「アルテミスーーーーーー!」
男は叫びながら全裸のまま女を追いかける
追われる女は泣きながら逃げる
逃げる女の頭の中には男と過ごした時間が走馬灯のように流れている
出会い、初対戦、恋心の芽生え、初デート、初H、プロポーズ・・・・
彼女は男を100%信じていた
試合以外では互いしか肌を重ねる事はないと誓い合ったあの言葉を・・・
“それなのに、それなのに!”
先ほど見せ付けられたあの女とのSEX
そして、あの言葉
「愛してるわ、貴方・・・」ですって?!
“あの女が憎い・・・・・
私から彼を奪ったあの女が憎い、いいえ、それ以上に彼が憎い
私との純潔の誓いを破った彼が、一番憎い・・・”
アルテミスの顔から悲しみの涙が消えていき、同時に心が黒くなる
この憎しみをあの二人にぶつけたい、苦しませたい
どうすればあの二人は苦しむ?
走りながら思案にふけるアルテミス
その時・・・・
ドンッ!
何かにぶつかり彼女は転ぶ
「キャッ?!」
「え?!」
ぶつかられた何かも驚きの声を発して転ぶ
「あいたた・・」
「ハデス、大丈夫?」
ハデスと呼ばれた男には一人の女が寄り添うように近づいて助け起こす
その動きは恋人さながらで、男の隣を自分の居場所ときめているかのようでもあった
突然体当たりを食らわされた男はぶつかってきたものの正体を確認し
転んだときに打った頭をさすり、苦笑しながら話しかける
「これは月の女神殿、大丈夫ですか?
おや、どうしました?そのように思いつめたお顔は貴女には似合いませんよ?」
隣で女が「また始まったよ、この女たらしが・・・」といわんばかりに男をにらみつける
女の視線を無視して冗談交じりに男がアルテミスをからかうが、彼女の表情に得体の知れない何かを感じ取り、一瞬眉を顰める
・・・・・
・・・・・
無言で見つめ合う二人
アルテミスはしばらく考えたような表情になり、やがてうつろな目で男に話しかける
「お願い、私を奪って・・・」
アルテミスより発せられた言葉により、時が止まったように1組の男女が呆けている
「は?」
男と女は耳を疑い、数秒後に同時にお互いの顔をみて聞き間違いでない事を確認しあう
しばらくして言葉の意味を理解した男は自分の見解が正しいかを確認する為、アルテミスへ聞きなおす
「それは・・・、私に、あの男から貴女を奪え、と意味ですか?」
「えぇ、貴方の女にして欲しいの」
「やっぱりそうでしたか・・・」
微笑みながら呑気に頷くハデスに対して・・・
「ちょっと待ちなさいよ、 このペルセフォーネの前でハデスを誘惑とはね・・・
育ちのいいお嬢様と思ってたけど、とんだ女狐だったって訳?
ハデス、貴方も何呑気に笑ってるのよ?!やっぱりこの女に気があったって訳?」
ハデスの恋人を自負しているベルセフォーネが怒りに任せて二人へまくし立てる
「はは、美男子も時には困りものですね・・・」
ペルセフォーネの怒りの矛先を向けられたハデスは照れたように頭をかいて、苦笑している
ふっとアルテミスを見たハデスは先ほどの得体の知れない表情を思い出し
一瞬何か閃いた顔になり、そして
「貴女をモノにするですか・・・、それもいいですね」
冷静にポツリと呟く
その表情にはいつもと同じように、何を考えているか分からないような優雅な笑みが口元に浮かんでいる
「ア、ア、アルテミス・・・」
そこへ全裸の男が追いつき、荒い息のままアルテミスへ触れようと震える手を伸ばす
パシッ!
男の手は何者かの手により振り払われる
男は自分の手を振り払った相手を見て怒りの表情で問い詰める
「ハデス・・・・、何をする?」
ハデスは男とアルテミスの間に割って入り、
「海王ネプチューン、たった今、この女(ひと)は私の恋人となりました
ですから、今までのように軽々しく手を触れて頂いては困ります」
優しい笑みを浮かべ、物腰優しくハデスは男を突っぱねる
「なっ?!」
「え、えぇーーーーーー!?」
男とベルセフォーネが同時に叫ぶ
「では、そうゆう事で。いきますよ、アルテミス」
座ったままのアルテミスへ優しく手を差し伸べるハデス
「えぇ」
差し伸べられた手をしっかりと握り、アルテミスはハデスを見て微笑みながら立ち上がる
“・・・本当にいいんですね?”
二人には聞き取れないような小声でハデスはアルテミスへ最終確認をとる
“今なら痴話げんかで終わらすこともできるんですよ?
大体の想像はつきましたが、復讐なんて今時流行りませんよ?”
