最初に聞こえたのは怒声。
そのあとに聞こえたのは悲鳴。
今聞こえてるのは…小さい声だけど…嬌声。
途中何人もサキュバスを倒しながら、なんとか最奥部の小部屋に辿り着いた。
ドアは開いている。
中からは眩暈がするほど甘く、いやらしい匂いが漂ってきていた。
「井上!!」
「あ、あぁっ、だめえっ、黒川くんきちゃだめっ!!!!」
中では一人のサキュバスに井上が犯されていた。
膣とアナルの両方に柔軟な尻尾が激しく出入りしている。
そのたびに汁が迸る。尻尾が複数あるのか…?
井上を犯してるサキュバスが俺を見つめて口元を三日月形に歪めた。
「はじめまして、黒川くん。
私はサキュバスの盟主メリア。名前ぐらいは聞いたことがあるかしら?」
メリアは俺がその名前を知っていると確信した笑みを浮かべる。
こいつはサキュバス化した佐藤を意図的に俺に戦わせたんだ…。
佐藤が自分のことを話したことを知っている。
じゅぶじゅぶと水音が小部屋に響きわたり、井上の切羽詰った喘ぎ声がそれ以上に響く。
「…井上を離せ」
切れ長の目が俺を挑発的に見た。
こいつは俺の正気をなくさせようとしてる。
「あら? 佐藤って子はどうしたの?
あの子とよろしくやってるのかと思ったのだけれど?」
「黙れ…」
こいつは佐藤が消えたことを知ってて喋っている。
メリアが井上の体を持ち上げて結合部を俺に見せつけるように脚を開かせた。
正面から俺に見られて耐えきれない様子で井上は首を振っている。
俺の意志に反してペニスが硬く張り詰める。
「もしかして自分のことを好きだって言ってくれた子を殺しちゃったのかしら?
じゃあこの子もサキュバスになったら黒川くんは殺すの?」
「黙れ!! お前がサキュバスにしたせいで佐藤は死んだ!!
井上にまで同じ目にさせてたまるか!!」
俺は怒りにまかせてメリアに飛びかかる。
だが、それは出来なかった。
誰かが俺の腕を掴んでいた。
「神原!! 邪魔をするなあいつを…!!」
「無事だったのか、ぐらい言ってくれよ。
少し落ち着け。相手のペースに持ってかれるな。
もし井上がサキュバスになってもすぐ対処すれば助けられる。そうだろ?
だから、落ち着け」
俺のすぐ後ろで神原が俺の腕をがっしり握ってる。
とても振り払えそうもなかった。
そして突然現れた親友の言葉は俺を少しだけ落ち着かせていた。
「あら、あなた、生きてたの?
てっきりルルベルがしとめたと思ったのだけれど。
この井上って子はもうサキュバスにはしないわ。
たくさんイカせて、精気全部搾りだして殺すの。
あなた達の目の前で」
メリアの口元がいやらしく歪む。
「誰も、快楽には逆らえない」
「あぁぁぁぁっ、だめっ、だめ、ひゃっ、あぁっ!!!!!!!」
「井上っ!!」
突然二つの尻尾が井上のふたつの穴をより激しくうごめいた。
さんざんギリギリのところでよがらせられていた井上は簡単に達してしまう。
井上から見るからに活力がなくなった。
手足に力が入らない様子で再び絶頂へと押しやられそうになっている。
「次イクと、もう歩けないんじゃないかしら? 一生ね。
その次イクと…どうなると思う?」
もう駄目だった。
俺は全力で飛びだしていた。
神原が痛いぐらいに掴んでいた手をなんなくほどいてメリアに飛びかかった。
メリアは井上の体を床に投げ出し、俺に組み伏せられた。
