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少年の旅 第十四章

「う〜・・あれ?ここは・・」
「目が覚めましたか?大分疲れていたみたいですね。」
僕は横を見るとシルヴィアとセアーネがいた。隣のベッドにはユアンが寝ていた。僕は二人の方を見て、これから僕達をどうするのか聞いてみることにした。
「ねえ・・僕達これからどうなるの?」
「元気になりしだい、解放してあげます。」
「えっ?」
「本来なら死ぬまでここで精を提供して欲しかったのですが、昨日は楽しませてくれましたし、精も沢山提供してくれましたから、そのお礼です。」
「ユアンは・・」
「勿論彼も解放してあげます。ですから一刻も早く元気になってくださいね。」
僕達は城にいる女性全員から手厚く看護された。夜になって寝ていると、女性がベッドに侵入してくることも少なくなかった。僕達は数日で回復することができ、約束通り国から出ることを許された。
「また気が向いたらいつでも来て下さいね。」
「歓迎いたしますわ。」
「う・・うん・・」
僕達は城の女性達に簡単に別れの挨拶をして、国を出た。ここから北に行くと小さい谷があって、さらに先に森があって、そこを抜けた所に魔界への入口があるとシルヴィアが教えてくれた。
「ユアンはこれからどうするの?」
「僕はここから少し北にある谷を抜けて、その先の村に用があるから北に行くよ。ルゥは?」
「僕も北に行く、谷を抜けるまでは一緒に行けるね。」
僕達は北にある谷へと向かった。ここは特に危険はないし、簡単に進む事ができそうだ。谷を進んでいると、道が二つに分かれていた。右はまだ谷が続いていて、左は谷を抜け草原になっている。少し遠いけど町が見える。
「僕はあの町に用があるから左に行くけど、ルゥはどっちに行くの?」
「僕は右だよ。」
「そっか・・じゃあまたね。」
「うん。」
僕はユアンと別れて、谷を進んでいると日が沈んできた。もうすぐ日没だ・・どこに休める所はないかな・・僕は暗くなってから進むのは危険だと思い。野宿することにした。
翌日、あまり眠れなかったけど休んでいられないので出発した。暫くすると出口が見えてきた。漸く谷を抜けることができた。地図を見ると、少し東に町があった。今日はゆっくり休もう。僕は東へ向かった。
町に着くと、門が開きぱなしだった。しかも町全体が不気味なほど静かだった。外に誰もいないので適当に近くの民家を訪ねてみたら、女性が一人椅子に座っていた。赤い長い髪をして白いセーターを着て、黒いスカートを着ていた。
「あの・・」
話し掛けたけど、反応がない・・僕は近づいてもう一度話し掛けようと思ったら、近づいた途端女性は立ち上がって、僕の方を見た。彼女は僕に近づいて来て、目の前まで来た。髪の毛の間から顔が見えた。
「!」
女性の目には生気が感じられない。僕は嫌な予感がしたので外に出ようとしたら、それより先に彼女は僕の唇を奪ってきた。
「うむ!んーーー!!」
僕は必死に抵抗して、何とか彼女を突き放すことができた。けど、女性は何事もなかったかのような顔をして、再び僕に迫ってきた。僕は背を向けて逃げ出した。外に出るとさっきまで誰もいなかったのに、今は沢山の若い女性がいた。皆僕を見てゆっくりとこっちに近づいて来る。
僕は捕まると何されるのか分からないので逃げた。ここは危険だ早く脱出しないと!僕は町の出口に向かったら、そこには一人の女性がいた。長い青い髪に、白い肌、魅了されそうな大きな胸に、綺麗な緑色の瞳が特徴的だ。
「いらっしゃい。」
「誰だよあんたは?」
「私?私はレーン。」
「一体この町に何をしたの!?」
「リーリア様の命で町に全体に花粉を撒いたのよ。」
「花粉?」
