け続けるのは母親としてちょっとかなしいわ」
そういうと、スッとドレスの裾に手を入れる
「んっ」
低い嬌声を上げるとなにやら小瓶を取り出した。
「さぁ、これを使って見なさい」
ミナリが受け取ると中には何か液体が入っていた。
そして
小瓶自体はほんのりと温かみを帯びていた。
「まあ、母の温かさ、ってとこかしら」
そういうと、ミナリを見つめくすりと微笑んだ。
「お嬢様はいりますよ」
ドアをノックして少年はミナリの部屋のドアノブに手をかける。
どうせまた‘今度こそ白黒ハッキリつけましょう と言われ、どこで得た知識かわからない知識を総動員して戦いを挑んでくるのだろう。
数日前はバニーガールのカッコウだった。
昨日は‘薄着だから負けたんだ!! とか言って剣道の防具を着込んできた。
今日は何をするつもりか。
「まあ、大方、西洋甲冑でも着てるんだろう」
まったく
少年が深いため息を吐きながらドアを開けた瞬間
「んん?!」
あわてて口を押さえた。
「ふふ、いらっしゃい」
むせ返る様な臭いの中、全裸でベットに座っていた少女は、少年の知っているそれではなかった。
「奥様の入れ知恵ってわけか・・・・」
少年は全身を強張らせ、ゆっくりと少女に近づく。
今までの我侭を振り回す世間知らずのお嬢様の面影は無く、九重家の名を冠するに相応しい、全身より‘妖気 とも言える様な気を出す一人の女になっていた。
「油断したらあっという間に持っていかれるな・・・」
じっくりと様子を伺いながら、上着を脱ぎ捨てる。
それがまるで合図であったかのように、ミナリは豹のように少年に襲い掛かった。
「くっ」
ミナリはあっという間に、少年のズボンを剥ぎ取ると股間のそそり立つ少年の物を咥えこんだ。
「あうっ」
何度かの勝負の中初めて少年から驚愕の悲鳴がこぼれる。
今までも少女はけして下手ではなかった。
だが、技の使い方が不十分で相手に効果的なダメージを与えることができなかった。
だが今は、舌先のみならず、口の中すべてを使い少年の物を激しく攻め立てていた。
喉の筋肉を使いしっかりと先端を吸い上げながら、舌先を使い裏筋を激しく攻め立てる。
そして舌先はまるで何か生き物のようにチュブチュブと音を立てながら、カリ首、そして全体にねっとりとまとわりついてきた。
「うう、す、すごい」
何とか必死にこらえようとするが、目頭の裏は熱くなり襲い来る快感は止め様が無いほどまで高まってきた。
「ま、まずい、このままじゃ・・」
奥歯をかみ締め首を振り必死に意識を保とうとするがミナリの口撃は止まる事を知らず、少年の物を容赦なく攻め立てる。
「・・・・しかた・・ない・・」
少年はミナリの頭を押さえつけると強引に引きぬく。
「く!!うううっっ!・・・」
「あああん」
二つの声が同時に上がる。
一つは快楽を無理やり中断したために起こり。
一つは快楽を無理やり中断させられたために起こった。
「失礼!」
「ん?!うんーん」
と、同時に今度は、少年が無理やりミナリの口の中に自分の物をねじ込む。
まだ体勢が整ってない内に今度は少年がミナリの口の中を攻め立てる。
さっきまでと、見た目には変わらないが少年の力技により、あっと言う間に攻守が入れ替わった。
今度はミナリが口の中を少年の物により激しく攻め立てられ、防戦一方となった。
「ふーん、んんん」
攻め手に回っていたとはいえ、ミナリ自身も相当ダメージを受けていたことには変わりない。
それが今度は攻める側から、守る側に移ったのだ。
「んんんーん、んん」
口の中を少年に犯され今度はミナリが快感に堪える番となった。
「とはいえ、このまま勝負を続けたらまずいな・・・」
少年はそうつぶやくと、ミナリの頭を押さえつける。
「ちょっと・・・我慢してください・・ね!!」
そのまま、延髄の辺りと、頭頂部、耳の後ろに指を持っていきそのままグイっと力いっぱい押さえつけた。
「・・んん・・!!いたーい!!」
そう叫ぶとミナリは突然意識を取り戻し口の中のものを吐き出す。
「よし・・成功・・じゃ、改めていきますよ」
「え?なに?!!んんん!!」
意識を取り戻したとたん少年の物が再び口の中に押し込まれる。
「さ、あらためて勝負といきますよ」
「ん、んん」
完全にからだが出来上がったミナリの口の中を再び少年は犯し続ける。
「ん、んんん」
ミナリの頭を押さえつけるとそのまま激しくピストン運動を続ける。
「う、んんう、んんん」
必死にミナリも舌先を絡め抵抗するが先ほどまでの技に比べれば、まったく相手にならなかった。
湧き上がる快感に必死に抗うが抵抗すればするほど、口の中を激しく犯され続ける。
口の中よりやがて全身へ快感が伝播していく。
(だ、ダメ、いく、いい、ああ、イクイク)
股間がギュッと激しく収縮していく感触を受け。
(もうだめ、いくいく!!!)
快感の爆発に身をゆだね、少女はがくりと力尽きた。
「フウ、今回は薬の力とはいえ結構がんばりましたね、これはそのご褒美ですよ」
そういうと少年は少女の口の中へ、たっぷりと自分のミルクを注ぎ込む。
薄れ行く意識の中少女はそれをおいしそうに飲み込んだ・・・・。
「・・子供の喧嘩に親が出る、と言うのはあまり感心しませんね」
非難に満ちた目で少年はじっと目の前の女をにらんだ。
「でも、気持ちよかった・・・でしょ?」
さらりとそれを受け流し女は少年を見つめ、にこりと笑う。
「そういう問題ではありません!!」
少し顔を赤らめた後、少年は語気を強め叫んだ。
「もう少しでお嬢様が危険な状態に堕ちる所だったんですよ、わかってるんですか!?」
「それなんだけど」
クスリと笑い、女は件(くだん)の小瓶を少年に放り投げた。
「それよ」
女は一言だけ言う。
そして少年を見つめ微笑む。
その顔を見ながら少年は小瓶をあけるとその中身を少し口に持ってゆく。
そして
「!?」
驚きのあまりじっと手元の瓶を見つめる。
「これは・・・ただの砂糖水?」
「ほんとにある物なのね」
女はうれしそうに微笑む
そして言った。
「プラシーボ効果ってやつ」
アハハハハハハ!!!!
そう言うと女は目に涙を浮かべ椅子から転げ落ちそうなくらい。
楽しそうに。
笑った。
(続く?)
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