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呪精殿下 第3話 身春香

殿下が眼を覚ましたのは部屋に帰って暫くしてからだった。
「ん・・・・んん・・・・あれ?ここは・・・・あの人は!?」
「眼を覚ましましたか・・・・敵には残念ながら逃げられました。申し訳ありません」
「いや・・・・それより、助けてくれて・・・・」
「当然です。私の使命ですから、それよりもうじき食事がきます。眼を覚まさなければ一人で食べるところでしたよ」
あくまでも、無表情で答える。
「う・・・うん・・・ていうかさ、冷たくない・・・?」
「そうですか?こう・・・笑えばいいでしょうか?」
殿下に笑みを向ける、それきり殿下は黙ってしまい会話が途切れる。
その時を見計らったように食事が運ばれてくる。
「早く食べてしまいましょう。明日は早く出ますよ」
「あっ・・・うん・・・・・いただきます・・・」
無言で食事を取りその日は床に就いた。


月の明かり以外なんの光も入らない部屋に、一つの影が浮かぶ。
「ただ今戻りましたぁ」
「お前一人か?あいつはどうした?」
闇の中から女の声が響く、
「なんの役にも立たなかったわよ。死んだ死んだぁ」
影の中、月明かりに照らされて女の姿が浮かぶ、風呂場で襲ってきた女だ。
手をひらひらと振って、やれやれといった感じだ。
「で・・・・成果は?」
闇の中から聞こえる声はあくまでも冷たい、
「一回イカせたわよ」
「そう・・・・でも、顔を見られたわね」
不意に蹴られ腫れた顔に触れる、
「はぁ・・・・・・・・夕凪(ゆうなぎ)・・・」
「・・・・っち・・・・ひゃっ!!」
夕凪と呼ばれた女に、急に後ろから抱きしめられる。
「なっ・・・・何すんのよっ夕凪!!」
「百香(ももか)ぁ、ちょっと調子乗りすぎじゃなぁい?お仕置きが必要でしょ?」
服の中に手を入れられ、胸を直に触られる。
「ん・・・・なぁ・・・」
焦らす様に頂点には触れずに、胸の周りの執拗に撫で回される。
後ろから抱きしめられているため百香は身動きが取れない。
「あっ・・・あぁぁ・・・ん・・・やめ・・・くぅ・・・」
「ふふっ、もっと・・・・気持ちよくなりたい?ねぇ?ねぇ?もっと気持ちよくなりたい?ねぇ!?」
耳元で囁き、乳房を撫で回す。
「ねぇ?どうなの?焦らされるのいいの?」
「はぁ・・・・はぁ・・・もっと・・・・もっと、して!!」
その言葉と同時に、手が頂点、乳首に触れ、扱き回す。
「はっ・・・・ひゃぁん、いいっゆうぅなぎぃ〜〜いいよぉ、もっと・・・・はぁ、はぁ・・・・」
「ふふふっ・・・・・はぁはぁ・・・・そろそろ・・・・イキそう?イキそう?胸だけでイキそうなの?ねぇ・・・・・ほらっ!!」
両手で乳首を抓り上げると、百香の身体が快感に震え叫びあげる。
「あっあっ、イクの!!私胸だけでイクの!!くぅぅぅぅん・・・イックゥゥゥゥゥゥ!!」
力なく崩れ落ちる百香の体に珠の汗が浮かぶ。
「はぁ・・・・はぁ・・・・はっはは・・・・いっちゃった?胸だけで・・・ねぇ?こんなに濡らしちゃって・・・・」
甘い香りが漂い、頭が桃色に染まりだす。
しかし、頭がまともに働かず、その異変に夕凪は気づけないでいる。
「おいしそうに・・・・雫垂らしちゃって・・・・」
妖しく滑光る百香の股間に顔を近づけ、割れ目に口づけする。
「んはぁ〜〜〜ん・・・・やだぁ・・・・やめ・・・はぁぁぁぁん」
いやらしく音を立てて、舐め回し愛液を啜る。
その音が快楽を増長させる。
「いいの?気持ちいいの?はぁ・・・・・はぁ・・・・」
「いいの!!もっと・・・・もっといっぱい舐めて!!」
夕凪の頭を両手で押さえ込み、股間に押し付ける。
頭の中が桃色に染まり、身体が火照り、疼きだす。
「もう・・・・わたしも・・・・駄目・・・・・・」
服を脱ぎ裸になり、股間を擦り合わせる。
「ん・・・・夕凪の・・・夕凪が・・・いいよぉ・・・・いいよぉ・・・ゆうなぎぃ〜〜〜〜!!」
百香の腰が浮き上がり震える。
「わたしも・・・・感じるわよ・・・・百香・・・・ひぃ!!」
不意に股間から生温かいものが入り込んでくる。
「ふふっ・・・あははは・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・ばーーーーーか・・・・」
「な・・・・なに・・・・を?はっはぁ・・・・」
百香が笑いながら立ち上がる。
身体が熱くなり、疼きが止まらない。
「なにしたのよっ!!!」
「わたしの術よ、身春香・・・・・身体から出る分泌物全てに媚薬のような成分が入ってるの・・・・・それを、貴方は舐めて飲んで、股間から流し入れてあげたのよ。もう助からないわよ、一生発情しっぱなしぃ〜〜〜。あははははははは」
「そんな・・・・いや・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そのまま、夕凪が走り去ってしまう。
「見事・・・・と言っておこうか?」
闇の中月明かりに照らされ、眼鏡をかけた女が現れる。
「今、二人行っている。しかし、今回の任務軽視しすぎていたようだ。姫っ!!我らに絶頂と共に死に至る呪いをかけてください」
急に玉座が現れ、姫と呼ばれた女が手を差し出す。
「百香、雪華、日輪、こちらへ」
呼ばれた三人が玉座の前へ出る。
「まずはこの三人に施す・・・・」
姫が呪いをかけるのを、見届けず眼鏡の女はその場を去る。
「・・・・・思ったより・・・・厳しい戦いになりそうだな・・・・」
そう呟いて、暗闇に消えた。



次の日、陽が昇りきるより早く、宿を出る。
「殿下、道筋は少し遠回りになりますが、なるだけ関所を通らぬように行きます」
「いいけど・・・・なんで?」
「関所を通ればそれだけ、人に顔を見られることになりますし、足も止まります。それに、そこを通ったという印にもなりますから」
「なるほど・・・・火鉢は賢いね」
わかったのかわかっていないのか解らないが殿下は頷く、
「では、参りましょう」
「あっ・・・・うん・・・・」
殿下の射精回数は残り九回、旅はまだ始まったばかり・・・・

今回は敵側メインで
エロシーンはちゃんと出来てるかな?
読みにくかったりしないかな?
とりあえず、BFとしてはこれから本格始動かな?

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