目を覚ましても驚かない。
いよいよ僕はアイラムに飼われているという状況に慣れてしまったらしい。
豪華極まる魔王の寝室を見わたしても誰もいない。
僕はゆっくり休もうと横になるが――。
「――お腹すいた」
そういえば、捕らわれてからまともにご飯を食べていない。
空腹のもどかしさから、いくら眠ろうとしても眠れない。
仕方なくベッドを出て家具を探り回るが、食物らしきものは一切出てこない。
扉ももちろん開かない。
「もしかして……人間はご飯を食べないと死ぬってことを、魔物が知らないのか……?」
思いを巡らしていた矢先、ドアが開く。
見れば、そこにはかわいらしいフリルのドレスを着た少女が立っていた。
桜色の髪は綺麗に切りそろえられ、目はぱっちりと大きく、ぷっくりとした唇は髪と同じく天然の桜色。
白いフリルのドレスから伸びる手足は細く、腕がかかえるクマのぬいぐるみが彼女の体より大きいんじゃないかと錯覚させるほど。
足はピンク色の靴下、それを覆う赤い靴は艶やかにまるい。
その靴のそばで揺れる黒い尻尾――彼女もサキュバスのようだ。
「おはよ、勇者様!」
かわいらしく人間の言葉で挨拶してくる少女。
「あ、ああ……おはよう」
僕は気後れしながらも答える。
なんでこんな少女が人間の言葉を……?
「不思議?」彼女はまるで魔物とは思えないほど起伏のある声音でもって、僕の疑問に答えた。「私、産まれてすぐに人間界での仕事をママから仰せつかったの」
「ママ?」
「アイラム様のことだよ。で、そこで人間の言葉を教わったの。私、ミントっていうの。よろしくね!」
愛嬌よく微笑みかけてくる少女、ミント。
その表情を見る限りでは人間の幼女にしか見えない――こんな子までがサキュバスだなんて。
「で……そのミントちゃんが、どんな用?」
「そうそう、お腹すいてるだろうな〜って思って、食事を持ってきたの! 今後は私が勇者様の食事の用意をすることになったから、食べたいものあったら遠慮無く言ってね!」
「でも、なんでキミが?」
「私が人間界でしていた仕事がお給仕の仕事だったの。魔物といっても、人間界のお金が必要になることがあるから、選ばれたサキュバスがたまに出稼ぎに行くのよ。だから私は人間が好む食事なんかも一通り知ってるの。料理のことならお任せっ!、えっへん!」
と胸を張るミント。その胸はびっくりするほど小さい。
(――いや、子供なんだから小さくて当然だし。最近胸の大きい人しか見てないから……いや、人でもないし。サキュバスだし)
寝起きで混乱しているらしい。
僕は溜息をつき、早速食事を頼もうとすると、もう用意してあるから、と言って扉の奥から台車を引いてきた。
その上には釜焚炊きのご飯や卵など、オリエンタルな朝食が揃っていた。
仕えていたお金持ちの人っていう人の趣向なのだろうか。
僕はどちらかというとパン派だったけれど、この際なんでも関係ない。
とにかくお腹がすいていたので、早速がっつこうとすると、
「こら! 子供みたいにがっつかないの!」
と、明らかに年下な見た目のミントに諫められる。
「な、なんで……?」
「ちゃんと調理されたものを食べるのがマナーでしょ、勇者様」
「調理って……もうご飯は炊いてあるし、そのまま食べても……」
「もう、ほんっとマナーのなっていない勇者様なんだから。いい? これを……」ミントはそう言ってご飯を一握り釜から取り出すと――「こうするの」
――ドレスの裾から、腋の下に入れる。
「な――!」
言葉を無くす僕。
そんな僕に構わず、暖かいご飯を腋でぎゅっぎゅっと締め付けるミント。
「よし、これで完成!」そう言って取り出したご飯は、確かに丸くなっており、俵型のおむすびになっていた。「召し上がれ!」
「ちょ……ま、マナーもなにも、そっちのほうがマナーがなってないじゃないか!」
「え? どういうこと?」
本当に理解できていないのか、ぷっくりとした唇に指をあてて首をかしげるミント。
確かに、サキュバスは人間みたいにご飯を食べないだろうから、その手の常識がわかっていなくても仕方ないけれど……人間界で給仕をしていたんじゃなかったのか?
