ひとまず身構えてはみたが、冷静に考えるとアルには彼女たちと勝負している時間はない。一刻も早く母親に薬を飲ませてあげたいのだから、ここは逃げるのが最適だろう。さて、どうやって逃げようか・・・・・・
「・・・どうしたの〜?こないならこっちからいくよ〜?」
赤髪の妖精がそう言った直後、アルは両手を大きく振りながら彼女たちの後ろに向かって叫んだ。
「あっ、おじさんたち!!助けてください!!淫魔に襲われているんです!!!」
勿論後ろには誰もいない。しかし、妖精たちは一瞬それにつられて後ろを振り向いてしまう。
――今だっ!!
妖精たちがアルから注意をそらした瞬間、彼は一目散に駆け出した。
「あっ!こ、こら待て〜〜〜!」
妖精たちが気付いたときにはもう遅い、彼はもう随分先にまで走っていってしまっていた。
「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・」
あるは妖精たちから逃げるために、全速力で山道を走っていた。だが、それ故にアルは自分の足元で何か糸のようなものが切れた音がしたことに気付かなかった。
突如、彼の視界がピンク色に染まった。正確に言うと、彼の目の前に突然ピンク色をした粉がぶちまけられたのだ。
「う・・・うわあっ!!!」
不意をつかれたせいと、山道を走ったために息切れをしていたせいでアルは思いっきりその粉を吸い込んでしまった。すると、突然心臓がどくん、と跳ね上がった。胸が熱くなり、下腹部に切なさがどんどんとたまっていく。
何とか前に進もうとするものの、次第に足が震えてくる。ついにはもう立っていられなくなり、その場に足から崩れ落ちてしまった。既に自分のペニスはズボンを突き破らんばかりに怒張してしまっていた。
性欲が体の中からとめどなく噴き出してくる。アルの手は無意識のうちに股間へと伸びていっていた。自分の中に残った僅かな理性がこんなことをしてはいけないと必死に訴えかけているが、その思いも虚しく自分の手は止まらない。
ゆっくりとした動きでズボンのチャックを下ろし、トランクスの中をまさぐってペニスを取り出す。何の刺激も受けていないにかかわらず、もうペニスは我慢汁でべとべとになってしまっていた。そして、てらてらと光るペニスをしごき上げようと握り締めた瞬間――
突然体から力が抜け、どこも動かせなくなってしまった。
「ふふっ・・・特性催淫花の花粉はいかがですか?もうおちんちんしごいて、ぴゅっぴゅってしたくてたまらないでしょう?もっとも私の魔法がかかっている限りはおちんちんをしこしこするどころか、指一本も動かせないでしょうけどね」
いつの間にか妖精たちに追いつかれてしまっていた。アルのペニスを品定めするかのように、彼のペニスの周りをぐるぐると飛んでいる。その中で、青髪の妖精がアルの顔の方に向かって飛んできた。
「あのね、あのねっ。お兄ちゃんは私たちと戦わずに逃げちゃったから、『ふせんぱい』ってやつになっちゃうの」
「ふ・・・せん・・・・・・ぱい・・・だって?」
アルは思わず青髪の妖精に尋ね返してしまう。
「そうそう、敵前逃亡は死あるのみってね〜。さ〜て、敵を前にして逃げちゃう悪〜いおちんぽくんにはお仕置きが必要かなぁ?」
赤髪がそう言って手を一振りすると、アルの体を風が包み込み、着ている服を全部取り去ってしまった。反り返り、天を向いたペニスだけが殊更に存在を主張している。
「あらあら・・・どうしたのでしょう、このおちんちんさん。そんなにぴくぴく震えて、涙まで流しちゃって・・・・・・そんなに早くお仕置きを受けたいのですか?・・・変態さんですねえ」
緑髪が見下げた目でアルのほうを見つめてくる。その視線に、アルは思わず赤面してしまう。
「ち・・・ちが・・・・・・」
