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少年の旅 第十章

僕は一時間ほど歩くと、カール帝国の帝都の城門に着いた。中に入ろうと思ったら、門が閉まってる。門の前で商人らしき男が女性の兵士二人ともめていた。
「何度も言ってるでしょ!ここは男の人は入れないの!」
「何で入れないんだよ!?以前は入れたのによ!?」
「男を帝都に入れるなと女王様の命令だ。諦めて立ち去れ!」
「あの・・」
「あら?また人が来たの・・悪いけど今は男の人は帝都には入れないのよ。ごめんね・・暫くしたら入れると思うから、用があるなら近くの村で待ってて。」
下手に入国すると、反逆者にされて処刑されそうだしな・・僕が諦めて帝都を迂回しようと思ったら、城門の上から声が聞こえてきた。
「そこの男の子を中に入れなさい。」
「副隊長!?しかし女王様より男は帝都に入れてはならないと、」
「これは女王様の命令です。もう一度言います。その子を中に入れなさい。」
「は、はい!」
門が開くと僕は女性兵士に中に連れて行かれた。
「ちょっ、ちょっと待てよ!なんであの坊主は帝都に入っていいんだよ!?」
「この子が帝都に入ったことが外部に漏れては厄介ですね・・そこの人には消えてもらいなさい。」
「はっ!」
門が閉まると、外から断末魔の声が聞こえてきた。何で僕は中に入れたんだろう?考え込んでいると、さっき上から兵士に命令を出していた騎士が降りてきて、僕の方に来た。
茶色の長い髪をした女性だ。胸は普通ぐらいでどこか威厳を感じる人だった。
「こちらへ・・」
急に騎士が僕の手を引っ張ってきた。
「あっ!ねぇ何で僕は帝都に入ることができたの?」
「城に着いたらご説明します。今しばらく我慢して下さい。」
僕は騎士に手を引かれるのが嫌で、自分で歩くと言ったけど騎士は「なりません。」と言って、手を離してくれなかった。城に着くと騎士は兵士に門を開けるように指示をだした。僕はここへ来る途中見た事もないものが沢山あったので、道中キョロキョロしていた。
城に入ると、謁見の間に連れて来られた。玉座に女性が一人座っている。玉座の前まで行くと、騎士が跪いた。僕も騎士が跪いたのを見て、慌てて跪いた。
「ようこそカール帝国へ・・私は女王のシルヴィアと申します。貴方はルゥ君でしたね。私は貴方に返しきれない恩があるんですよ。」
恩?僕はこの国に来るのは初めてだし、シルヴィアに会うのも初めてだ。僕に一体どんな恩があるんだろう。
「ついこの間まで私は病弱な体だったのです。不治の病にかかり、死期が近いと医師に言われたのです。・・しかしある日リーリアというサキュバスが現れて、私にある物を渡してくださいました。それを飲んだら、不治の病と言われていた病が治り、こうして私は生きているのです。聞けばあれは貴方の精液だそうですね。私が今この場にいられるのは貴方のお陰でなのです。このご恩は返させていただきますね。」
こっちに来たので、顔をあげるとそこには腰まで届く長いクリーム色の髪、大きな胸、白い肌、一点の汚れもない綺麗な青い瞳をした女性がいた。シルヴィアはピンク色の胸の辺りが開いているドレスを着ていた。僕の前まで来て、しゃがみこんで僕の顔を見ていた。前を見ると、胸が3分の2ぐらい見えてしまうので、僕は視線を逸らしていた。
「あ・・あの・・」
「何ですか?」
「僕急いでるんで・・恩返しはまた今度でいいです・・」
「まあ!いけませんわ。急ぎの用があっても恩を返さなければ、末代までの恥です。セレネこの子を部屋に案内してあげて下さい。」
「はっ!」
僕はセレネに客室に連れて行かれた。豪華な客室でベッドが二つ置いてあった。中には一人の男の子がいた。歳は僕と同じぐらい、背もそんなに変わらない。短い紫色の髪と青い瞳が特徴的だった。
どこかで会った事があるような・・
「ルゥ!無事だったの!?」
「ユアン!君こそ無事だったの!?」
そうだ僕と同じ時期に淫魔ハンターになった、ユアンだ。僕が女王を蘇らせる少し前に、任務で北に向かったけど1週間後行方不明になり、音信不通だった。理由はこの国にいたからだったんだ。ここは鎖国状態だから、入国すれば外部と連絡は一切取ることができなくなる。それで報告がなかったんだ。
「でも・・何でルゥがここにいるの?僕はここから北に向かう途中、兵士に捕まったんだけど・・」
「捕まったて・・どうして?」
「何だか・・女王様が一目見て僕を気に入ったらしくて・・それで兵士に『女王様が
お呼びだ。』って無理矢理連れて来られて・・ルゥは?」