口元が不気味なぐらい三日月型に歪んでいるのが見えたが、俺は止まれなかった。
今までないぐらい熱くそそり立ったペニスをメリアの熱いあそこにぶち込んで何度も犯して…
「ぐふっ」
突然、鈍痛と共に息が出来なくなった。
床に転げる。
神原の怒声が聞こえた。
「ペースに乗せられるなって言ってるだろうが!!」
俺を蹴り飛ばした神原は俺を庇うようにしてメリアの方を睨んでいた。
井上は息も絶え絶えな様子でそばに転がっている。
メリアはもう立ち上がって、目を細めて神原を見ていた。
「古の悪魔サリムルクの子孫が最も危険かと思ったけれど……
魔王の孫のあなたの方が危険みたいね。
ここで、その危険因子をしっかり消さなくちゃ…ね」
舌舐めずりをするメリアがさっきと比べ物にならないくらいエロティックに見える。
部屋の空気さえも何か変わった気がする。
俺はこんな状況なのに痛いぐらい勃起していた。
「余計なことをぺらぺら喋るんじゃねぇよ。
いいから来な。殺してやるよ」
神原の言葉がいやらしい空気を裂いてるように感じる。
…こいつが魔王の孫ってメリアが言ったのは、本当、なのかもな。
だが、どうして、こんなに思考がまとまらない?
近づいてくるメリアから目が離せない。
神原の次に自分がいっぱい気持ち良くなれる。
そう思ってしまう。
「黒川、お前には色々期待してるからな」
神原が小さくつぶやく。
「メリアを倒せるのは、お前だけだ」
待て。そんなことはないだろ。
それにさっきお前はメリアを殺すって言ったじゃないか。
死ぬ気でやろうとしてるのか?
俺に期待をかけて?
「ふざけるなっ!!」
自然と立ち上がっていた。
驚いた顔のメリアと少し嬉しそうな神原がこっちを見ている。
「さて、2対1でお前が危険視してた奴らが相手だが、やるか?」
「ふふ、馬鹿ねぇ。ペニスをそんなに大きく膨らましちゃって、
私に抜いて欲しくて仕方ないんでしょう?
いいわ、たっぷり、死ぬまで、2人から搾り取ってあげる」
「やれるもんならやってみな」
神原と二人でならこの悪魔のような女を倒せる。
そういう確信が今の俺にはあった。
だが、邪魔が入った。
「ふふっ、楽しそうだねぇ」
以前、俺達を追い詰めたサキュバス、ルルベルが入口のところでニヤニヤと笑っている。
「あらルルベル。なんの用?
魔法陣を見張るように言わなかったかしら?」
メリアに睨まれ、かしこまった様子でルルベルは話し出した。
「これは失礼しましたぁ。アマリリス様を解き放つ手筈が整いましたので、そのお知らせに参りました。
あとはメリア様が仕上げをすればアマリリス様は封印から解き放たれます。
ただ、天使や悪魔の外部から干渉で結界がそれほど長く持たないと思われますので、お急ぎを」
「そう…ふふ、ようやくアマリリス様を解き放てるの。
この場はあなたに任せるわ。それじゃあ、よろしく」
意気込んでいた俺達二人に興味など無いようにメリアは部屋から消えた。
俺と神原、衰弱した井上、そしてルルベルが部屋に残った。
「はぁあ、神原くんのことを探し出して食べちゃいたかったのに、
盟主のメリアに魔法陣を見張れだなんて指示出されちゃって散々だったよ。
無能な上司がいるとつらいねぇ。 まぁ、すぐにそんな問題は解決するけど」
ニヤニヤ笑いながらルルベルは品定めするように俺のことを見ていた。
「さぁて、この場を任されたけど、どぉしようかなぁ?