「も〜、そんなに照れなくてもいいよ〜。たとえキミがお仕置きがだ〜い好きな変態さんでも、ボクたちはそれを受け入れてあげるからさ♪」
どんなに弁解しようとしても無駄なことだった。妖精たちはアルを弄ぶかのようにじりじりとペニスとの距離をつめてくる。
「や・・・・・・やめて・・・」
アルは最早懇願することしか出来ない。緑髪の魔法によって身動きひとつ取ることが出来ないのだ。
「だめだよ、お兄ちゃん♪じゃあ〜・・・・・・・お仕置き、開始だよっ!!!」
そう言うと、青髪がいきなりアルのペニスを思いっきり蹴りつけた。
「あぎゃあああぁっ!!!」
いきなりペニスに走った鋭い刺激に、アルは悲鳴を上げてのけぞってしまう。
「まだまだ〜、そ〜れっ!」
「えいっ!」
間髪入れずに赤髪と緑髪もそれに続く。アルのペニスはまるでサッカーボールのように妖精たちの間を行ったりきたりした。
「あひいっ!!やめて!やめてぇ!!いたいぃ!!!」
アルはあまりの痛みに涙目になって叫び続ける。しかし、それでもなお妖精たちはアルのペニスを蹴り続けるのだ。
「だって〜、お仕置きなんだから痛いのは当たり前でしょ〜?」
「それに、どうしても止めてほしいのでしたら、このおちんちんを小さくしてしまえばいいんですよ。へにゃへにゃになってしまえば私たちは蹴り続けることが出来なくなってしまいますからね」
そこで不意にペニスへの刺激が止んだ。見れば青髪がペニスをしっかりと受け止めている。
「それにね、お兄ちゃん・・・・・・」
青髪はペニスによじ登ると、突然尿道口を指でつつーっとなぞってきた。
「ひうっ・・・!」
突然の快楽電流に思わず声が漏れてしまうアル。
「痛いんだったら、どうしてちんちんの先っぽからこんなどろどろしたものが出てるの?これって『がまんじる』っていって、男の人が気持ちいいときに出るものなんだよね?お兄ちゃん、痛がってるふりしてるだけで本当は喜んでるんじゃないの〜?」
青髪によって見せつけられたペニスは、もう我慢汁でべとべとだった。更に尿道口がパクパクと開いて、どんどん新しい我慢汁が湧き出てきている。
「う・・・うそ・・・・・・」
「わかった?お兄ちゃんはちんちんを蹴られて喜んじゃうような変態さんなんだよ。もうみんなわかってるんだから、恥ずかしがらずに喘いでもいいんだよ、お兄ちゃん♪」
そう言って再び青髪がペニスを蹴りつけてきた。
「あくうっ!!あっ、あっ、あああっ!」
蹴られることは確かに痛かった。しかし少し前とは違って、何故か蹴られる度にペニスに快感が蓄積されていっている。妖精たちの足でカリの部分を引っ掛けるようにして蹴られる度に、全身に電流が走りぬけていく。更に、ペニスがぶるんぶるんと揺れる度に睾丸にもその動きが伝わり、その刺激に精子がどんどんと作られていく。また我慢汁もどんどん溢れてきて、蹴られてペニスが揺れるたびに妖精たちに飛び散ってしまう。
「きゃっ・・・もう、こんなに喜んでいるのでしたらこれがお仕置きかどうかわからないですね」
「あはは〜、でもボクたちとしてはザーメン出してくれればそれでいいんだしさ〜・・・ちゅぴ・・・ん・・・・・・濃い・・・」
赤髪が自分の顔に飛び散った我慢汁を味わっている。そんな淫らな光景を見せられて、アルの興奮は更に高まってしまう。
「・・・あら?なんかびくんびくんって・・・・・・もしかして、イってしまうのですか?」
「お〜、ほんとだ〜。なんかおちんぽが元気良くはねてるね〜。まさかほんとに蹴られただけでイっちゃうとは思ってなかったけど・・・まあいっか〜」
そう言いながらも妖精たちはペニスを蹴るのを止めない。すでに痛みよりも快感を感じるようになっているアルは、妖精たちにされるがままどんどん射精へと持ち上げられていく。
「あっ、あっ、あっ・・・だめえ!出ちゃうよおぉ!!」
「いいんだよ、お兄ちゃん!出してぇ!!」
