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魔母(8)

ちゅうちゅう。ごくごく。ちゅうちゅう。ごっくん。ちゅるぱっ。んごくっ。

何も考えずに乳首を舐め、吸い、しゃぶる。無限に湧き出る母乳の泉が全てを忘れさせてくれた。
余裕が出てきて横目であの鏡を見てみる。慈母に心行くまで甘える子供の姿が映っていた。泣き腫らした顔に
眠そうな表情を浮かべながら母乳に夢中になっている。
見ていると更に安心した。もう何も怖くない。悲しくなんかない。

時を忘れてひたすら飲んだ。飲んでも飲んでも足りない。もっと、もっと、もっと…
不意に乳首から離される。なんでだ。もっと欲しいのに。
抗議の為に口を開ける。出てきたのは満足気なゲップだった。
「くす…美味しかった?」
見る度に優しく優しくなる微笑み。甘く蕩ける様な声。コクリと頷いたら両方の頬にキスされた。頬が勝手に緩む。
全身がぽかぽかと暖かい。また若返ったのだろうか?不自由ながらも動く腕と手足をしげしげと見る。特に
変わった様子は無い。再三勃起したペニスも更に小さくなっていたりはしない。むしろさっきより大きいかも知れない。
「それ以上小さくなっちゃったら、白いおしっこできなくなっちゃうでしょ?さっきのミルクはボクが沢山出せる様に
する為の物よ」
淫魔がくすくす笑う。釣られて笑ってしまった。なんだろう、妙におかしい。

「ね、ボク…」
真剣になった目が見つめてくる。のんびりした気分が吹き飛び、どきどきと胸が高鳴る。
「悲しい事が沢山あったのね。小さい頃から誰も居なかったのね。お家を壊した淫魔が怖くて、冷たい世間が憎くて、
何よりも力の無い自分が憎くて…」
「…そうだよ」
悲しさと寂しさが僅かに戻ってくる。でも少し切ない位だ。
「ママの事が好きになれないのも分かるわ。けれど、ママはボクを幸せにしてあげたいの。心の中の痛みはもう全部
無くしてあげたから、今度は幸せで一杯にしてあげたいの」
「そんな事言われても…」
今更ながら、何処かおかしい事に気付く。何かが、何かが違う。変わってきている?
「忘れなくても良いの。悲しい事でも、悔しい事でも、思い出は皆大事なの」
そう言いながら何処か遠い目をする。そういえば元は人間だったんだ。淫魔化する時だって、きっと凄く辛い思いを
したに違いない。
「でも、新しい幸せを見つける事も大事なの。傷ついてばかりじゃ、何時か心が死んじゃうのよ」
何も言えない。何も言葉が浮かんでこない。何も言わない方が良いのかも知れない。
「積み重ねた物が重すぎるのなら。負った傷が痛み続けるのなら。それらが無かった頃まで戻れば良いの」
「どうやって?」
考える前に質問していた。淫魔がにっこり微笑む。本当に綺麗だ。
「今から教えてあげる。そのままじっとしていて。力を入れないで枕にもたれかかっているのよ」
言われるまでもなく動けなかった。例え動けても動かなかったかもしれない。
淫魔が片方の胸を両手で持った。また母乳を飲ませてもらえるのかな、と思った瞬間。

ぶしゅっ。ぶちゅちゅっ。

「あうっ!?」
何だ、今の。母乳が何処かに当たって…体中が震えて…納まらない?
「さあ、おちんちん良い子良い子してあげる。身も心も幸せで一杯なママの赤ちゃんに生まれ変わらせてあげる。
大丈夫、ボクが寝ちゃわない様にほんの少しずつお漏らしさせてあげるから」
胸を、手で持って、谷間を左右に広げている…へ、これってまさか…?