「そう。アルラウネが撒く、特殊な花粉よ。これを人間の女が吸うと、性欲が高まって男を襲いだすの。それでこの町の男は皆吸い殺されたわ。まあそれでも彼女達を満足させる事はできなかったみたいね。この町を訪れる旅人も殺される事もしばしばあるし。・あっ!そうそうあんたも気をつけた方がいいわよ。」
「何を?」
「この花粉男は吸っても何の問題もないけど、女から口移しされてとかされて大量に吸ったら、男も性欲が高まって女を求めるわ。・・ふふ・・そうそう、あとここの門なんだけど外から閂をかけさせてもらったわ。翌朝になったら外してあげる。・・この町に門は一つしかないの・・意味がわかるかしら?」
僕はレーンの言ってることは直に分かった。町から出るには一晩女性たちから逃げつづけろということだ。しかも、ここにいるのはただの一般人だから、イカせても消えることはない。つまり闘うだけ無駄だから逃げ続けるしかない。
「意味が理解できたみたいね。じゃあ頑張ってね♪」
レーンの背中から黒い翼が生えてきて、彼女は空へ飛び立って行った。後ろから足音が聞こえてきた。いつまでもここに居るのは危険だ。どこかに隠れられる場所は・・
僕は近くの建物に駆け込んで内側から鍵をかけた。周りに女性がいないかどうか確かめたら、周りに人の気配はなかった。何だかここは薬の匂いがするな・・奥に行くと、ベッドがあった。
どうやらここは病院みたいだ。僕は後から音がしたので、振り向いたら白い制服に身を包んだ女性がいた。ナースだ。僕は行動する前に彼女は僕にキスしてきて、腕を背中に回してきた。僕は必死に抵抗して、唇を離すことができた。
僕は彼女を突き飛ばして逃げた。けど彼女は簡単に諦めるわけがなく、追いかけてきた。僕は病院を逃げ回っていたら、運が悪い事にナースステーションに来てしまった。後から僕を追いかけてきたナースが僕を捕まえて、前から四人のナースが僕に近づいて来た。
僕は何とかして逃げようとするけど、僕を捕まえているナースは力は結構強くて、逃げる事ができない。そうしている内に、一人のナースが僕の唇を奪ってきた。首を振って逃れようとするけど頬に手を添えてきて、首を振る事もできなくなった。
暫く間キスをされていたら、ペニスはすっかり大きく硬くなっていた。
「・・イキたい?」
ナースが僕に訪ねて来た。僕は首を横にブンブン振った。
「そう・・じゃあイカせてあげない・・」
今度は違うナースが唇を奪ってきた。・・このままじゃ・・ずっとキスされ続けて・・花粉を大量に吸わされる・・何とかしないと・・僕は暴れて逃げ出そうとしたら、二人のナースが両側から僕の顔に豊満な乳房を押し付けてきた。
服越しだけど・・とても柔らかい・・後のナースも僕の後頭部に胸を押し付けてきた。前からも胸を押し付けられる・・四方から胸を押し付けられて、抵抗する力が入らない・・
ペニスは精液を放ちたくて、ビクビクしている。ナースは僕のペニスを脚で挟みスリスリと擦りつけ始めた。僕は小刻みに震えて、彼女に抱きついた。正面のナースが僕の頭を撫でながら、再び訪ねて来た。
「イキたい?」
僕は首を縦に振ると、ナースはショーツを脱ぎ捨てた。そしてミニスカートを穿いたまま僕のペニスを挿入した。彼女は腰を振って、僕を感じさせてきた。僕は彼女に身を任せて、ナースの胸に顔を埋めながら彼女の中に精を提供した。
イクとだんだん僕は正気に戻って来た。ペニスが正面のナース中から抜かれて、右のナースがペニスを挿入しようとしてきた。僕は必死に抵抗して、彼女達から逃れる事ができた。
僕はナースステーションを脱出して、階段をのぼり上の階に逃げて行った。後を見てもナース達は追って来なかったので、ほっとした。安心したからかな?突然睡魔が襲って来た。僕は近くの部屋に入り、ベッドがあったのでそこで寝ることにした。
かなり危険だけど、廊下で寝てしまうよりは安全だと思う。
書くの遅くなって申し訳ありません。

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