青髪が裏筋に沿うようにペニスを蹴りつけてきた瞬間、アルの下腹部に渦巻いていたものが一気に破裂した。
「ああっ、もう・・・ムリ!イくううううぅぅぅ!!!」
「きゃあっ!!」
ペニスから精液が盛大にほとばしった。蹴られた勢いをそのままに射精し続けるペニスは、あたり一面に白い粘着質の液体をばら撒いた。それは当然妖精たちにも襲い掛かり、彼女たちの全身は精液でコーティングされてしまった。
「あはっ、もうどろどろだね〜♪・・・ちゅぴ・・・・・・あは♪我慢汁も濃くておいしかったけど、やっぱりザーメンは別格だね〜。んんっ・・・ちゅ・・・・・・濃くって・・・絡みついて・・・じゅるる・・・・・・こんなにおいしいの、久しぶりだよ〜」
「そうですね・・・ちゅっ・・・・・・ああ・・・おいしい・・・・・・」
赤髪と緑髪は自分の体に付いた精液をゆっくりと味わって舐め取っていく。しかし、その一方で――
「ちゅうっ、じゅる・・・じゅるるる・・・・・・ん・・・はむっ、んっ、んっ・・・・・・じゅるるる・・・ぷあっ、おいしい〜。おいしいよ〜。じゅるるる・・・んっ・・・・・・ちゅぴっ、ちゅぴ・・・・・・」
青髪は自分の体に付いた精液をあっという間に舐めとり、更にはあたりに飛び散った精液まで舐め取ろうとしていた。
「あっ、ちょっと〜!姉さん、そんなみっともないまねしないでよ〜」
それに気付いた赤髪が慌てて止めに入る。
「あらあら、そんなもの食べたらおなか壊しちゃいますよ?」
緑髪の妖精もそれをたしなめる。それを聞いて、青髪はぷいっと拗ねたように横を向いた。
「だって〜、お兄ちゃんの精液とってもおいしかったから・・・これだけじゃ足りないんだもん!」
そう言って青髪は赤髪の体に付いた精液までも舐め取ろうと、赤髪の体に舌を這わせた。
「ひゃうっ!ちょ、ちょっと姉さんってば〜」
「んうっ・・・ちゅ、ちゅ・・・・・・」
赤髪は何とか青髪を引き剥がそうとするが、姉の吸い付きに力を奪われて思うように抵抗できない。青髪はなおも妹の体に舌を這わせようと――
「はいはい、そこまでですよ」
した瞬間、強引に緑髪が二人を引き剥がした。
「そんなに慌てなくてもまたあの方をみんなでぴゅっぴゅっ、てさせてあげればいいじゃないですか。ほら、あの方もそれを望んでいますよ?」
アルのペニスは、あれだけの量の精液を噴き出したにもかかわらず、全然固さを失っていなかった。それどころか、びくんびくんと脈打って射精させてもらうことをおねだりしているように見える。
「あの方は今、催淫花の花粉と私たちの淫呪のおかげでとってもしこしこ、ぴゅっぴゅっ、ってしたい状況のはずです。ですから・・・・・・」
「うんそうだね、わかったよ!じゃあお兄ちゃんを私がたくさん出させてあげるね!」
青髪は緑髪の言葉を最後まで聞かず、全速力でアルのほうに飛んでいった。そして勢いをそのままに、アルの亀頭に体重をかけたキックをお見舞いした。
「えいっ!出しちゃえ!!」
「ああああああぁぁ!!!!」
パシーンといい音が響き渡る。その一撃だけでアルのペニスはいとも簡単にはじけてしまった。
「あ・・・ああっ、だ・・・だめっ!気持ちいいよお!!」
アルのペニスから断続的に精液が飛び出る。それは2回目にもかかわらず、1回目と同じあるいはそれ以上の勢いを持った射精であった。あたり一面が見る見るうちに白く染まっていく。
「ほらっ、まだだよ、お兄ちゃん!もっと、もっとたくさん出しちゃえ!!」
すさまじい勢いの精液を全身に浴びながら、青髪はなおもアルの亀頭を蹴り続ける。1回蹴られるごとにペニスは喜びに打ち震え、その証拠となる白濁液をあたりに撒き散らしていく。ペニスは決して萎えることはなく、それどころか回数を重ねるごとに射精の量が増えていっており、すでにアルのへそのあたりには精液溜まりができてしまっている。
