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妖精物語・<1−2、最後の可能性にかけて、責める!!>

 このままペニスだけを守り続けていても、他の場所への妖精たちの愛撫が止まらないのなら結局は射精させられてしまうだろう。第一、ここまで体を敏感にさせられてしまったらペニスに触られなくても射精してしまうかもしれない。そうなるとここで責めに転じた方がいいだろう。
 アルは咄嗟にそう判断すると、睾丸をマッサージしている赤髪と乳首を甘噛みしている緑髪を捕まえようと手を伸ばした。彼女たちは体長10〜20cmと小柄なため、動きは非常に素早い。彼女たちを感じさせるためにはまず捕まえてしまうことが重要だ。
「えっ・・・きゃん!」
 このアルの突然の動きに赤髪はついていけず、あっさりとアルの左手に捕まえられてしまう。しかし、緑髪はこの事態を予想していたのか素早くアルの乳首から離れ、アルの右手は空しく空を切った。
 しかし、赤髪だけでも捕まえられたことが大きい。彼女たちが素早く飛び回ってアルを攪乱してきたら捕まえることも出来ないかもしれないのだ。アルは赤髪を捕まえた左手を素早く眼前に持ってきた。――しかし、そこまで来てアルの動きは止まってしまった。
 果たして彼女たちをどうやって責めればいいのだろうか。彼女たちの体はとても小さい。前戯で感じさせようにも口が小さいのでキスも出来ない。胸はかろうじて揉むことが出来るかもしれないが、不運なことに赤髪は三人の中で一番幼児体型である。当然揉むことが出来る胸も十分にない。
 またオンナもアルの体に比べて圧倒的に小さく、ペニスどころか小指が何とか入る程度だろう。もしかしたら小指さえも入らないかもしれない。
 アルは一瞬の逡巡の後、結局ワレメを舐めることに決めた。指で触るよりも舐めた方が唾で濡れるだろうし、責めやすくなるかもしれないと考えたのだ。
 アルはおそるおそる赤髪のワレメに舌を伸ばした。軽く舌を押し当てると、そのままなぞるようにゆっくりと舌を前後させる。
「はっ・・・・・・ううん・・・・・・」
 赤髪はすぐに身をよじらせて悶え始めた。愛撫を始めてからあまり時間が経っていないにもかかわらず、顔はうっすらと赤みを帯びアソコからは甘い蜜が滴り落ち始めた。
 そういえば緑髪が赤髪のことを妹と呼んでいた。体型をそのまま年齢に当てはめるなら、この赤髪が一番下ということになるだろう。それにこの感じやすさを加えて考えると、赤髪はまだBF慣れ、というよりもまだ責められることに対して慣れていないのかもしれない。
 アルは赤髪のアソコが十分に濡れだしたことを確認すると、ゆっくりと舌先をワレメに挿入していった。そして内側の壁を軽く擦りあげるように舌を蠢かせながら出し入れしていく。
「ああっ、ちょっ・・・・・・やだっ・・・き・・・気持ちぃ・・・ひんっ!」
 アルの攻撃はまだ拙いにもかかわらず、赤髪は顔を真っ赤にしてぷるぷると震えている。目にはうっすらと涙が浮かび、必死にイきそうなのに耐えている感じだ。アルは一気にイかせてしまおうと舌を激しく動かそうと――

