オレの名前は、ルシアス・クラウディウス・カルカソンヌ。
ま、これを読んでるアンタも、その名を耳にしたことくらいはあるだろ?
飛び級で魔術法院を修了して以来、やれ「神童」だの「千年に一度のスーパー魔術師」だの「人類の希望の星の天才少年」だのと、さんざん騒がれて、正直ここのところウンザリしてるんだ。
今日も、何だか知らないけど、変な女の子たちが、宿屋の玄関でオレの馬車を出待ちしていて、キャーキャーとバカみたいな声をあげながら手をふってきやがってさ。
もう、はっきり言って、最悪の一言。
朝っぱらから嫌なモンを見ちまったぜと、顔を背けたら、その勘違い女ども、
「きゃーっ!! ルシアスさまが私のこと見て、恥ずかしがってらっしゃったわーっ!!」
なんて、ふざけたことまで言いやがった。
いっそ、雷の魔法でブタみたいなバカ女どもを黒焦げにしてやろうかとも思ったんだけど、まぁ、そんなことして、貴重な時間を浪費するのもバカバカしいじゃん?
そういうわけで、オレはご機嫌サイアクの状態で、今日の試合に臨んだってわけ・・・
試合については、特に詳しく説明する必要もないよね。
オレが闘ってるのは、もちろん大魔王主催の魔術大会トーナメント。
今日が決勝戦で、オレたち人間代表チームは、アンデット系の骸骨魔術師どもと対戦したんだ。
結果はもちろん知ってるよね? そう、オレの大勝利。
役立たずのチームの連中が足を引っ張ってくれる中、オレ一人が、獅子奮迅の大活躍。
つっても、たかだかポンコツ骸骨を叩きのめすのに本気出す必要もないんだけど、とにかく朝のバカ女どもの一件でむしゃくしゃしてたってのもあったし、オレは久しぶりにフルパワー全開で、キモいアンデットどもをボコボコにしてやった。
それで、大会史上初の人間の優勝が決まった。
まさかの人間の大勝利に会場の魔物どもは大騒ぎ。
どいつもこいつもオレの方を指差して、
「おい、あいつは何者だ?」
「本当に人間なのか? 魔物との混血か何かじゃないのか?」
と喧喧諤諤に議論してやがった。
そしてオレは大会の主催者である大魔王のジイさんに謁見した。
今思うと、ここで調子に乗らずに、最初の条件通りに大魔王との取引を終了するべきだったんだろう。大魔王は、人間が大会で優勝すれば、その領地には手出しをしないと約束していたんだ。
だけど、その黒ずくめのローブを着たヨボヨボのジジイは、オレにこう提案した。
「どうだね、お若いの。もし自分の力に本当に自信があるのだったら、ワシと一つ賭けをしようじゃないか。もしお前さんが、魔法勝負でワシに勝てたら、ワシが支配する帝国の全てを譲ってやろう」
そんな胡散臭い提案に、オレだって最初は疑ってかかったさ。
だけど、
「ワシもこの通り、歳には勝てん。いかに魔族とはいえ寿命はやってくる。ワシには後継者が必要なのだ。後継には真に強いものこそが相応しい。どうだ、お前さんにワシの後継は、荷が重過ぎるかね?」
なんて挑発されて、黙って引き下がれるほど、オレも腰抜けじゃあない。
それに、たかだか年寄り相手に、負ける気なんて全然しなかったしね。
だけど、話はここで終わりじゃなかった。
魔王のジジイは、「そのかわり」と条件を出してきてさ、
「もしも、お前が負けたら、ワシの奴隷になるのだ。身も心も全てワシのモノ、ワシの自由にさせてもらうぞ」
とか言うわけ。
それでオレはすぐにピンときた。この魔王、オレの体が目当てだったんだよ。
「そんなゲスなやり方でオレ様の体を狙おうなんざ、万死に値するぞ、ジジイっ!!」
と思いっきり中指を立ててやったオレに、魔王のジジイは、もうたまらんって感じのイヤラシイ顔をしてニヤけやがってさ。
もちろんマジでムカついたけど、考えようによってはこれってチャンスじゃん?ってオレは思った。
色ボケの魔王のジジイが、オレの色香に迷って、勝機のない勝負に魔王の椅子を賭けちゃってるんだもん。
というわけで、オレは魔王のジジイと血判付きの誓約書を交わして、5日後の魔術勝負を約束したってわけ。
正直、このときは、もう大帝国の支配者になったつもりで、オレは大はしゃぎしちまっていた。
これが油断を招いたのかもしれない。。。
その日の夕方、オレの部屋に猫娘たちが訪ねてきた。