「あっ!うっ!はあああああっ!!と、とまら・・・うひいっ!」
「出して!出して!お兄ちゃんのちんちんから白くてどろっとしたもの、たくさん出して!!」
「あああああああああああぁぁ!!!!」
* * *
「・・・・・・それにしても早いし、大量だね〜。お姉ちゃん、まさか何かした?」
青髪の搾精を傍から見ている赤髪が不思議そうに緑髪に尋ねる。さっきからアルはひたすら大量の射精を繰り返しているが、どうもその様子が普通ではない。
「ん?・・・ふふふ、ちょっと淫呪に細工をしてですね。早漏さんになってもらったんですよ♪あと、絶倫さんにもなってもらいました♪あんなにいい精液が出せる人はそういないですからね」
緑髪はにこにことしながらアルが射精を繰り返すのを満足そうに眺めている。
「やっぱり〜。ということは、ボクたちはあの子のザーメンをず〜っと食べていいってことだよね?さっすがお姉ちゃん!そういう魔法は得意なんだから〜♪」
「ふふ・・・褒めてもなにも出ませんよ?さあ、私たちもそろそろ行きましょう。ひとまずお腹一杯精液をいただいてから先のことは考えましょう」
* * *
「んっ・・・ちゅるる、ちゅ、ちゅっ・・・・・・じゅるるるるるる・・・・・・」
「はあ・・・ああああぁ・・・・・・」
青髪の舌がアルの体中を這い回る。あの後幾度となく射精させられ、もうアルの体は至るところ精液まみれであった。それを青髪が丹念に舐め取っていく。
「んっ・・・ここも・・・いっぱい・・・・・・ちゅう〜」
「あああ・・・・・・」
首筋を丹念に舐めまわした後は左右の乳首へ。乳首を口に含まれ、転がされると自然に甘い吐息がアルの口から漏れた。ペニスは未だにびくびくと脈打ち続けている。
「んちゅっ、ちゅっ・・・ちゅう〜・・・・・・ぽんっ!・・・えへへ・・・じゃあ舐め終わったからもう一回だね、お兄ちゃん♪今度もたくさん出してね〜♪」
間抜けな音を立ててアルの乳首を開放すると、青髪はアルを射精させるべく再びペニスの方に向かって飛んでいく。幾度とない射精でアルの体力は限界近くまで来ていたが、花粉と淫呪のせいでペニスだけは全く萎えていない。
「も・・・・・・やめ・・・・・・・・・」
涙目になりながらアルはやっとのことで言葉を吐き出した。仮に彼が自由に動けたとしても、既に逃げ出す体力さえ残っていなかった。
「だめですよ。せっかく何回でもどぴゅどぴゅ出来る体にしてあげたのですから、もっともっと出していただかなければ・・・・・・私たちが困ってしまいます」
「そ〜そ〜。タマタマにザーメンが残っている限り、キミには射精してもらわないと困るんだよ〜」
そこに、青髪とは違う声が響いた。緑髪と赤髪が再びこの搾精に加わろうというのだ。
「あ、来たんだ♪あのね、あのね、お兄ちゃんの精液、やっぱりすっごくおいしいの♪ねえ〜、早く3人でもっと出してあげようよ〜」
「うん、もちろんだよ〜。キミのザーメン、お腹一杯食べさせてもらうからね♪」
「はいはい。じゃあ早速おちんちんを気持ちよくしてあげましょうか」
そう言って3人は円形に位置取ると、最初と同じように、しかし今度はアルを焦らすようにゆっくりとペニスに近づいていく。そして――
「いくよ〜、え〜い!!」
そのような掛け声とともに青髪がアルのペニスを蹴り上げた。そしてそのまま赤髪、緑髪、という風に絶え間なくペニスは蹴られ続け、そしてその度に射精した。
――――ごめん、お母さん――――
絶え間なく続く射精の中で、自分の体にびちゃびちゃと降りかかる温かな液体を肌に感じながら、アルの意識はゆっくりと闇へ堕ちていった・・・・・・
DEAD END
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