「僕は・・リーリア・・サキュバスの女王を蘇らせてしまったから・・もう一度封印するために北に向かってるんだ。その途中ここに連れて来られて・・」
「そうなんだ・・そう言えば・・ここの女王様は病弱だって聞いたけど・・会ってみたらとても元気そうだったけど・・」
「それは・・」
僕はユアンに説明した。僕の精液をリーリアから渡されて、それを飲んで病が治ったこと。何で治ったのかは知らないけど。
「そうなんだ・・信じ難い話だけど・・」
「僕もそう思う・・ねぇ・・ユアン今思ったら、僕達逃げたほうがいいんじゃないかな?ここの女王はリーリアと繋がりがあるみたいだし・・」
「そうだね・・でもメイドや兵士が巡回してるし・・見つかったらお仕置きされるし・・」
「お仕置き?」
ユアンはここから何回か逃げたそうとしたみたいだ。でもメイドや兵士に見つかってしまい、逃げる事ができなかったらしい。そしてもし僕達が逃げるのを発見し、捕らえた女性は褒美として、僕達をその日自由にしていいらしい・・つまり見つかったら、メイドや兵士と一日中交わって、精を提供しなければならない。
「これまで何回逃げようとしたの?」
「3回ぐらい・・でも全部見つかっちゃって・・それ以来警備も厳重になったし・・」
僕達は何とか逃げる方法はないか考えていた。ここにいたら、何時女王やメイド、兵士に犯されるか分からない。一刻も早く脱出したいけど、城は城壁に囲まれているので、出れるのは正門のみ。当然正門には兵士がいるから見つかっちゃう・・ユアンと一緒に考えていたら、もう夜だった。そして突然ドアがノックされて、メイドが部屋に入ってきた。
「失礼します。夕食の準備ができましたので、食堂に来て下さい。」
僕達は五人のメイドに食堂に連行された。食堂にはメイドや兵士、貴族達が沢山集まっていた。皆女性だから、男は僕達2人だけ・・そのせいか何人もの人がこっちを見ている。僕達はテーブルの端っこに座ると、隣の女性がいたずら半分で抱き締めてきたり、胸を押し付けたりしてきた。
食事が終わるとまた5人の女性に客室に連れて行かれた。暫く椅子に座って僕達はどうなるんだろうと考えていたら、またドアがノックされた。
「失礼します。ご入浴の準備ができましたので、大浴場に来て下さい。」
「ぼ、僕はいいよ・・ちょっと体調が悪いから・・今日はもう寝たいし・・」
僕はそう言って、入浴を避けようとしたけど、そう簡単に彼女達が諦めるはずがなかった。
「まあ。それでは医務室に来て下さい。そこで私達が手厚く看護して差し上げます。」
「う・・体調が良くなってきたから・・やっぱり入る・・」
「そうですか♪」
僕達は女性達に連行されて、大浴場に連れて来られ服を全て脱がされた。僕は腰にタオルを巻いたけど、1分もしない内にタオルを奪われてしまった。そしてユアンは室内に、僕は露天風呂に連れて行かれた。既に露天風呂にも数人の女性が入浴していた。僕はできるだけ彼女達から離れたけど、強引に抱き寄せられて胸やお尻などを触らされた。
風呂からあがるとまた部屋に連れて行かれた。これ以上起きてると、またどこに連れて行かれると思ったので、僕はもう寝ることにした。ユアンは本を読むらしいので、ベッドから少し離れた所にある。椅子に座っていた。時刻はもう10時旅をしてきた、僕にとってはもう寝る時間だ。でも彼女達にとっては今からが最も楽しみな時だった。また誰かが部屋を訪ねて来た。
入ってきたのは女性の騎士だった。水色の髪で長さは背中ぐらいまである。大きな胸、真っ白い肌、汚れを全く感じない青い瞳が特徴だった。
部屋に入って来たのは一人だけど、廊下に何人もの人がいる。その中には昼間僕をここに連れて来たセレネもいた。あれ?そういえばこの人達が着てる鎧・・カール帝国の紋章じゃないよね・・あれは確か・・カールと敵対関係にある・ラーズ王国の鎧だ。
「初めまして、私はこの城のカール騎士隊の隊長を務めている、セアーネと申します。以後お見知りおきを・・今宵ここに参りましたのは、少し昔の話を聞いてもらいたいからです。」
何だろう?僕は少し興味があったので、僕は身を起こして彼女の話を聞いていた。
