ある村に淫魔が出たから退治してこい。
それが僕が受けた初めての仕事だった。
何でも郊外のとある村に突然淫気が発生したらしい。
発生した淫気が非常に微弱なことから初心者ハンター向けの仕事として僕に回ってきたのであった。
幸いにもその村には女性が少なく、また淫気発生時には全員が村外の市場に買い物をしに行っていたため、淫魔化した女性は皆無。
恐らくは淫魔が単独で男たちの精を貪っているであろうと推測される、ということらしい。
まあ、確かに初心者向けの仕事だよなあ……
僕はぼんやりとそんなことを考えながら、その村へと向かったのであった。
☆ ☆ ☆
「うっ…………」
その村一帯には、うっすらとではあるが精液の臭いが漂っていた。
恐らく男たちが淫魔にさんざん搾られたのだろう。
ある程度覚悟はしてきたつもりだったが、この臭いを嗅ぐと本当に自分が淫魔と戦いに来たことを改めて思い知らされる。
その戦いは、負ければ死あるのみ。
自分の命が懸かっているかと思うと、嫌でも緊張が走る。
パシン、と自分の頬をはたいて気合を入れなおすと僕は村の中を進み始めた。
「それにしても、淫魔ってどこにいるんだろう……?」
当てもなく村の中を歩きながら、ふと僕はそんなことを考えた。
「というかよく考えれば僕、淫魔の居場所知らないんだよな……」
そこらへんをぶらついていれば淫魔の手がかりがあるだろうと思っていたのに、それも全く見当たらない。
「しまったなあ……これじゃ探すところから一苦労だよ……」
ぐるりと村を一周しては見たが特にこれといった発見は無い。
「外じゃないなら……屋内か。うう……これからBFもしなくちゃならないのに……」
何かを探すというのは大変な苦労を伴う。
そして、それに加えて僕は淫魔に不意打ちを受けないように常に辺りに気を配っている状態。
疲れるなという方が無理な状態だ。
それでもここで休憩を取るわけにはいかないので、一軒一軒時間をかけて中を見ていく。
家の中は外よりもつーんとした精液の臭いと、男の死体が転がっていた。
淫魔に搾られつくしたのだろう、僕も負ければこうになってしまうと思うとぞっとする。
しばらく僕は家の中を確かめていた。
郊外の小さな村といってもある程度の軒数はある。
「ここも違うか……」
何十軒めかの家の中を調べ終わり外に出て扉を閉めようとした瞬間、不意に僕の後ろ上方から気配を感じた。
「そこかっ!!」
僕は咄嗟に振り向くと……ビンゴ。
僕の後方にある家の屋根から今にも僕に飛びかかろうとしている女の子がいた。
肩口に切りそろえられた栗色の綺麗な髪に、吸い込まれそうなほど大きな赤色の目。
着ているタンクトップはおっぱいで限界まで押し広げられ、それでも納まりきらずによこからおっぱいが少しはみだしている。
むっちりとしたお尻から腿にかけてはぴっちりとスパッツが包んでおり、その官能的な曲線を思う存分発揮していた。
「げげっ、何でわかったのよぉ!!」
淫魔は目を丸くして驚いている。
体をピクリと動かしたせいで淫魔の胸がぷるんと揺れる。
僕はそれを見ただけで下半身に血が集まっていくのを感じながら、必死にそれを隠しつつ淫魔をにらみつける。
「何でって……そりゃあ、僕はハンターだしね。不意打ちなんかされないよ」
「あ〜、そっか。あなたハンターかぁ。やっと来たのね、待った甲斐があったわ」
「え?待った甲斐があったって……?」
意外な質問に僕は驚く。
普通淫魔はハンターが来るのを警戒するものなんじゃ………?
