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大震災、トンネルの中で

「救助、来そうにないですね…」
「そうですね…」
「電車に乗ってて生き残れたのも、どうやら私たち二人だけ。
そろそろ退屈してしまいますね…」
「退屈とかそういう問題じゃないと思いますが?
大地震と共にトンネルの出口は崩壊。
とても外に出るのは不可能。けっこー危機的な状況だと思いますよ? これは」
妙に落ち着いた様子の若い女性と、背広姿の男性がトンネルの壁に背中を預けて座っている。
トンネルの中には二人の携帯の灯りしかない。
暗闇の中には地震で電車が脱線した際に死んだ人たちが横たわっている。
空気は土埃と血の匂いに満たされていて息苦しかった。
女は男の体に身を寄せながら言葉を続ける。
「でも退屈なことが一番の問題かと思いますよ?
食料も水もたくさんありますから」
「……どこにあると言うんですか?」
「こんなにたくさんの人が死んでるんですよ。
食べれば良いじゃないですか」
「………は?」
「冗談ですよ。こんなにたくさんの人がいるんだから荷物を拝借していけば当面の飲み物も食べ物もなんとかなるでしょ?
そういうことです」
「やめてくださいよ。こんな気味悪いところで気味の悪いことを言うのは…。
まぁ荷物を頂くのが最善でしょうね、亡くなった人には申し訳ありませんが」
「ね。だから、あとは暇をどうやって潰すかが問題ですよ。
救助が来るまで何をするか。
私たちがココから出るには救助に頼る他ありませんからね、それまで出るため出来ることは無いんです。
きっとトンネルの出入り口が塞がるほどの大地震ですから、そうすぐには救助は来ないでしょう。
だからこそ有意義な暇つぶしが必要になるわけです」
「はぁ…そういうものですかねぇ…」
「そういうものです。
で、一つの提案をしたいんですが」
「なんです?」
「いかせっこしませんか?」
「……………はい?」
「いかせっこですよ、いかせっこ。
えっちして先にいっちゃったらペナルティを負う。
楽しそうじゃありませんか?」
「ずいぶん突飛なことをおっしやりますね…」
男がゴクッと唾を飲み込んだ。
死体ばかりのトンネルの中で嫌にその音が響くように感じられる。
「そうですか? こういう特殊な状況でするのって燃えると思うんですけど。
何か問題あるんですか? 奥さんいるとか」
「孤独な独身男性ですよ自分は。
しかし、こんな死体だらけの暗い所でそんなことしたくありませんね」
「そんな嘘つかないでくださいよ。
ほら、こうするとしたくなりませんか?」
携帯の弱い明りに照らされている大きめの胸に男の手が導かれる。
柔らかい感触に男がまた唾を飲む。
「っ…大胆ですね…」
「だってしたいんですもの。
あ、携帯切りますね。真っ暗やみの中でするのも楽しいですよ」
トンネルの中に一切の光がなくなった。
暗闇の中、乳房の柔らかさだけを感じている。
男は自然と胸を揉み始めていた。
「あぁん…乗ってきましたね」
思っていたよりもすぐ近くで女の喘ぎが聞こえた。
耳を熱い吐息がくすぐる。
「では私も…気持ち良くしてあげます」
暗闇の中、女の手がズボン越しにペニスをまさぐった。
ぺニスを捉えると、撫でまわしたり、握ったりして男を燃え上がらせていく。
女の服をたくしあげてブラを上にずらし、両手で胸の柔らかさを堪能する。
その間に、気がつけば既にズボンからペニスが出され、ガチガチのペニスを直接握られていた。
「ちょっと待った…先にペナルティが何か確認したいんですが…」
「相手のお願いを何でもひとつ聞く、ってのはどうですか?」
「具体的にどうするかは勝負が決まるまでわからないわけですか…
わかりました、そうしましょう」
確認を終えると男はスカートの中に手を滑り込ませた。
パンツ越しにワレメを撫であげる。
耳元で女が小さく声を漏らした。
「パンツすごい濡れてますよ?
こんなときに面識のない男を誘ってきたり、
胸を揉まれただけでこんな濡れたり、
ずいぶんスケベな人なんですね」
「否定できませんね。
でも、そう言うあなたもこの状況にとても興奮しているでしょう?」
そう言って女はぎゅっと根元を握りしめる。
「ぅ…そうですね、否定はできませんね…」
硬くなったペニスからは既にカウパーが滴り、女の手がそれをペニスに万遍無く伸ばしていく。