「鎧の紋章を見ればお分かりになると思いますが、私達はラーズ王国の騎士です。かつて、この身を王国に授けるつもりでした・・しかし、3年前・・私達の主である元老院が、山賊の討伐を命じられました。私達は山賊がねぐらにしていた、砦へと向かいました。・・しかし私達は山賊達の罠に掛かり、全員捕らえられてしまいました。山賊の首領が私達にこう言いました。全て元老院の計画通りだと・・私達の隊は全員女性です。元老院は私達を山賊に引き渡す代わりに多額のお金を受け取っていたのです。私達の他にも、そこには沢山の市民や貴族の女性がいました。私達は来る日も来る日も犯されました。しかし・・ある日カール帝国の騎士が私達を救出しに現れたのです。私達は救出された日から二つ誓いました。一つはこの身をシルヴィア様に捧げること。もう一つは男性に無理矢理犯される辛さを思い知らせることです。そして今回私達がシルヴィア様から与えられた任務は・・貴方達の夜伽です。うふふ・・さあ楽しみましょう・・」
セアーネがそう言うと、廊下に待機していた女性達が部屋に入ってきた。このままだとこの人達全員を相手にしなきゃいけなくなる。僕はユアンの方を見ると、ユアンはコクリと頷いた。僕達は窓から外へ飛び出した。幸いこの部屋は一階にあるので簡単に外に出ることができた。だけど、彼女達は僕達が窓から逃げることを予測していたみたいだ。外には女性達が窓を囲むように立っていた。強行突破しようと思ったけど、相手は訓練された正規兵・・力でかてるはずがなく、結局二人仲良く捕らえられた。
「無駄です。逃げることはできません。大人しく私達と楽しい夜を過ごして下さい。抵抗しなければ、貴方達も楽しい時を過ごせますよ。・・・しかし抵抗するのであれば、痛い思いをしてもらうことになりますし、場合によっては拷問にかけます。」
僕達は拷問というあうのはいやだし、逆らったり、機嫌を損ねると何をされるのかと思うと恐くなってきたので、大人しく言うことを聞くことにした。
「いい子ですね。では貴方達その子の相手をしてあげて下さい。優しくしてあげるんですよ。」
ユアンの方に大勢の女性が集まった。そして一斉にユアンに襲いかかった。服を無理矢理脱がされて、そのまま女性達がペニスの奪い合いを始めた。
「ユアン!」
僕はユアンを助けようと思ったら、セアーネが僕の前に立っていた。
「貴方のお相手は私です。さあ私の体をご覧下さい・・」
セアーネはそう言うと、鎧を脱いで下に着ていた服も脱ぎ始めた。綺麗な白い大きな胸が僕の目を釘付けにした。
「いかがですか?・・綺麗ですか?・・うふふ・・私の能力は自分の裸体を相手に見せることで、相手を惑わすことができるのですよ。服など邪魔にしかなりませんので、捨てなさい。」
僕は服を脱いで、全て部屋の端に捨てた。それを見た彼女はベッドに上がると、見とれている僕の腕を掴んで胸を揉ませてきた。・・あ・・柔らかい・・重量あるんだ・・僕は彼女の胸を下から持ち上げたり、優しく揉んだりしていた。
「もっと楽しんで下さいね。私の体を・・うふふ・・」
僕はセアーネの胸を揉んだりしていたら、ペニスが大きくなってきた。隣のベッドを見てみると、さっきまでユアンの抵抗する声が聞こえてきたけど、今は女性達に甘えていた。
「可愛い子達ですね。・・その辺りの男性なら、大半は無理矢理犯そうとしたり、逃げようとしたので、皆拷問にかけて処刑するのですが・・貴方達のような子なら一生可愛がってあげても宜しいですよ。」
彼女は僕を胸元に抱き寄せて、包み込むように優しく抱き締めてきた。僕は彼女の胸に顔を埋めたら、何だか凄く落ちついた。ずっとこうしていたい・・
「甘えん坊な子ですね・・ここもこんなに大きくしてしまって・・とは言ってもやっぱり成人男性のに比べると、小さいですね。・・まあそんなことより、私の体で興奮してくれたのは、嬉しいですよ。お礼に貴方の大好きな胸でイカせてあげましょう。」
そう言うと彼女は僕を仰向けに寝かし、シックスナインをしてきた。僕の頭を太ももで挟んで固定して、性器から目を逸らせないようにしてきた。そして僕のペニスを胸で挟んできた。
「うふふ・・やはり全部隠れてしまいましたね・・さあ私の胸でイッてくださいね・・」
彼女は胸の谷間に唾液を垂らして、胸を上下に動かし始めた。唾液がローションの役割をしていて、胸の動きがとても良くなっている。さらに彼女の性器が口に押し付けられているので、女性のいい匂いがしてきて僕をさらに興奮させた。もうダメ・・イッちゃうよ・・出る!!
「ううん!!」
「うふふふ・・出てますね。私の胸の中で・・」
射精が終わると、目の前が暗くなってきた・・今日一日色々あったから疲れたのかな?・・
「大分お疲れですね。今日はここまでにしましょう。明日の夜を楽しみにしていますよ・・」
最後にそう言って、僕に優しいキスをしてくれた。僕はそのまま目を閉じて眠ってしまった。

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