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娼楼の妹 【完】

 その歓楽街は、四方を堀池で区切られた租界の中にあった。
 新月の晩、まだ横顔に幼さの残る年頃の少年:神龍は、夜陰に紛れ、警備兵の目をかいくぐって街に侵入した。
 娼楼に囚われた妹:玲月を救うために、たった一人、命がけで・・・。

 その晩、娼楼の主であるマダム・ダルデンヌは、バルコニーでアヘン煙草を吹かしながら、夜風にあたっていた。官能的な香水と、黒い大きな扇子、そして銀色のアヘン煙管がトレードマークの、妖艶な未亡人である。
 ダルデンヌの首筋に、突然鋭利な青龍刀が突きつけられた。
「動くな」と脅しているのは、見たこともない少年だ。貧しい身なりで、思わず吐き気を催しそうなくらい汗臭く、ちょっと擦れば垢がおちそうなくらい薄汚れている。
「玲月はどこだ?」
「玲月・・・あぁ、あの先月入った女の子だね」とダルデンヌが怯えた声をだす。
「どこだ、案内しろ!!」
「ねぇ、何でも言われたとおりにするから、どうか乱暴なことはしないでちょうだい」
「少しでもおかしなマネしたら、頚動脈をヤるぞ。これは脅しじゃない。分かるな?」
「そんな・・・お願いよ、後生だから、酷いことはしないで。まだ死にたくないわ」
「フン、金儲けのため、さんざん若い娘に酷いことをしてきたくせに、我が身だけは可愛いか?」
「そんな、誤解よ。私だって、あの若い娘たちと一緒よ。たかが女の私に、こんな大きな娼楼を持てるはずがないじゃない。マフィアの男たちに脅されて逃げられないのよ・・・もう若い頃から、ずっと。それこそ玲月くらいの年の頃から・・・」
 大切な妹と同じ年頃の時からという部分が、少年の琴線に触れる。
(そんな幼い頃から、今までずっと娼楼に閉じ込められてきたなんて・・・)
 老獪な女主人の芝居に、神龍はまんまと引っかかった。
「玲月はとても良い子よ。ここに来てからも、ずっと故郷のことを心配していたわ。私だって、あんな気立ての良い娘に、体なんか売らせたくない、本当よ。でも、どうしようもないの。男たちに、見張られて、脅されて・・・お願いだから、信じてちょうだい・・・」
 さめざめと泣き出した女は、見れば自分の母親と同じくらいの年恰好だろうか。
 そんな婦人相手に乱暴をしたのかと思うと、少年は素直に罪悪感を覚えてしまう。
 突きつけていた青龍刀の刃先を下ろしてしまう神龍。
 次の瞬間だった。少年の股間を、女の膝蹴りが襲った。それがみごと股間にめり込み、少年はたった一瞬で体の自由を封じられてしまう。あまりの激痛に脂汗がしたたり、四肢をまったく動かせない。悲鳴すら発することができなかった。
 首筋に針のようなものが打たれるのが分かった。目の前が霞み、やがて朦朧として神龍は意識を失った。
「行儀の悪いガキね。まるでサルじゃない。だれか、この黄色いエテ公を連れていきなさい!!」
 女主人の命令で、娼楼の下男たちが神龍を抱えて奥へと連行する。
 少年にとっての長い夜が始まろうとしていた。

 目を覚ますと神龍の目の前に妹の玲月がいた。
 頭がぼんやりして、一瞬、この状況が理解できない少年。
 玲月は眠っているのだろうか。だが、少し様子が変である。ベッドの上で苦しげに身をよじって吐息をもらし、トロンとした目で虚空を見つめているではないか。
「玲月・・・っ!!」
 妹に伸ばそうとした手が、しかし届かない。
 えっ、と驚き改めて周囲の状況を見渡すと、自分の四肢は鎖につながれ拘束されていた。
 必死にもがく神龍。だが人間の力で四肢を拘束する鎖を引き千切れるはずがない。

