混濁した意識の中、目を覚ます。
「ここは……宿屋? いや……」
そこは豪奢極まる部屋だった。
それこそ、昨日泊まった宿屋のVIPルームを凌ぐ装飾の多さ。
ベッドは五メートル大はあり、壁から壁までの距離も五十メートル以上はありそうだ。
「ぼ、僕は……そうだ、アイラムに負けて……でも、どうしてこんなところに……!」
不意に、ドアが開く音がする。
そこには、小さめのキャミソールにローライズパンツを履いた現代的な少女が立っていた。
彼女は無言でドアを閉め、こちらに歩み寄ってくる。
その背中に黒い紐らしきものが蠢くのが見えた。
それは尻尾――彼女はサキュバスらしい。
サキュバスはベッドの縁に来ると、ちょっと恥ずかしそうに頬を赤く染めながら、ポケットから紙片を取り出した。
(まさか……ラブレター? って、大抵のサキュバスはしゃべれもしないんだから無理か)
受け取り、それを読む。
それは人間社会の文字だったが、署名にはアイラム、とあった。
『あんたはその部屋で飼うことにしたわ。もしここから出たければ、毎日三人やってくるサキュバスを二人連続でイカせなさい。もし出来たなら、改めて私と勝負。負けたらまたやり直し。で、私に勝てたら自由にしてあげるわ。精々頑張りなさい。ってことで、最初のお相手はナディアちゃん。まだバトルファックは未経験だけど、色々教えておいたから油断しちゃ駄目よん』
「……無茶苦茶だ……!」
紙片を握りつぶす。
――確かに、昨日は快楽に負けてしまった。
しかし、今思えば慚愧の念に絶えない。
よく考えればサキュバスたちは人間ではなく、体の構造すら違う魔物じゃないか。
ただちょっとだけ似ているだけだ。猿のようなものだ。
そう思えば、サキュバス達に興奮していた自分が果てしなく情けなく思える。
(……彼女が、最初の使者って訳か)
改めてキャミソールを着たサキュバス、ナディアを眺める。
見た目はコケティッシュな服を着たおませさんの少女。
ピンク色の髪はロングで、それに覆われた顔はアイラムよりもずっと幼い作りだ。
目はアイラムに似てぱっちり大きいものの、そこにはアイラムのような自信はなく、僕を前にして視線を蠢かせていた。
どうやらバトルファックに慣れていないというのは本当らしく、緊張しているらしい。
胸は生意気に突き出しているものの、アイラムほどはなく、お茶碗ほどの大きさ。
腹部はどうやら鍛えているらしく、腹筋が締まっている。
ローライズパンツに包まれた脚も、顔に比べれば熟しており、臀部もむっちりと張っている。
服装や体つきからして、恐らく踊りを嗜んでいるらしい。
――しかし。
(彼女は低級の魔物だ。臆することはない……)
心境は至って冷静だった。
僕はいつの間にか着させられていた服を改めて脱ぐと、無言でナディアを促す。
ナディアは頬を朱に染めると、たどたどしくキャミソールを脱ぐと――そのままベッドに入ってきた。
「――おい、ちゃんとズボンも脱がないと……」
と言ったところで、言葉の意味を解さないサキュバスには意味がない。
それだけ緊張しているのか……まあいい、途中で脱がせればいい。
ナディアは寝転がる僕の前に立つと、もじもじと下を見ているばかりで何もしない。
チャンスとばかりに、僕は立ち上がると彼女の小ぶりな胸にしゃぶりついた。
「きゃうん! ……んっ、ふぅ……!」
ナディアの上げる嬌声に演義の色はない。確かに感じている。
お椀型に釣り上がった胸、その先には桜色でまん丸い、かわいらしい乳頭が膨れていた。
(だ、駄目だ! そんなこと考えたら……こいつは魔物、猿と一緒なんだ。人間じゃないんだ!)