ひとりひとり気持ち良くしてあげようか、ふたり一緒に気持ち良くしてあげようか。
どっちがいいかな?」
ルルベルが自身の大きな乳房を手で寄せ上げて見せる。
深い谷間がより強調されて誘惑してくる。
欲望が俺の中で膨張する。胸元から目が離せなくなりそうなる。
それを必死に耐えて下を向いた。
隣で神原が呟いた。
「黒川、お前は先に行け。
メリアを止めろ。二人でこいつの相手をする時間はない」
「お前、昔こいつにやられたとか言ってなかったっけ?」
「やられちゃいない。危なかったけどな。
でも今回は大丈夫だ、昔とは違う。俺もお前も成長してるんだ。
井上も俺がどうにかする。お前はメリアを止めに急げ。
メリアは屋上にいる。奴は魔王の骨を持ってる。
既にサキュバス化した悪魔も必要なだけ生贄にされたんだろう。
アマリリスを解き放つためのカギが既に揃っている。
急げ。もうお前しかいないんだ。急いで行け!!」
言ってることは筋が通っている。そう思う。
そして神原のことを信じるしかないのだと思う。
だが…
「作戦会議は終わったかなぁ?」
ルルベルは相変わらずニヤニヤしながらこっちを見ている。
その顔はとてもいやらしくて…その体つきは更にいやらしかった。
こいつに神原ひとりで勝てるんだろうか?
このサキュバスには何か…得体のしれないものを感じる。
体をいやらしく揺らしながら近づいてくる。
「初めはやっぱり神原くんを可愛がってあげようかなぁ?
胸でたぁっぷり、気が狂うまで可愛がってあげる」
ルルベルの注意が神原にいった。
もし抜け出すなら今がチャンスだ!!
「神原、死ぬなよ」
そう言い残して俺は走り出した。
部屋から飛び出し、薄暗い廊下を全力で走る。
ルルベルは追ってこなかった。
神原が上手く相手をしてくれてるんだろうか。
とにかく自分がやらなくちゃいけないことをしよう。神原を信じて。
***
小部屋で神原とルルベルは対峙していた。
「ざまあみやがれ。サリムルクの子孫がメリアを殺す。
それでハッピーエンド、封印は解けずに終りだ」
「君達は本当に素直で良い子で愚かだよ。
どいつもこいつも、まったく、ねぇ?」
予期せぬルルベルの言葉に神原の表情が強張る。
「私がヘマをして黒川くんを逃がしたと思ってるのかい?
私がそんなミスをするはずがないじゃないか。
それと君が以前、私から逃れたと思い込んでる時もそう。
自分が泳がされたのだと気づいても良いんじゃないかなぁ?
無能な魔王のお孫さん?」
「………お前は何をたくらんでる?」
「ふふ、教える必要はないよ。
神原くんは今から人生で最高の快感を受けて馬鹿になっちゃうから」
「はっ。余裕こいてると足元すくわれるぜ?
胸がでかいだけのサキュバスがほざくなよ。
お前が何を企んでようが、今ここで始末してやる」
「そんな強気なこと言ってるけど胸が気になって気になって仕方ないみたいだよぉ?
もしかして実は私の胸を一人占めしたくて黒川くんを逃がしたのかな?
頭では否定しても本能がそうしたんじゃないのかな?
いいよ、たぁっぷり、死ぬまで、私の胸を堪能させてあげるよ」
***
屋上には驚くほど簡単に行けた。
学校内にサキュバスも悪魔も人も誰もいないのだ。
あれほどたくさんの男女が交わっていた体育館にも残骸しか残ってなかった。
どこに行っても嬌声が途絶えなかった学園は今、静まり返っていた。
あまりに不気味だった。
屋上まで辿り着いて、ようやく一人のサキュバスに遭遇した。
「あら…もう来たの?
無能な部下を持つとつらいわね」
もう夜だった。深い霧が学園を覆いつくしていたが、不思議と月明かりがまぶしいぐらい屋上を照らしていた。
屋上いっぱいに描かれた魔法陣の中心で、メリアは俺を手招いていた。
警戒しながら近づいていく。
真っ黒な艶のある長髪が揺れている。
対照的に白い肌が艶めかしくてどこまでもいやらしい。
切れ長の目に射とめられると何も考えられなくなりそうだった。
この女はサキュバスたちの長なのだ。
勝てる相手か。いや…勝たなくちゃならないんだな。
「いらっしゃい。私を倒しに来たのでしょう?