「おや、小猿が目を覚ましたようだね」とダルデンヌが、さも楽しそうに自分を見下している。
「ふざけるな、何のマネだ!! 今すぐこの鎖を解け!!」
「立場が分かってないようね」
 クスクスと笑いながら神龍の青龍刀を掴んだダルデンヌが、その刃先を、玲月に振り下ろすようなポーズをした。
 紙一重の距離で刺し殺されそうだというのに、玲月は逃げるどころか、怯えた素振りも見せずに、恍惚とした表情で宙を見つめている。
 おそらくは、何か薬のようなものを盛られて、おかしくされたに違いない。
「よせ、やめろ!!! 玲月には手を出すな!!!」
「あらあら、エテ公の分際で、いっぱしのナイト気取りってわけ?」
 ダルデンヌが、長い銀髪をかきあげながら、少年の耳元に頬を寄せた。
「それで、この娘は、いったいあなたの何なのかしら? 愛しの恋人? それとも片思いの姫君かしら?」
「そんなんじゃねぇよ!」
 不貞腐れた態度でプイッと横を向く少年の頬を、女の指が撫でまわした。
「命がけで助けに来てくれる男の子がいるなんて、ちょっと妬けちゃうわね」
 ふーっと耳に息を吹きかけられたかと思うと、女の指先が、少年の首筋から鳩胸の敏感な部分をネチネチと這い回る。
「なっ、何しやがる!?」
「フフ、さすがに若いだけあって潤いのある滑らかな肌だこと。さっきのあの格好じゃただの薄汚い野猿でも、こうして裸に引ん剥いて洗ってしまえば、なかなかどうして可愛らしい美少年だわ」
 故郷の寒村から出るのは、これが生まれて初めての神龍は、ダルデンヌの意図がわからなかった。
 少年の贅肉のない腹筋に、ダルデンヌは溜息をもらした。ロクな食事もできずに、過酷な肉体労働を黙々とこなし続けているのだろう。憐れに痩せた体なのに、逞しい筋肉が発達している。そのアンバランスで野性的な力強さが、なんともいえず女心をくすぐった。
 ヘソに吐息がかかりそうなほど顔を近づけ、少年の体をしげしげと観察する熟女。
 その異様な光景に、若い神龍は、得体の知れない恐怖を感じてしまう。
「さっ、さわんな、ババァ!!」
「生意気な子って好きよ。だってすごく可愛いんですもの。苛めて、苛めて、身も心も二度と使い物にならなくなるくらいボロボロにしてあげたくなってしまう。さぁ、もっと聞き分けのないサルみたに抵抗して、私を楽しませて頂戴な」
「や、やめろ、クソッ、あっ・・・・・」
 至妙な動きで少年を篭絡しようとする女の細指。
 老獪な娼館の主:ダルデンヌ夫人は、男の体を心得ていた。
 鎖で逃れられない体のどこを虐めてやれば、一番神経を昂ぶらせて快楽に身悶えさせられるか計算づくの厭らしい擽り責め。若い肢体は、その攻撃にただ翻弄されることしかできない。
 少年の目頭には涙すら浮かんでくる。ただ指先で軽く触れるだけなのに、体中の筋肉がばらばらになりそうだ。そもそも、少年は知らなかった。たかだか擽られることで、これほどまで自分の身体が興奮してしまうだなんて。
 淫らな興奮の証に、女の指が絡みつく。
 知らぬ間に見事にそそり立ってしまった神龍の剛直。

 これ以上、一方的に嬲られてはたまらないとばかりに、少年は口先で反撃した。
「なんのマネだよ、ババァ。若い男の身体がそんなに恋しきゃ、俺様が犯ってやるよ。あんたみたいな年増をヒィヒィ言わせるくらい朝飯前だぜ」
 年上の悪友たちから学んだスラングで精一杯すごんで見せるが、経験がないことくらい緊張しきった態度から一目瞭然だ。
 だが、一つだけ確実な効果はあった。ダルデンヌ夫人を完全に怒らせてしまったことだ。
 その美貌が未だ多くの男を虜するマダム・ダルデンヌだが、老いを恐れずにいられるほどの年齢ではもちろんなかった。
「カワイイ小猿」とダルデンヌが少年に声をかける。猫なで声だが、目はまったく笑っていない。
「なんだよ、オバサン」
「少しは立場を考えたらどうだい? 今のお前は、鎖で縛られて何もできやしない。目の前で、大事な玲月がどんな目に遭わされようと、助けることは出来ない」
 そう言われてしまえば、少年はもはや逆らえない。
「ちっとばかり可愛い顔をしてるからって容赦はしないよ、坊や。クソ生意気なお前が泣き喚くようなことを、私はいくらでもできるんだ。そうさね、まず最初に玲月を犯してやろう。とびっきり醜くて強欲で乱暴な男たちを何人も集めてきて、股座が張り裂けるまで犯し尽くしてやる。どうだい、想像しただけで心が張り裂けそうだろう? でも、それだけじゃもちろん終わりになんてしてやらないよ。玲月の可愛い指の爪を一本一本剥いでやり、それから、カンナをもってきて、今度は指先からじわじわと肉を剃り落としてやって、それから・・・」
「やめろーーーーっっっっっ!!!!!!!」神龍の絶叫が虚しく部屋にひびく。「やめてくれ、頼む・・・。あんたの勝ちだよ、オバサン。・・・俺のことは好きにすればいい。あんたの言うことなら何でも聞く。だけど、玲月だけは、妹だけは・・・」
「妹だって・・・っ!!」
 ダルデンヌは、驚きのあまり声をあげた。
(だけど、こと色恋ごとなら、私の目に狂いはないはず。・・・そうか。この小猿、自分でも気付かぬ心の奥底で実の妹を)
 ほくそ笑むダルデンヌ夫人の頭の中で、心躍るプランが練り上げられていく。
「おい、小猿。妹がそんなに大事か?」
 力なく頷く少年。
「なら、私との勝負に勝つんだね」
「勝負・・・?」
「なに、簡単なゲームさ。これから夜明けまで、お前が妹の中に精を漏らさなければ、お前の勝ち。二人とも自由の身にしてやる。そのかわり・・・、お前が負けたら、お前も妹も死ぬまで私の奴隷にしてやる。よく見れば、こんな可愛らしい兄妹はそうはいないからね。毎日毎日、とびっきり淫らなショーを私が考えて、お客さんの前でお前たちに演じてもらうことにしよう」

