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勇者、誘惑(その7)豚勇者の歌

「あんだよ、テメェ」

 アイラムは魔王の王座に座りながら眉根を寄せる。
 その前にひざまづいた男はうやうやしく顔をあげるが、しかし表情は緩みきっている。
 なめられている――アイラムは腹の底から立ち上る怒りをなんとか沈める。

「いえいえ」男は慇懃無礼な語調で応える。「サキュバスの王たるアイラム様に逆らうつもりなど毛頭ございません。それに、我らインキュバスとサキュバスは古来より深い縁を結ぶ関係。アイラム様が魔王になられたと聞き、インキュバスの首領たる私、ツバサがこうして頭を垂れに参った訳で……」
「ごたくはいい。何だ? 都合よくテメェの子種ぶちこんで、私を手籠めにしようって算段か?」
「はは、ご冗談を……」
「テメェんとこの盛った犬に、私のかわいい娘が何人、拉致られたと思ってんだ」
「はて、とんと覚えがございませんな」
「ざけんな。行方不明になって数ヶ月した娘が、オークの慰み者になってることぐらい耳に届いてるんだよ。廻して使い物にならなくなったらポイ捨てか? クズの親玉が粗チンぶらさげてノコノコやってきやがって、タダで済むと思ってんのか?」
「……アイラム様……」

 途端、声音を低くする男――ツバサ。
 しかし、その声音がアイラムの心の奥底にある何かを揺さぶっていた。

(くそっ――タチの悪い奴が早速やってきやがった)

 インキュバスの王、ツバサ。
 人間界の言葉で例えれば、ホステスの親玉がアイラム、ホストの親玉がツバサと言える。
 それぞれがまったく同じ性質を持つ業界にいながら、しかし決して相容れない仲の相手。
 特にインキュバスが厄介なのは、そのたぐいまれなる女を弄ぶテクニックによって、物を知らないサキュバスを手籠めにしてしまう、という点だ。
 こうしている今も、サキュバスの王たるアイラムとて、ツバサの流れるような長髪に、優しげでいながら強い眼光に、艶やかな唇に見とれてしまいそうになる。
 情けないド変態の勇者に比べて、なんと魅力的な容姿だろう。
 アイラムも相手を惑わそうと足を組み替えたり、谷間を強調したりするが、相手はさっぱり動じる気配はなかった(もちろんこちらも動じているそぶりは見せないが)。
 言下で行われる闘争。

「――昔のことを覚えていらっしゃいますか?」口火を切ったのはツバサだった。「かれこれ二百年前……そう、アイラム様が産まれてすぐの時のこと。私は父に連れられ、サキュバスの巣へお邪魔しました。一年早く産まれていた私は体も発育し、言語も解していましたが、貴方はまだ未成熟で、やっと言葉をちらほら覚えるようになったばかり。会うことを禁止されていながらも、私は貴方の部屋にお邪魔して――契りをかわした」
「ふざけるな!」

 怒鳴るアイラム。
 そう、アイラムは先に心を乱してしまっていた。

「死ねクズが!」アイラムは唾を散らしながら続ける。「何も知らない私になんてことを……!」
「怒る様もお美しい」しかしツバサは優しい笑顔で続ける。「あの時と同じように、よがる声も聞いてみたいものです」
「――――!」

 アイラムは唇を噛みしめると――王座の陰から剣を取り出す。
 伝説の剣――勇者から奪い取った、魔を打ち払う聖剣。
 その切っ先をツバサの眉間手前に向けると、さすがのツバサも一滴の汗を垂らした。
 この剣を一ミリでも動かせば、インキュバスにとって命に等しい顔に、癒えることのない傷を残すことになる。
 アイラムはやっとイニシアチブを取れることに安堵すると、語調を沈めて言う。