何しろ大魔王との決戦を控えた身の上だし、本来なら、不用意に面識のない奴と一緒になったりはしないんだけど、その猫娘たちには、オレも興味があって、つい部屋にあげちまった。猫娘たちは、魔術大会の女子部門の優勝チームで、なかなかスゲェ技を使ってたんだ。
ところが、やってきた猫娘6人組は、オレの目の前でいきなり跪くと、
「ご主人様、どうか私どもにお情けを下さいませ」とか言い出しやがってさ。
そんな素っ頓狂な台詞を真顔で言われるなんて、もちろん初めてのことだし、オレも最初はなんだこいつらって感じだったんだけど、でも、やっぱり男としては女の子に従順な態度でそんなこと言われちゃうと、無碍にはできないっていうかさぁ…。
それに、なんて言うか、オレとしては、猫娘たちのナチュラルな態度が新鮮だった、つったらいいのかな…、つまり、人間の女みたいに計算尽くでオレに媚びてんじゃなくて、自分たちの本能にしたがって、強い男の遺伝子を求め、心のそこから尊敬の念を抱いて、ひれ伏しているみたいな、そういう部分にやられちゃった感じでさ……
要するに、どういうことかといえば、オレは美少女たちの「ご主人様、どうか私どもにお情けを下さいませ」に完璧ノックアウトされて、恥も外聞もなく、下半身の赴くまま、猫娘たちのプルンとした瑞々しい体にむしゃぶりついちまったって、そういう訳なんだ……
で、何しろ、6人同時のハーレムセックスだろ。
最初は、一人の娘に挿れながら、あとの二人を指マンしてやって、残りの三人は悪いけど、こっちからのサービスはなしで、一方的に背中や肩や腰にご奉仕マッサージをしてもらっちゃってたんだけど、だんだん、それじゃ、オレのプライド的に我慢できなくなってきてさ。
だってそうだよな、女の子が、一生懸命オレに尽くしてくれてるっていうのに、何にもしてやらないんじゃ、ご主人様失格ってもんだ。単純にローテーションで、あぶれる機会を均等に割り振るだけなんて、そんな消極的で言い訳じみたセックスをするなんて、まるで男として負け犬じゃんって、オレはそう思ったわけ。。
それで、どうしたか。
天才魔術師のオレは、空気を微妙に振動させるために、集中力と制御力が格段に要求される超難度の高い魔法を一気に17発もくり出して、計六人の乳首2つとクリトリスにサービスしてやった。(あっ、もちろんオレ様の逸物が入ってるマンコは除いてって意味ね♪)
オレの魔法がバシッと決まると、ベッドの上は、猫娘たちのニャアニャア可愛い喘ぎ声と、薫り立つメスのフェロモンで充満して、もう最高にエロスな天国状態。
オレ自身も、今まで感じたことのないくらいの快感と陶酔の中で、肉欲に溺れちまったっんだけど、やっぱりさすが猫娘というか、これくらいのことじゃ、あいつら、まだまだ満足しなくてさ。
しばらくは、魔法で残りの5人を喘がせながら、1人の子にナニをブチ込ませてもらう感じで、とっかえひっかえ遊んでたんだけど、あいつら、オレがそろそろイキそうなのを察知すると、何が何でも中出しさせようと、一致団結しやがってさ。
まず入れられてる娘が、足をオレの腰にまわして、ムギュッと締め付けてきやがって、それから他の猫娘たちも、オレが逃げられないように周りを取り囲んで、耳たぶをしゃぶったり、玉袋を揉んだりしながら、
「お願い、ルシアス様。あたしたちルシアス様の赤ちゃんが生みたいの」
だの、
「ルシアス様の子種を頂戴。世界に君臨する覇王の子種で、どうかあたしを孕ませて」
だの、
「ルシアス様の逞しいオチンチンであたしを妊娠させて。ルシアス様みたいな強い子供を授かりたいの」
だのと、恥ずかしい台詞をオレの耳元で恥ずかし気もなく喚きやがってさぁ……
しっかし、これはマジでヤバかった。オレももう少しであいつらの誘惑に完敗して、危うくネコどもを孕ましちまうとこだったかもしんない。
だけど、やっぱ、そこは魔導師。常にクールでいなきゃ一流とはいえない。
オレは、猫娘の願いを聞いてやると見せかけ、中出ししてやりながら、自分の射精した精液に一滴残らずピンポイントでテレポーテーションをかけて、どっか遠くの海のど真ん中に捨ててやったんだ。
もちろんこんなスーパーテクニックを、こんなことに惜しげもなく使っちまえば、魔法力の消費は凄まじいぜ。でも、猫とやって孕ましちまったなんて、みっともないことにはなりたくないだろ?