 少年に選択の余地はなかった。
 夜明けまでのバトルファックの火蓋が切って落とされた。

 ダルデンヌは、意識が朦朧としている玲月をベッドの上に座らせると、背後から抱きしめるような体勢で小さな胸を揉みしだいた。
 小さく悲鳴をあげる幼い妹を前に、神龍は何もしてやることができない。
 ダルデンヌが、一本の針を取り出した。漢方医が用いる純銀製の特別な針である。
「ねぇ、想像できるかしら? この租界には何件もの遊郭が軒を連ねているというのに、どうして私の店に上客が集まるのか・・・」
 ダルデンヌの指先で胸の突起を擽られた玲月の身体が、ビクッと跳ねた。
 そのショックで、混濁した意識が少しだけはっきりとする。
「やだ、お願いだから、針はやめて・・・」と首を大きく横に振る玲月。
 その怯え方が尋常でないことは、神龍にも分かった。
「よせ!! 俺の妹に何をする気だ?」
「私もこの国に来てから知ったけど、人間の身体には、まだまだ科学では説明できない不思議なことがたくさんあってね。そう、例えば、この針とか・・・」
 艶かしい仕草で、ダルデンヌが玲月の身体を愛撫する。
 その巧みな指先の動きに翻弄される妹の姿に、思わず邪念を抱きそうになるが、そんな汚らわしい感情を、神龍は理性を奮いたたせて追い払った。
「さっきの話の続きだけどね、どうしてうちの娼楼が特別なのか。それは、この針術に秘密があるのさ。この針をこうして・・・」
 次の瞬間、針が玲月の左の首筋へと一気に打ち込まれた。
「ぁ・・・・・」
 玲月の頬を涙がしたたる。
 妹の苦しげな吐息を心配する神龍。だが、その吐息と喘ぎ声は、程なくして艶っぽい響きをおびてくる。
 満足気に微笑むダルデンヌ。
「ツボは、誰でも同じ場所ってわけじゃない。同じ相手でも、その時々で微妙に場所が異なったりもする。なかなか難しいものでね。寸分も狂っては全く効果を得られないのさ。私が針をはじめて学んだのは、」
「玲月に何をした!?」
 夫人の回想を遮り、神龍が声をあげた。
 そんな少年に向かって、フン、と意地悪げに微笑むその表情は、まさに毒婦である。
「言葉で説明するよりも、実際に見た方が分かりやすいだろう。さぁ、玲月、お兄ちゃんに、アソコを見せてやってごらん」
 逆らっても無駄とすっかり観念してしまっているのか、玲月は大人しくその言葉にしたがった。
 ゆっくりと、少女の足が開かれていく。
 ダルデンヌに背を抱えられ、膝がM字型になる姿勢で、玲月の秘部が実の兄の前に差し出された。
 少年は、あまりの光景にただ呆然と妹の陰唇を凝視してしまう。
 初めて見る女陰からは、ヌルヌルと愛液がしたたり、ビチョビチョに濡れていた。

 少年の初心な反応は、ダルデンヌ夫人にとって好ましいものであった。しかし、針の効果を、女を抱いた経験が一度もない相手に説明するとなると、ちょっと面倒臭い。
「この針のスゴいところはね、女を好き勝手に抱いても感じさせられるってとこなのさ。経験の無い小猿には分からないかもしれないけど、普通、男と女が交わる場合、男の方は色々と気を使わないとならなくてね。つまり、相手の女をちゃんと感じさせるには、それなりの手間と技術が必要なのさ。だけど、このツボを針で刺激してやれば、もうそんな必要はない。ただナニを挿入して、好き放題かき回し、自分勝手に射精してやるだけでも、女は大興奮。確実に昇天してくれる」
 証拠を見せてやろうとばかりに、ダルデンヌはいかにも適当な手つきで玲月の女陰を触れてやる。
 するとどうだろう。玲月は、まるで痙攣でも起こしたように体中をわななかせ、愛液をとっぷりと滲ませているではないか。
「うちの客人は、快速帆船を所有する貿易商がほとんど。どいつもこいつも、商売に忙しすぎて、女を喜ばせるほどの元気は持ち合わせていないのさ。だけど、プライドばっかは人一倍強い連中で、自分だけ射精するなんてのは我慢できないときた。おまけに観察眼も鋭く、頭も良いから、感じたフリしてイク芝居なんか娼婦がしたって、すぐに見破っちまう。だからこの針術が役に立つのさ。ヤリたい放題の自分勝手な抱き方で、女も満足させられるとくれば、男にとっては願ったりかなったりだからねぇ」
 ダルデンヌ夫人は講釈の間中も、玲月への愛撫をやめようとせず、今や無垢な少女は、黒目がひっくり返ってしまいそうなほどの恍惚感に打ちひしがれていた。
「や・・・、いや・・・・・っ。。。ぁ」
 妹の切なげな悲鳴が、神龍の耳にも容赦なく届く。
 傷心の少年に、あの毒婦的な笑みを向けるダルデンヌ夫人。
「フフ、さぁ、そろそろ妹のここに、お前のソレを入れたくて入れたくてしょうがないんじゃないかい?」
 その残酷な仕打ちに、神龍は言葉もなくうなだれた。
 夫人が一瞥をくれた少年の股間は、ごまかしようも無くそそり立ってしまっていたからだ。
 大切な妹をこんな目に合わされ、心の底から嘆き・悲しみ・怒っているはずなのに、下半身がいうことをきいてくれないのだ。
 思春期の少年にとっては不可抗力というものである。だが、そんなことは百も承知で、ダルデンヌ夫人は神龍を挑発した。
「そんな顔をしたってダメだよ小猿。お前の本心は、ほら、そこにしっかりと描いてある。お前もしょせんは、生娘の玲月を玩んだ客人たちと同じ、下半身の欲望には抗えぬ普通の男さ。さっさとその獣欲の赴くままに妹を犯して、その中にたっぷりと精を注いでやるがいい」
 神龍は目を閉じて、自分を奮い立たせた。命がけでここまで来たのは、もちろん大切な妹を助けるためだった。こんな淫婦の迷いごとなどに騙されてなるものかと、少年は決意を新たにした。
 何も言わず、ただ顔を背けた神龍の挑戦的な態度に、ダルデンヌ婦人も決意を新たにした。
「いいさ、頑張るがいいよ小猿。お前のその可愛い思いが、情欲に負けて淫らに堕ちていくさまを、その体で味わうがいい」