「お兄ちゃん!隙あり、だよっ!!」

 突然青髪の声が響いたかと思うと、どこからか飛来した彼女がアルのペニスにしがみついてきた。そしてしがみつくと同時に、ペニスの表面をコーティングしている我慢汁を利用して、全身でペニスをにゅるにゅると擦りあげてきた。
「ひやああぁん!!!」
 その刺激にアルは成す統べなく声をあげさせられてしまう。アルは赤髪を責めることばかりに熱中して、彼女たちの濃厚な責めですっかり敏感にされてしまったペニスの状態を確認するのを怠ってしまったのだ。
 両足でぐりぐりとペニスの根元を刺激し、両手で亀頭をマッサージしつつカリを擦りあげてくる。それと同時に自分が絶えず上下に動くことでペニス全体への刺激も与えてくる。青髪が激しく蠢くたびにアルは身を捩じらせ、嬌声をあげさせられてしまう。
 青髪はペニスを絶えず刺激しながらもアルの表情やしぐさを観察し、感じる場所を探し当ててはそこを執拗に責めてくる。
「お兄ちゃんって弱いところたくさんあるんだね〜。こことか〜、こことか〜・・・ほら、ここなんかも弱いんでしょ〜♪」
「うがっ!!」
 青髪が集中的にカリを擦りあげてきた瞬間、アルのペニスから勢いよく我慢汁が噴き出した。それと同時に体の力が抜け、赤髪を捕まえていた左手も緩んでしまう。
 赤髪がその隙を逃すはずもなく、ふらふらになりながらも彼女はアルの左手から脱出した。彼女の視点は定まっておらず、アルの愛撫で精気の殆どを失ってしまっているようだった。もしアルがもう少しの間赤髪を責め続けていれば、彼女は間違いなくイってしまっただろう。
 そんな赤髪の様子を見て、今まさにペニスにしがみつこうとしていた緑髪が赤髪のほうへ飛んでいく。彼女は赤髪を自分の体にもたれさせて支えると、必死に赤髪に呼びかけた。
「大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」
 赤髪は声のした方をしばらく眺めていたが、やがて自分に語りかけてきたものが姉だと知ると、弱弱しい笑顔を浮かべた。
「あ・・・・・・おね・・・ちゃん・・・・・・」
「しゃべっちゃだめです。今精力を回復させてあげますから・・・・・・」
 そう言って緑髪はアルのペニスの方に向かって飛んでいく。彼女は赤髪をアルの尿道口の部分へと連れて行った。そこは青髪の絶妙なテクニックによってまるで源泉のように我慢汁を吐き出し続けている。
「ほら・・・飲んでください。これで少しは楽になるはずです・・・」
 それを受けて、赤髪はゆっくりとアルの鈴口に口を近づけていく。
「ん・・・・・・ちゅ・・・ぢゅるるるるるるるるっ!!!!!」
「うやああああああああああああああああぁぁ!!!」
 赤髪が激しく我慢汁を吸引し始めた。そのあまりの激しさにアルは一瞬尿道が真空状態になったかのような感覚を覚えてしまう。
「んんっ、うっ、じゅ、じゅるるる・・・ちゅう〜っ、んうっ、じゅるる〜!」
 青髪によって搾り出された我慢汁はすぐに赤髪に吸引されていってしまう。赤髪は湧き上がってくる我慢汁を一心不乱に舐め続け、我慢汁の分泌が一瞬でも止まると尿道口をこじ開けて尿道についた我慢汁をも舐め取ろうと舌を差し込んでくる。
「やっ・・・なかはぁ・・・・・・だめぇ・・・・・・」
 一瞬にしてアルは主導権を妖精たちに奪われてしまった。アルは妖精たちを何とかペニスから引き剥がそうと必死に手を伸ばすが、彼女たちが送り込んでくる快感に手は震え、力すら入れることもままならない。
「ほ〜ら、お兄ちゃん。だ〜いすきなカリだよ〜♪」
 青髪が一番くびれている部分にゆっくりと、ねっとりと舌を這わせてくる。時々細かな振動を送られると、それだけで我慢汁が大量に引き出されてしまう。
「あああ〜・・・・・・」
 もうアルは立っていることさえ出来なくなってしまった。全身に全く力が入らず、ついには膝から地面に崩れ落ちてしまった。彼の体はもうはっきりと上気しており、妖精たちの愛撫に感じてしまっていることを如実に物語っている。
「ふふふ・・・・・・いい感じですね・・・。ではそろそろ私も加わらせてもらいましょうか。まずは一発。妹をいじめてくれた罰はその後にたっぷりとしてあげますね・・・」
 アルが完全に堕ちてしまったことを確認すると、今までずっとアルを観察していた緑髪も愛撫に加わるべく彼のペニスに向かっていった。
