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『第55期対淫魔戦士養成学校卒業検定・首席卒業者の顛末』後編の3

「はぁっ…… はぁっ……」

 俺の上で、少女が腰を振る。

「すごい……おにーさん、素敵っ」

 俺が少女の上になり、腰を振る。

「うくっ…… お前も…… なかなか……」

 少女が俺の上になり、腰を振る。

「ふふっ…… どぉ、名器でしょっ…… みんなすぐにイっちゃうんだよ……ぁ」

 俺が少女の上になり、腰を振る。

「こんなに長持ちするオトコのヒト……はじめて。あんっ♪」

 少女が俺の上になり、腰を振る。

ぐちゅぐちゅと響く、本気汁と先走りが混ざり合った粘液の音。

 少女が俺の上になったまま、腰を振る。

俺は歯をくいしばって、少女の体を下に組み敷いた。

 まだ見習いとは言え、戦士が娼婦に遅れをとるわけにはいかない。

「やんやんっ! あはぁっ♪」

 少女の唇から悩ましい声が上がる。

 俺は渾身の力を振り絞って、少女の上で腰を振った。

 少女が俺の上になった。

************



 乳首を吸うために屈んだことが仇となっていた。俺より腰の位置が低いはずのコレットのふとももは、すでに俺の玉袋から裏筋を覆いつくしていた。
 スベスベで、ムチムチ。
 容赦なく擦り付けられるその感触は、俺を蹂躙するかのような傍若無人な乱暴さを持ちながら、その実、俺の感じるポイントを丁寧に丁寧に探り、俺の快感反応に即座に従順に答える気配りに満ちている。
 たまったものではなかった。
 俺は屈んだヒザに力を込めて、俺より一回りも小さな体の後輩の、危険すぎる脚から逃れようと体を起こした。
 自重で柔肉にめりこんでいた股間が解放されていく。
俺をのけぞらせた強烈な快感が遠ざかり、俺は引きつった喉から安堵の息を吐き出した。

 その瞬間、

「……う、うあっ!?」

 こんどは、濡れた快感が、俺の胸板を電流のごとく走った。
体を起こした俺のずり上がってきた乳首を、コレットの生意気な唇がはさみこんだのだ。

「せっかく逃げられたと思ったのに、残念でしたねーセンパイ?」

ちゅばっ! ちゅぷっ……

 コレットは強く俺の右の乳首を吸い上げ、ちゅぽん、と音を立てて口から引き抜くと、素早く甘く囁いて、また左の乳首をくわえ込んだ。

「くっ……」

「ふふっ、そんな顔しないの、センパイ♪ ちゃーんと残念賞あげますからねー♪」

ちろ、ちろちろ、ちろちろちろろっ

 左かと思うと、また右。
すごいスピードでコレットの舌が振動する。
びりびりと電流が強くなり、俺は身をよじって悶えるしかなかった。
 そして、

「残念賞は、コレットちゃんのスーパーテクニックでーす! よかったですねー♪」

ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!

 粘りつくようないやらしい音を立てて、コレットの唇が吸引を始めると、

「うっくああああああ!」

 俺は恥も外聞もなく悲鳴を上げるしかなかったのである。

「んっ、んっ、ぢゅぢゅっ、ちゅぅぅぅぅ〜〜♪」

 身をよじってもよじっても、離れる気配を微塵も見せず、ますます絡み付いてくる、赤い唇。
 俺のヒザはガクガクと震え、逃れたはずの魔性のふとももの上にまた堕ちそうになる。
 俺は死に物狂いでコレットを突き放そうと、コレットの手をつかんでいた手を離す。
 が、

「♪」

 その手がコレットの体にかかる前に、コレットの手が逆に俺の手を捕まえていた。

「ああっ!?」

 自分の口が上げたのかと思うと、恥ずかしくて逃げ出したくなるほど間が抜けた、驚愕の声。
 完全に、コレットに手玉に取られている。
この生意気な後輩に、自分の力を見せ付けて屈服させるつもりが、しかし逆にその力を見せ付けられ、屈服させられているのだ。

「ねぇセンパイ? わたしのフトモモ汚すのやめてくれません?」

 また左右を入れ替えようと離された唇が、その途中でにまーっと笑った。
 俺の鈴口から溢れ出した先走りは、すでにその粘度にもかかわらず表面張力の限界を越え、数センチ下のコレットのふとももにぽたっ、ぽたっとしたたり落ちていた。