 ダルデンヌ夫人は、陶器製の醤油差しを持ち出して、上蓋をひらくと、玲月の女性器から零れ落ちる艶かしい体液をそこに滴らせた。
「さぁ、ほら、もっと感じてたっぷり出すんだよ。今からこれを使って、お前の兄貴を、よがり狂わせてやるんだからね」
「お兄・・・ちゃん?」
 玲月が呟く。その虚ろな目に神龍の姿がうつった。
「・・・お兄ちゃんなの?」
 あまりの羞恥心に玲月は泣き出した。
 いくら快楽のツボを針で刺激されているとはいえ、実の兄にこんな姿を見られているのだ。
「泣くなよ。大丈夫。すぐに助けてやるからな」
 泣きくずれた妹を必死に励まそうとする神龍。
 そんな健気な妹思いの少年に、ダルデンヌ夫人が肌を合わせた。
「さぁて、妹の方の下ごしらえは完了したから、今度は兄貴のお前の仕込を始めようじゃないか。なーに、お前もすぐに快楽に溺れさせてやるよ」

 ダルデンヌ夫人の指が、勃起具合を確認しながら少年のペニスを愛撫する。
「おやおや、すっかり芯が入ってしまったようだね。妹の痴態によほど興奮したらしい。まったく、ひどいお兄ちゃんだね。実の妹が嬲られているのを見て、オチンチンをこんなに大きくさせてしまうなんて・・・」
 仮性包茎の先端が、男の弱点を知り尽くした女の指で剥かれていく。
「ほら、玲月も、よく見てご覧よ。なんて酷い兄貴だろうね。口では妹を助けに来ただの何だのと、優しそうなことを言っているけど、男の本当の気持ちは全部下半身に現れるモンなのさ。さぁさ、恥ずかしがらずに、この男のナニをよく見てごらん。まるでケダモノじゃないか」
「違うっ!!」と叫ぶ神龍。
「違うだって? 妹のオマンコに入れたいという意味でなきゃ、お前の息子はいったい何でこんな姿になっているんだろうねぇ? 玲月、この男は、お前の兄貴かもしれないが、しょせんは他の男と同じただのケダモノなのさ。生娘のお前を大喜びで輪姦したあのお客たちと同じだよ。ただ、お前の体にこの汚い肉棒をぶち込んで、自分の欲望のはけ口にしたいだけなのさ」
「やめろ、デタラメ言うな、俺はそんな男じゃない!!」
「デタラメだって? フン、上の口では何とでもウソがつけるだろうけど、肝心のオチンチンがその調子じゃ信憑性はゼロだねぇ。。」
 夫人が少年の尿道口を小指でかじり、そこに浮かんだ透明の樹液を掬い取った。
「ほーら、亀頭の先から汚らしい汁が漏れている。これが、嘘吐きの証拠だよ。お前は実の妹を犯したいのさ」
「違う!! 嘘だ!! デタラメだ!!」
「そこまで言い張るのなら、このおっ勃てたモンを、元に戻して見せたらどうだい。そうすれば、信じてやろうじゃないか」
 淫婦の挑発にのって、必死に下半身の昂ぶりを抑え込もうとする少年。
「さぁさぁ、早くおしよ。妹を犯す気が無いなら、そんなもん、すぐに小さく出来るはずだろう」
 神龍は必死に頑張った。性欲を忘れようと必死に他の事を考え、自分の中の正体不明の興奮と戦おうとした。だが、少年の分身は、そんな理性と反比例するかのような反応を示してしまう。我慢しようとしたせいで余計にいきり立ってしまう暴れん坊に、初心な少年はなす術もなかった。
「おやおや、穢らわしい汁の量が、ますます増えたみたいだね。とんだ淫乱小僧だよ。針術で興奮させられた玲月が、濡れてしまうのは仕方がないとしても、いったい兄貴の方は、どうしてそんな嫌らしいモンを漏らしているのかねぇ・・・」
 神龍は泣きそうだった。ただでさえ性的な知識など乏しいというのに、雰囲気的にも追い詰められてしまい、もしかして本当に自分は妹を犯そうと望んでいる最低男なのかと疑ってしまいそうになる。
 もちろんダルデンヌ婦人は、神龍が肉棒の滾りを制御できないのが、その純粋さゆえと知っていた。
 少年は、完全に毒婦の罠に踊らされていた。
「まったく、こんな変態は見たことがないよ。ガキのくせに、実の妹を強姦したいだなんて、何を考えているんだろうねぇ・・・。玲月も可愛そうに、信じていた兄貴にこんなモノを見せられたんじゃ、そざショックだろう?」
 ダルデンヌの言葉に、玲月は悲しそうに目を伏せてしまう。
 妹の態度に、神龍の心はズタズタに傷つけられた。
「卑怯だぞ、こんなの・・・」
 少年は何とか泣き出すのを我慢しながら夫人に抗議する。
「おやおや、自分で勝手に妹に欲情しておいて、それを私のせいだっていうのかい? まったくどこまでも最低な男だねぇ」
 口でこれ以上、どう反論していいのか分からず、少年は悔しそうに唇をかみしめる。
「フフフ、お前がどれだけ最低の兄貴か、妹にもっともっと見せてやろうじゃないか」

