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バトルファック部物語09

オレは蘇芳に押し倒されながら、そのがら空きの胸に手を伸ばす。
…茜を相手にとった不覚が、果たして何かの間違いなのか、
それとも、BFと言うスポーツの強さを認めなければならないのか、
この一戦で答えを出すつもりだった。

むにっ。
蘇芳の乳房が、オレの掌で潰れる。

「うっ?」

声を出していたのは、オレの方だった。
正直、紫先輩や茜ほどの大きさがないので、油断していた。
蘇芳のそれは十二分な質感で、受け止めたオレの手を責めさいなむ。
柔らかい肉がオレの指を埋めるように捕まえながら、
芯はコリコリとオレの掌を強い弾力で刺激してくる。

「うはっ…」

揉んでいる方が感じさせられてしまう乳房。

ヤバい。

この女も強いのか。
全国大会ベスト8の先輩や、部員全員をノしてしまう新入部員に匹敵する実力を持つBFの上級者なのか?

「…中学のころからやってた」

早くも汗を流し始めたオレの瞳を覗き込んで、蘇芳が言う。

「全国大会に出たこともある。一回戦突破できなかったけど」
「上の下ってとこかな」
「かな」

蘇芳の右手が、するり、と股間に伸びてくる。
オレは覆い被さってくる蘇芳の体を受け止めるように、両手で乳房を包んだ。
そのまま指の間に乳首を挟んで、コリコリと刺激してみる。
蘇芳は全く気にするそぶりもなく、オレの亀頭を指で撫でた。

「うっ……」

ツボを突かれる、とはこのことか。
カリクビの下から、縫い目を通って鈴口へ。
絶妙な力加減、絶妙な速度で走りぬけた指先が、離れた後も火傷のような快感を残す。

「じょ、上手だな」

いつもは余裕たっぷりに、女を誉め、燃えさせるために使っていた言葉。
その台詞が思わず口をついて出る。快感に上ずった声で。

「……」

蘇芳は答えず、掌で亀頭を覆った。
そして、

「うおおお!!」

オレは仰け反った。
蘇芳の乳房をぎゅっと握り締める。
手カップマッサージ。敏感な亀頭を徹底的に蹂躙する強力な手技。
素早いスナップを効かせて先端を擦りたててくる。
それに加えて。
五本の指が立て続けに踊って竿や玉を弾いてくる。
ストリートでは絶対に見ることの無かった、恐ろしく高度な技術だった。

もう認めざるを得ない。
自分が井の中の蛙だったことを。
柔道部員の大外刈りで、後頭部をアスファルトに叩きつけられる不良生徒のごとく、
オレは彼女たちから見れば、受身も知らないド素人なのだ。

「ま、待ってくれ」

ザコのプライドほど惨めなものは無い。
オレは羞恥心を振り切って、蘇芳に訴えた。

「て、手加減してくれ。乳揉んでられない」
「…しない」

蘇芳は笑顔を浮かべて答えた。
笑えるんだ、この女。
しかも、こんなに可愛く。

「しても、どうせ持たない。何回か抜いとこ?」

だが、その笑顔が放ったのは、冷静にオレを見下す言葉。
蘇芳はまたすぐ元の仏頂面に戻って、オレの亀頭を少し強く捻り上げた。

「あっ!?」

全身に電撃が走り、一瞬で頭が真っ白になる。
ガマンするとか言う問題ではなかった。気がついたらオレは射精していた。

びゅっ!!!

射精は一度、しかし大量。
重く熱い塊が尿道を駆け抜ける。
初めて味わう感覚に、オレは同級生の少女の下で子犬のように身を震わせた。

「ん、いい射精」

蘇芳はぐったりしたオレのペニスを、手際よく枕もとのウェットティッシュで掃除した。

「今は勝ち負けとかどうでもいい。とにかくいっぱい射精して」

そして、汗だくで荒い息を吐くオレの顔を覗き込む。

「それから、体力作り。本格的なBFはそれから」

そう言って、蘇芳は大の字になったままのオレの股間に再び右手を伸ばした。

「まだ舌とかはキツいから… しばらくは手だけ」

たった一度の射精で萎れてしまっていたオレのペニスが、あっという間にむくむくと復活を遂げる。

「早く慣れて、我慢できるようになって」

どぴゅ。

部室はすっかり精液臭くなっていた。

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