「ふふっ・・・・・・どれだけ持ちこたえられるでしょうか・・・?」
 彼女がペニスに抱きつくと、すぐに凄まじい快感がアルに襲い掛かった。
「あひゃあああああぁ!!!」
 もちもちとして吸い付いてくるような感覚の肌で余すところなく擦りあげられる。まだ何のテクニックも使っていないというのに、緑髪が送り込んでくる快感は既に青髪が送り込んでくるそれに十分匹敵していた。特に彼女の豊満な胸はただあるだけで何よりも鋭い凶器となっていた。
「こんなのとか・・・どうですか?」
 彼女はさらにきつく抱きついてくると、カリの部分を胸を使ってゆっくりと擦り始めた。つん、と立った乳首が痛痒いような刺激をもたらしたかと思うと、今度は柔らかな胸自体が蕩けさせるように優しくカリを擦ってくる。
「いっ・・・くっ・・・ふあぁ!!」
 二重の極上の快感にアルは体をよじって耐えた。彼女が言ったとおり、ペニスから少しでも力を抜けばすぐにでも射精してしまいそうだった。
「う〜っ、お姉ちゃんばっかりお兄ちゃんを感じさせちゃって、ずるい〜!私もそれやってあげるからたくさん感じてよね〜、お兄ちゃん」
「え・・・うわあぁ!!!」
 突然ペニスを責めるおっぱいの数が二倍に増えた。青髪も緑髪と全く同じ技を繰り出してきたのだ。青髪の胸は緑髪の胸に比べて大きさはやや劣るものの、アルを悶えさせるのには十分な大きさであった。
「んうっ、ぢゅ、ぢゅるるる、んんっ、えろえろ・・・ぢゅ〜っ!!」
 更に、赤髪のほうも少しずつ元気を取り戻してきたらしく、我慢汁を吸い取る動きに更に激しさが加わっていく。
「あっ・・・ああああ・・・・・・そんな・・・・・・」
 もうアルにはどうすることも出来なかった。ペニスの脈打ちが激しさを増し、自分の意思とは無関係に射精へと導かれていく。カリを執拗に責めてくる青髪と緑髪の動きが激しさを増していき、上下左右に不規則に動きながらまるでペニス自体を揉み解すようにして快感を植えつけてくる。赤髪は尿道口に顔をうずめ、えぐるように尿道を舌でぐりぐりと刺激しながら我慢汁を吸引していく。
「さあ、出してください!人生で最後の射精の快感をしっかり味わうのですよ!!」
 そう言って緑髪が体を伸ばして亀頭を甘噛みしてきた瞬間、アルの奥底で溜まっていたものが全てはじけた。
「いやああ!!出るううううううぅぅ!!!!」
次の瞬間、尿道から凄まじい勢いで精液が飛び出した。尿道に顔を突っ込んでいた赤髪は当然のように全身精液塗れになってしまった。更に彼女の体で受け止められた精液はそのまま下に自由落下し、ペニスの幹にしがみついていた青髪と緑髪に降り注いだ。
 しかし、それでも彼女たちの責めは終わらない。青髪と緑髪は降り注ぐ精液を潤滑剤代わりにして更に激しくしごきあげ、赤髪は精液が顔に降りかかるのを全く意に介さず、尿道口に顔を突っ込んだまま湧き出してくる精液を飲み続けている。
「やあぁ・・・ちょっ・・・・・・やめてぇ!!」
 彼女たちが与え続けてくる刺激のせいで噴き出す精液の勢いは全く衰えない。それどころか睾丸がきゅっ、と縮みあがり、早くも二度目の射精の準備が完了しようとしている。
「何言ってるの、お兄ちゃん?まだまだたくさん溜まってるくせに〜♪ほらっ♪」
 青髪が両手で力一杯カリを擦りあげると、二度目の絶頂が訪れた。その快感は一度目のときのものと重なり合い、アルを更なる高みへと押し上げていく。
「あ・・・ひぃ・・・・・・きもち・・・いぃ・・・・・・」
 尿道からは更に大量の精液が噴き出し、辺りに降り注いでいく。アルはあまりの快感と淫呪の効果でぐったりとしてしまい、もう妖精たちの与えてくれる快感を受け入れるしかない状態になっている。
 赤髪は精液を吸引しながら足を器用に使って裏筋を巧みにしごきあげ、青髪は連続して亀頭に甘噛みを仕掛けて休みなくアルを絶頂に追い込もうとしている。力を全く入れることが出来ないアルはその快感をダイレクトに受け取るしかなく、すぐに三回目の絶頂感がやってきた。
「ああっ・・・らめぇ・・・またぁ・・・・・・れちゃううぅ!!!」
 その絶叫を受けて二人の動きが一層激しさを増す。ぐちゃぐちゃという淫らな音をBGMにして繰り広げられる妖精たちのダンスはアルに決して立ち止まることを許さない。
「ああっ!イく!イくう!!」
 大量の精子が精巣を押し出される。そしてそれは大量の精液となって今にも輸精管を駆け上ろうと――