佐藤って子を死なせたり、井上って子を殺しかけたり。
私が憎くてしょうがないでしょう?
さぁ…かかってきなさい」
唇が三日月型に歪み、切れ長の目が細くなる。
自身の白く艶めかしい体に手を這わせながら俺を誘う。
「さぁ…憎くてたまらない相手を犯してみなさい。
すごい気持ちがいいから…」
怒りと欲望が燃え上がる。
「ふふ…どうしたの? 冷たい黒川君は好きな子を痛めつけられてもなんとも思わないのかしら?
ここにあなたの怒りを存分にぶつければ良いのよ…ふふ…」
メリアは後ろを向いて形の良い尻を艶めかしく揺らす。
そして愛液がしたたる秘所を指で開いて見せた。
「さぁ…!!」
俺は…
<1>飛びかかった <2>耐える
<1>飛びかかった
俺は正気をなくして飛びかかっていた。
ヌラヌラとうごめく魔性の膣に怒り狂ったペニスを叩き込む。
尻を掴んで狂ったようにピストンをする。
「お前のような奴は死ねばいい!!」
俺の限界まで硬くなったペニスに貫かれるたびにメリアは鳴いた。
「あぁんっ、そぉっ、もっと、もっと突いてっ!!」
メリアの中は病的な快感を俺に与えてくる。
中が蠢き、しゃぶりつき、吸いついてくる。
バックで後ろから犯してるというのに、自分の魂が快楽で犯されているように感じる。
ペニスから魂に直接危険な快楽が塗りこまれ、破壊されていく…。
なんなんだこれは…!?
「なに、をしたっ」
「あら、気づいちゃったの?
何にも疑問に思わず、欲望のままに私を犯してれば幸せだったのに。
私を好き勝手に犯して気持ち良くなりたい欲望に、理由と衝動となる怒りを結びつけてあげたのよ。
まぁ、ヘコヘコ腰振って涎流してる状態で聞いてもわからないでしょうけどね」
実際、何を言ってるのかわからなかった。
ただただ気持ちがいいだけ。他の何も無くなっていった。
だから、射精耐えることなど少しも出来なかった。
「あがっ、あぁ、ああっ!!!!!」
大量出血したような喪失感。
そしてそれを覆すほどの快感が体を支配する。
生命力が溢れだし、記憶も、精神力も、何もかもが流出していく。
それでも俺は狂おしい快楽を求めて腰を突き込み続ける。
「ふふ、もっと出しなさい…怒りと欲望の違いも満足にわからないぼうや。
あなたの力を全部奪い取って私の地位をより確立したものにしてあげる」
俺の思考は簡単に死んでしまった。
あとは全てが飲み込まれるまで欲望の赴くままに腰を振るだけだった。
BADEND
<2>耐える
相手の誘惑にも挑発にも乗らず、耐えた。
神原の言うとおり相手のペースに乗せられちゃいけない。
「来るならそっちから来たらどうだ」
「…ふぅん。さっきは上手くいってたのに今度はダメ。
サリムルクの子孫てのは伊達じゃないわけね。
いいわ、こっちからいってあげる」
素早く移動し、正面から俺の腰に手を回してくる。
「サキュバスの与える快感がどれだけのものか…たっぷり教えてあげる」
そのまま口づけされる。唇と舌が貪られる。
手はペニスを握ったり撫でたりしながら、自身の愛液を塗りこんでくる。
ペニスがジンジンと熱くなる。
こちらも応戦して相手の口内を犯す。
胸に手を伸ばし優しく愛撫をする。
こいつに力任せに責めると負ける気がする。
あくまで優しく乳房を撫であげ、乳首をこねる。
白い肌が上気し始める。
「ん…なかなか上手じゃない。
でも、これは耐えられるかしら」
愛液をたっぷり塗りこまれたペニスはドクドクとカウパーを溢れださせていた。
それを更に塗り込むように両手でペニスを扱いてくる!!