「おまえこそ…… 俺の乳首汚すんじゃ…… うはぁっ……」

 れろり、舌が乳輪を一周した。

「あー、せっかく舐めてきれーにしてあげてるのにぃ」

「勝手なこと…… あうぅぅぅぅ!」

「うふふっ、そんな健気な後輩の脚を汚すなんて、ひどい先輩ですよねぇ? ねぇセンパイ?」

「おまえっ、そのテの、ピンポイントな、言葉攻め、はっ、戦士としてっ、望ま、しい、技術とはっ、言えない、だろっ!」

「えぇー、結構汎用性ありますよーコレ。人間に犯されるなんて情けない淫魔よねーとか」

「ぐぐっ……」

「センパイったら、ちゃんと授業聞ーてたんですか? そんなだから一年も遅く入学した女の子にヒネられちゃうんですよぉ?」

きゅっ。

「おああ」

 言葉どおりに唇で乳首をヒネられ、俺のペニスがぐぐっと反り返る。
そのひょうしに鈴口にたまった露が振り払われて、コレットのふとももに下腹に散っていく。

「わお! センパイったらぁ、ますます汚しちゃうなんてぇ、もうっ♪」

 熱い吐息を乳首に吐きかけ、焦がしながらコレットが笑う。
上目遣いの小悪魔の瞳が、俺を嘲笑していた。
 だが、抗う術がない。
これだけバカにされて、一言も言い返せない。
右・左・右・左・右・左・左。
なすがままに翻弄される乳首は、真っ赤に発色して震えていた。
かぁっと、熱のような屈辱感が俺の体を走った。

「あは♪ センパイったら泣いちゃいそーな顔してるぅ。かわいそー」

 その屈辱感が、俺の意思に逆らって、タマを上へ上へと押し上げていく。

「こっちはもー泣いちゃってますね、あはっ♪」

 コレットがヒザを上げて、俺のペニスをぴんっ、と弾いた。

「うはぁぁん!」

 俺は鳴き声ともとれる絶叫を上げて、体を弓のように反らした。
無防備な乳首とペニスが後輩の前に突き出された。
俺のペニスが号泣する。
仰け反って見上げた夕焼けが滲んだ。

「だいじょーぶですよ。センパイ? 今、やさしーく負かしてあげますからねー… んー、ちゅっ♪」

「!?」

 その瞬間、右と左の乳首に、同時としか思えないタイミングで口付けが繰り出された。
 とんでもない早業。
左右から送り込まれた快感が、体の正中線上をスパークしていく。
目の前が真っ暗になるような絶望感。そして、目の前が真っ白になる快感。
俺のヒザから力が抜け、堕ちるように魔性のふとももへと降っていく……
 その瞬間、

(どんなに気持ち良くても、冷静に自分と相手の体位を確認して)

 声が聞こえた、ような気がした。
いつも、くじけそうな時に俺を励ましてくれた、大切な大切な声。

(次の相手の動きを読まなきゃダメだよ)

 俺の脳裏に電光が走った。
ヒザに力を込めて、堕ちていく腰をくいとめる。

 コレットの唇が、にぱ、と歪められた。

 その唇が狙うのは、
俺の、伸び上がった、反り返った、男体最大の弱点。

「はーい、またまたざーんねんっ♪」

「なのはお前の方だっ!」

 緩んだ手を振りほどく。
下がっていく上体の動きに合わせて、細い腰を掴み上げる。
そして後ろに倒れながら、その勢いを利用して、コレットの体を縦に反転させる。
全ての動きが、俺のイメージと合致した。
 コレットの体は、その胸や腰のボリュームに反して、羽のように軽く俺の手の中で踊った。

「えっ…!?」

 コレットが間の抜けた声を上げた時には、
コレットの体は、俺の上で仰向けになっていた。



 目の前にさらされた、コレットの縦皴。
まだ呆然としているコレットの無防備な弱点に、俺は舌を突っ込んで一気にくつろげた。

「あ? はっ! ひゃぅぅぅぅぅん!!」

 たちまち花弁が開き、ぱたたっと愛液が滴る。
俺は腰からふとももへ手を滑らせ、コレットの脚を取り押さえると、舌に渦を巻かせてコレットの奥をかき回した。

「あんんっ……」

 ようやく状況を認識したコレットが、悲鳴を押し殺す。

「う、うふふっ、やっと、反撃できましたね、センパイっ。手加減してた、甲斐が、あっ……」

 俺は構わず、コレットのミミズを掻き分けて、膣壁のしこりをぐりぐりとこすり上げた。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ! あっ! あ、う、にぃぃぃぃぃぃぃ!」