反応しつつあった股間を諫めるように強く念じると、自分の小指を舐めているような感覚で、大きめの乳首にしゃぶりついた。
「ふぁあっ! ふぁあ! ああっ! ああああぁ!」
まるで赤子のような声で喘ぐナディア。
そんな彼女に可愛さを感じてしまうが、それをおさえると、両手で彼女のパンツを脱がそうとする。
「ふっぐぅ! あめ! あめぇ!」
しかし、彼女は後ろに跳んでそれを避けた。
あめ、というのは駄目、と言おうとしているのだろうか。
いよいよ赤子そのものだ。
「まったく、なんなんだよ……」
僕が眉を寄せると、ナディアは更に申し訳なさそうな顔になって、涙目になりながら顔をぷるぷると振る。
かわいい――と思う。
それはもはや隠しようがない、心の底から生まれた感情だった。
「……わかったよ。キミの望むとおりにやりなよ」
ナディアは途端、ふぁっと表情を明るく開いた。
どうやら言葉はしゃべれなくとも、こちらの表情などで意思疎通はできるらしい。
彼女はベッドの上で立つと、こちらに背を――いや、尻を見せつける。
ローライズパンツにつつまれたお尻は、布の面積だけでは隠しきれず、低いパンツの裾から尻肉がぷにゅりとあふれ出ていた。
まったく、幼い言動や顔、胸に似合わず、思いっきりいやらしく育ったお尻である。
そのお尻をこちらにぐっと近づけると――それをゆっくりと、次第に大きく振り始めた。
(なんだ、これは……魔物に目の前でお尻を振られたぐらいで……)
動く度に震える太ももが、ズボンの生地越しに見える。
(こんなのがアイラムの入れ知恵っていうのか? 馬鹿らしい)
パンツから溢れた尻肉が汗を噴き出させながら揺れる。
(こんなことで僕がどうなるとでも……)
左右に、前後に振りたくられるお尻。
迫力あるヒップが眼前に迫っては逃げ、肉をぷるぷると震わせながら妖しく蠢く。
(……だというのに……なんで……)
時折覗く尻肉の間には、ローライズパンツの薄い生地越しにくっきりとした割れ目が見える。
(なんで……立ってしまっているんだ!)
そう、すでに僕のモノは立ってしまっていた。
もちろん本立ちではないものの、すでに先からは先走り汁がほとばしっている。
低級魔物のプライベートダンスを見るだけで、ここまで興奮してしまうだなんて。
「フフ……!」
気づけば、ナディアは背中越しに僕を見て、蠱惑的に笑っていた。
小馬鹿にされていた――それだけで、僕のモノは完全に立ってしまった。
呆然とナディアとダンスを眺めている僕を見て、ナディアはダンスを続けながらこちらへ更に近づくと――ダンスの最中、僕の顔面にお尻をぶつけてきた。
「ふぁあっ!」
僕はみっともない声をあげるも、お尻はすぐに離れ、ダンスに戻る。
先ほどより身近で、迫力あるダンスを見せつけられるうちに、頭がぼうっとしてくる。
途端、再び襲い来るヒップアタック。
僕は理不尽な暴力を受けながらも、しかし迫力のヒップダンスに見とれて逃げることすら出来ない。
ヒップアタックをくらい続けるうちに、ヒップから香る微かな汗の臭いに夢中になって、ヒップアタックを待ちわびるようにすらなっていた。
「……ヘンタイ……」
「――――!」
突然、ナディアがつぶやいた。
それは人間の言葉だった――少ない知能の中でも、数少ない覚えた単語なのか。
そしてそれは、今の僕にとってクリーンヒットする言葉だった。
ますます腫れてゆく亀頭。
鼻息は荒く、意識は混濁し、ただナディアのムッチリヒップに潰されるのを期待する。
「オシ、オキ……!」
「へ? ――ふぁあああ!」
再び出てきた単語に驚く間もなく、ナディアは今まででも最大級のスピードでヒップアタックをしてきた。
思わず上半身を倒し、仰向けに倒れてしまう僕。
その顔面を、僕の顔ふたつ分ぐらいはありそうなボリュームのヒップが押しつぶし、ぐりぐりと圧迫する。
まるで、柔らかく肉の詰まったプリプリのお尻が唇のようで、その狭間で喘ぐ僕の顔面を、今にも食べようとしているみたいだ。
「た、食べられるぅ! モッチリヒップに堪能されちゃうぅ!」
もはや僕は『ヘンタイ』以外の何者でもなかった
ローライズパンツに包まれたお尻に押しつぶされ、彼女の素肌に一点たりとも触れていないにもかかわらず、股間をパンパンに膨らませ、尻肉の割れ目の臭いを豚のように嗅ぎ、股間を布越しに舐めしゃぶる。
もはや僕は我慢ならなかった。
口内にたっぷりたまった唾液を飲み込むと、
「――しゃ、しゃぶっていいよ」
屈辱の言葉を吐いてしまう。
「僕の精子が欲しいんだろう? だったらいくらでも吸いとっていいから、僕のモノをしゃぶってよ!」