「くうっ…」
胸を責める手を止めざるをえなかった。
狂おしい快感がの波が俺を襲う。
まさに手で精液が搾りだされようとしている。
手つきがいやし過ぎる…手で扱いてるだけなのになんでここまで気持いいんだよ…。
どうにかしないと…
<1>秘所を責める <2>押し倒す
<1>秘所を責める
俺は反撃をするべく秘所に指を伸ばした。
ヌルヌルに濡れたそこに必死で指でかきまぜる。
指に熱い愛液がからみついてくる。
膣に指が吸いつかれ、貪られる。
ペニスのように指でも感じてしまう。
その間にもカウパーと愛液まみれペニスには10本の指が快楽を塗り込んでくる。
その快感はとても人が耐えきれるものではなかった。
「よだれ出てるわよ? 拭いてあげる」
赤い舌が俺の口の端から垂れかけていたよだれを舐めとる。
どうしようもなくなすがままだ。
テンポよく粘着質な音があたり響く。
指が熱い膣に絡みつかれ、ペニスのように快感を感じている。
愛液とカウパーでどろどろに濡れた手が俺の理性を殺していく。
もう限界だった。
大量の精液が噴出して俺は全身が震えた。
お腹から胸にかけてを俺の命が溶けた白濁液が汚す。
メリアの口が満足げに歪む。
その口元にも俺の精液はほとばしった。
狂ったような勢いで何度も射精してメリアの体を彩る。
その様子があまりにいやらしくてまた射精する。
精液まみれの手で根元から先端まで舐めるように扱かれる。
そうして俺は快感に破壊されていく。
急速に俺の瞳から光が失われていった。
BADEND
<2>押し倒す
俺は力任せにメリアを押し倒した。
メリアの手がペニスから滑った。
素早く体を動かして倒れたメリアの腰を抱え込む。
そしてドロドロに濡れた熱い秘所に舌を這わせ始めた。
「あぁんっ…なかなかいいわぁ…もっと舐めてちょうだい」
俺の顔がメリアの白い太ももに挟み込まれる。
サキュバスの媚薬のような愛液を口にするのは自分を追い込むとわかってる。
だが、相手に反撃されないよう攻撃するのであればこれは有効なはずだ。
舌を這わすたびに相手が感じてるのがわかる。
相手はこのまま自滅すると見て太ももで俺の頭を挟み込んでる。
危険なのは分ってるが、なんとしてもこれ以上ペニスを触らせずに責めたかった。
「そぅ…そこ…いっぱい私を感じさせて…いっぱい私のジュースをすすりなさい…ふふ…」
メリアの愛液は眩暈がするほど強烈な媚薬だった。
なるべく飲み込まないようにしているが、舌が熱くなってペニスみたいに快感を感じる。
そしてその匂いは俺の脳みそを蕩けさせる。
触れていないにもかかわらずペニスがビクビクと震える。
だが…なんとかこのまま責め切らねば。
俺はクリトリスにしゃぶりつきながら、膣に指を滑り込ませた。
「くぅっ!!」
かなり効いてる!!
俺は朦朧としはじめた頭を必死に働かせて、Gスポットを突くように指を動かした。
もちろんクリをじゅぶじゅぶと吸いながら。
「あぁっ…だめっ…」
俺の頭を挟み込んでいた太ももが震えている。
このまま責めれば勝てる。
俺はより激しくメリアを攻めた。
「っ…すごいっ……とくべつに…本気で…本気で殺してあげる!!」
俺の頭に脚が絡み付き、秘所に顔が押し付けられた。
クリトリスから口の位置がずれる。
そしてその瞬間口の中に愛液が迸った!!