“・・・ゴメン・・・”
全てを見透かされたアルテミスはそれだけを言うのが精一杯だった・・・
「僕らはこれから二人で新しい生活を始めます。ですから二度とここへ戻ることは無いでしょう・・・
ボスにも宜しくお伝えください。では、御両名もお元気で・・・」
後戻りできない領域に踏み込む決意をしたハデスは明るく別れをつげる事で、今までの仲間、彼女、そして自分自身とも決別をする
それでもハデスには後悔はなかった、隣にアルテミスがいる
それだけで充分だった・・・
ロビーから1組の男女が去り、1組の男女が残された
あまりの展開の速さについていけず、二人とも何もできずにいた
残された二人はほぼ同時に正気に戻る
正気に戻った二人はほぼ同じ内容の言葉を発して
お互いに怒りをぶつけ合う為に襲い掛かった
「お前、(あんた)があいつにしっかりと首輪つけてないからだろー!」
男は女の服をつかみ力に任せて引き裂く
破られた服から女の片方の乳房が見え隠れし、ちらリズムを掻き立て
男のモノを膨張させる
女は膨張した男のモノを見て一気に興奮度が高まり、いきなりモノを強く握る
男も負けじと女のミニスカートの中に手を突っ込み、白のTバック下着の隙間から
濡れ始めたばかりに秘部へ指を突っ込む
「うっ」
「あぁ」
二人は同時に声を上げてすぐさま手を動かす
シコシコシコシコシコ・・・・・
ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅ・・・・・
お互いに立ったまま手マン対手コキの勝負が始まる
「うぅ、さ、さすがね、ネプチューン、ハデスと肩を並べるだけあるわ、あぁぁ・・・」
ベルセフォーネがたまらず膝をつく
「でも、まだよ!」
膝をついた拍子に男の手マンから逃げる事に成功したベルセフィオーネはそのままの姿勢で
男のモノへしゃぶりつき反撃にでる
ジュボジュボジュボジュボジュボジュボ
超高速スロートと腰に回した手をアナルヘ這わせて一気に勝負にでる
「く、くぅぅ〜」
たまらず男が声を上げて仰け反る
あまりに大きく仰け反った為に男はバランスを崩して倒れてしまう
しかし倒れたのをうまく利用してベルセフォーネの首に足を巻きつけてスロートを封じ、呼吸をしにくくする
「うぅぅ、ううぅ」
苦しさにもがくベルセフォーネの首が上へ引っ張られるのを感じた男は足を緩める
「ぷはぁっ」
ベルセフォーネはつい男のモノから口を離してしまう
「いくぜ!」
男はここが勝負とベルセフォーネを押し倒して一気に挿入へ持ち込む
「し、しまった」
あわてるベルセフォーネ
咄嗟に腰を男に絡めて腰の動きを封じようとする
「無駄だ!」
男はそう叫び一気に腰を動かしてベルセフォーネを逝かせようとする
しかし・・・
「クスクス、何が無駄なのかしら?」
組み敷かれているいるはずのベルセフォーナから余裕の笑いがこぼれる
「貴方って以外と馬鹿なのね・・・、だって貴方アルテミスに負けた後、ヴィクトリアとやったでしょ?
その香水の香りが何よりの証拠よ。今の貴方に私を逝かせるだけのパワーはないわ
逝かせられるのなら私の蟹バサミを破るピストンで逝かせて見せてよ」
「ぐっ!」
うかつにも男は初めて今の自分の体力に気づいた
確かにモノ自身には躍動するほどの血液が流れておりモノを形成している
しかし、それとは反比例して自身の体は消耗しきっている
「愚かね、海王ネプチューン」
哀れみを含めた言葉を発したベルセフォーネが腰を上下に動かしだす
「さぁ、今こそ私のテクの前に屈する時よ」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
彼女の迎え腰の前に男は完全に主導権を握られ、ひたすら絶叫している
「ふ、ふふふふふふ、無様ね、ネプチューン!無様もよく似合ってるわ
だからこのまま無様な負け犬のように逝かせてあげる!」
言葉と共に気持ちも高ぶり腰使いにも勢いが増していく
「や、やめろ、俺は負け犬なんかじゃない!」
絶体絶命の状況に陥り、泣き言を叫びながら必死に耐える続ける男
本来であればとうに発射してもおかしくないのだが、3度目ということもありなかなか射精感が訪れない
したがってただただ彼女にされるがままに犯されているだけの状況が続く
「ほらほらほらほら」
圧倒的優位なベルセフォーネが楽しそうに男を攻める
男は入らない力を下腹部に込めて長い間刺激に耐える
「そろそろ飽きてきたわね」
ベルセフォーネはそう呟くと起き上がり男を逆に組み敷く
「えい」
騎乗位から体を180度回転して男に対して後ろ向きになる
「さぃ、いくわよ!」
グリグリグリグリグリグリ
その姿勢のまま前後に高速で動いく
「い、いぃぃぃぃ・・・・・・・・・・!」
もはや気力もなえた男はM男のようによがっている
「うふふふふふ、そろそろのようね、いいわよ、出しなさい!」
ベルセフォーネが男に射精の許可を出す
カッと男の目が見開かれる
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁあー」
ドクドクと男の精液がベルセフォーネが注ぎ込まれる
「あ、ふぅん。いっぱい出たのね」
男の射精が終わるとベルセフォーネは立ち上がり秘部から垂れる精液を男の体へたらす
「負け犬にはふさわしい無様な格好ね」
勝ち誇った彼女は男の胸に跨り、ピシャリを頬を叩く
「ちょっと、何か言う事あるんじゃない?」
男に更なる屈辱を与えようとする彼女
「僕のチン○ンはベルセフォーネ様の気持ちいいオマ○コに負けました・・・」
半泣きの状態で男は敗北を認める
「そうよ!お前は負けたのよ!この私に!
でもそれは当然なのよ、わかるかしら?私はハデスの女
ハデス以外は私を満足させられないの。だから気にすることはないわ
体調が万全でも同じ結果だからね、あはははははは」
高らかにわらうベルセフォーネ
「おかげですっきりしたわ、じゃぁね。」
ベルセフォーネはそういい残してロビーから去っていった
男は涙に濡れたまま呆然と天井を眺めていた・・・
続く・・・
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