 ダルデンヌ夫人が、再び少年のペニスを刺激した。
 その目の前では、玲月が他の娘から二人がかりで濃厚な愛撫を受けていた。
 娘たちは、神龍とちょうど同じ歳の娼婦たちである。だが、少女たちは神龍よりも大人びた印象がする。こと性的なことにかけて、十代の少女は、同じ年頃の少年よりも成熟しているものだ。ましてや男を誑かすことに関してはプロの少女たち。同い年の少年を虜にするくらい朝飯前だった。
 玲月からあふれる潤滑油のような体液が、少女たち三人の間でねっとりと糸をひき、絡み合う。
 若い娘たちの見せるネットリとしたレズプレイに、思春期の少年はすっかり熱にあてられてしまう。
 もはや理性で制御不能の男根は、ますます雄々しくギンギンにそそり立ち、先走りの涎をもらしている。
 神龍の挿入前の下ごしらえが順調に進んでいることに、ダルデンヌ夫人は大満足だ。
「こうして完全に勃起させてみると立派なオチンチンね」と神龍の逸物にキスをする夫人。
 まじまじと指摘されて視線を向けると、ペニスは今まで見たこともないほどのサイズに膨張していた。
「小猿、その逸物に敬意を表して、お前の名前を聞いてやろうじゃないか。ん?」
「シェ・・・神龍、だ・・・・・っ」
「神龍。。フフ、この天に向かって力強くそそり立つ肉棒に相応しい名前じゃないか♪」
 美貌の未亡人が、うっとり表情でペニスに頬擦りしている。
 青筋が浮かび上がり、ドクドクと脈打ち、亀頭が破裂しそうなくらいに血が上ってしまった逸物。少年は自分自信の象徴を信じられない気持ちで凝視してしまう。
「そろそろ一杯になりますわ」と玲月に悪戯をしていた少女の一人がニッコリした。
 見ると先ほどの醤油差しの中に、玲月の愛液がしこたま溜まっていた。
「可愛い神龍、できればずっと、お前のこの龍のように立派なモノと戯れていたいところだけど、そろそろ下ごしらえを終えて、妹の中に入れてやらないとねぇ。さぁ、最後の仕上げに、妹の愛液をたっぷりと塗りたくってやるよ」
「やっ、やめろ・・・」
 細長い醤油差しの口からトロトロと玲月の蜜が滴ってくる。男根に注がれる触れてはいけないはずの液体に、神龍は悲鳴をあげた。
「どうだい、気持ちいいだろう? トロトロ、ヌルヌル、グチャグチャと絡みつく妹のエキスの感触で蕩けそうなんじゃないかい、坊や?」
「ひっ・・・あっ、あぁ・・・・・っ」
 いったい、何がそこまで自分の体を狂わせるのか。
「妹のアソコから漏れた汁で興奮しちゃうだなんて、いくらやりたい盛りの男の子だからって恥じらいはないのかい? やっぱりお前は正真正銘の変態小僧だよ」
 想像もつかないほどのメチャクチャな性感が、嵐のように駆け巡って、少年を苛んだ。
 駄目押しとばかりに、ダルデンヌの指先が少年の裏筋の繋ぎ目をヌルヌルと刺激する。
「そ、そこ、ダメ・・・やめてぇ・・・っ」
 神龍の情けない嬌声が響く。ダルデンヌは少年のペニスをただ玩んでいるのではなかった。どの部分に何をされると一番弱いか、ずっと研究していたのだ。神龍の弱味はすっかり見破られていた。カリ裏の中心を摘むようにして責められるのが彼の最大の弱点である。そこをあろうにも淫液まみれにされてヌルヌルと嬲られたのだから、ひとたまりもない。
「獅子は兎を倒すにも全力を傾けるというからね。可哀想だけど、容赦はしないよ、神龍。お前を快楽地獄で焦らして焦らして堪らなくさせてやってから、フィニッシュ間際で妹の中に入れてやる」
「そ、そんな・・・ダメだ、うぁ・・・」
