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BF学園決戦編第三話

第三話「幼馴染」

一馬は、追憶する。
むかしむかし、隣に住んでいた少女のことを。
幼稚園のころ、いつもちょこちょこと自分の後ろをついてきた少女。
小学生の頃、毎朝起こしに来てくれた少女。
漫画でよくあるような、「幼馴染」というやつだ。
いや、いうやつ…だった。
中学に上がる時、少女は親の仕事の都合、というありがちな理由で、
あっさりとどこか知らない町に引っ越してしまった。
一馬の淡い初恋は、儚くも終わりを告げた。まあ、ありふれた話だ。
その後、一馬はこの学園に進学し、持ち前の巨根と地道な訓練によって、三席にまで上り詰めた。

―そして、今年の四月。一馬はあの少女と再会した。

最初は、彼女だと気付かなかった。子供の頃とはいえ、十年以上も親しくしていた彼女に気付かなかったのは、
ひとえに彼女が美しくなりすぎていたからだった。
当たり前といえば当たり前である。最後に別れたのが12歳の時、それからの5年はあまりにも長い。
学園の九州分校からの転校生だというその少女は、圧倒的な実力であっという間に一馬と同じ三席となった。
しばらくしてから、一馬は彼女に呼び止められた。
「カズくん」
そう呼ばれたのは、5年ぶりだった。
弾かれたように振り向く。そこにいたのは、あの転校生―
整った顔立ち。タレ目がちの目も魅力的だ。夏服の裾から伸びる肉感的なふともも。
なにより制服の下からでもしっかりとその存在を主張する、はちきれんばかりのバスト。
「ひどいよカズくん。全然私に気付いてくれないんだもん」
拗ねたような口調とは裏腹に、転校生は優しい笑顔を浮かべた。

そこでようやく。転校生と幼馴染の少女が重なった。

「あ…優菜…か…?」
「そーだよ〜。カズくんのニブチン。いつ気づいてくれるかな〜って思ってのに、
ぜんぜん見向きもしてくれないんだもん。待ちきれなくてこっちから声かけちゃった」
のんびりとした印象を与える口調。そこにいたのはまぎれもなく、幼馴染の優菜だった。
「なんだよ、久し振りだなおい!ずいぶん変わってたから全然気付かなかったぜ」
「カズくんだって変わってたよ〜。ずいぶん背もおっきくなったしね。
けどわたしはすぐにカズくんだって気付いたよ?」

それから。離れていた年月を埋めるように、二人は他愛もない会話を交わしあった。
昔のこと、今のこと。話のタネは尽きず、二人は子供の頃のように笑いあった。
「カズくん。」
ふいに少し口調を変えて、優菜が発した。一馬もそれを感じ取り居を正す。
「なんだ?」
「わたし、ちょっと前に三席になったんだよ。カズくんも三席。これってどういうことか、解るよね?」
「…対抗、戦、か?」
「うん、そうだよ。…ふふっ、カズくん、覚悟しててね。コテンパンにしてあげちゃうから」
「……っ、あ、ああ…お互い、頑張ろう…」
歯切れの悪い答えしか返せなかった。何故なら。

一馬は追憶する。あのとき、優菜の顔に浮かんだ笑みを。
見慣れた優しい笑顔ではなく―恐ろしく妖艶な、笑みを―


第三戦のリング、一馬は優菜と対峙していた。
既に互いの衣服は一枚残らず脱ぎ捨てられている。
「ふふ、いくよ〜カズくん」
先に、優菜が動いた。のんびりとした口調とは裏腹に、流れるような体さばきで一馬の足下に屈みこみ、
その巨根を最大の武器たる巨乳で挟みこむ。
だが、一馬も為すがままになるはずもない。挟まれる直前、優菜の肩に手をつき、
態勢を崩すと共についた手を支点にして一息で背後に回り込む!
「もらったっ!」
おあつらえ向けにこちらに突き出された尻に、巨根を押し当てる。
後背位。
男が最も自由に、そして一方的に動ける体位の一つである。
この体位を取って、一馬は負けたことがない。
勝利を確信して、突き上げた腰が――空を切った。
「ふぁ〜、あぶないあぶない。さすがカズくんだね〜」
とぼけたことを言いながら、優菜が立ち上がる。
「お前こそ、今の動きは予想外だったぞ」
一馬が腰を突き上げようとした瞬間、優菜は体を回転させて逃れていた。
普通ならなんとか態勢を立て直そうとするところを、崩れた重心すら利用して脱出したのだ。
すぐに追撃を仕掛けることはせず、一馬は呼吸を整える。
二人の思惑は同じ。自分が一方的に攻めることができる体位を取ることだ。
互いに相手の武器を警戒し、それ以上に自分の武器に自身を持っている。
故に、この試合はどちらかが絶対的に有利な態勢を勝ち取った方が勝利する
「体技戦」の様相を呈していた。