ぺちゃっ。ふにっ。ぷちゅっ。ぽたり。ぽたり。

「あ…」
胸で挟まれた。母乳でぬるぬるな所が凄く優しく抱かれている。精液が出てきた。一滴ずつゆっくりと。
「ボクもボクのかわいいおちんちんも、ママが一変に可愛がってあげる…」
キスされた。口を開けて中を舐めてもらう。とても落ち着く。
少しだけ、ゆっくりと胸が動いて擦られた。キスされたまま溜息をつく。唇が離れた。何だか寂しい。
「今度はおちんちんに、ちゅっ…」
本当におちんちんにキスされた。体中がびくびく震える。頭の中が、中が。
「ゆーっくり、ゆーっくりお漏らしするのよ。いっぺんに出しちゃ駄目」
ほんの少しだけ挟む力が強くなる。おちんちんが溶けてしまいそう。
「こ、これ…いぃ。いぃよぉ…すごくいぃ…」
「ふふふ。ママのおっぱいの中でとろとろになっちゃいなさい」
とろとろになっていく。おちんちんも、体も、頭の中も、心も。もっと溶かしてほしい。
おっぱいの中に包みこまれる。あったかい。本当におちんちんが消えてなくなっちゃいそう。
「ボクの心は今、ママのおっぱいの中に入っていってるのよ」
「お、おっぱいの、なか、にぃ…?」
うまくしゃべれない。白いおしっこが止まらない。ちょっとずつしか出ていないのに体中がうれしくてさけんでる。
「そう。ボクの体がママのお腹の中に帰ってきて、赤ちゃんの体に戻った時みたいに。今度はボクの心がママの
おっぱいの中に帰ってくるの。そして赤ちゃんの心に戻るのよ」

「赤ちゃん…?」
おかしい。なにか変。何かあんまりしてもらいたくない事をされている気がする。
「ま、待って…!」
「どうしたの、ボク?」
とっても優しく微笑まれた。綺麗だ…あ、キスが!おちんちんにキスが!き、きもちいいっ!
「そ、その…いいの?ボク、赤ちゃんになって…」
よくわからない。わからないけど大事な気がする。だからちゃんとかくにんしておかなきゃ。
「ええ、良いのよ。ボクはママの赤ちゃんなの。だから赤ちゃんになって良いのよ」
きれいだ…こんなにきれいな人が、こんなにやさしく言ってくれてるんだから、いいんだよね。あ、頭をなでてくれてる。
うれしいな。ボク、なでられるの大好き。ああ、おちんちんが、おっぱいに抱っこされてる。

だけどなんだかもどかしい。何かしないといけない事がある気がする。どうしてなんだろう。
「ボク?どうしたの?もうおちんちん、疲れちゃった?」
ぶんぶんって首をふった。そんな事ない。すっごくやさしくゆっくりしてもらっているから、おちんちんぜんぜん
いたくない。体中きもちいいのばっかり。おっぱいやわらかいもん。
「そうじゃ、ないんだけど…ボク、何かしないと、いけないのかも。だけど、何だか、わかんないの」
どうしてだろう、こんなにしあわせなのに。こんなにきもちいいのに。ずっとずっとおもらしでるのに。
何かが…何かが足りないよ。何かとってもたいせつなもの…
「あ。分かったわよ、ボクが欲しいもの」
「へ、なんなの?なんなの?」
すごく知りたい。今すぐ教えてほしい。なんだろうか。
おっぱいがのみたいのかな。おつゆをなめたいのかな。
お顔をぱふぱふしてもらいたいのかな。またお腹の中に帰りたいのかな。
どれもしてほしいけどちがう気がする。一体何なんだろう。

「ママ」
へ?何なの?ママ?
「ママって言ってごらん」
「…マ、マ」
あ。何だろう。今、もっともっとしあわせになった感じ。心があったかいよ。ママ、ママ。もっと言いたい。
「ママ…」
「そうよ。じゃ、今度はママのお顔を見ながら言ってごらん」
「ママ…」
ああ、これだよ。ボクの欲しかったのはママなんだ。ボクをうんときもちよくしてくれるママ。大好きなママ!
「ママ、ママァ…もっと、もっとぉ…もっとおもらしさせて…」
「良いわよ。ママに任せておきなさい。甘えん坊さんは大好きよ」
おっぱいがぎゅってしてきた。おちんちんがもっと抱っこされる。おもらしがぽたり、ぽたりからぷちゅぷちゅになった。
「あぁ〜…ママァ〜…」
「もっともっと甘えてきなさい。ボクはママの物なのよ…」
散々軟化され、ヒビを入れられた砂の城に大量の水をかけていけば緩やかに崩れていきます。

ここから桃源郷スタート。

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