 とろとろと、愛液が流れ落ちる。
コレットの体は俺の上で反り返り、俺の下腹にごりごりと後頭部が擦りつけられた。

「おいおい、もうこんな濡れてんのか? 俺に乳しゃぶられたのがよっぽど効いてたんじゃねーの?」

 ずずっ、とコレットの粗相を啜り上げて、俺は逆にコレットに舌戦をしかけた。

「ぜ、全然きーてなんかいませんよっ? これはセンパイがわたしのドリンク大好きだからちょっとサービスしてあげたああああぁぁん!!」

ずるずるずるじゅる。

 ことさらに音を立てて啜り上げてやると、コレットが胸のすくような泣き声を上げて悶えた。

「最後までつけないウソなら最初からつくんじゃねーぞ?」

 きゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!

 右手をフトモモからクリトリスに移し、いきなり強めにひねり上げてやる。

「ふ、ふみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 ぷしゃっ

 コレットの腰が、雫が飛び散るほどよじられた。

「ちょ、ちょーしにのっちゃってぇっ! アイナさんにたっぷり抜かれた後じゃなかったら、とっくにイっちゃってるんじゃないですかっ!?」

「ぐぐっ…… お、おまえこそアイナに抜かれた後のしなびたチンポにこんなに興奮してんじゃねー!」

 腰を使って、コレットの首筋に熱い汁を塗りつけてやる。

「うわぁんっ! うなじも汚したぁっ! ひどいよぅっ!!」

 言葉とはうらはらに、コレットの首筋は仰け反ってくりくりと亀頭に擦りつけられる。
にちゃり、とコレットの粘り気が増した。

「おーおー、俺は後輩を汚しちまう悪い先輩だからな? しょーがないだろ? 汚されて喜ぶ後輩がいるんだからよ?」

 びくぅっ!

 凄い反応があった。
内腿の肉がぴくぴくっと細かく痙攣し、コレットの動きが止まる。
愛液が白く濁って膣口にまとわりついた。

「ちっ、ちがうもんちがうもん! よろこんでなんかないもんっ!」

 じたばたと、手足が振り回される。

「うわっ!?」

「ちがうもんちがうもんちがうもんっ! センパイに汚されたってうれしくなんかないもんっ! ばかぁっ!!」

「ば、バカはおまえだっ! 落ち着けこのバカっ!」

 俺の上で、子供のように全身で駄々をこねるコレット。
あまりに予想外な反応だった。
何だって突然幼児化したんだ、こいつは?
 その戸惑いと、なりふりかまわず暴れるコレットの手足が、俺の拘束をわずかに緩めた。

『!』

 互いの動きが一瞬止まる。
勝負の分かれ目を敏感に嗅ぎ取る、戦士の本能。

(来る……!)

 起死回生をかけたコレットの反撃が来る。
その反撃を読み切り、封じるべく、俺は全身の神経を研ぎ澄ませた。

 後ろ手に伸ばしたコレットの指が、俺のペニスを探った。

(読めたっ!)

 ヒザを立て、コレットの手を払う。
、またも、俺のイメージ通りに運ぶ全ての動き。
今、特訓が実を結んだのだ。
 俺の脳裏に、攻め手を失って絶望するコレットの泣き顔と、そしてアイナの笑顔が浮かんだ。

 その瞬間、

「んぅっ!?」

 俺の舌が、ぐりっと捻られた。

 コレットは、手がクリトリスに移されたために拘束が緩んだ左脚を、思いっきり振り上げ、振り回したのだ。
 時に、男の鍛えられた腰をも捻じ伏せてしまう、コレットのバネの利いた足腰。
 ペニスを狙う手の動きに気をとられていた俺は、残る左手も振り切られてコレットの回転を許してしまう。
 一瞬のうちに、コレットは180度回転して、俺の上にうつぶせになっていた。

「はぁっ、はぁっ、はぁーっ…… だ・れ・が、ヨゴレ役ですって? センパイ?」

 コレットの声が余裕を取り戻している。

「しまっ…」

 俺が、自分の慢心に気づいた時には、
反り返ったままだった俺のペニスが、コレットのあの恐怖の活舌に絡みつかれていた。

 誰もヨゴレ役とは言ってないだろう。

 そのツッコミは、絶叫に変わって俺の口から迸った。

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