「あ〜……それはね、私の目的は元々ハンターを生け捕りにすることだから。私たちみたいな生まれたての淫魔が手っ取り早く力を付けようとするなら、ハンターの精液を飲むのが一番なんだよ。何度も訓練生時代に我慢して、イかされてを繰り返してるからいい具合に精液が濃縮されてるんだよね……よっと」
そういって淫魔が屋根の上から飛び降りてくる。
たゆん、とそれに伴っておっぱいが揺れる。
な、何て反則的なおっぱい……あんなものに包まれたらすぐに射精してしまいそうだ……
思わず僕は淫魔のおっぱいに見入ってしまっていた。
「あれあれ〜?どうしたの?そんなにこのおっぱいが気になる?」
僕の視線に気付いた淫魔は、タンクトップを胸の谷間に引き寄せておっぱいを露わにした。
真っ白なおっぱいが僕の視界に飛び込んできて、僕の下半身はどんどん熱く大きくなっていく。
程なくして僕のズボンの前には大きなテントが出来上がっていた。
「あらら、見ただけでもうぱんぱんだね〜。……ねえ、おっぱいに挟んでみたくない?」
淫魔が腕で胸を寄せて谷間を強調してくる。
圧迫されるがままに形をむにゅりと変えるたわわな果実はとても柔らかくて、気持ちよさそうだ。
「今このおっぱいにおちんちん入れてくれるんなら、ず〜っと性奴隷として優しく犯し続けてあげるよ?どぴゅどぴゅって、何度も何度も…………ね?」
胸の形をぷにゅぷにゅと変えながら淫魔が囁きかけてくる。
僕はその淫らな柔肉から目を離すことが出来ない。
ペニスがピクピクと震え始め、まるで請うような目つきで淫魔のおっぱいを凝視する。
「ほら、こ〜やってぇ……」
淫魔は掬い上げるようにおっぱいを持つと、まるで谷間におちんちんがあるかのようにぱふっ、と挟み込んだ。
そのまま微弱な振動を加えながら、ぎゅっとおっぱいを押しつぶして小刻みに上下に動かす。
「おっぱいをぷるぷる震わせるとどんなおちんちんもすぐに蕩けちゃうの♪」
僕のおちんちんはまるで谷間に挟まれているかのようにピクピクと震え、我慢汁を噴き出している。
「それで、十分に蕩けてきたら……こうやってこね回してあげるの♪」
淫魔は胸を揉みしだくようにして、大きな動きで左右交互に上下させる。
「うあ……ああぁ…………」
僕はおちんちんがあのおっぱいの中で左右に捏ねられて悲鳴をあげている様子を想像してしまい、どんどん興奮度が高まっていく。
むちむちの肉球におちんちんを捕らえられ、自分の意思とは無関係に腰がぬけるほどの快楽を与えられる。
僕は無意識の内にその快楽を求め始めていた。
「それで、おちんちんのピクピクが激しくなってきたら……こうやって優しくしてあげるとだんだん精液があがってくるんだよ……?」
淫魔が手を離すと、上半身だけを揺すっておっぱいをぷるぷると優しく動かして見せる。その動きは、仮想のおちんちんのカリをしゅりしゅりと擦り上げ、甘美な快感を送り込んでくる。
「あ……ああ……気持ちいい………」
本当にカリが擦られているような気がして、僕は喘ぎ声をあげてしまう。
玉がきゅっと縮み上がり、精液の発射準備に入る。
「それで最後にこうして……どぴゅっ!!」
淫魔は再びおっぱいに手を添えると、大きな動きで一度だけ、素早くおっぱいを上下に揺さぶった。
「う…あああああああ!!」
その瞬間背筋をぞくぞくしたものが走り抜け、精液が出口を目指して駆け上ってきた。
そのまま精液をぶちまけてしまいたかったが、僕は反射的に肛門に力を入れて射精をこらえた。
同時に淫欲に染まっていた僕の頭が晴れ、理性が戻ってくる。
「はあ……はあ……僕は、何を…………」
「あれ〜、折角途中までいい感じに催眠に嵌ってたのに、最後で抜けちゃったかあ〜」
「さ……催眠だって?」
淫魔はにっこりと僕に微笑みながら、胸を揺らして答える。
「そう。あんまりあなたがものほしそうに私のおっぱいを見るものだから、ちょっとね♪
私のおっぱいに挟まれてるような感じがしたでしょ?ふふ、あのまま溺れていれば気持ちよくイかせてあげたのになあ〜♪」
「バ、バカにするな!僕はハンターだぞ!!そんな簡単に溺れたりするもんか!!」
淫魔の挑発的な目線に、つい僕はかっとなって声を荒げてしまう。
「え〜、本当?今さっき私の催眠にかかって、切なそうな顔をして腰を震わせながら、私のおっぱいを食い入るように見つめていたのは誰だったっけ〜?」
「……くっ!!」
本当のことを言われて僕は顔を真っ赤にする。
何も言い返せないのが本当に悔しい。
「ふふっ……いいよ。おいでよ、弱いハンターさん。今度は完全に、私の虜にしてあげる……♪」
「くそっ!!後悔するなよ!!」
僕はかぶりを振って意識を集中しなおすと、淫魔目がけて一直線に駆け寄っていった。
続く
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