「は〜い、そこまでですよ」

 ぱんっ、と手を叩いて緑髪が突然愛撫の打ち切りを宣言した。赤髪と青髪は突然響き渡った大きな音にびっくりして愛撫をやめてしまう。
「ああああああっ!!!」
 それと同時に、最後の一擦りが足りず射精を寸前で止められてしまったアルが絶叫する。汗が体全体に噴き出し、ペニスはびくびくと痙攣し射精寸前であることをアピールしている。
「ね〜、お姉ちゃん、どうしてやめちゃうの?もうお兄ちゃんは私たちの虜になっちゃったんだから、後はたくさん射精させてあげればいいんじゃないの?」
 姉である彼女の言うことは絶対なのだろう。青髪と赤髪はしぶしぶペニスから離れて緑髪に疑問の言葉を投げかける。
「ええ、確かにそうなのですが・・・この方はよりにもよって私のかわいい妹をいじめてしまいましたからね。それ相応の報いを受けていただかなければいけません」
 そう言って緑髪はゆっくりとペニスに近づいていく。アルは何か本能的な恐怖を感じて緑髪を止めようと手を伸ばそうとするが、最早彼は淫呪をかけられているため指一本も動かすことが出来ない。緑髪はアルの意図に気付いたのか、彼のほうに向き直り、微笑を浮かべながら言った。
「ふふっ・・・安心してください。何もおちんちんをちょん切ってしまおうとか考えているわけではありません。ただちょっと魔法をかけさせてもらうだけですよ・・・」
 緑髪はペニスの近くまでやって来ると、何やら呪文を唱え始めた。彼女の緑色の髪が淡く光り輝いて、風もないのにゆらゆらと揺らめく。彼女は呪文を唱え終わると、ゆっくりとアルのペニスを抱きしめ、そして竿の部分に優しく口付けた。
「う・・・・・・うあぁ・・・・・・・・・」
 アルは思わず快感の溜め息を漏らした。彼女が口付けたところからじんわりとした快感が生まれ、それがペニス全体にゆっくりと浸透していく。幹から根元へ。幹から亀頭へ。そして外側から内側へ。その快感がペニス全体に行きわたったことを感じ取ると、緑髪はゆっくりと唇を離した。
「ふふっ・・・完成です・・・・・・それでは今から償いの時間ですよ」
 緑髪は後ろでぼ〜っとしたままの二人に向き直る。その顔には相変わらず微笑が浮かんでいる。
「二人とも、思う存分この方を射精させてあげてください。私はちゃんと射精できるようにたまたまをマッサージしておきますから」
 そう言うと緑髪は素早く睾丸にしがみつき、ぐにぐにと体全体を使ってマッサージし始めた。二つの睾丸が擦れあうたびに鈍い快感が体に走り、両手で優しく抱きしめられると痛みにも似た電流がペニスを直撃してびくんびくんと喜びの涙を流す。
 ペニスのぴくぴくという痙攣に我を取り戻した二人は、素早くペニスにしがみつき、愛撫を再開する。二人はペニスにしっかりと抱きつくと、お互いの肩に手を回してペニスをしっかりと挟み込んだ。
「じゃあ、お兄ちゃん!いっくよ〜♪」
「必殺〜、『デススパイラル』〜♪」
 そしてそのままふわりと空中に浮き上がると、ペニスの周りを上下に動きつつ高速で回転し始めた。
「ぎいあああああぁぁ!!きつい・・・きつすぎるぅ!!!!」
 彼女たちが回ると必然的にペニスを抱きしめている腕も回転し、容赦ない快感をペニスに送り込んでくる。そのまま上下に動かれると、強制的に精液を持ち上げられているような錯覚に陥ってしまうほどの快感がアルを苛んだ。
そしてアルにとって何よりきついのが、そのリングが先端の方に近づいてくると裏筋がひっきりなしに擦り上げられ、カリの部分もぞりぞりと擦られ続けられることであった。
「ふふっ・・・あの子たちったら・・・・・・あら、もう出しそうですね」
 くすくすと笑いながら緑髪は睾丸をマッサージし続ける。睾丸が縮み上がったことで射精が近いことを感じ取った彼女は、激しく体を震わせてバイブレーションを直接睾丸に叩き込んだ。
「ああっ・・・・・・ふあああっ!!!」
 圧倒的な快楽の奔流に飲み込まれ、アルは愛撫が再開されて20秒もたたないうちに最初の絶頂を迎えようとしていた。歯を食いしばり、目をぐっと閉じて快感に必死で抗おうとしたが――
「我慢は禁止ですよ。・・・ではたっぷり苦しんでください」
 緑髪が精液を押し出すように睾丸をぎゅっと抱きしめてくると、アルの我慢は何の抵抗もなく崩壊してしまった。
「ああっ!出るううううううぅぅ!!!!」
 絶叫とともにアルのペニスからは大量の精液が飛び散った。赤髪と青髪によってペニスは真上を向かされていたため、それはまるで噴水のように散乱し、周囲の土を真っ白く染めた。しかし――