「――私はもう、サキュバスの王だ。それだけじゃない、世界を支配する魔王だ。実際、アンタらを除いたほとんどの魔物は私の配下につくことを選んだ」
「何をおっしゃる。我々とて喜んで、あなた方の配下になりましょう」
「どうだかね。とりあえず、アンタらには今までみたいに山の奥でセックス三昧な生活はつつしんでもらう。人間討伐部隊に入ってもらうよ」
「――そう、そこを考え直していただきたく、こちらに参った次第でございます」
「考え直す?」アイラムは鼻で笑う。「テメェを憎んでも憎んでも憎み足りない、この私が?」
「オークやゴブリンといった戦闘型魔物と違い、我々は戦闘能力など皆無です。それは我々と同じ境遇のアイラム様であればご承知の上でしょう」
「その通りだよ。だからこそ討伐部隊に選んだ――私達はね、今まで魔王の性処理便器として生かさず殺さず飼われてきた。でもお前達は違う。魔王に調教した人間の美女を定期的に送ることで、自由に生きることを許された。同じ境遇なんて、元からありゃしなかったんだよ。だから、私が天下を取ったからには、お前達には鉄砲玉になってもら――」
「天下――」割入ってくるツバサ。「――その天下が揺るごうとしていることをご存じですか? アイラム様」
「――どういうことだ」
「確かに、勇者は愚かにもサキュバス族の手に堕ちました。しかし、それにかわる人間界の使者が、今にも魔界に入ろうとしているのです」
「なんだと? 戦士も僧侶も魔法使いも殺して――」
「勇者は旅を始める際、女の冒険者を断った。その女の冒険者は、勇者を追って冒険を続けていたのだそうです。私の掴んだ情報によれば、女賢者と女格闘家の二人。賢者とは魔法と法術、どちらにも長けた間接戦闘のスペシャリスト。格闘家は剣士と対をなす近接戦闘のスペシャリストで、聞くところ人間界でも随一の実力者だとか。彼女たちの力は勇者一行を凌ぎますよ。なにせ、ものの二人で今にも魔界に入ろうとしているのですから」
「そ、そんな……!」

 アイラムは焦っていた。
 サキュバスは、もともと戦闘能力に長けてはおらず、せいぜい下級魔物程度の力しか持たない。
 ただ、男相手には魅了でもって隙をつくことが出来たし、勇者をかどわかし魔を打ち払う聖剣を奪った以上、聖剣を恐れる魔物にも敵はいなくなった。
 しかし、相手が人間、それも女となれば別である。
 魅惑もきかなければ、聖剣とてただの切れ味の良い剣でしかない。
 その上、彼女たちは勇者一行を凌ぐ力を持つというのだ。
 もしそんな一行が目の前に現れれば、アイラムはまず殺されるだろうし、魔王が人間に殺されたとなれば、魔界の秩序も崩れ、魔物全体が人間によって駆逐されてしまうだろう。

「――そこで、ですよ」冷や汗をかくアイラムを、ニッコリと笑んで見上げてくるツバサ。「その賢者と格闘家を、我々インキュバスが堕としてみせましょう。戦闘で打ち負かすのではなく、籠絡して雌奴隷に落とし込む――そうすれば、人間が魔物に逆らうことは出来なくなることでしょう」
「それで、人間討伐部隊から外れたい、と?」
「適材適所。魔物には持って生まれた役割がある――違いますか?」

 ツバサはあくまで素敵な笑顔でアイラムを見つめていた。
 それを見てアイラムは腹立たしく思いながらも、しかしその案に反対する理由もなかった。

「――いいだろう。ただし、そいつらを堕とすまで、その薄気味悪いツラをおがませんなよ」
「御意」

 言ってツバサは優雅に頭を下げると、魔王の間を出て行った。

「……クソがっ!」

 それを見届けた途端、歯を食いしばるアイラム。
 やっと、やっと世界を手に入れたと思えば、邪魔がすぐさま入ってくる。
 インキュバスに、人間の賢者と格闘家。
 魔王の性奴隷として飼われ続け、インキュバスに食い物にされ、薄汚い魔物のオカズにされて、それでも我慢して娘達を育ててきた。
 それが報われたかと思えばこれだ。

「――おい、サクラコ」
「はっ」

 魔王の間の垂れ幕の影に隠れていたアイラムの側近、サクラコが姿を現す。

「今日の謁見は中止だ」
「しかし、各魔物の長との主従の誓いが……」
「書面で済ませろ。どうせ私を見て今夜のオカズにしたいだけのクズ共だろ」

 そう言って、アイラムは魔王の間を出て行く。
 腹立たしい。
 アイラムはこのいきり立った気持ちを苦々しく思いながら、廊下を突き進む。

 ◆

「はぁ……はぁ……んっ……!」

 僕は必死で舌を動かす。
 今日のお相手であるサキュバス、シィルは、ピンクの髪を振り乱しながら僕のクンニに耐える。
 しかし、大きく開いた肉付きの良いお尻はぷるぷると震えており、お椀型の乳房は柔らかくひしゃげながら揺れていた。
 その眺めに下半身が反応してしまうものの、クンニに集中することで下半身を意識から外す。