言葉が理解できなくとも、声音などで理解できるだろう。
そう思っての屈服発言だった。
――が、彼女は僕のモノに触れようともしない。
ただ、僕の顔面をビッグヒップでこねくり続ける。
「な、なんで! 僕の精子が欲しくて、こんないやらしいことを……!」
「あら、書いてなかったっけ?」
「――――!」
それは唐突に聞こえてきた。
高く、若干幼めの、しかし侮蔑に隠そうともしない、蠱惑的な声音。
見なくてもわかる。
アイラムの声だ。
「ハンデとして、私達側からアンタのモノに触れることはNGにしてあげたのよ。私に逆らったら殺されるから、何があってもサキュバス達は自らアンタのモノには触れないわよ。アンタが主導権を取って無理矢理ぶち込んだりするならまだしも、ね」
「い……いつから……!」
「『た、食べられるぅ! モッチリヒップに堪能されちゃうぅ!』って叫んだときには部屋にいたわよ。アンタはそのモッチリヒップに夢中で気づかなかったみたいだけど……ホント、至上最低の豚勇者ね。低級魔物の、その中でも生まれたてで、まだ一歳にも満たないナディア相手に、オチンポパンパンに膨らませて、その上しゃぶってほしい? 精子が欲しいんだろ、ですって? 死ねこのクズ! なに勘違いしてんだ豚以下のゾウリムシ勇者が! なにテメェの欲望を私達のせいにしようとしてんだよ! テメェは魔物のお尻、それもズボンを履いたままの、一歳以下の幼いサキュバスのお尻に欲情して、精子ドッピュンドッピュン出したいだけだろうが! それこそ豚や馬の尻見て欲情してるみたいなもんなんだよ! そんな勇者どころか人間としての尊厳もないクズのきったないチンポを、私のかわいい部下に触れさせられる訳ねーだろ! テメェがイキたいならテメェでセンズリこいてイケよ豚! 豚勇者!」
「ふぁ……あああああああ!」
蔑まれるたびに、僕の思考はピンク色に染まってゆく。
「豚勇者! 豚勇者! ほら、ナディアも言ってみ! 豚勇者!」
「ぶ……ぶたゆーしゃ……ぶたゆーしゃ! ぶたゆーしゃ!」
「やめてえええ! 僕、駄目になっちゃうううううううううううう!」
「ぶたゆーしゃっ! ぶたゆーしゃっ!」
もはや、赤子のサキュバスにも豚扱いされ、ズボン越しにお尻を押しつけられ続ける。
アイラムからも豚以下の扱いを受け、ゾウリムシとまで言われてしまう。
それでも僕は……自らのモノに指を絡めては、強い魔物を剣で斬り倒した時以上に必死な手つきでしごき立てていた。
「あはは! マジでセンズリこいてる! アホみたい、あははははは! ホントにアンタって豚勇者だね! アンタをイカせるのに服を脱ぐ必要もないわ! アンタみたいなド変態、ショーツ置いておくだけで精液まみれにさせちゃいそうね! いえ、ハイヒール置いておくだけで一晩中オナニーできそう、あはは! マジ死んだほうがいいよアンタ!」
「ぶたゆーしゃっ! ぶたゆーしゃっ!」
「ナディア、もっと強く踏んじゃいな! どうせ痛がるより一層感じるだけなんだから!」
「ふぁいっ! ぶた……ぶたゆうしゃあああああああああっ!」
「――ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
むちゅぐりっ、と尻肉で顔面を一層圧迫され――。
――果てる。
三十秒近く、精液が弾け続ける。
――やがて、精液シャワーがやみ。
ナディアがお尻をどけ、彼女の顔を見ると――僕の精液を一滴残らず口でキャッチしたのだろう、大量の精液を美味しそうに口内でゆすいでいた。
「ナディア、そんなキモイ精液でいいわけ? ……ああ、そう。豚勇者、よかったわね。ナディアはアンタのきったない精液、気に入ったってさ」
「ああ……!」
僕の精液を美味しそうに口内で味わい、時折だらしなく唇を開いて、唾液と共に強烈な臭いを放つ精液を僕に見せつける。
――僕のモノはすでに屹立していた。
「一日三人にしたのは、アンタの体力を気にしてのことだったけど……この様子なら一日十人でもイケそうね。ホント、盛りのついた豚勇者だわ」
僕が再びオチンチンを擦り始めると、その数ミリ先でだらしなく口を広げて精液を待ちわびるナディア。
さっきまで自信がなかった瞳も、すでにいっぱしのサキュバスとしての自信に満ち、僕の精液を堪能しようと膨らんだ亀頭をじっくり見入る。
僕は彼女に触れることもなく、再び果てては、またもオチンポを擦り出す。
呆れたアイラムは部屋を出てゆくが、僕とナディアの精液発射会は一時間にもわたって続いた……。
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