で、その後は、おんなじことが他の5人にも。
猫娘ども、あたしもルシアス様の赤ちゃん生みたい、あたしだってルシアス様の種を授けて欲しい、とオレとの交尾を必死に迫ってきやがって……
ま、ここで萎えちまったりしたら、男じゃないよな。
言うまでもないことだけど、もちろんオレは全部の子にたっぷり中出ししてやったぜ。
・…………ところが、さすがに、6人娘が3順目となると、オレの体力も気力も…というか魔法力がそろそろヤバくなってきた。
五人の子へのご奉仕魔術、まずこれで相当消費させられる。
それに中出しした後のテレポーテーション、これも必ずやらなきゃならない。しかも、一滴も残すわけにはいかないから、かなり慎重に念入りに術をかける必要がある。もちろんそれには大量の魔法力が必要だ。
あと、実は一番消費しちゃってたのが、回復魔法と増強魔法の類だった。
オレは、貪欲に求めてくる6人の猫娘の要望に応えるべく、もうさっきからず〜っと、回復魔法を陰嚢にかけっぱなしだ。そうしなきゃ、増強魔法でムリさせつづけた睾丸が爆発してしまいかねないほど腫れあがっちまいそうなんだ。
孤軍奮闘ハーレム状態のフル稼働のおかげで、射精管も前立腺も睾丸も、もう限界をとっくにオーバーして、下半身のいたるところから悲鳴があがっていた。
何でここまで頑張っちゃったかって?
だってしょーがねぇだろう。獣人の猫娘どもは、獣人の牡どものように、滅茶苦茶デカい逸物で、精力絶倫にやってもらうのが、当然と思ってるんだ。人間のオレが期待に応えようとすれば、これくらいのことはしなきゃ、ヘタレだと思われかねない。
しかし、もういいだろう。そろそろ打ち止めだとオレは決めた。
まぁ、決めるも何も、単純に魔法力が空になりそうなんだけどさ。
で、オレは言ったんだ。
「猫娘、オレはちょっと野暮用がある。続きはまた今度にしよう」って。
そしたら、あいつら、急にクスクスと笑い出して、企みは大成功って感じに口元を歪ませやがって、こう言うんだ。
「罠にはまったご気分はいかが。フフフ、もう魔法力が空っぽでしょう、ル・シ・ア・ス・さ・ま?」
バカで姑息な奴らだと、オレはがっかりした。
「悪いがな、オレは魔王のジジイなんかと違って若いんだ。一晩も寝れば、魔法力くらい楽勝でフル回復さ」
だが、猫娘たちは、顔色変えることなく笑っている。
「うれしいにゃあ、ルシアスったら、時間の感覚も忘れるほど、あたしたちの体に夢中になっちゃってくれてたんだね」
「ねぇ、ルシアス様、試合はあと30分後に始まりますのよ」
まさか、とオレは確認しようとしたが、眩暈がしてベッドからうまく立ち上がることすら覚束ない。
「可哀想なルシアス様、ショタ趣味の魔王陛下に残りの人生を捧げるなんて」
美少女たちのさも楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
猫娘たちの笑顔は、まるで虫取りを楽しむ子供たちのように無邪気で、そして残酷だった。
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