彼女は歩み寄ってくるオレを見て、もう一度にこ、と笑うと、
すっとオレの足元にしゃがみこんできた。
彼女の美巨乳が揺れる。
紫先輩よりちょっと小さい…茜と同じくらい、蘇芳よりやや大きい乳。
それがふわり、と柔らかそうに浮かんで、たゆん、と重そうに落ちた。
今までに見たことが無いエロい揺れ方だった。
股間に火を噴くような衝撃が抜けた。
しゃがんだ彼女がオレの股間へ向けて、乳を突き出してくる。
それに向けてチンポを突き出そうとして、慌てて止めた。
こんなオッパイに挟まれたら、どうにかなっちまう。
オレはチンポを守ろうと彼女の胸に手をのばした。
「馬鹿っ」
蘇芳が叫ぶのが聞こえた。
「波自さん、いけません」
紫先輩の緊張感も緊急性も無い警告が終わる前に
「おっほぁぁぁぁぁぁ!?」
オレは世にもマヌケな悲鳴を上げて仰け反っていた。
桜ちゃんのオッパイを握り締めたオレは、桜ちゃんの指にアナルを貫かれていた。
「あらあら… お教えしたはずですのに。女性は手が4本あるようなものなのですから、と……」
紫先輩が苦笑して頬に手を当てる頃には、
オレのキンタマは桜ちゃんのもう片方の手で転がされ、
あまつさえチンポは桜ちゃんの口に吸い込まれていた。
「…最悪の形」
蘇芳が低い声で呟く。
「終わりだね」
何が楽しいのか、薄笑いの藤。
「コウくんがんばれー」
「あきらめたらそこで試合終了だぞ!」
茜と…誰の声だ?
良く分からん。
気持ちよすぎる。
オレの下半身、どうなっちゃってんの?
前から後ろから凄いウェーブが送られてきて、俺の体中びっくんびっくん揺れちゃってるんですけど。
あっ、あっ、腰から、腰から何かが。
アッーーーーーー!!!
「はひゃぁぁぁぁぁ!?」
桜ちゃんのオッパイを握り締めたまま、オレの意識は白く弾けていった。
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「えいっ」
可愛い気合でオレは目を覚ました。
桜ちゃんの大きな目が、オレの顔を心底心配そうに覗き込んでいる。
「大丈夫ですか?」
どうやら、彼女が活を入れてくれたらしい。
「……あ、どうも」
そんな答えしか返せなかった。
まぁ、今更何を取り繕うことも無いか……
すごすごと引っ込もうとした足がガクンと崩れて、オレはベッドにつんのめった。
「あ、ムリしちゃダメですよ」
にっこり笑って肩を貸してくれる桜ちゃん。
「あーあ」
「……馬鹿」
「お疲れ様でした。初試合にしては上出来だったと思います」
概ね最低の評価を受けながら、オレは敵に送られて自軍に帰ってきた。
「まぁ、気を落とすことはないよ。あの吉野桜くんが相手ではね」
「へ?」
「去年の中学ナンバーワンなんだよね、あの子」
デカい手でばんばんオレの肩を叩く山吹の横で、藤はクックッと笑った。
「…先に言っといてくれよ」
「馬鹿。言っても緊張するだけ。胸も揉めずに終わってる」
ごもっとも。蘇芳に睨まれて、オレは隅っこで小さくなるしかなかった。
電光掲示板に表示が点る。
波自コウジ ×−10 吉野桜
10点か… 確かルールは…
試合時間30分。時間内に相手をイかせた方に1点。
ただし、相手を早くイかせればイかせるほど得点が高くなる。10分未満なら2点、5分未満なら3点、3分未満なら4点。そして1分未満…『秒殺』なら5点。
さらに、相手を失神させた場合は得点が2倍。
…オレは文字通り最低の結果に終わってしまったわけだ。
「…やれやれ、男は弱いと聞いてたけど、こりゃひでぇもんだな」
ますます小さくなったオレに、今度は向かいの席から声がかけられた。
「あんな初歩的な犯られ方しちゃって。まるっきりド素人じゃねぇか。みっともねぇ」
……畜生。誰だか知らんがお前の言う通りだよ。
「ホントにBFやる気あんのかね? 女に犯されたいだけの勘違い野郎じゃねぇの?」
「ちょっと、止めなよ。ダメだよ」
………!!!
野郎の声に、桜ちゃんの声が割り込んだ瞬間。
オレは思わず立ち上がっていた。
立ち上が……ろうとした。
桜ちゃんにやられた足腰は、まだ言うことを聞かずに震えるだけだった。
「……………!!!」
おいおい。
なんだよコレ。
なにオレ? 悔しがってるの?
こんなスポーツなんかの勝ち負けで?
あんな低俗な野次で?
「………次、私だね」
ぽん、とオレの肩に手が置かれた。
思わずそっちを見る。
茜が立ち上がっていた。
真っ赤になった頬をフグのように膨らませて、向かいの席を睨んでいた。
気がつくと、蘇芳が、紫先輩が、藤が、山吹が。
みんなが、向かいの席のアイツを睨んでいた。
「行って来るね」
「ええ、いってらっしゃいませ。茜さん… 存分に」
紫先輩のその笑顔は、ゾッとするほど色っぽかった。
紫先輩と力強く頷き合うと、茜は呼び出しを待たずにガウンを脱ぎ捨て、ベッドに飛び乗った。
「やれやれ…… 確かあの子も初めてだっけ?
ったく。俺は杜若紫の研究に来ただけだってのによ……」
アイツは肩をすくめると、ガウンを脱いで桜ちゃんに乱暴に投げてよこす。
口を尖らせる桜ちゃんを尻目に、ひらりとベッドに飛び上がった。
「次鋒戦、鳥子茜、対、葉山一樹。初め!」
審判が腕を振り下ろした。
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