まるでドッグファイト。相手の牙をかわし、先に相手の喉に牙を突き立てた方が勝つ。
めまぐるしく攻守が交替し、高度な体技が応酬される光景に、
観客のボルテージも嫌が応にも上がっていく。
第二戦のような真っ向勝負がBFの真髄ならば、この体技戦はBFの妙味と言えた。

決着は、あっけなく訪れた。後背立位で挿入を仕掛けようとしたとき、
優菜は上半身を限界まで捻り、横乳を一馬の顔に押し付けた。
ふにょん、という柔らかすぎる感覚が一馬を襲い、
初めて触れた優菜の巨乳の感触に数瞬思考を奪われる。
一秒にも満たないその空白は、けれど致命的に長すぎた。
「しまっ…」
一馬が正気に戻ったとき、既に勝負は決まっていた。
「カズくん、つかまえた〜」
「あっ…ああ…」
一馬の巨根は完全に優菜の双乳に包み込まれていた。
亀頭まで隙間なく密閉されたペニスは柔らかい感覚にさいなまれ、
動かさなくてもどぷどぷと我慢汁を滲ませる。
「じゃ、動いてあげるね〜」
「…っ!」
一馬は戦慄しつつも、希望は捨てていなかった。動くということは、隙ができるということ。
パイズリが始まれば、抜くチャンスはある―
「ふふ、分かるよ、カズくんの考えてること。でもダメ。
今から、ゆうっくり、じぃっくり、絶対逃げられないように、カズくんのを擦ってあげるから。
一段一段、階段を昇るみたいに…『天国への階段』、ううん、『十三階段』の方がいいかな?」
「――――」
考えを見透かされていた――絶望に呆然とした表情を浮かべる一馬を、
優しい微笑で見上げ、優菜は残酷に宣言する。
「いくよ、一段目〜」
最早一馬にできるのは、優菜の乳によって与えられる快楽を享受することだけだった…

「じゅういち〜♪」
「うっ、ふああ…」
優菜の柔乳に責め立てられ、一馬は限界寸前だった。
ゆっくりとした動きでも、みっちりと圧迫しながら上下するマシュマロのような乳は、
一往復ごとに確実に一馬の我慢を削り取っていった。
二往復目には胸の谷間からにちゃにちゃと卑猥な音が鳴り出し、
八往復目には腰に力が入らなくなった。
そして、今。たった十一往復で一馬は絶頂寸前まで追い込まれていた。
「カズくん、まだイっちゃダメだよ?『十三階段』なんだから、
十三までは我慢しなきゃ〜」
だらしなく緩みきった一馬の顔を眺めながら優菜は楽しそうに笑う。
「じゅ〜う、にっ」
「あ、はっ、優、菜…もっ、う…」
「うふふ、腰がカクカクしてるよ?
安心して、すぐに楽にしてあげるよ。これが最後」
言うと、優菜はより一層圧迫を強めながらペニスを擦り上げる。
「じゅうさん。これで階段は終わりだよ…あとは、堕ちるだけ。
カズくんは、びゅーっ、て精液出して負けちゃうの」
「あ…あ」
「おしまいだよ。イっちゃえっ」
優菜の死刑宣告と共に、巨乳が落とされる。
先ほどまでの緩慢な動きとはうってかわった、激しいパイズリ。
一馬のペニスは為すすべもなく弾けた。
「うああああああああっ!」
一馬の絶叫と共に、びゅうううっ!と白濁が飛び散り、優菜の顔を汚す。
射精の途中も容赦なくパイズリは続けられ、どくどくと汲み上げられた精液が、
胸の谷間に白い池を作った。
一滴残らず精を絞り出し、ようやく優菜はペニスを開放する。
「カズくんのおちんちん、おっぱいで処刑しちゃった。うふ♪」
精液を出し尽くし、硬さを失った一馬の巨根は、まるで優菜の巨乳に跪いているようだった…


男女対抗戦中堅戦
×一馬−優菜○ (十三階段)

男子0−3女子
                        第三話 了
本スレにあげたものです。

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