「あああああっ!何でえ!?出ない!出ないいいいぃ!!!」

 アルは今射精による開放感ではなく、射精を寸止めされたことによる苦痛を味わっていた。尿道口から精液が発射される感覚などは全くなく、逆に精液が根元でぐるぐると渦巻いている感覚だけが存在している。
 赤髪と青髪はアルのこの奇怪な行動に口をあけて見入ってしまっていた。確かにこの子は自分たちが射精させたはずだ。その証拠に自分たちにも彼の精液がべっとりとかかっている。それなのに「出ない」だなんて・・・・・・

「ふふっ・・・・・・どうですか私の魔法は?」

 突然緑髪が彼の目の前に飛んできた。今彼女が浮かべているのはいつもどおりの微笑ではなく――嗜虐心に満ちた淫らな笑みだった。
「あなたにかけた魔法は『射精の快感をすべて寸止めによる苦痛に変換する魔法』です。どうですか?射精したはずなのに精液がお腹の中でぐるぐる渦巻いてる感じがするでしょう?射精したはずなのに全然気持ちよくなれないでしょう?」
 そこで彼女は大きく息をつき、そして再び静かに語り続ける。
「これが私の妹を苛めたことへの、あなたへの罰です。でも安心してください?気が狂うなんて逃げ道は勿論用意しません。そして死ぬという逃げ道も・・・・・・。もうあなたの体は淫呪によってどこも動かすことは出来ませんし、精神が崩壊することも、そして自然死することも決してありません。ですから私たちが一生・・・いいえ、永久にあなたのことをかわいがってあげます。それと重度の早漏にもなってもらいましたから・・・・・・よかったですね、ず〜っとイきっぱなしですよ?」
 既に彼女の目には狂気の色が見え隠れしていた。彼女にとって妹というものは何よりも大切な存在なのだろう。だがアルはその妹である赤髪を瀕死状態まで追い込んでしまったのだ。わざわざ自分から彼女のタブーに触れてしまったのだ。
「ふふっ・・・・・・それではせいぜいいい泣き声を聞かせてくださいね・・・」
 そう言い捨てると彼女は踵を返し、再び睾丸の方へと戻っていった。それを合図に、今まで緑髪の圧力に気圧されていて身動きがとれずにいた赤髪と青髪が再び動き始めた。
「あああああああああああっ!!!!!!」
 今までとは比べ物にならないほどの快感が、アルの神経を焼いた。そしてそれとほぼ同時に、地獄の射精が始まっていた。尿道口から精液が発射されるが、アルにはその感覚はない。その代わりに――
「いやああああああっ!!出させて!!出させてぇ!!!あああああああああ!!!!」
 身を焼くほどの寸止めの苦しみが、アルの体に襲いかかっていた。二人の腕がペニスを擦り続け、それを受けてペニスからはどんどん精液が発射され続ける。しかしその量に比例してアルの苦しみは大きくなっていく。
「どうしたんですか?私のかわいい妹たちがちゃんと射精させてくれているでしょう?なのにどうして『出させて』なんて言うんですか?・・・・・・おかしな人ですね・・・ふふっ・・・・・・」
 緑髪はもう睾丸を愛撫する手を止め、アルの悲鳴に聞き入っていた。客観的に聞けば五月蝿いだけの声なのに、まるでクラシックの名曲を聴いているかのようにうっとりとしている。