(二人立て続けにイカせれば、アイラムと戦える――外に出られる、はずなんだ)
(こんなところでよがっている訳にはいかない。一刻も早く外に出て仲間を募って、アイラムを倒さなければ)

 クンニに集中していれば、顎が疲れて快楽とは無縁になる。
 苦痛を常時感じることが、経験の少ない僕が見つけた唯一の勝算だった。
 シィルはどうやら大人しい子らしく、頑張って僕のモノに指をかけて擦るけれど、動きはたどたどしく、今までのサキュバスに比べて稚拙だった。
 すでにむわりと淫蜜に濡れて痙攣している彼女の膣、アナル、尻肉に舌を這わせ、振動させる。

「ふぐっ……んぅ……んぱっ、ねろぉ……」
「あああっ!」

 突然、シィルの舌が亀頭を這った。
 僕は動きを止めて、その快感に腰を痙攣させる。
 シィルの舌は暖かくて、それが僕の亀頭のカリを舐めては、裏筋を舌先でほじり、鈴口から先走り汁を搾り出す。
 僕はお尻を引いて逃げようとするが、逃げられない。

(――そうだ。逃げられない。だったら、相手の土俵で勝たなきゃいけないんだ!)

 この感情は、仲間達を殺したアイラムへの怒りから続くもの――僕は舌の動きを復活させながら、彼女の乳房に手を伸ばす。

「んむううううううううううううう!」

 シィルは胸を揉まれた途端にフェラチオを止めた。
 どうやら胸が苦手らしい――僕は上体を起こし、足を彼女の背に廻して、シィルを逆立ち開脚の姿勢にする。
 股間を彼女の顔にあてがったまま、膣を舐め、乳首を指でぷにぷにと押しつぶしながら乳房を不規則に揉みしだく。

「ほら、舐めなよ――イったら負けちゃうんだよ?」

 そんなことが言えるほどに余裕が出来ていた。
 今まで負けた経験から、少しづつ貯めた経験値が生かされていた――気持ちさえ屈しなければ、射精はある程度コントロールできる。
 いくら舐められても、それが指先だと思えばさほど感じないものだ。

「ふみゅうううっ! ふみゅうううううううううううううっ!」
「ほら、ちゃんと舐めなよ――でないと、すぐイカせちゃうよ!」

 舌を膣内に入れ込む。入り口すぐ、上の方にあるGスポットを意識的にほじくり、溢れる蜜は飲み込まず、舌に絡めて奥へ突き入れる潤滑油とする。
 シィルは僕の頭にモッチリとした足を絡めて、股間を僕に押しつけてくる。
 その脚の肉感にドキドキしてしまうものの、あくまでクンニに集中して――!

「ふ――あああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 顔に吹きかかる潮。
 僕はそれを吸引して飲み込み、更に膣を舐める。
 イったばかりで敏感になった膣への刺激に、シィルは全身を痙攣させて感じていた。
 僕はそんなシィルの顔を上から覗き込む。
 目を白黒させて震えるシィルは、明かな恍惚に浸っている。
 僕は確かな自信を身につけて……

「後でお仕置きよ、シィル」
「――――!」

 扉から聞こえた声に、僕の自信は一瞬にして揺らぐ。
 見れば、そこには黒のブラジャーにホットパンツを着たサキュバスの女王、そして魔王でもあるライラムが立っていた。

「どきな……お手本を見せてやるよ」

 アイラムの言葉に、意識を失いかけていたシィルはハイハイをしてベッドから降りる。
 僕が身を硬直しているのを見て、いつもの嘲笑を浮かべながらベッドに上がってくるアイラム。

「二人に勝ったら、じゃなかったのか?」

 僕の質問に、アイラムは答えない。
 その嘲笑を浮かべる表情には、微かな怒りが感じられた。
 どうやら機嫌が悪いらしい。

「誰に」アイラムはそう言って、跪く僕の前に脚を上げた。ムッチリとした艶やかな太ももがぷるりと震え、ホットパンツの細い股間部に走る肉厚な筋が丸見えになる。「口聞いてんだよ、豚が!」