「どういうことって、食べ物を粗末にしちゃいけないってことだよ!」
「だって、私が給仕していたおじさんは毎日、こうやったご飯を美味しそうに食べてたよ?」
「――――!」
その時になって理解する。
人間界のお金持ちがなんでサキュバスを雇ったのか……それはもちろん、ただのメイドとしてではない。
どんな人間よりも妖艶なサキュバスを雇うことで、とんでもない変態プレイをしていた、ということだ。
「さあ、お食べ!」
「ふぐっ――!」
ミントは硬直していた僕に素早く近づくと、自らの腋で丸めた握り飯を僕の口に突き入れた。
食感は紛れもない握り飯だったが、ミルクのような甘い香りが鼻孔をくすぐる。
暖かいご飯を腋に入れることで発汗させ、それがご飯をコーティングしているのだ。
それは今まで一度も口にしたことのない味だったが、空腹もあってそのまま租借し、飲み込む。
「まだまだあるからね〜」
そう言って、腋でご飯を丸めてゆくミント。
ドレスの裾から覗く腋は、女性らしい丸みを帯びていて、そこからちらつく僅かな胸のふくらみもあり、とても魅力的な眺めだった。
ミントの甘い汗の染みついた握り飯を次から次へと食べてゆく僕。
(――ああ、なんで……食べているだけなのに……!)
どういった経緯でそうなってしまったのか……
……僕のモノは、半立ち状態となってピクピク震えるほどになっていた。
ただ、幼女の汗のにじんだ腋で握られたご飯を食べているだけなのに……
「そろそろ、もっと違う味が欲しくなる頃かな?」
ミントは握り飯を作る手、いや腋を止めると、台車から卵のいっぱい入ったボールを取り出す。
それを器用にすべてボールの中にあけると、適度に醤油を入れた。
丸い黄身が醤油の池にひしめきつつたゆたうボールを床に置く。
「椅子、借りるね」
そう言って椅子をその前に引っ張ってくると、靴下を脱ぎ始めるミント。
僕は、ミントが靴下を脱ぐ際に、スカートの裾からちらつく太ももやお尻に目を奪われてしまう。
だから、脱ぎ終わった頃になってやっと状況を把握するに至った。
「――も、もしかして」
「ちゃんとまぜまぜちまちょうね〜」
そう子供口調で楽しげに言うと、ミントは生足をそのボールの中に入れて……慣れた円運動でかき回しはじめた。
彼女の細い足が蠢く度、ボールからはネトネトタプンタプンと粘着性な水音が響き渡る。
僕はそんな世にも奇妙な眺めに呆然と見入るしかなかった。
「こんなものかな……勇者様」
「え?」僕は唾を飲んで。「あ……な、なに?」
「これぐらいの醤油の量でいいか、確かめてよ」
「確かめるって、どうやって……」
「だから――」
その時、ミントは初めて目に妖しさを漂わせた。
弧を描く大きな瞳。
それは男を小馬鹿にして誘うサキュバスの瞳。
そんな妖艶な瞳を、まだ十歳にも満たないように見える少女がしたのだ。
僕は再び唾を飲んでしまう。
――そんな僕に構わず、ミントはボールに浸けていた足を、ゆっくりと上げる。
宙に浮いたミントの足先……そこに絡みつき、糸を引いて落ちてゆく橙色の卵の中身。
まるでこってりと甘い蜂蜜をたっぷりすくい上げたかのような足先を僕に向けるミント。
「――これを舐め舐めして、確かめて」
「――――!」
幼いミントに足を舐めろと言われ――確実に反応してしまう僕の下半身。
脚――ユキナによってその味を教わり、アイラムやナディア達によって更に深みへと入り込まされた、脚。
それはいまだ女性に慣れない僕にとって、何よりも魅力的なパーツに他ならなかった。
――僕は緩慢な動きで彼女の元へと近づいてゆく。
意識が言う――駄目だ、そっちに行っては駄目だ。よくわからないけれど、そっちは危険だ!
しかし、体は前へ進む。意識が体におっつかない。
ただ、血液の溜まりこんだ下半身だけが焦る――もっと早く、もっと先へ!
間もなく、僕はミントの座る椅子の前に来る。
僕は膝立ちになり、ミントの眼下にまで姿勢を降ろす。
ミントを見上げる。
まだ幼女であるはずの彼女は、小馬鹿にするような目で僕を見下していた。
そう、僕は今、幼女の前でひざまづいているのだ。
まるで殿上人を見上げるかのように、幼女をうやうやしく見上げているのだ。
彼女の脚を見る。
太ももは細めでありながら女性的な柔らかさも残し、椅子の上でむっちりと組まれている。
その足先が僕の眼前にまで近づいてくる。
卵によってネトネトになった小さい足先。
靴下をはいていたからか、醤油の香りの他に、ほんのりと甘い汗の臭いもする。
しかし、逆にその臭いによって加速してしまう僕の肉体。
僕は茫洋とする意識の中で――ミントの爪先にしゃぶりついていた。
「ふぁあ……ふぁああ……んっ、んずっ、ずずずぅっ! じゅぶっ、じゅぷぅ、んちゅううううう!」
ヌチャヌチャと糸引くミントの足先に必死でむしゃぶりつく僕。
ぷりんと丸く、皺一つない幼い足先は、まるで極上の飴玉をしゃぶっているかのよう。
もはや卵の醤油具合など関係なく、甘味な汁を染み出させる飴玉にむさぼりつく――もっと汗を、ミントの幼い汗を!
