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魔母(10)

「ママ、おもらしさせて。いっぱいいっぱい、きもちよくなりたいの」
「まあっ、本当に甘えん坊さんね。これ以上お漏らししちゃったら疲れて眠くなっちゃうわよ?」
「だって、だって…おもらし、したいよう」
なみだが出てきちゃった。もう止まらない。
「そうね…まだ大丈夫かしら。それじゃ、お湯につかりましょ。そこでボクをすっきりさせてあげる」
抱っこされてなみだがとまった。やっとこのモヤモヤした感じを出させてもらえる。

ママがボクをよこ向きに抱いたままおふろの中に入っていった。ちゃんとボクの顔を持ち上げてくれてる。
あったかいお湯の中でおちんちんをさわってくれた。うれしいけど、ぜんぜんかたくなってこない。泣きたい。
「おちんちん、からっぽ…」
「大丈夫。またママのおっぱいを飲ませてあげる。すぐにあつあつのかちんかちんになれるわよ」
ママのおっぱい。そうだ、あれを飲んだ後、ママのおっぱいの中でたくさんたくさん出せたんだ。またお口に…あれ?
ママがひざを上げてボクのおちんちんだけをお湯から出す。そこにおっぱいを持っていく。何してるんだろ?
「ママ…?」
「怖がらないで。ちっとも痛くないから」
ママがにっこりしてくれた。何だか分かんないけど、ママならいいや。
おちんちんが皮を剥かれてさきっちょが出てくる。小さな小さなわれめがある。ママがさきっちょの両はしっこを持って
ゆっくりひっぱった。われめが広がってくすぐったい。

にゅぷ。つるっ。

「え…?はぅっ!」
おっぱいのさきっぽが。ちくびが。ボクのわれめの中に。へん、へん、何かへん。いたくないけど何かへん。

とろとろ。ちゅぽちゅぽ。とくんとくん。

ミルクが、ミルクが入ってくる。おちんちんがあったかくてじんじんしてる。すぐにぱんぱんになったのに、ミルクが
入ってくるのが止まらない。たまたまがあつくなってふくらんできた。
「あぅ、ああ、あひぃ…マ、マ…」
「これでまた、ボクのおちんちんは元気一杯よ」
ママの声。とっても優しい。こわがらなくていいんだ。
きもちいいんじゃないけどやめてほしくない。頭がおかしくなりそう。もっとしてほしい。ボク、こわれちゃったのかな。
でもママにこわされるんならいい。ボクはママの赤ちゃんだもん。
はっとしてまばたきする。おっぱいがはなれていた。ボクのおちんちん、たぷんたぷんだ。
体がぶるぶるしてきた。おもらしがはじまる前のきもちいいあれ。出せる。やっと出せるよ。
「ママ…早くさわって。おねがい。おちんちんさわって…」
せいいっぱいおねだりすると、ママはすっごくうれしそうにほほえんでくれた。
「お漏らしが止まらない赤ちゃんには、おむつをしてあげる」
ママの顔がおちんちんにちかづく。つやつやのくちびるがさきっちょにふれそう。
「さあ、ボク。ママのお口をおむつにして、しーしーするのよ」

ちゅっ。ちゅぱっ。むちゅっ。ちゅううっ。

出してる。ママのおむつの中でおちんちんが白いおしっこ出してる。ちょっとずつ出してる。
たくさん入れられたミルクがすこしずつすいだされる。ママが入れてくれたミルクがママにすわれてる。
おちんちんがミルクをふきだしてふるえる。体中にぶるぶるって伝わってくる。
お口でおむつをしてもらうのって、こんなにきもちいいんだ。
おっぱいに抱っこされている時は何もかもおちついたあったかさにとじこめられてとかされていくみたいだった。
今はボクのぜんぶがとてもいいところにすいこまれていって、しあわせでボクがこわれていくみたい。
ママのひざと手がボクの顔とおちんちんだけ浮かばせていてくれる。ほかはぜんぶお湯の中にきえていくみたい。
それともママのおむつの中にきえていくんだろうか。頭の中がしろくなってきて分からない。
分かるのはうれしいことだけ。ママのおむつの中におもらしできて、泣きそうなほどうれしい。
あったかい。ぷかぷかしていてまっしろ。ちゅうちゅうされてびゅくびゅくしてるのがいい。きえちゃう。ボクがきえちゃう。

体をタオルでふかれていた。ほわほわしていてくすぐったい。
「目が覚めた?やっぱりおねんねしちゃったじゃない、ボク」
ママがやさしくふいてくれてる。ママはいつだってやさしい。
「だって、きもちいいんだもん」
「今もすごく眠そうじゃない。うつらうつらしてるわよ?」
言われたとおり、まぶたが重くてがんばってもひらききらない。ゆびさきをちょっとうごかすのもすごくたいへん。
ほんとうにねむいよ、そう言おうとして口をひらいたらあくびが出た。そのままかくんってねちゃいそう。
「湯冷めしない内に戻りましょ。このままじゃ風邪をひいちゃうわよ」
ママが髪の毛をボクに巻きつけてきた。つるつるしてひんやりしているのに、巻かれたところはぽかぽかする。
立たされてバンザイをさせられた。ママと目が会う。

ママはすごくかなしそうな、さびしそうな顔をしていた。ボクまで泣きたくなるくらい。
「ママ、どうしたの?なんでそんな顔してるの?」
ママは答えてくれない。髪の毛にくるまれた後抱き上げられて、おふろばから出て行く。入る時はあんなに
しあわせいっぱいだったのに、いまはどうしてこんな…
元のおへやに戻っても、ベッドのシーツやふとんをとりかえている時も、ママは何も言ってくれない。
ボクも何も言えない。ただたださびしかった。どうして、ママ?
「ママ。かなしまないで。ボクにできる事があったら、なんでもするから」
やっとママがふりむいて笑いかけてくれた。でもやっぱりすごくかなしそう。どうして。
「おねんねの時間よ、ボク。明日の朝はママは居なくなるから、ちゃんと街に帰るのよ」
次で最終回。長かった…

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