 この未亡人にかかれば、童貞少年を手玉にとるなど、赤子の手をひねるも同然であった。
 弱点ばかりを執拗に責められ続け、少年は発狂するほどの快楽に身を震わせた。あっという間に、限界まで追い詰められ、若いペニスは早くも射精態勢に入ってしまう。
 だが完璧主義的というべきだろうか、ダルデンヌ夫人は、ここですぐに少年のペニスを妹の中に入れることはせず、何回か寸止めを繰り返させてやろうと考えた。
 肉筒を握り締められて、尿道口を親指で封印されてしまった。せり上がっていた欲望が出口を失い、内部から若い体を淫らに焦がせる。
「本当に可愛い神龍。イクことができずにツラいのかい?」
 あまりの侮辱にダルデンヌを睨もうとするが、もはや力が入らず涙目になってしまう。
「だけど、私の手でイクよりも、可愛い妹の中に射精してあげたいだろう? さぁ、うっかり出してしまわないように、お前の穴に蓋をしてやろうじゃないか」
「な・・・・っ」
 神龍の尿道口に、醤油差しが差し込まれた。陶器の冷たい感触がペニスの内側にねじ込まれていく。
 玲月の淫液と自らの我慢汁とネトネトになっていた尿道口は、思ったよりもずっと簡単に侵入を許し、醤油差しの首がほぼ収まってしまうほどの深さまで受け入れてしまった。
「どうかしら、オチンチンを犯された感想は?」
「ぁ・・・・あぁ・・・・アグァ・・・・っ!!」
 醤油差しを入れられたペニスが、少しずつ持ち上げられていく。中に入った愛液が、体内に注がれていく。
「あーあ、中だしされちゃった・・・」と笑い出す夫人。それにつられて、玲月を嬲っている若い娼婦たちもクスクスと笑っていた。さもおかしそうに自分を指差し、なにごとかヒソヒソと言葉を交わす少女たちの様子に、神龍は顔から火が出そうな恥辱を味わった。
 敏感なペニスの中で、異物が逆流する感覚と、それを押し出そうと体が蠕動する感覚が、同時に少年の性感中枢を刺激した。
 陰茎どころか、金玉まで満タンにされてしまったのではないかと思えるほど、淫液の注入が続けられ、ようやくと少年の尿道口を犯す陶器が抜かれる。
 醤油差しを抜くと同時に、女の親指で再び封印される少年の先端。
 蠢く液体の感触に肉棒が内側から悲鳴をあげた。普通ならありえない性感に、ただでさえ未成熟で敏感な体はもう爆発してしまいそうだ。
 尿道口を塞ぐ夫人の指が、ぐりぐりと無遠慮に神龍の亀頭を摩擦した。
 潤滑油はたっぷりすぎるほど塗りたくられているから痛みはほとんど感じない。しかし、なんの容赦もない強引な刺激に亀頭はペニスははちきれんばかりだ。
 まるで永遠のようにも感じられるほどの時間、少年は亀頭の先端部をぐりぐりとひたすら虐められていた。
 気が狂うほど感じまくっているのに、決していけない拷問だった。
「どうして先っちょをいくら刺激しても射精できないか分かる? それはね、ちゃんとペニスを挿入しないで出しちゃったら、赤ちゃんを作れないからよ。きちんと女のアソコに納まって、亀頭のクビレや肉棒の側面を包まれていないと、射精しちゃダメだって、男の子の脳みそが前立腺にある発射ポンプに命令してるの」
「あ・・・・ぁぅ・・・・・・・うわぁ、ぁ、ぁ、」
「本当に可哀想な神龍。もう気が狂ってしまいそうでしょう?」
 そろそろイカせてあげるわね、と夫人が手下の娼婦たちに何やら命令をした。
 神龍を拘束する鎖の滑車が操作され、玲月の方へと動かされる。
「さぁ、愛しの妹の中に入れてあげるわ、何秒我慢できるかしらね?」