「ねえ、醤油は増やす?」
「んむぅ! んちゅっ、んずずずずううううううっ!」
「……人の話すら聞こえないほどに夢中になってるの? 醤油の量について聞きたいから舐めさせてるのに、こっちに夢中になって……立派な勇者様と思ってたけど、ママの言うとおり、本当にただの豚勇者だったのね」
(豚、勇者――!)
ミントの言葉に、僕の下半身は暴走寸前まで高まってしまった。
こんな、戦闘能力の乏しそうな幼い低級魔物の前でひざまづいて、足にむしゃぶりついて、豚勇者とまで言われて――!
「この豚! キモイ豚! ほんと、人間って変態ばっかり。お金持ちのおじさまも同じように私の足にむしゃぶりついてたわ。下等な生き物ね……そんな豚勇者には――」
そう言ってミントは僕の口から足を引っこ抜き、ボールの中に足を浸けると――
「こうよ!」
「ふぁあああああああああ!」
――卵をたっぷりまとった足を、僕の顔面に押しつけた。
思わず倒れ込んでしまう僕。
ミントは椅子から立ち上がり、僕の顔面をプリプリの柔らかい足でこねくり回す。
ネトネトと絡む卵が顔面をヌルヌルにする――そして何より、僕の顔を踏むミントの脚の奥、スカートの裾からちらつく白いショーツに釘付けになってしまう。
「ほ〜ら、も〜っとヌリヌリしてあげますね、豚勇者様! ヌリヌリ、ヌリヌリ〜!」
「ああああああああ!」
ネトネトした足で踏みにじられる――ユキナやアイラムにされた仕打ちを、こんな幼女にされている。
僕は顔面を踏む足を味わおうと、浅ましく舌を伸ばす。
「ふふ……そうだ。そろそろご飯も食べたいでしょう?」
ミントは僕を踏んでいた足を離し、ボールの中にご飯を入れると、その足でもってボールの中をかき混ぜる。
ネチャヌチャ、とミントの足でもって潰れ、混ざり、泡を立てる卵かけご飯。
僕はそんなミントの股間に必死で見入る。
時折見えるショーツには、くっきりと幼い割れ目が入っていた。
僕は堪えきれず、股間をゆっくりとさすり始めていた。
「はは! オチンチン我慢できなくなっちゃったの? 子供に足でい〜っぱい踏まれて、オチンチンたまらなくなっちゃったの? ほんと、キミって救いようのない変態だね。クズ。豚。ほ〜ら、ブヒブヒ言ったらこのご飯、食べさせてあげるよ〜」
そう言ってミントはボールから足を上げると、にちゃねちゃと糸を引く卵かけご飯を見せつけてくる。
足の指の間からネットリと落ちてゆく卵。
僕は思考の隅で悲鳴を上げる理性を押し殺して、声を上げた。
「ぶ、ブヒブヒィ! ブヒッ、ブヒブヒイイイイイイイイイイッ!」
「あははははは! 豚! キモ豚! こんな変態の救いようのない豚が、世界を救おうとする勇者だったなんて信じられない! ほ〜ら、豚勇者様。『肉食器』たる私の足で、食欲と性欲を満たすといいわ!」
卵とご飯の絡まったミントの足が、乱暴に口内に突っ込まれる。
僕はまるでフェラチオをするかのごとく繊細さで卵かけご飯をむしゃぶる。
ご飯や卵の中に確かに香るミントの甘い汗の臭い。
それが僕の下半身を際限なく熱くし続ける。
「ふふ……そろそろお腹いっぱいかな?」
突然、ミントはぼくの口に入れていた足を離した。
僕は極上の飴玉が去っていったことに眉を寄せて、哀願するように彼女に見入る。
「そんな目で見ちゃって……これが毎日続くのよ? 一回目でこんなになっちゃって、明日から大丈夫かな? この豚」
そう言いながら、ミントはボールの中に手を入れて卵かけご飯をすくい上げると――それを口に入れた。
桜色のぷっくりと柔らかそうな唇が蠢く。
そして、ミントは跪くと、僕の顔へとその唇を寄せてくる。
小ぶりな唇は蠢き続ける。艶やかな頬もぷっくりと膨らんでは元に戻る。
卵かけご飯を租借している。
そんなミントが僕の眼前にやってくると……だらしなく口を開く。
そこにはペースト状になった卵かけご飯が敷き詰められていた。
白い歯からペーストへと糸を引き、唾液や卵の気泡がぷつぷつと潰れてゆく。
「あ〜っぷり、おあべ」
そうつぶやいたかと思うと――そのぷりぷりの唇を僕の唇に押し当てた。
途端、口内に押し出されてくるペースト状のご飯。