 途端、その足の裏が僕の頬を叩いた。
 一瞬触れただけだというのに、しっとりと吸い付くような肌触りの足の裏が、僕の頬を左右に、次々と叩いてゆく。
 僕は足ビンタに顔を背けようとするが、アイラムの足はそれを逃がさない。
 見上げれば、魅力的な太ももがゼリーのように震え、股間の筋がホットパンツをムキュッよくわえ込み、ブラに包まれた形のよい巨乳が妖艶にそびえ立つのが見えた。

「この口が生意気ぶっこいたんか、ああ!?」
「ふぐううううううううううううっっ!」

 口を半開きにしてビンタに耐えていた僕の口内に、アイラムの爪先が突き入れられる。
 鼻孔を突き抜ける甘い汗の臭い。
 僕はその汗臭い爪先に舌を這わせて、指と指の間の垢すらしゃぶり、咀嚼してしまう。

「くそっ……なんでこんな豚が勇者なんだよ。なんでこいつを追いかけてくる奴がいるんだ? こんな豚になんの魅力がある? 踏まれただけでセンズリこきはじめる変態なのに!」
「ふむうううううううっ! むふううううううううううううううううっ!」

 アイラムはただ乱暴に僕の口内を踏みにじってゆく。
 僕はアイラムへの憎しみを奮い立たせようとするが、アイラムに踏みにじられて射精しまくった過去が頭にちらついて、どうしても頭がぼーっとしてしまう。
 やがて、アイラムは足をどけると――どこから取り出したのか、ローションを手にしていた。
 遙か高みから落ちてくるゼリー状のローションが、剥き出しになりそそり立った僕のモノにかかる。
 それが終わらない。ずっと落ちてくる。
 それは股間に池を作り、それは腹部まで広がり、溢れてベッドにしたたり落ち、しかしそれでも降り止まない。
 やがて――一本分を絞り出した時には、僕の全身はローションゼリーによって包まれていた。
 まるで、ゼリーの中に閉じこめられたフルーツのような気分だ。

「ローション? 誰がローションなんて言った?」
「え……?」

 アイラムの意味深な言葉にいぶかしがる間もなく――全身を舐め上げるような感覚に襲われる。
 ローションに、舐められている。

「まさか……スライム!?」
「そ。魔物の中でも最下級の魔物。ちなみに両生類だから、男も女も関係ないよ」
「ふぁあっ!」

 生暖かい液体に乳首や内股、アナル、何より亀頭を執拗に舐められる。
 しかし、決定的な快楽ではない。
 それは、体の昂ぶりを促しながらも限界手前でとどめる、意地悪な蠢きだった。

「な、なんでこんな……ふぁあああ!」
「ちなみに、その中でだって自由に動けるから、逃げたきゃ逃げればいいわ」

 確かに指や腕は動かせる……が、そのたびに腋や、股間を舐め上げられて力が出ない。
 しかし、何より、なんでこんなことをする必要があるのか?

「不思議?」ベッドの上にわざわざ椅子を用意して座り、僕を見下ろすアイラム。「今日はね、言葉だけで天国にイカせてあげようと思ってね」
「言葉?」
「そ……生意気な豚には躾が必要なのよ。行くわよ」

 そう言ってアイラムは妖艶に笑うと、伸びた艶やかな足先でリズムを取りながら抑揚をつけて歌い出す。

「変態勇者は魔物に犯され
チンポをみるみる固くして、
やらしい魔物の股間を覗いて
玉玉きゅんって萎ませて」
「――――!」

 なんだろう、聞いているだけで恥ずかしくなってくる。
 そんな歌を、アイラムは小馬鹿にしたような笑顔のまま続ける。

「エッチな魔物の股間を見ながら
ヨダレをダラダラ垂れ流し、
スケベな妄想ムラムラしちゃって
チンポをビンビンさせちゃって」
「ああ……あああああ……!」

 韻を踏んで、まるで子供の替え歌のように歌うアイラム。
 そのふくらはぎや、ブラに包まれた巨乳、踏みにじられた過去、アナルを犯された過去――あらゆる淫らな思い出が、子供っぽい歌と共に脳内を駆けめぐってゆく。
 体中を舐めしだくスライムの動きに、股間の熱が追いつかない。
 知らず、僕は亀頭に指先をからめて、ぬちょぬちょのスライムの中でオナニーをしていた。

