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一次試験

               

僕の名前はレオン、只今淫魔ハンター試験を受けている最中。

今日は3日目で一次実技試験の日。一日目が筆記試験で、二日目が身体検査だった。
今日の試験はまず試験官の愛撫に30分耐え切り、その後別の試験官を15分以内に
逝かせれば合格となる。女の試験官は誰も20代後半から30代前半の色っぽい
お姉さんだ。視覚効果への耐性を問う意味で、器量の劣った人は試験官にはいない
(ヒドイ話だが)。試験官は淫魔ハンターではないが、普通の人に比べたら
格段優れた技術をもっている。聞いた話では昔淫魔ハンターを目指して養成所にも
通っていたが、夢が叶わなかった人が多く試験官の募集に応募するらしい。
そういう人たちは技術が優れているので採用されやすい。
朝にクジを引かされ、試験を受ける
順番と試験官を決めた。まあ試験官は誰が当たっても大差ないはずだが、
不幸なことに最初の愛撫に耐える試験の順番が最後、15番目になってしまい、
かなりの時間待たされる羽目になった。

隣街の養成所で今回の淫魔ハンター試験は行われていた。待合室で精神統一しながら
待っていると、係りの人に順番を伝えられ、僕は慣れない建物の中をうろつきながらどうにか指定された部屋へとたどり着くことができた。
僕は試験部屋のドアノブを握りながら、
一抹の不安がよぎるのを抑えられなかった。
何故だろうか、理由の分からない不安に襲われた。この不安はどこから
きているのか。自分への自信のなさからだろうか?でも実力に自信はある。
僕は不安をぬぐいきれないまま扉を開けた。

「失礼します!受験番号5439、レオン入ります」
「は〜い、いいわよ〜」
試験官のお姉さんはベッドの端に腰掛て、満面の笑みで僕を待っていた。
「受験番号5439のレオン君ね。君が今日の
最後のお相手だから、う〜んと気持ちよくしてあげるね。」
やたらと上機嫌に話かけてくる。こういうタイプは苦手かも。

「お姉さん魅力的?」
突然こう聞いてきた。僕は多少どもりながら、はいと答えた
「んふ、ありがとう。試験官が魅力的じゃないと試験の公平性が保たれないからね」
確かに、お姉さんはちょっと化粧は濃いがかなり綺麗だ。
凛とした大人の女性で、養成所の女の子には無い魅力に溢れていた。

「もう試験始めたくてしょうがないって顔ね。そんなにお姉さん魅力的?」
もう一度聞いてきて、今度は恥ずかしいのでうなずく。
「いや〜照れちゃうわ」
お姉さんがわざとらしく嬉しそうに身体をくねらせる。
お姉さんはほぼ裸で、細い足が膝小僧までの黒色の
ショートストッキングに包まれているだけだ。
横に脱いだ下着が乱雑に置いてある。
年は30まぢかといったところか。もしかしたらそれよりも上かも。
人間の身体が一番セックスに適した時期であり、つまり、男を一番絞りやすい。

「疲れ溜まってませんか?」
僕までに14人相手をしてきているから相当疲れているはず。
僕は軽い精神的ゆさぶりをかけてみた。
皆に本気で相手してあげなきゃ駄目だから疲れていないはずない。
でもお姉さんは一瞬キョトンとした目を僕に向けた後、さっきまでのわざとらしい演技を捨て去り、逆に真面目な態度で答えた。

「全然。皆早く休めるように協力してくれるから」
お姉さんの雰囲気が徐々に僕を試す試験官としてのモノに変わっていくようだった。
まだ始まりの合図はないが、部屋の空気が強張っていく。
そして、遠まわしな言葉の意味が分かると僕の中にさざなみが立った。
「今日は・・・これまで・・・何人・・・・不合格になったんですか?」
僕が聞かずにはいられない感じでこう聞くと、お姉さんはニヤリと笑った。ものすごく扇情的な笑み。
「今年は・・・・合格者ゼロ。」
「えっっ!?」
部屋の温度が急激に下がっていく。すぐには理解できない言葉だった。
「一人も逝かせられない試験官の子とかたまにいるの。
だから・・・・・私がいくら・・・不合格にしても・・・・・大丈夫」

改めてお姉さんの身体をよく観察するとそのいたるところに乾燥した精液が
こびりついていた。その搾精に適した身体は勲章のように受験生達の
敗北の証を身にまとっていた。僕のなかに危うい感情が芽生え始め、
心臓の鼓動が異常に早まる。ペニスがむくむくと起き上がろうとしていた。