それはミントの唾液がたっぷりとあえられており、醤油がかかっていながらも甘い。
僕はそれをおなじく噛んで、ミントの口内にまた戻す。
彼女はそれを更に租借して、僕の口内に戻す。
その頃にはご飯の原型をとどめてすらおらず、ただミントの甘い唾液だけが強烈な甘い匂いを放ち、僕の鼻孔を刺激する。
ミントは唇を離すと、再び卵かけご飯を租借し、だらしなく口を開いて僕に見せつけては、それを僕の口内に流し込んでくる。
もはや僕は一人で股間をさすりながら、ミントの小ぶりな唇にしゃぶりつくことに必死な変態に他ならなかった。
「オチンチンが窮屈そうね」
そう言って、今まで以上の量のペーストご飯を僕の口内に送り込んで離すと、ボールを手に取った。
僕がズボンを引き下ろしてさすっている股間を見る。
「ふふっ……!」
嘲るように笑う。
僕のギンギンのオチンチンを見て、馬鹿にするミント。
幼女に馬鹿にされ、僕のオチンチンは更にふくれあがる。
「最低……そんな豚にはお仕置きしなきゃね」
そう言ってミントはボールを傾けると――それを僕の股間に垂れ流す。
「っ――あああああああああああ!」
ひんやりとしながらもヌチャヌチャと糸引く卵に包まれた股間は、更に滑りがよくなる。
僕は大量のペーストご飯から染み出るミントの唾液を味わいながら、オチンチンを擦る手を早める。
彼女はそんな僕の手に構わず顔を寄せると――僕の亀頭あたりにへばりつくご飯をついばんだ。
「ひぎいいいいいいいいいいっ!」
ミントの柔らかい唇が触れただけでイってしまいそうになるオチンポ。
しかしミントはくわえ込むような真似はせず、ただご飯をついばみ続ける。
「ふふ……ほれぐらいでひいかひら」
頬が膨れる程にご飯をくわえ込むと、それを租借する。
ぼくは口内に入っていたペーストご飯を飲み込むと、近づいてくるミントの顔を哀願するように見入る。
彼女は妖艶に笑んだ。
それは幼いながらもいっぱしのサキュバスであるミントの、果てしなく蠱惑的な笑みだった。
――再び唇が接し、大量のペーストご飯が押し流されてくる。
必死でしゃぶりつく僕。
そして――こすっていた僕の股間に新たな刺激。
「ママには内緒よ……?」
「ふぁ――ふぁあああああああああ!」
ミントの足が、僕の亀頭を踏んづけていた。
僕の指でもってペースト状になりかけ、更に滑りをよくしていた卵かけオチンチンを、ミントのプリンプリンの足が押しつぶす。
亀頭を容赦なく踏み、張った裏筋を親指で踏んでは筋がぐりんぐりんと左右に逃げるほどに強く圧迫し、脚が閉められ密閉されていた股間の玉袋を五指でやわやわともみほぐし、根本を踵でもってグリグリと強く踏みつぶし、親指と人差し指の間でカリ裏を掴んでは、腫れ上がった亀頭を潰すように上へ、皮がちぎれそうなほどに下へと、激しく容赦なく蠢くミントの足。
それだけではない。口内に入り込んでいたミントの舌が離れると思うと、僕の顔にかかったヌトヌトの卵を、唾液のたっぷりまぶされた舌でしゃぶり回し、それを口内でクチュクチュとゆすいでは、僕の口内へと流し込んでくる。
口内を占めゆくミントの甘い唾液。
まるでアリを踏みつけるかのように容赦ない脚使いでもって僕の股間をいじめぬく足。
限界だった。
「あ――ひゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!
盛大な射精。
オチンチンが脈動して中のものを絞り出す。
ミントの足が袋を激しく揉みしだき、更に送り出される精液。
……一分は続いたかもしれない。
僕はぐったりと倒れ、食欲と性欲とに満たされて恍惚の表情を浮かべていた。
「ふふ、気に入ったわ、豚勇者様。ママには内緒で、これから毎日い〜っぱいお仕置きしてあげるね。じゃあ帰るから、掃除は自分でやってね〜」
そう言って、床に置かれていたクマのぬいぐるみを持って帰って行くミント。
僕はそんなミントを送り迎えすることすら出来ず、ただ恍惚と眠気に意識を任すしかなかった――。
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