「フフフ、ほーら玲月、お兄ちゃんのオチンチンが入っちゃうわよ」
 相変わらずトロンとした目をしたままの玲月。
「こんなに、固くなっちゃって、あなたによっぽど欲情しちゃっているのね・・・」
「ひっ、あ、、ダメだ、やめろ・・・」

 切羽詰った様子の神龍に、娼婦の娘たちも興味津々だ。
「やだ、マジで妹に興奮しちゃってるわけ?」
「あら、そんなに虐めたら可哀想よ。きっと禁断の恋心をずっと我慢してきたんですわ」
「だけど、これじゃ、本当にサルじゃない。だって相手は妹だよ。妹にこんなことしてるってのに、チンコこんなにガチガチにしたままだなんて、そんな奴、人間扱いできないよ」
「でも、殿方は穴があったら入れずにはいられないそうですし、据え膳は食わぬはなんとやら、とも言いますでしょ。わたくし、サルみたいに見境のない男の人って、野性的で可愛いと思いますけど」
「おい、サル、いいのか? 妹にナニが入っちゃうぞ? お前のその汚らしいチンコを妹にぶち込んで、それでも良心は痛まないのか?」

 だが、ろくな抵抗もできないまま、少年のペニスは妹の淫口に呑み込まれてしまった。
「さぁ、もう我慢しなくてもいいのよ。この瞬間をずっと待っていたんでしょう」
 背中を撫で摩られながら、吐精をうながされる。
「ほら、オチンチンに溜まったものを、吐き出してしまいなさい。そうすれば楽になれるわ」
(・・・玲月っ、絶対、絶対に俺が助けてやるからな・・・)
 しかし、抵抗する少年に、娼館の女主人は容赦なかった。
「あらあら、意地でも腰をふらないつもりかしら? でも無駄よ。そんなヤセ我慢、すぐに終わりにしてあげるわ。自分でもどうせ負けちゃうって分かってるんでしょ?」
 女の指が、うつ伏せに妹に覆い被さる神龍の臀部をそーっと撫で上げる。
「オチンチンが隠れちゃっていても、小猿の坊やを感じさせられる場所はいくらでもあるって、教えてあげる」
 少年の睾丸を、女の舌がペロペロと舐める。
 袋の薄い皮越しに、男の最も弱い器官が玩ばれる。
「ひっ・・・・・あっ・・・ぁぁ・・・うわぁぁぁっっ」
 まるで唾液が浸透して淫玉を溶解させるかのような袋へのフェラ攻撃だ。
「そうだ、よがり狂ってしまえ。そうして妹の中にたっぷりと子種を漏らすがいいさ。さぁ、次は、もっと感じることをしてやるよ」
 巧妙な未亡人の舌技が、無垢な少年のまだ誰にも触られたことのない後孔に狙いを定めた。
 まずは周辺を軽くペロリと一舐めされる。ただそれだけの刺激だというのに、全身がのけぞり、背筋を激しい快感が痺れさせる。
 あまりのくすぐったさに、思わず腰を引いてしまう少年。その瞬間、妹のなかにうずめられたペニスが、女陰の中で擦れて得も言えぬ快楽に腰が蕩けそうになってしまう。
 危うく精を漏らしそうになり、慌てて丹田に力を込めて我慢するが、容赦なくアナルを挫かれてしまっている状況では、もはや神龍に快楽を耐える手段は残されていなかった。
「おや、これは、蒙古斑という奴だね。チンクのガキの尻には青い痣があるとは聞いていたけど、実際に見るのは初めてだよ。フフ、お前たちを奴隷にしたら、これもいい見世物の宣伝になりそうだねぇ。お尻の青痣がチャームポイントの東洋の小猿。マニアックなお客が喜びそうだ」

「さぁ、もっともっと快楽に逆らって、可愛い咆き声を聞かせておくれ、小猿」
 ダルデンヌ夫人の人差し指が、少年の固く閉じた菊座にヌプッと侵入する。
「あぁ、この感触。まだまだ固くて熟れていない果実のようだ。フフっ、青いお尻は今が食べごろ、私がじっくりと開発してあげるよ」
 少年の肛門に、醤油差しがあてがわれた。
 秘孔に冷たい陶器が触れ、神龍の体が一瞬ビクッと跳ね上がる。
「さぁ、妹の淫液で、お尻を濡らしてあげようね」
 トロトロと液がしたたり、自分のアヌスが滑らされていくのがわかる。
 双丘の合い間からあふれた女蜜が、会陰をつたわり、肉竿を流れ、やがて最初に分泌された玲月自身の秘部に到達した。
 下半身全体が、妹の膣で蕩かされているような錯覚に、神龍は口から涎を漏らして咆哮した。
「ほーら、私の指がだんだんと馴染んできた。どうだいお尻の孔を犯される感触は?」
「ひっ・・・・・・ぁ、ぁぅ、・・・・・っ」
 ダルデンヌ夫人の狡猾な指先が、少年の内性器に被虐的快感を刻み込む。初めて犯される内側の粘膜が、段々と馴染まされ、快楽に染め上げられていく。
「ここが男の子のウィークポイントだよ、小猿。この前立腺を弄られてしまったら、どんな男でも快楽に逆らうことは出来ないのさ。さぁ、もうお前のオチンチンも自分の意思ではどうにもできないだろう?」
「ダメェ・・・ァ・・・・だめ、・・ん、、そんなの、ダメだ・・・・・」
「そうだ、お前のフィニッシュの演出が決まったよ、小猿。私がタマタマをしゃぶってやろうじゃないか。絶世の美人にお尻を犯され、タマタマをしゃぶられながら、実の妹のオマンコに射精する。どうだい、言葉を聞いただけでも射精しちゃいそうなシチュエーションだろう?」
 少年の睾丸に、まるで男に飢えた餓鬼のような未亡人がむしゃぶりつく。
 妹の淫蜜でしっとり濡らされたアヌスを細い指がジワジワと責め立てる。
 愛液をひっきりなしに大量に分泌する女陰の中で、初めてのペニスは為す術もなく搾り取られてしまいそうだ。
「ア、あうっっ、・・・うがぁ、がぁぅぅぅぅぅっっ!!!」
 獣のような叫び声とともに、少年の体が弾けた。
 とうとうゲームオーバーか、と笑う娼婦たち。
 だが、様子がおかしいとダルデンヌ夫人は首を傾げた。
 結合部を確認するが、牡の白い体液が注がれた形跡は見当たらない。
 真相に気付いたダルデンヌ夫人は、ほとほとこの少年の根性に感心した。
「大したもんだよ、神龍。まさか、ドライオーガズムに達っしてまで、我慢するなんて・・・。でも、次はどうだろうね。もう一度、精を放たず我慢できる自信があるかい?」