 赤髪と青髪の責めも容赦なく続いていた。アルが数擦りしただけでイってしまうような早漏になってしまったことを知ると、今までのようにペニス全体をしごき上げるような動きを止め、彼の弱点であるカリと裏筋をだけを集中的に責め始めたのだ。
「ほらほら、お兄ちゃんのちんちん、とっても気持ちよさそうだよ♪こんなにいっぱい白い涙を流してるもん♪」
「そうだね〜。もう真っ赤になっちゃって♪かわいい〜」
 もう彼女たちの体はアルの精液でべとべとだった。しかし、彼女たちはその精液を潤滑剤代わりにして更なる精液をアルから搾り出していく。地獄は、まだ始まったばかりだった。

         #       #       #

「ううっ・・・・・・ぐずっ・・・ごめんにゃさいぃ・・・・・・ごめんにゃさひぃ・・・」
 あれからひたすら蓄積され続けた寸止めによる苦しみの感覚は、既にもどかしさ、苦しさを通り越して鋭い痛みにまでなっていた。もうおそらく百回以上の射精を繰り返したアルは、百回以上連続で寸止めをされた苦しみに苛まれているのだ。
 そして、こうして許しを請うている間にも赤髪と青髪による連続射精は続き、どんどんと苦しみは増していっているのである。
「ごめん・・・にゃさひぃ・・・・・・もう・・・だしゃせてぇ・・・・・・・・・」
 すでに彼の周りには大きな精液溜まりがいくつも出来てしまっている。その中で彼は妖精たちに射精を強要され、そして寸止めの苦しみに喘ぎ続ける。
「何を言っているのですか?たかが百回や二百回の射精でどうにもなりはしませんよ。ふふっ・・・・・・そうやってたっぷり苦しんでくださいね・・・。時間はいくらでもあるのですから・・・・・」

 アルはその後もひたすらに許しを請い続けた。しかし、その願いは決して受け入れられることはなかった。狂うことも出来ない。死ぬことも出来ない。ただひたすらに、正常な感覚の中で異常なまでの快感と苦痛を与えられるだけであった。

「だしゃしぇてぇ・・・・・・ごみぇん・・・なしゃ・・・・・・・だしゃ・・・・・・しぇてぇ・・・・・・お・・・にぇが・・・い・・・」

                            BAD END
 ・・・ということで3つ目のBAD ENDです。男が女を責めるのを描くのは今回が初だったわけですが、どうだったでしょうか?
 今回の主役は緑髪です。何か前にも増してひどい内容になってしまいました。かわいそう、というよりむごいですね。こういうのが苦手な方は本当にすみません。でも彼女のキャラクタを考えるとこういう結果になるわけで・・・。とても妹思いなんだなということを認識していただければ。
 これでやっと半分が書き終わりました。残りも頑張って書いていきたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。

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