「んんんっ!!!」
熱い!! 口内から食道を通って全身が熱くなる!!
濃厚な媚薬に酔いしれて、全身から力が抜ける。
体が熱くなってまるで動かなくなった。
メリアは俺をひっくりがえして、馬乗りになる。
全身が熱くなって全てが精液に溶けてるような気がした。
「はぁ…はぁ…こんなに頑張るとは思わなかったわよ…サリムルクの子孫。
でもね、それもおしまい…私に出来る最高の方法で搾り殺してあげる」
突然、袋が何かに舐められたよう快感が走った。
「何をされてるかわかる?
私は特別なサキュバスでね…尻尾が2本あるのよ…尻尾はとても柔軟で、好きなように形が変えられるの…。
ひとつの尻尾を舌みたいな形にして…タマタマを舐めたり包みこんだりしてあげてるの…媚薬を塗り込みながらね」
今度は会陰に別の感触が伝わる。ヌルヌルした棒のようなものを押しつけられている…
「ふふ、それでもうひとつの尻尾であなたの可愛いお尻を犯してあげるの」
ぬぷうっ!!
全身に衝撃が走った。
サキュバスの分泌液にまみれた尻尾が俺のアナルを貫いたのだ。
声も出なかった。ただ、確かに、どうしようもなく気持ちが良かった。
触れてもいないのにペニスが大きくいったかのように震える。
尻尾が俺のなかで熱い分泌液を噴出する。
「!!!!!」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いっ!!
声にならない叫びが出た。
媚薬を直腸に大量に放出されて俺の体は強制的に快楽に蝕まれる。
尻尾は俺のアナルを蹂躙し、うごめいている。
もうひとつのしっぽも俺を全て精液に溶かしてしまおうと、丹念に陰嚢を舐めたり包みこんだりしてくる。
この状況で…
「この状況で入れたらどうなっちゃうかしら?」
メリアは興奮した様子で秘所を開いて見せつけてきた。
ペニスはさっきから痙攣しっぱなしだ。
もう精液が出てもおかしくない状況なのに…
この状況で入れられたら…簡単に…壊れてしまう…。
「ふふ…ははははっ…すごく良い顔をしてるわよ黒川君!! 見てるだけでイッちゃいそう!!」
自身の指をしゃぶりながら我慢できないという様子で、メリアは一気に腰を降ろした。
その瞬間、俺の意識は飛んだ。
そのあとは…。
あとは…。
ここは…どこだ…?
目の前には美しい女性。
この世のものとは思えないほど美しい女性がいた。
だが、背中には巨大な漆黒の翼…サキュバスのようだ。
『残念でしたね…すべてのサキュバスを消し去るかに見えた貴方も、愛しい相手の幻影にはたやすく惑わされてしまった。
死んだ奥さんの幻に搾り殺される感想はいかがですか? ふふっ』
俺に言ってるのか? そういう風には見えないが…。
『かはっ…卑怯な手を使いやがって…畜生…それ以上妻を侮辱するようなことはするな!!
もとの姿に戻れ!!』
俺の視点の誰かが喋った?? 誰かの記憶を見ているのか??
『あぁ、やっぱり。気持ち良く気持ち良くて何がなんだか分ってないんですね。
実はもう戻ってるんですよ、普段の私の姿…サキュバスの盟主アマリリスの姿に。
妻と妻の敵を見間違えてしまうほど、貴方が貪ってる快楽は甘味なのでしょうね』
『そんなっ…ああっ…あああぁぁっ…!!!!』
『また出た。そろそろ終わりが近いようですね』
『はぁ、はぁ、かならず…かならず、私の子がお前を殺す!!