「君はお姉さんの何処に白いのかけちゃうのかなあ?」
僕の変化を見透かしたように敗北のイメージを広げる言葉をなげかける。
僕がその映像を払拭しようと精神を集中させようとした時、またも
お姉さんの言葉が聞こえてくる。もう試験は水平下で始まっていた。
「不合格になるのってすごく気持ちいいみたいなの」
馬鹿な!不合格が気持ちいいんて・・・・
そんな倒錯した世界・・・・
「不合格になっちゃえ、って言いいながら逝かせてあげると皆
悔しそうな表情が消えて情けない可愛い顔になっちゃうの」
そんな・・・突如快楽に心まで溺れた自分の姿が脳裏によぎった。
あまりにも淫魔ハンターに相応しくない姿。
精神が屈服するのは・・・逝かされること以上にあってはならないこと。
なのに・・・興奮が抑えられない。

「君もお姉さんに逝かされて淫魔ハンターになれなくなっちゃう。君のアソコはそれを期待しているわ」

さらりと股間をひと撫でされ、身震いがとまらなくなった。
それは僕が今までに味わったことのない誘惑だった。
たまらない快楽となりそうだった。
・・・一次試験で・・・逝かされる・・・・

「君もうビンビンよ。ズボンの上からでも分かる。」
最悪な精神状態に導かれて試験の開始が告げられようとしている。
連戦連勝の心理テクニックだった。脆いわね、そうお姉さんの声が聞こえてきそうな
ほど僕は参っていた。
「さあ、今から30分よ、覚悟してね」
お姉さんに両腕を引っ張られて、倒され、仰向けにさせられ、服を全て
脱がされて試験が始まる。こちらからは決して手をだせない。
既に誘惑の世界に堕ちかけている僕のペニスが曝け出される。
情けない僕のアソコは触れられてもいないうちに完全に怒張していた。
僕に覆いかぶさったお姉さんが肩慣らしに軽く乳首をこすりはじめると
快感が全身に走った。
「あん!」
乳首を指の腹で弄られただけでアソコがビクビクと
震えだす。彼女は淫魔ハンターレベルじゃないのか!?
けれど・・・そんなはずはない。
お姉さんは顔を僕に近づけてきて、両方の乳首をピンと弾きながら
恐ろしい予言を僕に与えた。「君も・・・瞬殺よ」
心が堕ちていきそうになる。アソコが言葉に反応して悲しい
涙を垂らし、脳に快感をひっきりなしに流してくる。
お姉さんが手で扱き出すとグジュグジュという卑猥な音が響き、耳を傾けていると全ての意志が崩れてしまいそうになる。
「手で・・・5人・・・」
暗示をかけるように僕に囁かれた言葉。
きっちり5人分・・・僕と同じ淫魔ハンターを目指してきた
仲間達がお姉さんの手で逝かされた映像が頭に浮かんでくる。
3年間養成所の訓練を受けてきた仲間達。15年間の努力を
瓦解させたお姉さんの手、そう考えただけで・・・その威力は
淫魔並に凶悪なものとなった。
「うああああああ!」
なんでこんなペースにはまってしまったんだ!?
もう童貞のように脆く感じ易くなってしまった。
いや・・・させられた。こんなの、僕の・・・実力じゃない。
もう・・・逝きそうだなんて・・・

「そうそう、もっと悔しそうな顔見せて。私男の子を不合格にする瞬間ゾクゾクしちゃうの。
今日はちょっとはまってる技があるの。
君が気にいったらそれで終わりにしてあげる。」
お姉さんは突如ベッドの上に立ち上がると
足を僕に大きく振りかざした。そのストッキングの足裏の部分に・・・
異常な量の乾燥した精子がこびりついているのが見えた瞬間・・・
言いようの無い・・・・倒錯感がこみ上げてきた。
「うあああああ!」
足が、ストッキング越しにアソコを踏みにじる足が、気持ちいい!
「いいいいい、足いいいいいいい!!」
「君も気にいったね。これで10人目。君も私の足に踏まれて気持ちよく逝っちゃえ!不合格になっちゃえ!!!」

どぴゅびゅびゅうううーーーーーー!

僕は、27年分の努力を踏みにじった足に、更にもう3年分加えて、
でも心までは折れてはいなかった・・・・はず。

「あーあー、惨めな顔。今年は歯ごたえなかったなあ。
あんまりゾクゾクしなかった。」

終わり


エロくないです。バトルもしてません。
僕はどうやら試験に落とされるという
シチュエーションに猛烈に興奮するみたいです。大幅に書き換えました

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