オレは蘇芳に押し倒されながら、そのがら空きの胸に手を伸ばす。
…茜を相手にとった不覚が、果たして何かの間違いなのか、
それとも、BFと言うスポーツの強さを認めなければならないのか、
この一戦で答えを出すつもりだった。
むにっ。
蘇芳の乳房が、オレの掌で潰れる。
「うっ?」
声を出していたのは、オレの方だった。
正直、紫先輩や茜ほどの大きさがないので、油断していた。
蘇芳のそれは十二分な質感で、受け止めたオレの手を責めさいなむ。
柔らかい肉がオレの指を埋めるように捕まえながら、
芯はコリコリとオレの掌を強い弾力で刺激してくる。
「うはっ…」
揉んでいる方が感じさせられてしまう乳房。
ヤバい。
この女も強いのか。
全国大会ベスト8の先輩や、部員全員をノしてしまう新入部員に匹敵する実力を持つBFの上級者なのか?
「…中学のころからやってた」
早くも汗を流し始めたオレの瞳を覗き込んで、蘇芳が言う。
「全国大会に出たこともある。一回戦突破できなかったけど」
「上の下ってとこかな」
「かな」
蘇芳の右手が、するり、と股間に伸びてくる。
オレは覆い被さってくる蘇芳の体を受け止めるように、両手で乳房を包んだ。
そのまま指の間に乳首を挟んで、コリコリと刺激してみる。
蘇芳は全く気にするそぶりもなく、オレの亀頭を指で撫でた。
「うっ……」
ツボを突かれる、とはこのことか。
カリクビの下から、縫い目を通って鈴口へ。
絶妙な力加減、絶妙な速度で走りぬけた指先が、離れた後も火傷のような快感を残す。
「じょ、上手だな」
いつもは余裕たっぷりに、女を誉め、燃えさせるために使っていた言葉。
その台詞が思わず口をついて出る。快感に上ずった声で。
「……」
蘇芳は答えず、掌で亀頭を覆った。
そして、
「うおおお!!」
オレは仰け反った。
蘇芳の乳房をぎゅっと握り締める。
手カップマッサージ。敏感な亀頭を徹底的に蹂躙する強力な手技。
素早いスナップを効かせて先端を擦りたててくる。
それに加えて。
五本の指が立て続けに踊って竿や玉を弾いてくる。
ストリートでは絶対に見ることの無かった、恐ろしく高度な技術だった。
もう認めざるを得ない。
自分が井の中の蛙だったことを。
柔道部員の大外刈りで、後頭部をアスファルトに叩きつけられる不良生徒のごとく、
オレは彼女たちから見れば、受身も知らないド素人なのだ。
「ま、待ってくれ」
ザコのプライドほど惨めなものは無い。
オレは羞恥心を振り切って、蘇芳に訴えた。
「て、手加減してくれ。乳揉んでられない」
「…しない」
蘇芳は笑顔を浮かべて答えた。
笑えるんだ、この女。
しかも、こんなに可愛く。
「しても、どうせ持たない。何回か抜いとこ?」
だが、その笑顔が放ったのは、冷静にオレを見下す言葉。
蘇芳はまたすぐ元の仏頂面に戻って、オレの亀頭を少し強く捻り上げた。
「あっ!?」
全身に電撃が走り、一瞬で頭が真っ白になる。
ガマンするとか言う問題ではなかった。気がついたらオレは射精していた。
びゅっ!!!
射精は一度、しかし大量。
重く熱い塊が尿道を駆け抜ける。
初めて味わう感覚に、オレは同級生の少女の下で子犬のように身を震わせた。
「ん、いい射精」
蘇芳はぐったりしたオレのペニスを、手際よく枕もとのウェットティッシュで掃除した。
「今は勝ち負けとかどうでもいい。とにかくいっぱい射精して」
そして、汗だくで荒い息を吐くオレの顔を覗き込む。
「それから、体力作り。本格的なBFはそれから」
そう言って、蘇芳は大の字になったままのオレの股間に再び右手を伸ばした。
「まだ舌とかはキツいから… しばらくは手だけ」
たった一度の射精で萎れてしまっていたオレのペニスが、あっという間にむくむくと復活を遂げる。
「早く慣れて、我慢できるようになって」
どぴゅ。
部室はすっかり精液臭くなっていた。
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