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月の女王 / 第7話 『降臨』



「お願い、和哉、貴方の子の力を貸して あの子の暴走を止めて、そしてあの子を救って欲しいの
今私が頼れるのは貴方と貴方の子しかいないのよ!」
・・・・・・
男が一人、考え事をしながら夜道で立っている
男の後ろにはマンションがあり、男はやがてマンションへ向かってくる人物を待っていた
“俺には過去なんて関係ない・・・誰がどうなろうともな、ボスも、アレスも、あの女の話も関係ない
 しかし、結衣、お前と、お前の幸せだけは俺が守る”
男は心で誓いを立てて赤い満月を見上げる
満月には愛する妹の姿が浮かんでいるように見える
「・・・おにいちゃん」
「ねぇ、おにいちゃん」
男の思考の中で月に浮かんだ妹が話しかけている
「おにいちゃんが闘士になるなら私も闘士になる!」
「おにいちゃんに彼女ができるまではあたしが彼女代わりだからね」
「あたしも闘士だからね、せくしーなカッコの方がいいのかな?」
そういって妹はボディコンを着始めた・・・
男は考える、いつの頃だろうか・・・
妹との会話の中心が自分でなく、あいつに変わったのは・・・
「おにいちゃん、ちょっと聞いてよ! 今日ね、闘技場で無愛想でムカつく奴がいたのよー!」
「おにいちゃん、あの超ムカつく奴に負けたー!悔しいーーー!」
「へっへっへ、今日はね、あいつをコテンパンにイカせてやったのよ!もー気分爽快!!」
「ウキー、今日ね、またあいつとケンカしたのよー!ムカつたから思いっきりぶん殴ってやったけど♪」
そう言えば一度聞いたことがあったな
「いつもいつも、あいつの話ばかりだな、お前は
もしかしてー、あいつのことが好きなのか?
そうかぁ、ようやくお役御免で俺も彼女探しができるって訳だな」
「ちょ、ちょっと!何言ってるのよ、お兄ちゃん!?な、何で私があんな奴の事を!そんな訳ないでしょ?!
 もぉ〜、おにいちゃんのばかぁ!」
妹はそう言って顔を赤らめて照れ隠しで俺に右ストレートを食らわせてくれったけな・・・
妹には幸せになってほしい
あいつが幸せなら俺は不幸でも構わない
俺のたった一人の妹よ、お前の想い人は俺が守る。
男は人の気配を察知してそこで思考を停止する
男が待っていた女、黒い衣装を全身に纏った女が現れたからだった

「お前が月の女王か?」
アポロンが先に話しかける
「貴方・・・眩しい位のオーラを感じるわ
 今晩のオ−ドブルにはもってこいのようね・・・」
しばらくアポロンを見つめてにっと笑い、話し返す、笑った女の真紅の唇が月明かりで妖しく光る
「オードブル、か・・・
 ずいぶんと見くびられたものだな、まぁ、いい
 自身の体で試してみるがいいさ、俺がオードブルなのかをな」
「えぇ、ではエスコートしてくださる?レストランへ」
女はゆっくりと右手をあげてアポロンにエスコートをさせる
「喜んで、レディ」
アポロンも女の手をとる、そして二人は歩き始めた、闘いの舞台へと・・・・・

最初に攻撃にでたのはアポロンだった
全裸で対峙した二人は抱き合うかのように近づいたが
アポロンは抱き合う寸前に体を沈めていきなり濡れている女の秘部に噛み付くかのようにを荒々しく貪る
じゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅる
わざと大きな音を立てて女の興奮を高めさせる
ぺろぺろぺろぺろ
女の秘部にある突起へのソフトタッチも織り交ぜる
「あぁ、貴方、いいわよ」
女は立ったままで攻撃を受けた事で、奉仕させている女王様のような気分となり、興奮度があがる
アポロンの頭をわし掴みにして秘部へ押し付けて更に激しさを求める
じゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅーーーーーーーーーー
愛液を滲み出させるかのような吸引攻撃を加える
女の股からはアポロンが吸いきれなかった愛液が足を伝って床へと流れる
「あ、あぁぁぁぁぁ〜」
高められた女は宙を仰ぎ、倒れるように膝を折り、快楽に屈する
そこまでの流れをアポロンは冷静に見ていた
女と対峙する前に頭の中でシュミレーションを行い、今まではほぼ予定通りだった
そして、次の予定通り、倒れ掛かった女の背後に回り、秘部めがけて
熱く滾っている自らのモノを思い切りブチ込んだ
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
−ズン!−
効果音にすればこんな音だろうか、それくらい渾身の力を込めた一撃だった
「う!」
「あ!」
攻撃をした側、受けた側、共に動きが止まる
男も女も互いに自分を信じられなかった
アポロンはこの一撃で射精感を覚え、女は頭の中が真っ白になり、イク寸前になる
“なんて締まりなんだ、この女”
“気持ちよすぎるわ、この男”
互いに心で互いを賞賛しあう、二人
「く、ば、ばかな・・・」
アポロンが気持ちよさを耐える苦しさのあまりについ声をだしてしまう
「ふ、ふふふ、どうしたの、オードブルさん?まだ挿れただけよ、もしかしてもうイッテしまうのかしら?」
女は自らの苦しさを隠すためにあえて強気の態度にでる
言葉を発して自らを優位に立たせようとしているが、腰を動かしてアポロンを責められるほど回復してはいない
それに気づいているアポロンが先に動く
「おおおおおおおおおおおおおお!」
ジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボジュボ
アポロンは勝負をかけるべく締まりのよい女の秘部へ激しくモノを突き動かす
「あぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁ!」
予想外の激しい攻撃に女から喘ぎ声が漏れる
「くっ!」
歯を食いしばり、女に爪がめり込みほど腰を強く掴み、マシンのように女を攻め立て始める
「ふふふ、快楽の、我慢くらべ、と言う、訳ね、いいわ、受けて、立って、あげる
 勝負よ!」
女はアポロンが挑んだ勝負を一瞬で理解して、初めて声を荒げて叫んだ
叫ぶことにより快感より少しでも意識をそらそうと必死だった
その証拠に床についている握った両手からは赤いものが滲むほどだった
互いにすでに限界が近い、ならば短期決戦で決着をつけようというのだ
アポロンはこのままでは1分で果てててしまう程の高速ピストン攻め立てる
女はあえて反撃を行わずに男のピストンによる真っ向勝負を受けて立つ
男のピストンが女の絶頂の壁を破るのが早いか、女の絶頂の壁が男のモノを打ち砕くか
男と女の肉体同士の闘いだからこそできる真剣勝負だった
そして実力がほぼ互角であったが為に起きた現象だった

ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!ぱぁん!
規律正しいリズムを刻んだ高速ピストンの音が部屋中に響き渡る
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・」
「あぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅあぅ・・・」
男と女はピストンの音に合わせるかのように声をあげる
女の秘部より大量に溢れた愛液がクチャクチャと音を立ててピストンの音に絡む
部屋中に二人の闘いによる卑猥なオーケストラが奏でられる
そんなオーケストラも時間にしたらおそらく30秒程度であっただろうか
女は僅かな時間で与えられた快感が許容範囲からあふれ出し、だらしなく開いてしまった口から今までとは違う喘ぎ声が漏れる
アポロンも同時に急速に玉袋が収縮をはじめ、モノが更に熱くなった事により限界間近な事をいやでも悟らされる
アポロンは心に妹を思い浮かべ、ピストンの速度を更に速める
“この闘い、絶対に負けられない!結衣、俺に力を!”
それだけを心に念じてアポロンは女を責め続ける
「これで、どうだぁ!」
男がひときわ大きく腰を引いて全身全霊の一撃を女に加える
ズムッ
「うぉっ!」
「あぁっ!」
同時に短く叫んだ二人は再び動きが止まる、正しくはお互いにこれ以上動けない、動いたら負ける・・・
さっきとは状況が似ているが中身が違う、今回は間違いなくお互い絶頂に達する
あとはどちらが先に絶頂に達するのか、互いに相手より先に果てる事が出来ないために
硬直状態で声も発する事ができないまま、相手が果てるのを待っている
男は顔が真っ赤になり、額からは血管が今にも切れそうな勢いで浮かび上あがっている
全神経をモノの1点に集中して暴発を抑えている
女はきつく目を瞑り、必死に快楽の波に耐えてはいるが全身を駆け巡る全ての快楽を抑えきる事はできず
徐々に白く美しい肌に赤みが差していき、絶頂のカウントダウンが始まったている事をアポロンへ示している
「お、おのれ・・・」
ついに女は短く呪詛の言葉をはき、直後に一瞬痙攣したようにピクピクと震えて、そのまま力尽きたかのように床へゆっくりと沈む
それを見届けたアポロンはようやく力を抜いて女からモノを引き抜く
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、勝った・・・のか?これで、優衣が、救、われる・・・のか・・・・」
落ち着きを取り戻しつつあるアポロンは倒れている女から目を離して闘技場の方向を向く
その顔には今までとは打ってかわった冷酷な表情が浮かんでいる
「あとは・・・・」
頭の中に長いブロンドの美しい女性の姿が一瞬浮かぶ
その時だった
アポロンは急に股間から全身に電撃がを流されたような強い刺激を感じる
「おぐぉぅっ?!」
突然の事に意味不明の叫びを発する
そこには先程まで気を失っていた女がアポロンのモノを奥まで咥えてしゃぶっている
ングングングングングングングング
爆発寸前まで高まったアポロンにこの不意打ちを耐える事はできなかった
「お、お、おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
どぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっ
アポロンは女の口へかつてない程の大量の精をはなつ
先ほどまで耐えに耐えた分の精液が自身の解放を訴えていたのを無視して押さえつけていたから
当然の事だった
ごくっごくっごくっごくっ
喉を鳴らしながら女はアポロンの精を飲みくだす
「ふふふ、油断大敵よ、オードブルさん♪」
女は立ち上がり、精液にまみれた真紅の唇を手で拭った姿は今までとは違い、野性味を感じさせる
自分を見つめる目つきも獲物を食い入るように見つめる感じだ
「くっ、まさか、アルテミス?!」
射精による脱力感により、膝をついた状態でアポロンは女を見上げる形になる
「さぁ、狩の時間よ・・・」
そう言いながら女はアポロンへ覆いかぶさっていった


続く
一生懸命考えているつもりですが、長編というのは難しいものですね
おまけに1話毎にBFのシュチュエーションを変えるというのは更に難しいですね
まぁ、何とか頑張って完結したいな、とは思っていますので
気長にお付き合いください

ところでここは人間対非人間が多いようなので教えてほしいのですが
人間対人間の場合はどのようなシュチュエーションが良いものでしょうか?
宜しければ意見を聞かせてください
お願いします。

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