(畜生・・・・・!!!!!!)

 神龍はとうとう涙をこぼし、嗚咽をもらした。
 妹を救うこともできず、こんな屈辱うけながら敗北してしまうのか。そう考えると、自分が許せないほどに情けなかった。
 そのときだった。
「お兄ちゃん」と玲月がはっきりと自分を呼んだのだ。
「玲月、気がついたのか?」
 とっさに、今の異常且つ絶望的な状況を、どう妹に説明しようか神龍は悩んだ。いったいこんなことを、どう話して聞かせてやればいいというのだろう。
 そんな兄の困惑を悟ったのだろう。玲月は優しく微笑んだ。
「解ってるよ。お兄ちゃん、あたしを助けに来てくれたんでしょう。それで捕まってこんなことに。この店ではいつものことなの。娼婦を助けようとやってくる男の人がいるとね、ダルデンヌさんが、他の女の子たちへの見せしめの意味もこめて、こういう儀式をするのよ」
「ゴメン、ゴメンよ、玲月。お兄ちゃん、本当にお前を助けようと頑張ったんだけど、でも・・・」
 手を伸ばし、兄の頭をその胸にかき抱く玲月。
 神龍は咽び泣いてしまった。
「嬉しいよ、お兄ちゃん。あたしのこと、こんなに思ってくれたの、お兄ちゃんだけだもん」
「玲月、ごめん、本当にごめん」
「いいんだよ、気にしなくて。だって、あたし、この娼楼以外に生きていく場所ないもん」
「そんな・・・」
「何も知らないんだね。あたしをここに売ったのは、お父さんとお母さんなんだよ。女の子はどうせ働き手にならないからって、年頃になったら遊郭に売ってしまうとあたしが産まれた時から二人は決めていたんだって」
 幼かったはずの玲月が、今までみせたことのない切ない微笑みで神龍を見つめている。
「お兄ちゃん、あたしのこと愛してる?」
 もちろんだ、と頷く神龍に、玲月が囁いた。
「だったら、このまま犯して。あたしのこと、何も考えられなくなるくらい、激しく抱いて」
「そんな・・・ダメだよ、そんなこと・・・・・・」
「あたしのこと、好きでしょう?」玲月が両足を回して、神龍の腰をぎゅっと締め付けた。「あたしのこと、本当に好きなら、このまま抱いて、中に射精して・・・、それでずっと一緒にここで暮らそう。あたしと二人で、ここで体を売って生きていくの」
「玲月・・・」
 神龍の最後の迷いを断ち切るかのように、玲月が兄の額に自分のそれをつけた。。
「お願い、もうあたしを一人にしないで。お兄ちゃんが傍にいてくれなきゃ、あたし・・・」
「あぁ、玲月・・・・・・」

 一心不乱に神龍は腰をふった。
 もう何もいらない。妹と一緒にいられるなら、どうなってもいい。
 この妹のためなら、奴隷に堕ちようとも、体を嬲られようとも構わない。

「玲月、玲月、玲月・・・・・・・・っっ!!!」
 ペニスが弾け、美しい少女の膣に、さんざん焦らされ濃縮された白濁の液体がぶちまけられた。
 絶頂を迎えた少年を、少女が優しく抱きしめる。
「大好きだよ、お兄ちゃん。この世の誰よりも、お兄ちゃんのこと愛してる」

 ようやくと登った朝日が二人を照らす頃、兄妹はまるで走馬灯のように切ないまどろみの中にいた。

【完】
連投気味ですみません。
今回は19世紀末チャイニーズ・ゴシック風味にしてみました。

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