そうして根元から先端に搾り上げるようにひねりを加えながら手が上下に動き始めた。
男もぐしょぐしょに濡れているパンツ越しに指でなぞったり食い込ませたりしながら女を責める。
耳元でいやらく声が漏れるたびに男の中の欲望は燃え上がり、責めが加速していく。
パンツを横にずらして、ヌルヌルのそこに指を滑り込ませる。
指はたやすく飲み込まれていった。
女の体がビクンと動く。
男は中指を膣の中で擦らせながら、親指でクリトリスを弄る。
切なげな喘ぎ声がトンネルに響く。
「あぁっ…上手なんですね…そぉっ…そこいい…」
「はぁ…はぁ…上手なのはあなたも同じじゃないですか…
何も見えないのに、よくこんなに上手くしごけますねっ…」
崩壊したトンネルの粘液の音と息使いが大きく響く。
暗闇の中には多くの死体が転がっているというのに、2人は異常な興奮を感じていた。
両者の責めは激しさを増し、絶頂に達するのを耐えようとうめき喘ぐ。
「あ、あ、んんっ、はやくっ、イッてくださいっ」
「っ…まだっ…まだです…!!」
「んんっ!?」
暗闇の中で男は素早く女の唇を奪った。
一瞬思考が停止した女を男の指が激しく責め立てる!!
「んんんんっ、だめぇっ!!!!!」
女の体がビクンビクンと震え絶頂に達する。
男は指の動きをとめてゆっくりと膣から引き抜く。
暗闇の中で大量の愛液が糸を引いた。
女はとろんとした満足げな目で暗闇を見ていた。
「はぁ、はぁ…危ない所でした。
名前も知らない会ったばかりの関係なのにいきなりキスなんてしてしまってすいません」
「ふぅー…ふうーっ…
すごい気持ち良かったから良いです。
さ、あなたのお願いをひとつ聞きますよ。
私が先にイッちゃいましたからね」
「そうですねぇ……
あ、こんなのはどうですか?
救助されるまでの間、好きなだけ中出ししていいとか」
「ふふふ、イク直前でお預けになっちゃいましたもんね。
良いですよ、膣でもアナルでも口でも胸でもどこにでも出してください。
好きなだけ私の体で気持ち良くなってくれていいですよ。
出来れば私もたくさん気持ち良くしてもらいたいですが、敗者の分際でどうこう言う権利はありませんからね」
「じゃあお互いたくさん気持ち良くなりましょうか…体力が続く限り。
どうせ救助も来そうにありませんしね。
私の子を孕んでもらいましょう、産む機会も育てる機会もないとは思いますが」
男は女を押し倒して熱いペニスを秘所に突き刺した。
「あああっ…いい…産む機会はあるかもしれませんよ?
だけど、もしなくとも、それはそれでなかなか悪くない人生の終え方です…
異常な快感の中で死んでいけるのなら、それでいい。
外の世界のことは考えずに、ここでひたすら快楽に溺れればいい」
「…あなたは変わった人です…ねっ…
いかせっこしようと言ってきたり…う……余裕があると思えば張り詰めていたり…破滅的だったり……
それにっ…最高に気持ちいいですよ、あなたの中は…もうっ…出てしまいそうだ…!!」
男が激しく腰を突き込み、一段と奥深くまで挿入した状態で震えた。
どくっ、どくっ、と大量の精液が子宮を満たしていく。
かつて感じたことがないほどの絶頂感に男は酔いしれる。
射精はすぐには止まらず、結合部から精液が溢れだしていた。
長い射精を終えた男はぐったりと体を女に預けた。
「熱い精液たくさんくれましたね…ありがとうございます。
あなたは私を変わっていると言いますが、私とあなたは似てますよ。
もちろん、違いはたくさんありますが」
「………そういえば、あなたが勝ったらどういうお願いを私にするつもりだったんですか?」
「死ぬまで射精してください、とお願いするつもりでしたけど?」
「私が勝ってもあなたが勝っても結果は同じですか…」
女の足が男の腰に絡みつく。そのまま女の腰が艶めかしく動いた。
「っ…やっぱり上手いですね…」
「たくさん私の体で気持ち良くなってくださいね。
それでいっぱい私を気持ち良くしてください」
達したばかりだとうのに硬くそそり立つペニスがドロドロの膣にしゃぶられ、揉まれる。
女は快楽を貪るように腰を動かす。
男は次の精液が今にも溢れだしそうになるのを感じた。
短編。
2人が生きてる間に救助来たかは想像にお任せ。
来たらなかなか恥ずかしいね。てか気まずい。

さて神原外伝がんばるか。

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