「変態勇者は魔物の胸見て
ムチムチお肌にボッキして、
正義の為にと聖剣握った
今じゃあチンポを握るだけ!」

 歌が更にテンポアップする。
 長い脚で取るリズムも激しくなり、いつしかその指先は、僕の股間手前で揺れている。
 少しでも腰を突き出せば当たる距離。

「世界の平和を頼むと言われた
今じゃあアヘアヘ叫ぶだけ、
魔物の世界にいざ立ち向かった
今じゃあドピュドピュ放つだけ!」
「あああ……ふぁああああああああああああああ!」

 ――その足先に、スライムに包まれた股間を押しつける。
 途端、ぷにゅりとした瑞々しい足裏に亀頭が押しつぶされ、頭が真っ白になる。

「ムッチリお尻にモッチリ乳房に
妖しい魔物の誘惑に、
聖剣離して仲間手放して
精液たっぷり放つだけ!」

 そう言った瞬間、アイラムはリズムを取っていた足を僕の股間に押しつけてきた。

「あひゃあああああああああああああああああああああああ!」

 スライム漬けになり、ニュルンニュルンになってしまったオチンチンに、アイラムの足が食い込んでゆく。
 その足から逃げるように、ニュルンと蠢くオチンチン。
 しかしアイラムの足はそれを追って力強く押しつぶしてくる。
 ニュルンと逃げるオチンチン、しかし逃がさない足、それでも逃げるオチンチン、執拗に逃がさない足。
 アイラムのふくらはぎが筋肉によってきゅっと締まり、僕のオチンチンを追い求める。
 僕はそれに、アイラムの歌う通りアヘアヘ言って、ただお尻を振ってその快楽から逃げる。
 その動きすらスライムのニュルニュルによって快楽になり、アイラムの足は逃げることを許さずスライムの中で蠢き続ける。

「正義の味方が性技に屈して
いつも倒してた魔物の脚に、
チンポ押しつけてアナルすぼませて
ドピュドピュドピュドピュイっちゃうの!」
「ひゃあああ! 許して! ゆるひてぇ! 逃げられないよぉ! もう逃げられなひよおおおおおお!」

 いくらお尻を引っ込めても、アイラムの足が追いついてくる。
 あがく僕を見下ろして、今まで以上の嘲笑を浮かべるアイラム。
 もう限界だった。

「ドッピュンドピュピュン ドッピュンドピュピュン
精液ポンプの正義の味方、
世界の平和も今じゃあ立派な
犬家畜以下の豚勇者!」
「あがああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 射精――スライムの中で、絞り出される精液。
 しかし、そんな射精オチンポすら逃がさないアイラムの足。
 僕はヌルヌルボディをくねらせながら、再びアイラムの足に果てさせられたのだ。

「はっ……あんたはね、豚勇者なのよ。この前みたいに私に刃向かおうとしたら、もっと酷いことするから」
「ああああ……あひゃああああああ……」

 アイラムの言葉がいまいち頭に入らない。
 スライムの体液に催淫効果でもあるのか、頭がピンク色になって、もっと踏み踏みされたいとしか考えられない。

「――そうよ。私の手元には勇者がいる――これを利用しない手はないわ」

 アイラムは意味不明な言葉をつぶやくと、シィルに後片付けを任せて部屋を出て行った。
 今回は幕間的な位置づけ。エロ少なくてごめんにょ(ノ∀`)
 今後は勇者だけじゃなく、女格闘家と女賢者もインキュバスとBFさせようと思ってるけど具体的な案がある訳でもなしこのまま行くかもね(´Д`)。

 今回書いてある歌は、昔作ってたツクールでボスに負けたBADEND時に言葉責めされるところを丸々コピー。文字数もあってるからそのままはめこめるYO^^
 これ、ツクールだとフェラ音とかつけられるから更にエロくなるんだな。
 他にも娼婦ver、猫耳メイドver、ミニスカポリスverの歌は作ってあるが、まあ自家発電だぁな(ノ∀`)。

 あと今気づいたけど、アイラムってグ○ンラ○ンのヨーコの服装に似てた。しまった。ヨーコって名前にしてりゃイメージしやすかったんに。

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