私の子供にそれが出来なくとも…必ず…子孫の誰かがお前を殺す!!』
『…自分の血統に呪いをかけますか…ふふっ、未来が楽しみですね。
さぁ、もうフィナーレですよサリムルク。死になさい』
サリムルク? 俺の先祖って言われてる悪魔の…?
突然意識が戻る。
その瞬間に明らかに許容量を越した快感の波が俺に襲いかかった。
メリアが俺と深々と結合した状態でリズミカルに腰をグラインドし、尻尾をうごめかせる。
意識を失って奇妙な記憶のようなものを見ていたのは一瞬だったらしい。
俺はまだイッてない。
射精以上の快感に全身を焼かれながらまだ耐えている。
異常な快感に涙もよだれも流しながら俺は叫んだ。
「死ぬのはお前だ!!」
そう言ってしまうと不思議と全身に力がみなぎった。
メリアが何か言ったが、聞こえなかった。
巨大すぎる快楽信号の前に他の一切の感覚が無に感じる。
だが、それでも、確かに力が漲っていた。
俺はメリアの腰を掴んで下から激しく突き上げた。
メリアの体がのけぞる。
俺の残された闘志を貪ろうと膣が強烈に締まり吸いついてくる。
尻尾が俺の体内で暴れる。媚薬が次々と注入される。
巨大すぎる快楽の波が増幅していく。
俺はメリアを倒すことにたげ集中して硬く大きなペニスで膣内を蹂躙する。
サキュバスの盟主は崩れるように後ろに手をついた。
逃げようとしてかアナルから尻尾が引き抜かれる。
ぬるんっ。
その瞬間、一瞬だけ力が抜けた。
メリアが逃げようとますます後ろに体重をかける。
突然の激しい責めが相当きたのか、メリアは上気した顔で快楽にあえいでいる。
こっちのペースに飲まれている!!
メリアが体をのけぞらしてるおかげで丁度Gスポットに当たっているペニスを俺は全力で突き上げた。
「やあああぁぁっ!!!」
今度は嬌声がはっきりと聞こえた。
気づけば自分が受けている快感が小さくなっている。
依然として力を抜けば精液が漏れ出してしまいそうな快感だけれども。
「だめぇっ、やめてぇぇっ、まだっ、まだ死ねないのっ、あぁっ!!」
俺はとどめを刺すべく連続した激しいピストンをイキそうなメリアに叩き込んだ。
さんざん好き勝手にしておいて命乞いなんて許す気はない。
メリアの断末魔の嬌声が夜空に響き渡った。
メリアの体が強烈な光となって溢れかえり…
魔法陣に吸いこまれた。
「な…なんでこいつが死んで…封印を解く魔法陣に吸い込まれるんだ……!?」
屋上いっぱい描かれた魔法陣は赤く輝いている。
学園を囲んでいる霧もいまだ晴れない。
どうなってるんだ…??
「ふふふっ、やっぱり君ならやってくれると思ったよ、黒川くん。
サリムルクの血統はすごいねぇ」
屋上への出入り口に一人のサキュバスが現れた。
「ルルベル!? っ…神原はどうした!!」
「やだなぁ、黒川くん。
私がここにいるってことは神原くんがどうなったかぐらい想像つかないかな?
あ、それともアレかな? 神原くんがどんなふうに搾られてよがり狂って死んでいったか具体的に知りたいのかな?」
「っ…貴様っ…!!」
神原を…神原をよくもっ!! 俺の一番の親友を!!
「まぁまぁ怒らないでよ黒川くん。私は君に感謝してるんだよぅ。
君がメリアをココで殺してくれたおかげで、生贄はもう少しで足りるんだ。
君のおかげでアマリリス様の再来が近いんだよ」
…どういうことだ?
「封印を解くのに必要なのは魔王の骨と、たくさんのサキュバス化した悪魔じゃ…ないのか?」
神原を失った怒りが消えたわけではない。
だが、怒りのまま捨ておくにはあまりに危険すぎる状況だった。
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